人気理由①:包まれるような大きな体が魅力的!
メインクーンを見たときに誰もが感じるのが「体が大きい」ということ。大型の猫が好きな人は、それだけで気になる存在ではないでしょうか。
そんな“包容力のある大きなボディ“が人気理由にもなっているようです。
◆大きな猫として知名度が高いメインクーン
「大きな猫と言えば…?」という質問には、思わずメインクーンと答えたくなるくらいの大きさです。大型サイズの猫の代表格と言ってもいいでしょう。
個体差や性別、生活環境によって成猫になったときのサイズは異なりますが、メインクーンの平均的な体長は1mほどです。人間の子供で言えば、だいたい4~5歳くらいの大きさなので、猫にしてはかなり大きいことが分かりますよね。
体重も結構重く、メスで4~6kg程度、オスで6~8kg程度が平均的なメインクーンの体重です。一般的な猫の平均体重が4kg後なので、8kgでに育ったメインクーンは2倍もの巨大さとなりますね。
10kg越えのメインクーンも珍しくないので「大型の猫を育てたい」人なら、気になる猫種のひとつかと思います。
◆世界一記録を持つメインクーンもいる
かつて「世界一大きな猫」として認定されたのもメインクーンでした。ギネスにも記録されたメインクーンの体長は、なんと1m23cm!
人間の子供にすると、7~8歳くらいの大きさだったとのことなので、その巨猫ぶりが伝わってきますね。
◆ゆっくり穏やかに成長する
一般的な猫は、約1年で成長がストップし、1歳になれば成猫の大きさになります。
メインクーンは大型猫なので、3~5年と長期にわたって成長を続けます。なので、1歳を過ぎてもまだまだ「育ち盛り」。大きな体に見えても、まだまだ子猫なんですね。
そのため、「1歳を過ぎたから成長が止まったかな」と判断してしまって栄養不足になると、本来の魅力的な大型ボディに育たなくなってしまいます。「メインクーンはゆっくり育つ」を意識して食事管理をしていけば、大きくカッコいい見た目になるでしょう。
また、大型猫なので「寿命が短いのでは?」と思われがちですが、平均寿命は14歳ほどと一般的な猫ちゃんとそんなに変わることはありません。
◆ロング&サブスタンシャルタイプの体型
一般的に、猫の体型は6つのパターンに分類されます。
・体長が長くてややがっしりとしている「セミコビー」
・短い足と短めしっぽでポッチャリ型の「コビー」
・スレンダー過ぎずちょうど良い筋肉質の「セミフォーリン」
・長い足でスレンダーボディの「フォーリン」
・とっても細身の「オリエンタル」
この6つのなかで、メインクーンは最も大きく筋肉質のロング&サブスタンシャルタイプに属しています。
体長も長め、体重も重め…と、たくましさを感じられる体型です。
人気理由②:モフモフの被毛と可愛い見た目で人気!
長毛種のメインクーンは、フサフサ&モフモフの毛並みです。見ていると「撫でてみたい」という気持ちが沸いてくるのではないでしょうか。
そんな魅力的な被毛もメインクーンの人気の理由です。
◆ボリュームがあって、なめらかな被毛
メインクーンは、とてもボリュームのある被毛が特徴的です。被毛が厚くなったのは、メインクーンの歴史にも秘密があります。
メインクーンが誕生したのは、冬には雪が多く厳しい寒さの気候のアメリカ東北端にあるメイン州。寒い土地で生き抜くため、寒さから身を守る被毛が厚く発達していったようです。
雪のなか動けるように、被毛は水をはじきやすいのが特徴。寒さで乾燥しないように、適度な皮脂が分泌されているので、しっとりとツヤっぽい被毛になっています。
◆美しい外見
メインクーンは、長毛&ボリューミーなのですが、ごわごわした雰囲気とは違って「フワフワ・モフモフ」という表現が合っています。ボリュームのある被毛に包まれているからこそ、メインクーンが大きく見えるのかもしれませんね。
特に、胸元や首の周辺、シッポの毛量が増していて、むしろ、ゴージャスで優雅なイメージに感じるメインクーン。美しく、可愛らしい外見で愛されています。
◆抜け毛はあまりない
長毛種にありがちな悩みに「抜け毛が多い」というものがありますが、メインクーンは一般的な長毛種と比べると抜け毛は少ない方でしょう。
ただ、抜け毛がまったくゼロというわけではありません。シルキーな美しい被毛をキープするには、日頃のお手入れが重要です。
ブラッシング頻度が少ないと、ボリュームのある被毛に抜けたままの毛が潜み、メインクーンが飲み込んでしまって、お腹にヘアボールとして溜まってしまうリスクも。
こまめにブラッシングやシャンプーをしてあげたい猫種です。ブラッシングすることで、メインクーンとの触れ合いの時間にもなりますし、見た目の美しさもキープできるのです。
◆被毛のバリエーションが豊富な見た目
メインクーンの毛色は、「単色」「二色」「三色」というカラーの違い、そして縞模様の組み合わせが豊富で、なんと30種類以上もの組み合わせが存在します。はっきりした顔立ちで、美男美女な個体が多いです。
それに、目の色もたくさんの種類が見られ、「被毛色・柄・瞳の色」と組み合わせは多彩。
外見の印象も変わるので、数多くの種類から「自分好み」のメインクーンを迎えられるのも人気の理由なのかもしれませんね。
◆撫でて幸せになる魅力
猫を飼う理由のひとつに「見ていて癒される」というものがあるかと思います。オモチャで遊んでいる無邪気な猫、日向ぼっこでスヤスヤと眠る猫など、いろんな猫の表情を見ていると飽きることがなく、気持ちが和んでくるでしょう。
また、毛を優しく撫でるだけでも幸せな気持ちになります。最近の研究では、猫を撫でたときに人間のなかで幸せホルモンが分泌されることも分かってきています。
特に、メインクーンのような長毛種は、モフモフの被毛で触り心地も良く、気持ちが穏やかになりそうです。撫でた人に「幸福感」をもたらす、素敵な猫ちゃんですね。
人気理由③:性格が可愛らしくて飼いやすい!
体も大きく、ガッシリ体型のメインクーン。その大きなサイズ感から「ワイルド」「貫禄たっぷり」という印象を強く受け、性格的にも怖そうに思うかもれません。
でも、実際にはメインクーンの性格は、良い意味で見た目とのギャップがあって魅力満載なのです。
◆穏やかで優しい
メインクーンは大柄な猫ということで、「気性が荒いのかな?」「威嚇したりしないかな?」と、乱暴な性格をイメージする人もいるかもしれませんね。
しかし、実際には「穏やか・優しい」性格の個体が多く、見た目の印象とは“真逆”。とても温和で可愛らしい猫と言われています。
外見のイメージと性格を表現した「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」という別名もあるくらいです。
◆基本的におおらかで社交的
一般的に「猫はおひとりさまが好き」と言われていて、気まぐれで独立心のあるところが猫の魅力とも考えられています。
メインクーンはどちらかというと仲間達との行動を好む傾向があります。いろんな環境に柔軟に適応してくれる性格です。
「一緒にたくさん遊びたい」「近くに寄ってきてほしい」と、猫とのコミュニケーションを望む人にとっては、メインクーンは理想的な性格と言えるでしょう。
小さい子供にも優しく接することができる猫なので、人数が多い賑やかな家庭にも、すんなり溶け込んでくれる協調性を持っている猫ちゃんです。
また、その社交性は飼い主さん家族以外にも見せてくれます。ほかの猫や犬など、自分以外の動物がいても「仲間だね」と協調性を発揮します。
相性によっては一概に言えない部分もありますが、持ち前のおおらかさで共同生活をこなしてくれるでしょう。
◆忠誠心があって賢い
メインクーンは、飼い主さんに忠実な面があります。そもそも持ち合わせている「賢さ」も手伝って、愛情を注いでくれる飼い主さんから教えられたことも覚えてくれます。生活していくうえで必要なしつけも、比較的早めに覚えてくれる聡明な猫ちゃんと言えるでしょう。
また、頭が良いため、「投げたボールを持ってくる」など犬のような行動を見せることもあります。そのほか、飼い主さんの日々の行動を自分なりに学習し、「ドアノブを自分で回してドアを開ける」「棚の引き出しを開ける」など、器用なことも覚えてくれるメインクーンもいるのだとか。
いつの間にかいろいろなことをできるとようになると、その賢さにビックリしつつも、まるで親のような気持ちで感動しそうですね。
メインクーンは賢いからこそ、「この人嫌い」と思った相手には、忠誠心を見せてはくれません。メインクーンの様子を観察しながら、適度に距離を保って、家族として好きになってもらうことが大事です。
◆オスorメスでちょっと性格の傾向が違う!?
メインクーンの基本的な性格は「優しく穏やか」なのですが、実はオスとメスでちょっぴり違った傾向になることもあります。
・甘えん坊なオス
メインクーンのオスは、少しヤンチャな面があります。ヤンチャと言っても、愛嬌のあるイメージ。「嬉しいな♪」「楽しいよ!」を分かりやすく表現するので、少し犬に近い性格とも言われています。
甘えん坊の度合いが強いのはオスで、「たくさん甘えてほしい」という人にはぴったりですね。
・おとなしいメス
メインクーンのメスは、オスと比べると落ち着きがあります。甘えん坊の度合いはちょっと低めで、物静かでクールな印象を受けるでしょう。
ちょっと気まぐれで静かですが、一緒にいる空間がどこかホッとする癒しになりそうですね。おとなしいので手間がかからないところが魅力的です。
◆鳴き声がキュート
メインクーンは体のサイズに反して、鳴き声が小さめ。ささやくように、小さな優しい声を発します。ワイルドな見た目とは違って、ちょっと高めのキーで可愛らしい鳴き声でギャップを感じるかもしれませんね。
威嚇や怒り、ワガママなどで鳴くことは基本的になく、「構ってほしいなー」「遊びたいよー」など、甘えた様子で小さく鳴くのはキュンとするくらい可愛らしいですよ。
◆初心者の人も飼いやすい
オスやメスで、性格が少し違うこともありますが、総じて「穏やか」「賢い」「優しい」としつけがしやすい猫です。そのため、体は大きいものの、「初めて迎える猫」という人にも受け入れやすいと言われています。
ただ、注意したい点は「メインクーンを飼えるスペースがあるか」ということ。
メインクーンは、飼い主さんと遊ぶこと、自分で遊ぶことなど、大きな体をフルに動かすことが大好きです。伸び伸びと遊べない環境はストレスになるので、飼う前にはキャットタワーの設置場所や寝床など、メインクーンが窮屈と感じることがないよう、工夫が必要でしょう。
まとめ
今回は、メインクーンの人気の理由について、3つに分けてじっくりとご紹介しました。
大きな体・フワフワの被毛が見た目の特徴だけでなく、穏やかで頭が良い性格と内面的にも魅力が溢れていましたね。
体は大きいですが、とても親しみやすい猫ちゃんです。「猫を迎えるなら大型サイズ」と思っている方は、メインクーンの可愛らしさにも注目してはいかがでしょうか。
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