猫にパンは絶対NG!与えてはいけない理由とパンを離さない時の対処法

2022.04.12

猫にパンは絶対NG!与えてはいけない理由とパンを離さない時の対処法

私たち人間はよく食べているパンですが、猫に与えても良いものなのでしょうか?人間が食べるものは、基本的にはあまり猫には与えない方が良いとされています。パンを猫に与えるべきではないならば、その理由はどんなものなのでしょうか? 猫がパンを食べても大丈夫かどうかについて、そして猫にパンを与えない方が良い理由についてご紹介します。また、猫がもしパンにかじりついて離さない時の対処法も考えて見ましょう。

猫にパンをあげてもも大丈夫?

舌を出す猫

猫にパンを与えても大丈夫かという問いには、「大丈夫ではない」という答えとなります。

猫がパンを食べることで、猫の健康を害したり、時には命にかかわるようなことになったりする可能性があるためです。

◆猫はパンを食べる必要はない

まず、パンをはじめとして、人間の食べているものを与えない方がいいと言えるでしょう。猫は本来肉食の動物ですから、パンを食べなくても生きていけます。

パンは穀物から作られますが、穀物を食べて消化するのに適した胃腸ではありません。人間よりもずっと体の小さい猫は、たとえ少量でも、パンを食べたことで体調を壊すかも知れません。

◆パンでアレルギーを起こす可能性も…

パンによっては猫がアレルギーや中毒を起こす可能性もあります。少量を食べただけでも、アレルギーや中毒になれば、命にかかわります。

さらに人間が食べるパンには、猫が食べると体に良くないものが混ざっていることも多いものです。

パンを少量だけ猫がかじってしまった時、アレルギーや中毒でなければ、すぐに命にかかわることはないと考えられます。だからといって、猫にパンを与えても大丈夫だということは言えず、与えないに越したことはない、といったことになります。

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猫にパンを与えない方がいい理由は?

パン屋のパン

具体的に、猫にパンを与えない方がいい理由をご紹介します。

◆理由①パンは猫の消化に適していない

猫は本来、肉食の動物ですから、パンという穀物からできたものを食べて栄養分にするような体のつくりになっていません。タンパク質を消化するために発達している胃腸は、パンを消化するための酵素が少なく、消化しにくいのです。

そのため、猫によってはパンを食べたことで下痢を起こしたり、パンの酵母が腸の中で発酵してガスが発生することで便秘になったりすることもあります。

また、パンは水を吸いますので、猫がパンを食べた後に水を飲んだことでパンが胃の中で膨らみ、胃に負担をかけてしまうこともあります。

◆理由②アレルギーを起こす可能性がある

パンは主に小麦からできていますが、小麦にアレルギーのある猫もいます。

アレルギーとは、体内に入った特定の物質に対して免疫反応が強く、体に害を及ぼしてしまう状態のことです。

小麦を食べたことで猫がアレルギーを起こすと、次のような症状が見られます。

・嘔吐する
・下痢をする
・発熱する
・体にかゆみがありかきむしる
・脱毛する

アレルギーでの症状は、猫によって違うので、必ず同じような反応が起こるわけではありません。

パンを食べた場合、皮膚や口周りに皮膚炎などの症状が出ることもあれば、全身に現れることもあります。

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◆理由③パンに猫が食べてはいけないものが入っている

パンの主な材料である小麦だけではなく、調理パンなどや菓子パンなどには、猫が食べてはいけないものが入っていることがよくあります。

・チョコレート、ココア
チョコレートやココアパウダーが入ったパンはよくありますが、猫がチョコレートを食べると、血圧が上がり、心拍数が増加し、興奮したり尿失禁をしたりすることもあり、時には命にかかわることもあります。

チョコレートやココアに含まれる、テオブロミンとカフェインが猫の体に悪影響を及ぼすためです。

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・ネギ、玉ねぎ
ネギ類を猫が食べてしまうと、溶解性貧血を起こし、命にかかわる時もあります。ネギ類が少量でも入っていると、猫の体に影響があるため、少量であったとしても与えてはいけません。

惣菜パンにはネギや玉ねぎが使われたものもあるため、猫に与えてはいけません。

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・塩
人間が食べるパンには、塩やこしょう、その他の調味料などで濃い味付けがされているものがたくさんあります。

人間に合わせた味付けは、人間より体の小さな猫にとっては塩分の取りすぎにつながります。塩分の取りすぎは、高血圧腎臓病心臓病などになるおそれがあるため、猫には与えない方が良いでしょう。

・ハム、ソーセージなど
人間用のハムやソーセージは塩分が高く、単体でも猫に与えるのはよくありません。惣菜パンではよくハムやソーセージがサンドされていますので、猫に与えないようにしましょう。

◆理由④いつものフードを食べなくなる

パンをよく与えていると、人間の食べるものを欲しがり、フードよりも飼い主さんが食べている物に興味を持つようになることがあります。

食卓にパンがあるだけでも、飼い主さんが見ていない時にこっそりかじりついたりする可能性もあります。

人間の食べ物を欲しがらないようにするためにも、パンを与えないようにした方が良いでしょう。


猫がパンを離さない理由は?

インターネット上では、猫がパンを咥えて離さないという画像や動画が人気を集めたことがあります。

この動画は一例で、他の猫たちも、なぜかパンを咥えて離さないという行動をするものがいるようです。猫が必死になってパンを咥えて離さない様子はとてもおかしく、思わず「パンあげるよ」と言ってしまいそうですね。

猫がパンを離さない理由としては、とてもお腹が空いているということが一番に考えられます。
野良猫でも、とてもお腹が空いている時にパンなどの食べ物を見つけた時には、咥えて安全な場所へ持っていって食べようとしますね。そのため、パンをとりあげようとしてもなかなか離さないということになってしまいます。

さらに、パンは大体猫の顔くらいの大きさで、猫が噛むと歯が食い込みます。多くのパンはすぐにちぎれるものではないので、かじりついた猫はそのままパンを咥え続けることになり、パンを離そうとしても離さない、すぐには離せないということもあるのでしょう。

また、袋入りのパンを持って行って離さない場合には、パンを獲物のように思っているか、取られたくないおもちゃのように思っているといったところでしょう。


猫がパンを離さない時の対処法は?

室内の猫

パンだけでなく、猫が何かを咥えて離さないという時には、次のような対処法を試してみると良いでしょう。

◆対処法①猫が落ち着くまで待つ

猫がパンを咥えたまま離さない時に、パンを取り上げようとして手を出すと、引っ掻かれるおそれがあります。
離さない時には猫も興奮している場合が多いので、追いかけたり捕まえたりしようとすると、より興奮させてしまいます。

咥えたままで数十分など長い間はいられないので、猫が自分からパンを離すのを見守りましょう。

その際、猫が人間の手の届かないところに隠れてパンを食べてしまうことのないよう、ドアを閉めたり、隙間を塞いだりして、猫が逃げないようにしましょう。

もし猫がパンを齧ってしまった時には、残りのパンを片付け、猫の体に異常が起こらないか注意して見守ってください。

食べてしまったパンが少なく、半日から1日程度様子を見て、猫の体調に変化がなく、排泄もしているようであれば、大きな問題はないでしょう。

もし猫に普段と違うような異常が見られた場合には、すぐ動物病院へ連れて行きましょう。

◆対処法②おもちゃやおやつなどで気を引く

猫が気に入っているおもちゃを見せたり、ねこじゃらしを動かしたりするなどして、猫の気を引くという方法があります。

また、猫の近くに猫用おやつを持って行き、そちらの方に興味を持つようにします。猫用のおやつであれば食べても問題ないので、おやつを食べている間にパンを取り上げれば良いでしょう。

猫がパンを離さないで逃げて行ってしまうとこの方法は使えませんので、猫を興奮させないように慎重に気をつけてやってみてください。

うまく行けば猫はパンを口から離して、おもちゃやおやつの方に興味を持ってくれるでしょう。

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◆対処法③バスタオルなどで体を包む

猫がパンを咥えて離さない時、猫が離すまで待っている時間がない場合には、猫を抑えなければならない場合もあります。

手を出すと引っ掻かれることもありますので、バスタオル越しに体を包んだり、できるならば少し抱き上げたりするなどしてみましょう。猫が暴れた時や鳴いた時、威嚇してきた時にパンが口から離れるかも知れません。

それでも猫が咥えたパンを離さない時にはパンを猫の口から取り上げることになりますが、無理やり口をこじあけたりしないようにしましょう。

パンの方を引っ張ってみて、猫の力がゆるむのを待ちます。優しく話しかけたりなでたりすると口を開けてくれる時もあります。

それでも猫がパンを口から離さない時には、やはり時間が経つのを待つしかありません。


まとめ

もともとパンは猫にとって必要な食べ物ではなく、猫が消化するのに適していないほか、アレルギーや中毒を起こす可能性もあります。猫には、パンを与えないように気をつけるようにしましょう。

パンを食べたことのある猫は、テーブルにあるパンや、キッチンの上などに置いてあるパンを取ろうとすることもありますので、猫が触れない所にしまっておくようにしてください。

猫がパンを齧って離さない時には、猫も飼い主さんもけがをしないように気をつけながら、パンをなんとか取り戻してくださいね。



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ネコ、犬、インコ、金魚などと暮らした経験を生かし、飼い主さんに役立つよ うな記事を作成しています。 ペット情報を日々チェックしながら、ペットについて勉強中です。かわいいペ ットをメインとしたイラスト作成もしています。


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