外で凍えていた3匹の子猫たち
常に笑顔を保っているような顔つきの子猫のウルフィー。生後12ヶ月のウルフィーの笑顔は、周囲の人たちにも笑顔を伝染してしまうほどチャーミングなものでした。
しかし、この可愛い笑顔からは想像できない辛い障害を、彼は持っていたのです
ウルフィーは生後5週目の頃に、兄妹達と一緒に鳴いているところを発見されました。寒くて冷たいロサンゼルスの駐車場の片隅で震えていたこの子猫達は、お腹もペコペコ。
Friends for Life Rescue Networkという動物救助団体の創設者の一人であるジャクリーンさんは、彼らを捕まえることに成功し、直ちに暖かい場所へと連れていきました。
残念なことに、その三兄妹のうち1匹はその晩に息を引き取ってしまいます。
ウルフィーには大きな障害が…
そしてジャクリーンさん達は、ウルフィーの様子もどこかおかしいことに気がつきました。
400gという小さい体を持っていたウルフィーは、食欲が全く無く、常に吐くことを繰り返し、さらには呼吸もしずらそうだったのです。
「最初は、呼吸器官に何か障害があるのではないかと思いました。彼に注射器を使って食べ物を与えると、息がしずらそうにパクパクと口を開けていたからです。」
数滴の水をも飲み込むことができなかったウルフィー。そんな彼を見て、ジャクリーンさん達は最悪の結末を想像していました。
その後獣医師と相談し、ウルフィーの体をレントゲン撮影してみることに。そこでようやく、どうして彼が水さえも飲み込むことができなかったのかが解明されたのです。
「彼の食道には何らかの成長障害があり、食道内の食べ物が詰まって胃に届かないようになっていたんです。その先の胃は空っぽ。そして食べ物が詰まった食道が、その横の気管をも圧迫していました。これがウルフィーが苦しそうにしていた理由だったです。」
食道に詰まった食べ物を取り除く手術が緊急で行われ、その後ウルフィーは流動食のみの生活を続けることに。
奇跡の回復を見せる!
幸いなことに、ジャクリーンさん達の介護のおかげで彼は徐々に体重を増やし、元気を取り戻していきました。
そして今では、他の猫達を追いかけ回して遊んだりとワンパクな一面をも見せるほどの回復ぶりを見せる彼。近い将来、彼の食道の発達障害を調べる手術が必要とされていますが、その手術は5000ドルもかかるとされ、Friends for Life Rescue Networkでは寄付金を募っています。
小さい体で沢山の障害を乗り越えてきたウルフィー。今ではジャクリーンさんに引き取られ、幸せに過ごしているとのこと。これからもチャームポイントの笑顔を絶やさず様々な障害を乗り越えていってほしいですね。
<参考サイト>
petcha.com
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