【掲載:2021.10.26 更新:2022.09.19】
猫のトイレ砂の種類は?
◆鉱物(ベントナイト)
ベントナイトの猫砂は、主成分が粘土鉱物の一種で、排水処理や水質浄化や化粧品、食料品などにも使われています。
ベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは、水分を吸収して元の体積の何倍にも膨らむ特徴を持っています。
ベントナイトには吸着の効果があるため、猫のおしっこを吸って固まります。また、陽イオン交換という能力が高いために臭いを抑える効果もあります。
ベントナイトの猫砂は、脱臭剤や抗菌剤なども加えられていて、粒子が細かい状態で販売されているため、猫が排泄を好む砂に近くなっています。
猫が排泄したものを吸着して固まりやすいため、普段のトイレ処理時に取り除きやすく、臭いを抑えることもできるため、自分の便の臭いを嫌う猫が、複数回でも排便をしやすくなっています。
ベントナイトの猫砂は燃えないゴミとして出す必要があり、水洗トイレに流すこともできません。
◆シリカゲル
シリカゲルの猫砂は、基本的におしっこを吸収しても固まりませんが、抗菌効果が高く、臭いを脱臭する効果や乾燥の効果もあります。
シリカゲルの猫砂は、主に猫用システムトイレ専用の猫砂として使われています。
システムトイレは二層になっていて、上段に専用のシリカゲルの猫砂を入れ、下段にはペットシーツを敷いて使用します。
システムトイレは掃除の頻度が少なくて済み、臭いの問題も抑えられるということで、シリカゲルの猫砂を使ったシステムトイレは人気が高まってきています。
シリカゲルは水に溶けないため、水洗トイレに流すことはできません。
◆紙
紙の猫砂は、木材を原料として製造されたパルプによって作られています。主原料は紙ですが、薬剤を使って脱臭や漂白がされており、さらに消臭剤や増粘材などを使って加工されています。
紙の猫砂は軽くて持ち運びがしやすいのが人気で、トイレにも流せるタイプである場合がほとんどです。
猫のおしっこがかかると色が変わるといった製品も多く、汚れた猫砂を取り除きやすくなっています。
紙は柔らかさがあるため、猫の足にもやさしい素材です。粒が他の猫砂よりも大きめなものが多く、猫によっては好き嫌いがあります。
◆おから
豆腐を作る時にできるおからを使用して作られた猫砂です。
口に入るものからできているため、他の猫砂よりも安全性が高いとは言えますが、加工の段階で防腐剤や消臭剤、凝固剤なども使われています。
値段は安めで、水洗トイレに流せるものがほとんどなので処理が簡単です。
ただし、おから独特の臭いが猫の排泄物と混ざることで、独特の臭いが出る場合もあります。
◆木(ウッドチップ)
木製の猫砂は、固まるタイプと固まらないタイプがあります。木の匂いや消臭力によって、猫トイレの臭いを抑えることができます。
基本的に燃えるゴミとして出せますが、製品によってはベントナイトと混ざっていながら木製の猫砂として販売されているものもあるため、注意が必要です。
木の猫砂は軽いものが多いため、持ち運びがしやすく、扱いやすいと言えるでしょう。
猫のトイレ砂の選び方は?
◆猫が好むかどうかで選ぶ
猫がトイレを使う時、砂が気に入らない時には、トイレに入っても出てきたり、別の場所で排泄してしまったりすることがあります。
猫によって、細かい砂を好むもの、ウッドチップなどある程度粒が大きいものを好むものなど、好き嫌いがあります。
多くの場合は用意した猫トイレを問題なく使ってくれますが、猫砂を変更したら猫トイレに入らなくなったという場合もあります。
猫が毎日使うものなので、猫が嫌がるような猫砂ではいけません。
◆安全性で選ぶ
猫が素足で入り、足裏は砂と接触しますので、猫がもし舐めても重大な影響がない、安全性が高い猫砂を選ぶのも大切です。
猫砂によっては、トイレ後によく足裏を舐めたり、トイレ砂を口に入れたり、舞った砂を吸い込んだりすることで猫が健康を損なうことがあります。
販売されている猫砂は、安全性は考えて作られていますが、100%無害だと保証できるものではないので、飼い主さんがよく見て、判断してあげる必要があるでしょう。
◆処理方法で選ぶ
猫砂は、燃えるゴミとして出すもの、燃えないゴミとして出すもの、また水洗トイレに流せるものなど、原料によって処理方法が違います。
住んでいる地域のゴミ出しの規則に従う必要もありますし、毎日処理しなければならないものであるため、飼い主さんが捨てやすいものを選ぶということも良いでしょう。
基本的には、紙、木、おからの猫砂は燃えるゴミ、ベントナイトやシリカゲルの猫砂は燃えないゴミとなりますが、猫砂によっては成分が混ざっているものや加工によって処理方法が決まっているものもあるため、よく確認してから購入する必要があります。
◆消臭力で選ぶ
猫トイレは室内で使うものであるため、消臭力のある猫砂は飼い主さんが快適に生活するためにも大切な要素だと言えます。
どの猫砂も、原材料だけでなく消臭成分も含まれているものがほとんどですが、実際に使ってみないとどれほどの消臭力があるのかはわかりにくいでしょう。
紙やおから系の猫砂は、比較的消臭力は弱めで、ベントナイト、シリカゲル、木系の猫砂は消臭力が高い傾向があります。
◆粒の飛び散り方や固まり方で選ぶ
猫砂は、砂というだけあって、猫が猫トイレを使うことで細かい粒が舞うことがあります。
掃除の時や砂を交換する時にも、猫砂の粒が舞ってしまうのはある程度仕方ありません。しかし、もし喘息ぎみの家族がいるような場合には、あまり飛び散らず細かい粒が舞いにくい猫砂を選ぶ必要があります。
また、猫砂の素材によって、猫のおしっこを吸収した時の固まり具合も異なります。
ベントナイト系の猫砂は固まりやすく、おから系はゆるめに固まるものが多いと言えます。よく固まり、スコップですくってもこわれにくい猫砂は、処理がしやすいと言えるでしょう。
シリカゲル系の猫砂は、多くがシステムトイレ用であるため、猫のおしっこがかかっても固まらずにペットシーツで吸収するしくみとなっていますので、普通のトイレでは使えない場合があります。
◆価格で選ぶ
猫砂は、種類によって価格が違っています。
システムトイレ用の猫砂は、他の猫砂よりも価格が高い傾向があります。おから系の猫砂も、他の猫砂よりも価格が高めのものが多いと言えます。
しかし、システムトイレ用の砂は頻繁な交換や処理が必要ないこともあり、猫砂の容量と値段を単純に比較することは難しいと考えられます。
猫のトイレ砂のおすすめ10選
◆鉱物(ベントナイト)のおすすめトイレ砂
ピンクの粒の消臭力とブルーの粒の抗菌効果で、猫トイレのいやな臭いを防ぎます。
小さく固まるため、捨てるのも簡単です。おしっこを固めて閉じ込めることで、臭いが広がるのも抑えてくれます。
天然の原料で作られていますので安心です。
シニア猫特有のキツくなったおしっこのニオイを消臭する猫砂です。
猫のおしっこがトイレの底に届く前にしっかり固まって、処理する時にも崩れません。
◆シリカゲルのおすすめトイレ砂
約1ヶ月交換不要で、猫のおしっこをすばやく下層に通過させて、オシッコが固まらないので、取り除きが必要なくお手入れが簡単です。
猫の足指に挟まりにくい大きさで、飛び散りにくくなっています。
シリカゲルが主原料の脱臭力に優れた猫砂です。嫌なニオイを即座に吸収して脱臭します。
粒サイズはクラッシュタイプなので、砂が飛び散りにくくなっています。
◆紙のおすすめトイレ砂
クリーンスカイという消臭剤の配合によって、強力に消臭して抗菌効果もあります。高い吸収力で素早く固まり、猫のおしっこを吸収するとブルーに変わるため、猫砂の処理がしやすくなっています。
燃やせるゴミに出せるほか、トイレに流すこともできます。
紙砂だから軽くて持ち運びが楽な紙の猫砂です。やさしい微香で、おしっこや便の臭いをしっかり消臭します。
燃えるごみに出せて、トイレにも流して処理できます。汚れた所がブルーに変わるので取り除きやすく、処理がしやすい紙の猫砂です。
◆おからのおすすめトイレ砂
おからの中和効果で強力消臭してくれる猫砂です。吸収力が高くて素早く固まり、猫砂の後処理が簡単です。
燃やせるゴミに出せるほか、水洗トイレに流す事が出来ます。
中空構造で、すばやくおしっこを吸収して、臭いを抑える国産のおからが原料の猫砂です。
汚れた砂は燃えるゴミに出せるほか、水洗トイレにも流せます。
◆木(ウッドチップ)のおすすめトイレ砂
特殊製法で作られており、固まりやすい猫砂で、木の成分と固まる成分とで猫トイレの臭いを強力に消臭してくれます。燃えるゴミに出せます。
しっかり固まり、ひのきの消臭成分、フィトンチッドによる消臭効果も高く、トイレに流せて燃えるゴミにも出せる猫砂です。
おしっこで汚れた部分は木の色が変わるため、取り除きやすくなっています。軽量なため、普段の取り扱いでも持ち運びが楽です。
猫のトイレ砂まとめ
猫砂は、消臭力や処理の手軽さ、燃えるゴミに出すか燃えないゴミに出すか、トイレに流せるものにするかなど、様々な選択肢がありますが、猫が好むものを選ぶことが大切です。
猫のいる家庭によって、最適な猫砂は違ってきます。毎日使うものですから、自分の猫に合った猫砂を選んであげてください。
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