- 1.野良猫の冬の過ごし方は?
- 2.野良猫の冬の食べ物は?
- 3.野良猫を寒い冬から守るためにできることは?
- 4.野良猫の冬の過ごし方まとめ
1-1.じっとしている
1-2.身体をブルブルと震わせている
1-3.野良猫同士で寄り添い合う(猫団子)
1-4.車のエンジンルームに入る
1-5.屋内駐車場や倉庫にいる
1-6.室外機や建物のボイラーの傍にいる
1-7.飲食店などの路地裏にいる
2-1.ネズミや鳥などの小動物
2-2.昆虫など
2-3.人間の食べ残し
2-4.人間が与えてくれるキャットフードなど
2-5.雨水や雪解け水
3-1.小屋や寝床を作ってあげる
3-2.猫バンバンをする
3-3.里親として迎え入れる
野良猫の冬の過ごし方は?
寒い冬はアスファルトも冷たく冷え、土のある場所も霜がはり、野良猫の肉球が凍ってしまうのでは?と心配になってしまいますよね。
家猫は暖かい部屋でぬくぬくと過ごし、お腹が空けば食べ物も与えて貰える、至れり尽くせりな生活を送っています。同じ動物なのに雲泥の差がありますが、野良猫はどのようにして冬をやり過ごしているのでしょうか。
◆じっとしている
冬は動くことによって体力を消耗してしまうので、外で暮らす野良猫は雨風が凌げる場所でじっとしていることが多いです。
猫は毛皮で身体を覆われていますが、肉球などの皮膚が露出した部分は地面に付きますので、体温を容赦なく奪っていきます。
じっとしていることによって、余計なエネルギーを使用しないように蓄えているのではないかと考えることも出来ますよね。
◆身体をブルブルと震わせている
寒い冬になると、小刻みに身体を震わせている野良猫を見かけることがあります。
元々先祖であるリビアヤマネコが砂漠で生活をしていたので、猫は寒さに弱い動物です。寒いから震えていることはもちろん、震えることによって筋肉を縮小させ、熱を発生させる理にかなった行動でもあります。
◆野良猫同士で寄り添い合う(猫団子)
野良猫は決まったテリトリー内で単独で行動することが多いですが、寒い冬は仲間内で寄り添い合い、暖をとることがあります。
この状態を俗に「猫団子」と呼び、SNSなどでも人気を得ていますよね。猫は体温も高いので、寄り添い合うことによって、十分な温度を保つことが出来るのです。
何匹かで寄り添い合えば空気に触れる面も減りますので、単独行動が多い野良猫も、この時期は協力し合っているのでしょう。
◆車のエンジンルームに入る
稼働した後の車は熱がこもっており、とても暖かいです。人間が居なくなればその場所は、野良猫にとって恰好の隠れ家となります。車の下やエンジンルームまで忍び込み、寒い冬の夜をやり過ごそうと必死なのでしょう。
しかしエンジンルームに猫が居るとは知らず、車を稼働させるとエンジンベルトに巻き込まれて命を奪ってしまうことになりかねません。
安定的な暖かさを得られる反面、命を落とすリスクも非常に高い危険な場所です。
◆屋内駐車場や倉庫にいる
車のエンジンルームもそうですが、野良猫は一度居心地が良いと思うと、人間が居なくなったのを見計らって何度も戻ってきて、住処として考える子も居ます。
その車を置いている屋内型の駐車場や倉庫、そして民家のガレージなども雨風を凌げる有難い場所でもあります。
冬のみならず、夏も比較的涼しい場所でもあるので、野良猫に人気の場所といっても良いでしょう。
◆室外機や建物のボイラーの傍にいる
電化製品は熱を持ちますので、暖かい場所と認識している野良猫は多いです。設置場所も家の裏側などが多く、人目につかないのも野良猫にとって重要なポイントとなるのでしょう。
頑張って探した場所であることに間違いないので、見かけたらそっとしておいてあげたいものですよね。
◆飲食店などの路地裏にいる
飲食店の路地裏や商店街でも、野良猫をよく見かけることがあります。
人間が働いているお店などが集合している場所は暖かいですし、換気口から温かい空気やおいしそうなニオイが漂ってくれば、居座ってしまいたくなる気持ちも分かりますよね。
うまくいけば食べ物を貰うことも出来るので、餌を探すのも億劫な冬にピッタリの場所です。
野良猫の冬の食べ物は?
飲食店などが立ち並ぶ場所が縄張りの野良猫であれば、食べ物にありつける機会も多くありそうですが、全ての野良猫が同じ条件で暮らせているとは限りません。
野良猫はどんな食べ物をエネルギー源として、捕獲しているのでしょうか?
◆ネズミや鳥などの小動物
基本的に野良猫は一年を通して餌とする食べ物に変化はありませんが、寒い冬の季節は小動物も活発には活動をしていませんよね。そのため、捕獲出来れば野良猫にとって、最高のご馳走となります。
猫にとって重要なタンパク源となるので、捕獲しようと必死になってしまうのも納得です。
◆昆虫など
寒い冬は食べ物も少なく、お腹が空いていれば虫などを食べて飢えを凌ぎます。
昆虫も春ほど多くは見られませんが、小動物ほど捕獲が難しくない点でも餌にしやすいと言えるでしょう。
好んで食べる子は少ないとは思いますが、生存率を上げるためには仕方のないことなのかもしれませんね。
◆人間の食べ残し
人間が住む場所には、人間が残した食べ物が落ちていたり捨てられていたりすることが多くあります。
寒い冬はなかなか獲物を捕らえることも出来ないので、このような人間の食べ残しも餌として食べることがよくあります。
人間の食べ物に味を占めると、街中に設置されているゴミ箱やゴミ袋も漁ってしまうようになるので、そのような点からも野良猫は忌み嫌われてしまうのかもしれません。
◆人間が与えてくれるキャットフードなど
地域猫として見守られている野良猫や、人懐っこい野良猫であれば、人間におねだりをして食べ物を貰うことを学び、食いつないでいる子も多いです。
かわいそうだと思って定期的にキャットフードなどを与えてくれる人も居ますが、それを良しとしない人も多くいらっしゃることは確かなので、難しい問題ですよね。
◆雨水や雪解け水
どうしても食べ物にありつけないときは、じっとして体力を温存しておくか、水を飲んで飢えを凌ぐしかありません。
しかし飲み水は食べ物以上に、野良猫にとって確保が難しいことをご存知でしょうか?
猫は水をあまり飲まない動物として知られてはいますが、全く飲まないで生きていくことは出来ません。水道の蛇口を捻ることの出来ない猫は、水たまりになった雨水や雪解け水を口にすることがほとんどです。
冬は野良猫にとって過酷であることは、一目瞭然ですよね。
野良猫を寒い冬から守るためにできることは?
常に私たちの身近に居る野良猫ですが、「かわいそう」と思うだけでなく、何かしてあげられることはあるのでしょうか?
◆小屋や寝床を作ってあげる
自分の敷地内に駐車場や雨風を凌げる場所があるようでしたら、段ボールや発泡スチロールを使用して、小屋や寝床を作ってあげると良いでしょう。
安全な場所だと認識してくれれば、安心眠ってくれるかもしれません。
しかしあまりにも気に入られすぎてしまうと、敷地内にある庭や花壇で排泄するようになり、避妊手術をしていないメス猫であれば出産をしてしまうことも。
そのことも頭の片隅に入れておきながら、落ち着ける空間を提供するようにしてあげてくださいね。
◆猫バンバンをする
猫は寒い冬に車のエンジンルームで過ごすと前述しましたが、猫にとってとてもリスクの高い場所であることに間違いありません。
車を稼働させる際にはボンネットを叩き、「猫バンバン」を必ずするようにしてください。エンジンルームが暖かくて出産する野良猫も多いので、小さい命を守るためにも、猫バンバンは車に乗る方に知っていただきたい対策法です。
各車メーカーもこの行為を推奨しており、野良猫の生存率を上げるためにも効果的ですよ。
◆里親として迎え入れる
「猫は外猫として一生を終えることこそが、幸せだ」と思っている方も多くいらっしゃるかもしれません。
ただ、野良猫は家猫よりも寿命が圧倒的に短く、常に病気や交通事故のリスク、飢えなどと戦いながら必死に生きています。想像を絶するようなストレスを抱えながら生きているので、生存率が野良猫は著しく低いのです。
寒い冬だけでなく命を守る意味でも、里親として迎えてあげることが野良猫にとっての幸せになるのでは、とも思ってしまいますよね。
難しい問題ですが、里親募集サイトも野良猫を保護して譲渡していることがほとんどなので、不幸な命が増えないことを願うばかりです。
野良猫の冬の過ごし方まとめ
野良猫が寒い冬をどのようにして過ごしているのか、身近で猫を見かけることがあれば気になってしまう方も多くいらっしゃることでしょう。
野良猫は、家猫のように安心出来る寝床や小屋がある訳でもなく、定期的に餌を貰える確証もありません。多大なストレスの影響を受け続けながら過ごす日々は、生存率を下げてしまっていると言っても過言ではないでしょう。
かわいそうな野良猫に食べ物を与えたり優しくしたりすることは、もちろん悪いことではないですが、地域や人によっては野良猫に対して厳しいことも現実問題として考えられます。
その場限りの優しさは逆に不幸を与えてしまうこともあるかもしれないので、とても難しい問題ですよね。
まずは野良猫がどのように冬を過ごしているかを知り、自分に出来ることを考えてみてはいかがでしょうか。
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