【掲載:2018.11.21 更新:2026.02.04】
猫が髪の毛をなめてくる、食べる理由は?

人間は「視覚」で捉える情報により愛着を抱きやすい生き物ですが、猫は「嗅覚」によって飼い主への愛着を感じることが多いそうです。
そのため、猫が飼い主の髪の毛に興味を示しているのなら、何かしら特別な意味をもっているような気がしてしまいますよね。
猫が髪の毛をなめてくる場合や、食べる場合には、どんな理由が隠されているのでしょうか?
◆愛情表現のひとつ
猫の愛情表現のひとつともいわれている、「グルーミング」。子猫の時代に母猫や兄弟猫にしてもらっていたグルーミングの名残が、成猫になっても残っている子はもちろん居ます。
元の家族と離れ、新しい家族となってくれた飼い主さんに対して、愛情や依存の気持ちが強くなり、自然と髪の毛がグルーミングの対象になってしまうようです。
前述した通り、猫は嗅覚によって愛情を感じるので、汗を掻いてニオイを発しやすい頭皮からの香りは、グルーミングの対象となってしまっても仕方ないのかもしれません。
◆髪の毛で単純に遊んでいる
ゆらゆらと揺れて、シャリシャリと擦れる音が鳴る人の髪の毛は、猫にとって好奇心をくすぐるおもちゃそのものです。
例えば、グルーミングとしてなめてくる場合でも、目の前で動く毛はやはり若い猫であれば興味を惹かれてしまいますよね。なめてたつもりが、いつのまにかじゃれた延長線で食べるなんてことも!
一度でもおもちゃとして認識されてしまったのなら、注意が必要です。
◆髪の毛のニオイを好んでいる
人の頭皮には沢山の毛穴があり、汗を掻くとその毛穴からニオイを発します。髪の毛はその毛穴から生えていますので、どんなに気を遣っていたとしても、嗅覚の優れた猫はたとえ微量であったとしても、ニオイを嗅ぎ取ります。髪の毛をなめてくる時や食べる時は、このニオイに反応しているともいわれているのです。
また、人が使用するシャンプーの香りは、ハーブ系の成分が含まれている物も多く、そのハーブの香りが猫の大好きなまたたびに近い成分なのだそう。
それをいわれてしまうと、なめたり噛んだりしてくるのは、仕方ないような気もしてしまいますよね。
猫が髪の毛をなめる、食べることの危険性

猫が人の髪の毛に対して執着をもってしまうのは分かったものの、そもそも髪の毛をなめてくることや食べることは、猫にとって害がないといい切れるのでしょうか?
猫が髪の毛をなめたり食べることについては、いくつかの注意点があることを理解しましょう。
髪の毛をなめたり食べることによって、猫にどんな影響を及ぼしてしまう可能性があるのでしょうか。
◆シャンプーなどをなめとってしまう可能性
髪の毛のニオイに猫が反応しているようであれば、頭皮のニオイ以外にもシャンプーやコンディショナーなどのニオイが残っている場合があります。もしかしたら、流しきれずシャンプーなどが残っているかもしれません。
シャンプーは汚れを落とす成分で作られているので、例えオーガニックや無添加と謳われていても、猫がなめとってしまった場合は安心することは出来ませんよね。
猫の身体を洗うシャンプーはなめても平気なように、100%植物由来の成分で作られている物がほとんどです。やはり一緒に暮らす家族として長生きしてもらうためにも、髪の毛に着いているシャンプーや整髪料などはなめさせるべきではないと思われます。
◆髪の毛をそのまま飲み込んでしまう可能性
髪の毛はタンパク質が凝縮された、「ケラチン」という物質で作られています。この物質は人の体内でも消化することが出来ないのですが、猫はあの柔らかい自分の毛ですら消化出来ず、吐き出してしまうので、人の髪の毛が体内に入ってしまった場合、消化できるはずがありません。
グルーミングや遊んでいる最中に、万が一髪の毛を誤飲してしまった場合は、体内に蓄積されてしまいます。そして、女性の長い髪の毛を飲んでしまったのなら、消化器官で絡まってしまうこともあるかもしれないのです。
飲み込んでしまった髪の毛を吐きたくても吐けず、ご飯も食べれなくなってしまう可能性も無いとはいい切れませんよね。
やはり猫の安全や健康を考えるのなら、なめてくる姿や食べる姿がたとえ可愛かったとしても、やめさせるべきではないでしょうか。
◆有害物質を飲み込んでしまう可能性
人が使用する整髪料などには、猫にとっての有害物質(添加物)が多く含まれています。やはりシャンプーやコンディショナーなどと同じように、猫の体内に入ってしまうのは、あまりよくありません。
女性の方であれば、洗い流さないトリートメントやオイルなどを使用していうる方も多いのではないかと思います。洗い流さないという時点で、猫にとっては危険ですし、なめたり噛んだりすることはやめさせるべきです。
また、髪の毛に潤いを与えてくれるオイル(精油)は、猫にとっては大変危険です。オイルの成分を猫は上手く代謝することが出来ず、中毒を引き起こす可能性もあるのです。
やはり何としてでも猫の髪の毛への執着は、対策を考えてやめてもらうしかありません。
猫が髪の毛をなめてくる、食べる時の対策

猫が髪の毛をなめてくる時や、食べる時の対策として、飼い主はどんなことをすべきだと思いますか?
「なめないでね」「噛まないでね」なんて言葉はもちろん通用しませんし、愛情を表現してくれているのに叱ることも出来ません。言葉でいっても猫には伝わることはまずないので、行動でなめたり噛んだりして欲しくないということを、示していく必要があるのです。
どんな対策が効果的といえるのでしょうか。
◆髪の毛を隠す
猫が髪の毛に興味を示すのなら、髪の毛を隠してしまうのが一番手っ取り早い方法です。
しかし、地毛だとウィッグのように取り外しが出来ないので、髪の毛の長い女性であれば髪の毛を結わえておくまとめ髪がお勧めです。
それでも頭皮に近い部分の髪の毛はどうしても剥き出しのままなので、猫がまだその部分もなめてくる場合や食べる場合には、帽子などでガードしてみてはいかがでしょうか。
夏場は暑いので、髪の毛に潤いを与えることの出来るナイトキャップや、タオルで髪の毛を包んでしまうことで対策が可能となります。
夜寝てる時間や、早朝になめたり噛まれたりするという方は、ナイトキャップは持っていると便利なアイテムですよ。
◆柑橘系のニオイ成分を髪の毛に付ける
猫は柑橘系の香りをとても嫌う傾向があります。あえて柑橘系の香りがするシャンプーやコンディショナーを使用してみるのも良いかもしれません。
整髪剤やヘアコロンなどを使用するのであれば、自分の肌に合った上で、柑橘系の香りの製品を選ぶようにしましょう。
◆猫草やおもちゃを与えてみる
髪の毛に依存しやすい猫は、やはり飼い主に対して甘えたい、構って欲しいと思っている子が多いようです。そのため、別に興味を引ける物を与えてみてはどうでしょう?
髪の毛のシャリシャリという音と食べることに執着しているのであれば、猫草を与えてみるのも良いかもしれません。胃の中に溜まった毛玉を吐き出す役割も担ってくれるので、一石二鳥です。
そして新しい物好きでもある猫には、興味を引きそうなおもちゃを用意してあげても良いでしょう。髪の毛をおもちゃとして認識しているのなら、効果は得られるかもしれません。
まとめ
人の髪の毛に興味をもつ猫には、ちゃんと納得出来る理由があったようです。
ただ単純に気まぐれでなめてくることや食べることをしているのではなく、もしそれが愛情表現だったとしたら、これ以上の幸福なことはないかもしれません。
しかし、その依存が可愛いからといって、そのまま依存させたままでいると、何かしら猫の身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性が出て来てしまいます。大切な家族であるからこそ、やはり意を決してやめさせる努力は必要となってきます。
人も猫もお互いにデメリットしかないともいえるので、もし愛猫に髪の毛をなめたり噛んだりしてくる癖があるのなら、早急に対策を練るようにしましょう。
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