1.猫とゴキブリの関係は?
1-1.猫はゴキブリを退治する?怖がる?
1-2.ゴキブリに対する反応は様々
1-3.ゴキブリを仕留める猫の動画
2.猫がいるおうちでゴキブリ対策する時の注意点は?
2-1.様々な菌を持つゴキブリ
2-2.猫に危険のあるゴキブリ対策3つ
3.猫がいるおうちの安全なゴキブリ対策は?
3-1.対策①ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
3-2.対策②食べ残しやゴミはそのまま放置しない
猫とゴキブリの関係は?
◆猫はゴキブリを退治する?怖がる?
最近は温暖化も進み、一年の中でゴキブリを見る季節が多くなってきたような感じがしますよね。もう夏だけにゴキブリ対策しなくてはいけない時代は、どうやら終わってしまったようです。
ところで、猫と一緒に暮らしているおうちには、ゴキブリが出にくいと言われています。
これってもしかして、知らぬ間に猫が退治しているということなのでしょうか。そして、猫によってはゴキブリを怖がる子もいるのでしょうか。
◆ゴキブリに対する反応は様々
結論から言いますと、個体によってゴキブリを退治する子もいれば、怖がるまたは興味を持たない子もいるということです。
猫は元々好奇心旺盛な性格と思われがちですが、猫の種類によってはあまり鳴かない子や、あまり遊ばず大人しい子もいます。
このように命あるものは全て個体差があって当然とも言えるので、全ての猫がゴキブリを退治してくれるという訳ではないようです。
ゴキブリの素早い動きは、新しいおもちゃを発見したと興奮する子がいる反面、その未知の素早さに怖がってしまう子がいたとしても、不思議ではないですよね。
◆ゴキブリを仕留める猫の動画
Youtube等で検索すると、ゴキブリを退治する猫の動画も多く投稿されています。
ゴキブリに興味がない猫もいるとはいえ、やはり素早いゴキブリの動きが猫の狩猟本能を刺激する場合も多くあるようです。
こちらの猫ちゃんは、ゴキブリを見つけた途端しっかりと反応し、動き回るゴキブリを追いかけて仕留めています。
※ゴキブリが登場するため、苦手な方はご注意ください。
猫がゴキブリを退治してくれる場合、咥えたり爪で引っ掻いたりして、ゴキブリが命を落とすことがほとんどです。ましてやそのまま食べてしまい、姿が残らないことから飼い主さんは「うちはゴキブリが出ない」なんて思っていることも…。
あまり衛生的に良いとは思えないゴキブリですが、猫がもし誤って食べてしまっても平気なものなのか心配にもなりますね。
猫がいるおうちでゴキブリ対策する時の注意点は?
◆様々な菌を持つゴキブリ
元々猫は野生で暮らしていた歴史があるので、狩りを得意としています。
そのため、ゴキブリを捕えて食べてしまうこともありますが、害虫に分類されている虫となるので、食べさせない方が良いと言えるでしょう。
ゴキブリは様々な菌や寄生虫を媒介していますので、菌や寄生虫を持ったゴキブリを猫が食べてしまえば、猫にそのまま寄生してしまうことも。
嘔吐や下痢の原因にもなりますので、出来ることならおうちの中にゴキブリが出にくくなるように対策をすべきです。
◆猫に危険のあるゴキブリ対策3つ
ゴキブリ対策には様々な方法がありますが、猫にとっては危険な方法が多いのは事実です。
猫がいるおうちのゴキブリ対策として、使用の注意が必要な物を紹介いたします。
ゴキブリ駆除として有名なのが、この「ホウ酸団子」です。
ホウ酸団子の原料には、猫が誤って口にしてしまうと中毒症状を引き起こしてしまう成分が多く含まれています。
生命力の強いゴキブリに対して作られているのなら、当然とも言える効果ですが、猫が興味を示して食べてしまうと、死に至ってしまうこともあるのです。
市販の物には、カバーがされた商品も多く販売されていますが、何かの衝撃で壊れてしまったり、猫がおもちゃにしてしまったりすると大変危険なので注意が必要です。
ゴキブリ対策としては効果を発揮してくれますが、猫のいるおうちでは使用を控えた方が良いでしょう。
昔から馴染み深い粘着性のあるゴキブリ取りですが、箱の中に粘着シートが設置され、誘引剤でゴキブリを誘引するという仕組みになっています。
猫がいるおうちにゴキブリが出た際に、もし猫がゴキブリを見つけて箱の中までゴキブリが逃げて捕まってしまった場合、猫も箱の中に手を入れてしまうことでしょう。
この特殊な粘着成分に猫の毛が絡まってしまうと、なかなか取ることが出来ないのです。
取ろうと必死になって暴れてしまえば、箱は分解され体中に粘着成分が絡まってしまうなんてことも。
こちらも設置するには、リスクが高い商品と言えるのではないでしょうか。
この待ち伏せタイプの駆除剤は、噴射しておいた場所をゴキブリが通過すると、弱って死んでしまうという優れものです。
しかし、生命力の強いゴキブリに対してそこまで威力を発揮する駆除剤は、猫がいるおうちで使用してしまうのには大変危険です!
なぜならこのゴキブリ駆除剤の成分には、「フェノトリン」と「ペルメトリン」呼ばれる有効成分が含まれています。フェノトリンは神経に作用して麻痺をさせ、ペルメトリンは殺虫成分となり毒性が非常に強いです。
どうしても殺虫剤の使用が必要な場合には、必ず含有成分をチェックしてから購入するようにしてくださいね。
猫がいるおうちの安全なゴキブリ対策は?
猫に注意が必要なゴキブリ対策はしないに越したことはありません。猫がいるおうちでできる安全なゴキブリ対策をご紹介していきますね。
◆対策①ゴキブリの侵入経路を塞ぐ
1mmの隙間でもあれば、ゴキブリは家の中に侵入してくると言われています。
集合住宅などは配水管が繋がっていたり、負圧防止のために窓や網戸のサッシにあえて隙間がある物を使用していたりする場合があります。
そのため、部屋の中の換気扇や排水溝、エアコンの室外機には網目の細かいネットやシートなどを用いてカバーをしましょう。
そして窓などの隙間は、キッチン用のスポンジをカットして、気になる部分に差し込むのがお勧めです。
キッチン周りもゴキブリが侵入してきやすいので、隙間がないのかなどしっかり確認しておきましょう。
◆対策②食べ残しやゴミはそのまま放置しない
食べ残しはもちろん、ゴミや人間のフケ(剥がれ落ちた皮膚)なども食べてしまうゴキブリにとって、一年中ある程度の温度が保たれている家の中は、まさに天国です。たとえリスクが高かったとしても、子孫を残すためにも侵入してくるその姿は、まさに生命力の塊ともいえるでしょう。
一日中猫のご飯を出しっぱなしにしているおうちや、人間の食べ残しや常温での食材の保存(野菜など)、ゴミを放置しているなどの要因があれば、ゴキブリは侵入してきやすいです。
猫がご飯を食べ終えたら食器は片付け、部屋の中に食べ物はなるべく置かず、掃除をこまめにして、清潔を保つようにしていきましょう。
猫が注意するべき虫は?
他にも猫が注意するべき虫は、沢山存在しています。中でも注意が必要な虫は、以下の通りです。
◆蚊
様々な生き物の血を吸って病原菌なども運んでしまう蚊は、猫にとっても厄介な虫と言えます。
特にフィラリアの感染幼虫を体内に持っている蚊に血を吸われてしまうと、猫はフィラリア症を発生させてしまうこともあり、大変危険です。
咳や呼吸困難を引き起こし、食欲不振になってしまうことがあるので、夏場は特に部屋の中に蚊を入れないようにする対策が必要となってきます。
もし外にも猫が出る生活をしているのであれば、蚊除けに効果的なスポット液や首輪を使用するようにしてください。動物病院で処方していただけるものが、一番安全ですよ!
◆ダニやノミ
この言葉を聞くだけで身体が痒くなってくるという方もいるぐらい、猫にも害を及ぼす虫となります。
どちらも皮膚の毛穴に入り込むこともあり、アレルギー性皮膚炎を引き起こしてしまう可能性も。
もちろん血を吸われることによって感染症を引き起こすリスクもあれば、暖かい一定の体温である猫の身体で繁殖し、猫に相当なストレスを与えてしまうことにも繋がってしまうのです。
こちらも普段から予防が必要となりますが、何か症状が出た場合には、すぐに動物病院に連れて行ってあげてくださいね。
◆寄生虫
ダニやノミにも瓜実条虫と呼ばれる幼虫がいることがありますし、ネズミにも条虫(サナダムシ)や回虫が寄生しています。
そしてカエルや蛇にも、マンソン裂頭条虫という名の寄生虫が寄生していますので、何かと猫の遊び道具になりそうな生物には危険がいっぱいなのです。
猫の大好きな魚にもアニサキスが寄生していることもあるので、人間が口にする食べ物もやはり手を加えて、少量を与えるのが一番良い対策と言えるでしょう。
何かを口にして体調を悪くしているようでしたら、すぐに動物病院に受診して虫下しの薬を処方してもらうようにしてください。
まとめ
生きる化石とも呼ばれるゴキブリは、猫にとって恰好の獲物とも言えるのでしょう。
しかし、その姿に嫌悪しか感じることの出来ない私たち人間は、猫に長生きしてもらうためにも、おうちの中に侵入させない対策を取るのが一番のようです。
ゴキブリ対策の際には猫に危険な物は避け、安全な方法を用いることこそが重要です。
そして、ゴキブリ以外にも危険な虫は沢山存在していますので、普段から害虫対策をする必要があると言えるでしょう。
猫にとっておもちゃだったとしても、危険が伴うような害虫には飼い主がしっかと対策をして、大切な愛猫を長生きさせてあげてくださいね!
– おすすめ記事 –
・猫がネズミを狩る、持ってくる理由は?ネズミを食べる危険性と対処法について |
・猫にラベンダーは危険?ダメな理由が知りたい! |
・猫に優しい安全な観葉植物ベスト5!あなたのお部屋は大丈夫? |
・ドッグフードを猫にあげちゃダメ!?猫と犬の食べ物の違いで重要な「プロピレングリコール」って知ってる? |