高たんぱく低カロリーな豆腐は猫に与えても平気なのか知りたい!

2022.02.03

高たんぱく低カロリーな豆腐は猫に与えても平気なのか知りたい!

愛猫には常に健康で長生きして欲しいと願っている飼い主さんは多いことかと思います。 そのため普段猫が口にする食べ物にも気を遣い、人間の食べ物は絶対に与えないように徹底している飼い主さんも多いことでしょう。 ですが人間の食べ物の中にも健康に良いとされている食材は多く、その中でも大豆が原料になっている豆腐は、猫に与えても安全なような気もしますがどうなのでしょうか? 猫が豆腐を食べても大丈夫なのかを、考えていきたいと思います。

猫は豆腐を食べても大丈夫!

ざるに乗った豆腐

豆腐は大豆を原料とし、低カロリーで健康にも良い食べ物として親しまれていますよね。

さらに栄養素も豊富な食材となりますので、安全性が高いようであれば、猫にも与えてみたいと思ったことのある、飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

結論から言いますと、豆腐は猫に与えても問題のない食材となります。

ただし猫に与えて良い豆腐は「絹ごし豆腐」「木綿豆腐」だけです。

製造過程や栄養素に多少の違いはありますが、基本的には豆乳に「にがり(凝固剤)」を入れて固めるといった製法となりますので、そこまで多くの添加物が入っていないので、安心して猫に与えられますよね。

圧力をかけず水分量もそのまま固めて作る絹ごし豆腐よりも、圧力をかけ水分や油分を取り除いた木綿豆腐の方が栄養価は高くなります。

ですので猫に与える際に、栄養素を重視したいのであれば、木綿豆腐がおすすめです。

体を作るためのたんぱく質、そして骨や歯を強化するカルシウムが豊富な上に「エストロゲン」と呼ばれる美容成分に似た性質を持つ「イソフラボン」も豊富に含まれています。

抗酸化作用のあるイソフラボンは、骨粗しょう症やガンの予防、そして老化防止にも効果があると言われているので、私たち人間も積極的に摂取したい栄養素と言えるでしょう。

ほかにも高血圧を予防し、コレステロールを抑制する「リノール酸」、善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをする「オリゴ糖」なども見逃せない成分です。

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猫に豆腐を与える時の注意点

では実際に豆腐を猫に与える際には、どんなことに気を付ければ良いかも気になるところですよね。

上手に与えることができれば、猫ちゃんにとっても栄養素の多い食材となるので、注意点を守って食べさせてあげましょう。

◆味付きの豆腐は与えない

前述した通り、猫に与えても良い豆腐は絹ごし豆腐と木綿豆腐となりますので、味付きの豆腐は猫に与えないでください。

玉子豆腐ごま豆腐などは豆腐と名前がつくものの、原材料が大豆ではないので、豆腐と同じような栄養素の摂取が期待できるわけではありません。

また、油で揚げて作る厚揚げ豆腐や、豆腐に焼き目をつけて固くする焼き豆腐も、猫には不向きとなります。

余計な油の摂取や、固い豆腐を食べさせてしまえば、消化不良を起こしてしまうこともあるので、たとえ欲しがったとしても与えないようにしましょう。

◆たくさんあげすぎない

豆腐は栄養価が高いからといって、猫にたくさん与えればその分の効果が得られるというわけではありません。

たんぱく質を多く必要とする猫ではありますが、猫に必要なのは動物性のたんぱく質となり、植物性のたんぱく質が豊富な豆腐は、基本的に猫が食べる必要のない食材とも言えますよね。

猫は肉食動物となりますので、動物性たんぱく質の消化吸収は得意となりますが、植物性たんぱく質を消化吸収することが根本的に苦手なのです。

生まれつきこのような性質を持っている上に、植物性たんぱく質には猫が必要とする「必須アミノ酸タウリン」が含まれていませんので、たくさん食べたからといって、猫にとってのメリットが多くなることは無いと言えるでしょう。

そして豆腐にはカルシウムも豊富に含まれている上に、にがり(塩化マグネシウム)と呼ばれる凝固剤が使用されていますので、過剰に摂取してしまえば泌尿器系や腎機能の病気を患うリスクが高まります。

少量であれば猫にメリットとなる豆腐も、多く摂取してしまえばデメリットの多い食べ物となってしまうので、与える際にはたくさんあげすぎないようにしてくださいね。

◆大豆アレルギーの子もいる

大豆は猫のキャットフードにも含まれていることが多く、この成分によってアレルギー症状が引き起こされることもあります。

その理由としてキャットフードに使用される大豆は、丁寧に調理されていなかったり、多量の食物繊維を含めたままだったりと、フードの分量を増やす目的で使用されていることが多いからです。

このようなことからも、大豆アレルギーを発症する猫ちゃんは意外と多く、豆腐が猫にとって安全と言われていたとしても、個体によって差が出てしまうのは、ある意味当然のことと言えるのではないでしょうか。

飼い主さんの気付かないところで、愛猫が大豆アレルギーを患っている可能性も否めませんので、与える際には最善の注意を払う必要があると言えるでしょう。

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豆腐の与え方

お皿の上の豆腐

豆腐は猫にとってメリットだけではなく、少なからずデメリットも存在しますので、与える際には飼い主さんが責任を持って、害にならないような与え方をする必要がありますよね。

猫に豆腐を与えたい場合には、どのようなタイミングで与えることが望ましいのでしょうか。

◆キャットフードのトッピングとして

豆腐を愛猫に与えたいと思ったときには、普段食べているキャットフードのトッピングとして与えてみるのもおすすめです。

豆腐を普段から好んで食べているようであれば、そのまま混ぜずに少量をトッピングとして与えてみるのも良いですが、猫ちゃんによっては食べてくれないこともあるので、その場合はウェットフードを活用してみましょう。

ウェットフードであれば、柔らかい豆腐が混ざりやすく、嗜好性の高い猫ちゃんでも違和感なく口にしてくれると思いますよ。

◆食欲がないときに

愛猫が体調不良や病気などで食欲が低下し、普段食べているキャットフードを口にしてくれないようであれば、何でも良いから口にしてほしいと願う飼い主さんは多いことでしょう。

口当たりがよくクリーミーな豆腐は、猫が興味を示すのに適した食べ物となるので、食欲がないときに与える食材としてもピッタリです。

子猫や老猫‎には小さじ1杯程度、成猫には大さじ1杯程度を目安としてください。

そして与える際には一度お湯をかけるなどをして、完全に生(冷たい)の状態で与えないことも大切です。

あくまで豆腐は、猫の必要な栄養素を補うための補助食品にはできないので、適切な分量を守り、猫のお腹に負担がかからないような与え方を心掛けましょう。


豆腐を使った猫用レシピ

キャットフードに豆腐をトッピングしても食べてくれないようであれば、ひと手間加えた美味しい手作りごはんもおすすめです。

簡単にできる猫用の豆腐レシピを、いくつかご紹介させていただきます!

◆豆腐ハンバーグ

ハンバーグが好物の方は多いことかと思いますが、カロリーを控えたいときなどに、ひき肉の量を減らし、豆腐やおからでかさましをすることがありますよね。

このレシピを猫用にアレンジすると、とても簡単な豆腐ハンバーグが作れます。

材料もシンプルで、以下の通りとなっています。

・お刺身(猫が食べられるもの)…1切れ
・木綿豆腐…大さじ1
・片栗粉…少々

お刺身は細かく切り、木綿豆腐と片栗粉を一緒に混ぜましょう。

混ぜ合わせたものを丸く形成し、アルミホイルに乗せて、オーブントースターで3~4分程度焼きます。もちろんフライパンで焼いてもOKです。

粗熱が取れれば、猫が食べられる豆腐ハンバーグの完成です!

お刺身じゃなく鶏のササミなどでも代用できますので、猫ちゃんの好みに合わせてアレンジしてあげてくださいね!

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◆豆腐スープ

普段からあまり水を飲まない猫ちゃんのために、スープにしてあげてみるのもおすすめです。

とても簡単なので、是非お試しくださいね!

・鶏肉のゆで汁(無塩)…適量
・豆腐…大さじ1

鶏肉料理の下ごしらえなどで余った茹で汁は捨てずに、愛猫のために活用していくレシピとなります。

スープを適量用意し、その中に豆腐を入れて細かくくだきます。ただこれだけです!

人肌ぐらいに温めると、さらに猫ちゃんも飲みやすくなりますので、普段からあまり水を飲まない猫ちゃんが好むようであれば、定期的に作ってあげたい一品と言えるでしょう。


まとめ

大豆を原材料とした豆腐は、高たんぱくな上に低カロリーなので、私たちの食生活にも欠かすことのできない食材と言えますよね。

そしてこの栄養価の高い豆腐は、猫が食べられる数少ない人間の食べ物となるので、与える量さえ守れば安全に食べさせてあげられるのです。

猫に与える際には必ず、子猫や老猫には小さじ1杯程度、成猫には大さじ1杯程度の分量を守り、冷たいままではなく湯通しなどをして、猫のお腹への配慮も忘れないようにしましょう。

豆腐は猫にとって足りない栄養を補うための食材ではないので、基本は総合栄養食のキャットフードを与えることも大切です。

これらのことを踏まえ、初めて与える際には少量から与えることを心掛け、アレルギー反応が出ていないかのチェックも怠らないであげてください。

安全に食べてくれたのであれば、ご褒美程度に与えることを心掛けるようにし、豆腐を猫ちゃんの食生活に、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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