【掲載:2019.08.06 更新:2022.09.09】
猫は甘える感情を仕草で表す動物
猫は人間のように言葉が話せないので、「これして、あれして~」などの要求や甘える感情を仕草で表します。鳴いて訴えて来ることもありますが、なかなか鳴き声だけで全ての要求を感じ取ってあげるのは難しいところです。
しかし、猫語が分からなくても仕草の意味が分かっていれば、要求を叶えてあげることができそうですよね!
今回は、ご家庭の猫が甘えたい気分の時を見逃さないように、猫の甘える時の仕草をご紹介したいと思います。
猫が甘える時に見せる仕草8つ!
◆喉をゴロゴロ鳴らす
人間や他の動物にはなかなか見られない「喉を鳴らす」という仕草ですが、こちらは比較的有名な甘える仕草で、猫がくつろいでいてご機嫌な時によく見られます。
元々は子猫が母猫に甘える時やコミュニケーションをとる時にゴロゴロと喉を鳴らすと言われているので、飼い主さんを母猫のように安心しきっている証拠でもあります。
こんな時は母猫になりきって優しく撫でて甘えさせてあげて下さいね。
◆擦り寄ってくる
猫は警戒心が強い動物なので、心を許していない相手に擦り寄ることはありませんし、まず近づくことにも抵抗があるという子もいます。つまり、擦り寄ってくるというのは、その相手を信頼している証です。
猫の体には様々な所に「臭腺」と呼ばれる自分の匂いを発する所があるのですが、擦り寄ってくる際に自分の匂いを擦り付けて、自分のお気に入りとしてマーキングする事があります。
猫は甘えたい相手や親しいと思っている相手にだからこそ、こういった仕草を見せるんです。
◆フミフミする
フミフミとは、猫が柔らかいものを両手でマッサージする仕草の事を指します。
これは赤ちゃんの頃お母さんのおっぱいを飲んでいた頃の名残りで、柔らかいものを発見した時に、その頃の幸せな気持ちを思い出してフミフミすると言われています。
我が家の猫も10歳ですが、今でも念入りにフミフミして甘える事があるので、「大きな赤ちゃんでちゅね~」と終わるまで優しく見届けます。
眠い時にも多く見られる仕草なので、フミフミ中は無理に構わずにそっと見守りましょう。
◆お腹を見せる
警戒心が強く、いつ外敵に襲われても咄嗟に動けるように、あまりリラックスした体勢を取らない猫。そんな猫がお腹を見せている時は、飼い主さんを信頼しているという事です。
猫や犬を始めとする四足歩行の動物にとって、お腹は普段見せない部分でもあり、柔らかくて急所に当たります。
そんな大切な場所をゴロンと仰向けになって見せている時は、「構ってニャン」と甘える気持ちでいる時が殆どです。
ただし、お腹を触られる事を嫌う猫も多いので、お腹を見せているからといって無理に触らず、お腹は優しく撫でる程度にして他の所を撫でてあげて構ってあげましょう。
◆尻尾をピンと立てる
飼い主さんが帰宅した時や立っている時に、猫が尻尾をピンと立てて寄ってくる事はありませんか?
この仕草は嬉しい時や甘える時によく見られます。
子猫が母猫に甘える時にも尻尾をピンと立てて擦り寄ることがあることからも、その相手が甘えたい存在だという事なのでしょう。
◆膝の上に乗る
猫が膝の上に乗るという事は、「この人は害がないから大丈夫」と思われている証拠です。
猫は寝ている時にも完全に爆睡状態でいる事は少なく、寝ながらも常に気を張っていると言われています。
そのため、少しでも危険を感じるような場所では、落ち着いて寝る事もできないんです。
膝の上に乗る=安全地帯と判断されている事になります。信頼して甘えているので、気が済むまで膝の上で休ませてあげて下さいね。
◆高い声で鳴く
猫が飼い主さんを見つめていつもよりも高い声で泣いている仕草は、甘える気分の時や構ってほしい時に見られます。
我が家ではだっこして欲しい時に下からじっと見つめて「抱っこ~ねぇ今いい~?」といった感じで高い声で鳴くので、「ハイハイどうぞ!」と私が自分の胸を叩きます。すると、物凄い勢いで床からジャンプしてきて、かなり音量のあるゴロゴロを響かせながらドヤ顔で甘えてきます。
猫が高い声で鳴くのは甘えたい要求を飼い主さんにわかり易く表現している時なので、できる限り要望を叶えてあげて下さい。
◆甘噛みする
猫が甘える仕草を見せていて、構っている途中にガブッと噛まれた経験はありませんか?
ゴロゴロと喉を鳴らしていたから構ったのに噛むという事は、構われたのが嫌だったの?と思ってしまいますが、この時に猫が噛むのは幸せな気分の延長である事が多いです。愛しさ余って~なんて言葉がありますが、まさにそんな感じです。
撫でられている嬉しさや気持ちよさの延長で、つい甘噛みしてしまうだけなので、本格的に怒って威嚇されていない限りは嫌がられている訳ではなく、飼い主さんに甘えているんですね。
猫が甘える最中に噛む時の理由は?
猫が甘えてきて撫でている最中にいきなり噛んでくることがあります。
どうして甘えたい気分の時にいきなり噛むのでしょうか?
噛みたくなる理由があるとしても、猫が噛むのをそのまま許しすぎていると、飼い主としても痛いですし、噛みグセが付いてしまう可能性もあります。
では、猫が甘える仕草の時に噛む理由と、その対処法についてお話させて頂きたいと思います。
◆もっと遊んで欲しい
ちょっと痛いくらい噛んでくる時の理由としては、猫が兄弟などともっと遊びたい時にじゃれ合って噛み付くのと同じで、飼い主さんを遊びに誘っている可能性があります。
ナデナデされているうちに段々と興奮モードになり、「よーし!」と本格的に遊ぶ姿勢になって来ます。
◆力加減が分かっていない
甘噛み程度なら飼い主さんも痛くありませんし、猫も甘えの延長で噛む場合が多いです。
子猫の時に兄弟と遊んで噛まれることの痛さが分かっている猫なら力の加減が出来ますが、子猫のうちに母猫や兄弟と離された猫は、力加減が分からずに噛む力が強くなってしまいます。
◆それ以上触らないで欲しい
甘えたい気分で最初は気持ちよくてゴロゴロと言っていた猫が、甘噛みではなくガブッと強めに噛んできた場合には、もうナデナデをやめて欲しいという場合もあります。
猫は気まぐれなので、甘えたい気分の時もあれば、甘えたいモード終了という切り替えの瞬間があり、その瞬間を見落としてしつこくナデナデしてしまうと、「もうやめてよ!」と噛んで訴える事があるようです。
猫が甘える最中に噛む時の対処法は?
甘えている途中に噛まれても、甘噛みなら飼い主さんも痛くありませんし、猫の方もただ甘える気持ちの延長である事が多いです。
しかし、毎回痛い思いをしているのだとしたら、噛むのを辞めさせる為になんらかの対処をする必要があります。
◆噛まれる前に撫でるのをやめる
できるだけ猫が噛む前に撫でるのをやめて対処するのが一番です。ゴロゴロして甘えている途中に噛まれたり、噛まれそうになったら構うのをやめましょう。
しつこくし過ぎなければ猫にとってもストレスになりませんし、飼い主さんも痛い思いをせずに済みますよ!
◆噛み癖防止スプレーを使う
しつけグッズを使用するという方法もあります。猫が舐めても安全で、舐めると苦いスプレーなどを飼い主の手に吹きかければ、噛まれるのを防ぐ事ができそうです。
◆多頭飼いをする
噛む力が強く、遊ぶ時の力加減が分かっていないという場合には、多頭飼いをするという方法もあります。
飼い主さんがいくら「痛い!」と怒っても、噛むのを辞めるどころか逆効果になってしまう事もあるので、猫同士の喧嘩で噛まれるのが痛いという事を学んでもらえばいいんです。
まとめ
今回は、猫が甘える時に見せる仕草や噛む理由と対処法についてお話させて頂きました。
猫が甘えてくれる瞬間ってなんとも言えない幸せな気持ちになりますし、猫としてもそこで飼い主さんに愛情たっぷりに構ってもらえると嬉しいものです。
しかし、やり過ぎてしまうと猫も飼い主さんも嫌な思いをしてしまう可能性もあります。
猫の様子を見ながら、甘えたい瞬間と構わないで欲しい瞬間を切り替えて上手に付き合っていきましょう。
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