猫の鼻紋とは?
猫の「鼻紋(びもん)」とは、猫の鼻の形です。猫の鼻はよく見ると、細かいつぶつぶとした凹凸が刻まれています。
この鼻紋は個体ごとに違い、同じ鼻紋は一つとして無いといわれています。
人間は指や掌に細かなしわがありますが、猫の肉球は通常つるつるとしているため指紋のようなものは確認できません。
人間では指紋が個人を識別するのに使われますが、猫ではこの鼻紋が個体識別に活用できるようです。
猫の鼻の役割
◆ニオイを嗅ぐ
鼻の奥にある臭野で臭いを嗅ぎますが、猫にはこの細胞が人の2倍あるようです。
さらに猫には、嗅ぎ分ける能力があります。
猫は、家族の臭いのついたものを嗅ぎ分けることができ、家族や家の中のものに体をこすりつけ猫自身の臭いをつけて安心感を得ています。
◆呼吸を助ける
冷たく乾いた空気は鼻腔内の粘膜の水分によって加湿されています。
また、鼻腔内を通るうちに温められ、肺や気管への刺激を和らげています。
◆温度を感じる
猫は、よく「猫舌」といわれておりますが、実際は舌で温度を判断しているわけではありません。
鼻で吸い込んだ空気の温度によって、熱さや冷たさを判断しています。
猫の鼻紋の活用
日本ではまだまだ注目されていない猫の鼻紋ですが、お隣の国中国では実用化に向けて研究が進んでいます。
鼻紋で個体識別ができることに着目して、ペットの情報と鼻紋を登録できる民間サービスが登場しているそうです。
個体識別としてメジャーなのは近年義務化されているマイクロチップです。
しかし、動物病院で獣医師によって装着されるマイクロチップと違い、鼻紋の登録は飼い主でもできるためその手軽さは最大のメリットといえるでしょう。
現在、日本でペットの個体識別といえばマイクロチップですが、今後鼻紋が活用される未来が来るかもしれません。
まとめ
普段何気なく見ている猫の鼻ですが、その形や刻まれた皺が1匹ずつ違うとは驚きですよね。
オンリーワンで一生涯変わらない鼻紋は、個体識別方法として今後さらに注目されていくのではないでしょうか。
愛猫がどんな鼻紋を持っているか、一度じっくり見てみてはいかがでしょうか。
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