1.猫の寿命は何年?飼い猫・野良猫・オスメス・猫種別の年齢
1−1.猫の寿命は何年?飼い猫・野良猫・オスメス・猫種別の年齢
1−2.野良猫の寿命
1−3.オス猫とメス猫の寿命
1−4.猫の種類による寿命
2.猫の最高齢は?
3.18歳以上の猫は表彰される?
3-1.日本動物愛護協会とは?
3-2.長寿猫として表彰してもらうには?
4.猫を長生きさせるには?
4-1.室内飼いをする
4-2.運動をさせる
4-3.食事に気をつける
4-4.健康診断を受ける
4-5.避妊・去勢手術をする
4-6.ストレスを感じさせないようにする
5.猫の寿命と長生きについてのまとめ
猫の寿命は何年?飼い猫・野良猫・オスメス・猫種別の年齢
猫の寿命は、猫が暮らしている状態によって変わります。飼い猫なのか、野良猫なのか、飼われていればどのように飼われているのか、といったことです。
また、オス猫かメス猫か、さらに種類によって寿命に違いがあります。
◆飼い猫の寿命
日本ペットフード協会が2017年に発表した結果によると、飼い猫の平均寿命は15.33歳となっています。また、飼い猫の中でも、外に出る猫の平均寿命は13.83歳、外に出ない猫の平均寿命は16.25歳となっています。
外に出る機会のある猫は、猫同士喧嘩をして怪我をしたり、交通事故にあったり、病気にかかったりする可能性が高くなるため、平均寿命が低くなると考えられます。
一方、室内で暮らす猫は、気候の寒暖をあまり感じることなく、快適に過ごせますし、外に出なければ危険もぐっと少なくなりますので、外に出ている猫より寿命は伸びやすいと言えます。
飼い猫の平均寿命は16歳前後ですが、長寿の猫も増え、18歳を超えて、20歳くらいまで生きる猫の数も増えて来ています。ワクチン接種をして病気も予防されますし、もし病気や怪我をしても飼い主さんが病院に連れていって治療してもらえますので、飼い猫の寿命は全体的に伸びて来ています。
◆野良猫の寿命
野良猫の寿命は、統計を取るのは難しいものですが、飼い猫の2分の1または3分の1という海外のデータがあるほか、5分の1ほどであるという説もあります。
仮に飼い猫の5分の1の寿命であれば、野良猫は3~4年ほどの寿命ということになりますね。
野良猫の寿命が短いとして考えられる理由としては、まず子猫の間に死んでしまうことが多いということがあげられます。
これは栄養状態が悪かったり、寒さに弱かったり、病気にかかってしまったり、生まれつき弱かったりという原因が考えられるでしょう。
さらに野良猫は成猫になってからも、充分に餌を確保できないことも多いことが考えられます。
猫同士の喧嘩はもちろん、交通事故による怪我、病気などにさらされていること、多くの時間を緊張状態で生きているためストレスが多いことなど、外で暮らす猫が長生きできない理由はたくさんあります。
ちなみに、人間に餌をもらったり、寝床が確保できていたりする、いわゆる半野良の猫であれば、寿命はもう数年ほど伸びると考えられます。
◆オス猫とメス猫の寿命
アニコムペットコミュニティーが発表する結果によると、オスメスの寿命の差は、オス猫が13.7歳、メス猫が14.8歳というデータがあります。
一般的にも哺乳類は、メスのほうがオスよりも寿命が長いことが多いと言われています。
野生であれば、オスの方が同種のオスとメスを奪い合う喧嘩をしたり、餌を獲りにいったりすることが多く、危険に晒される率が高いためだと考えられます。
また、メスは子供をみごもって出産するための体力があるので、オスよりも寿命が長くなると言われています。
ただし野良猫のメスは、避妊されずにオス猫と交尾できる状態であれば、1年に数回は妊娠し、子供を産むことになります。メス猫は何度も妊娠し出産することで体が弱りがちになったり、病気にかかったり、お産によって、若い年齢でも命を落とすこともあります。
飼い猫であっても、単にオスかメスかで寿命の傾向が決まるというよりも、避妊や去勢の手術をしてあるかどうかが影響していると言われています。
◆猫の種類による寿命
猫は種類によっても寿命が異なるとされていて、雑種の猫が体も丈夫で寿命も長くなると言われています。
その理由として、様々な種が混ざり生まれた猫は、免疫力が高いために病気に強く、周りの環境にも慣れやすいと考えられるからです。
一方、純血種の猫は、同種で交配を繰り返して生まれていますので、免疫力が低かったり、その血統が持つ弱さや遺伝的な病気も受け継いだりする可能性があると考えられます。
猫の種類別の例として、ペット保険アニコム損保の契約猫の寿命を参考にしますと、以下のようなデータがあります。
・日本猫=14.3歳
・ペルシャ=13.9歳
・アメリカンショートヘア=13.5歳
・ラグドール=13.5歳
・スコティッシュフォールド=13.4歳
・ロシアンブルー=13.1歳
・ノルウェージャンフォレストキャット=12.6歳
・メイン・クーン=12.5歳
・マンチカン=11.2歳
混血猫、日本猫は、ペットとして日本で多く飼われている種類であるため、分母が多いぶん、長寿の猫も他の猫種より多くなりやすいと言える部分もあります。
猫の最高齢は?
ギネス世界記録に登録されている最高齢の猫は、アメリカで飼われていた「Creme Puff(クリームパフ)」という名のメス猫で、38歳と3日です。
これは人間の年齢でいうと、およそ168歳になりますので、すごい長寿猫ですね。
飼い主のジェイク・ペリーさんは、クリームパフの他にも「Granpa Rexs Allen(グランパ・レックス・アレン)」という名前のスフィンクスを飼っており、こちらも34年と2ヶ月の年齢まで長生きしたそうです。
ギネスブックの編集者が、長寿猫にどんな餌を与えていたのかを聞いたところ、ベーコンや卵、ブロッコリーやアスパラガス、クリームが入ったコーヒーといった、猫にはあまりおすすめされていないものも食べていたとのこと。
長寿猫の育て方については、美味しいものを食べさせて、ストレスなく楽しく過ごさせること、というお話だったそうです。
18歳以上の猫は表彰される?
日本では、なんと18歳以上の年齢の猫が表彰状をもらうことができます。
日本動物愛護協会に申請すると、高齢で家族の一員として暮らしている動物達を、長寿動物として表彰してくれます。
◆日本動物愛護協会とは?
日本動物愛護協会=JSPCAとは、動物愛護活動を推進し、「今を生きている命は幸せに、不幸な命は生み出さない!」をスローガンに、動物愛護思想の社会への発信と幸せな動物を増やす活動をしている公益財団法人です。
動物の命を守る活動、動物を知ってもらう活動、社会への提言活動という3つの活動を主に行なっています。
◆長寿猫として表彰してもらうには?
実際に表彰してもらうには、獣医師の診断書、1ヶ月以内の検査データや予防接種の証明書、動物の年齢を証明する資料や申込書などを揃えて、郵送して申請します。
犬は年齢と体重の基準がありますが、猫の場合には、年齢が18歳以上であることが証明できると表彰してもらえます。
18歳以上というと、人間の年齢では88歳以上です。猫の平均寿命の16歳からさらに2年以上生きることになります。
ホームページでは、2015年からの長寿で表彰を受けた動物たちの一覧が見られますよ。
猫を長生きさせるには?
猫に長生きしてもらうには、次のことに注意して暮らすと良いでしょう。
◆室内飼いをする
猫を怪我や病気、また交通事故から守るためには、外に出さないことが一番です。他の野良猫と接触しないことで、喧嘩はもちろん、感染症などからも守ることができます。
室内であっても充分に運動ができて、ストレスを感じさせなければ、完全室内飼いでも猫は健康に生きていけます。
◆運動をさせる
猫が長生きするためには、肥満にさせないこと、筋力を保つこと、ストレスをためないことです。
室内飼いであっても、猫には適度な運動が大切です。キャットタワーやキャットウォークなど、猫が上下運動できるような高さがあって移動できる場所を作ってあげると良いでしょう。
さらに、猫じゃらしやおもちゃなどで、1日5分からでも遊んであげましょう。
特に生後1年未満の子猫である場合には、きょうだいと遊んで過ごしている時期です。一緒に遊ぶことで運動能力を身につけさせるのはもちろん、猫とのコミュニケーションをとる目的もあります。
◆食事に気をつける
猫は飼い主さんが与えるものだけで命をつないでいますから、毎日の食事のバランスがとても重要です。猫にとって必要な栄養素をしっかり与え、さらに新鮮な水がいつでも飲めるようにしておくことも忘れずに。
ペットフードを選ぶ時には、総合栄養食を選び、栄養の偏りがないようにしましょう。
おやつをあげることも良いですが、肥満になることや塩分の摂りすぎ、栄養の偏りなどに気をつけて与える必要があります。
◆健康診断を受ける
猫の長生きのためには、定期的に動物病院で健康診断を受けることで、病気の早期発見ができるようにしましょう。
さらにワクチン接種も定期的に受けるようにして、感染症の予防をしましょう。
受けるワクチンの種類によりますが、猫ウイルス性鼻気管炎、猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全ウイルス感染症、猫カリシウイルス感染症、猫クラミジア感染症、猫汎白血球減少症などの予防ができます。
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◆避妊・去勢手術をする
避妊や去勢手術をして様々な病気を予防することで、猫の寿命が長くなる傾向があります。寿命のために手術をするわけではありませんが、去勢や避妊ができる年齢になったら、考えてみましょう。
◆ストレスを感じさせないようにする
猫が長生きするには、ストレスを感じさせないことが大切です。
不安や恐怖を感じないような環境をつくり、衛生的で清潔な空間で、栄養の取れる食事ができることが必要です。さらに狭いところに閉じ込められず、運動ができて自由に動けるということは重要です。
飼い主さんに甘えてきた時にはちゃんと構ってあげて、そっとしておいて欲しそうな時には放っておくといったように、猫の性質を尊重して愛情を持って接してあげましょう。
猫の寿命と長生きについてのまとめ
人間よりもずっと寿命の短い猫ですが、健康にストレスなく暮らさせてあげることで伸ばすことは可能です。
毎日のフードや水を与えるのはもちろん、運動できる環境を作ってあげてください。飼い猫がどんな環境でリラックスするのか、喜ぶのかといったことをよく観察して見つけてあげることも大切です。
猫が健康で長生きできるよう、愛情を持って接してあげましょう。
<参考サイト>
・日本動物愛護協会
・日本ペットフード協会
・ペット保険アニコム損保
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