1.サイベリアンの代表的な3つの特徴
1-1.大きな体が頼もしい
1-2.毛がふわふわ「トリプルコート」
1-3.猫アレルギーの不安が少ない猫種
2.サイベリアンの魅力的な4つの性格
2-1.甘えん坊なところが可愛い
2-2.賢くて学習能力が高いところが魅力
2-3.フレンドリーでコミュニケーションができる
2-4.我慢強くて健気
3.サイベリアンと病気との関係。かかりやすい病気について知っておこう
3-1.長い毛だからこそ要注意「毛球症」
3-2.血液の病気「ピルビン酸キナーゼ欠損症」
3-3.遺伝的にかかりやすい「多発性嚢胞腎」
3-4.お口の病気「口内炎」
3-5.特に夏には注意したい「熱中症」
3-6.心臓の病気「肥大型心筋症」
サイベリアンの代表的な3つの特徴
思わず撫でてしまうかわいさ????#サイベリアン #猫好きさんと繋がりたい pic.twitter.com/iwSky3trN4
— あやのん(????????????❄️????) (@maroshizu329) 2019年9月6日
サイベリアンの特徴のなかでも、特に注目すべきポイントを3つご紹介していきます。
♦大きな体が頼もしい
サイベリアンは、ほかの猫と比べるとかなり大きく成長します。
一般的な猫と言えば3.5~4.5キロがだいたいの目安ですよね。
でも、サイベリアンはオスとメスを合わせた全体的な平均では、4.5~10キロと言われています。
特にオスの方が大きくなりやすく、10キロを超える巨大な個体もいます。
シベリアの寒さを乗り切ってきたサイベリアンの体格は、筋肉質で骨太、がっしり型のたくましい猫ちゃんです。
♦毛がふわふわ「トリプルコート」
サイベリアンの被毛は、かなり「分厚い」です。
極寒の地で暮らした野生のサイベリアンは、雪の冷たさや外気の寒さが体に影響しないような体の構造をしています。
毛の表面は、油分ではじく特徴があって水にも強めです。
さらに内部に生えている密集したアンダーコートは、体温を下げないために活躍します。
2層構造でもじゅうぶん保温性が高いですが、サイベリアンのなかには3層構造のトリプルコートのコも多いと言われています。
3種構造にもなると被毛にボリュームが出るので、さらに「大型感」が増しますね。
♦猫アレルギーの不安が少ない猫種
「猫が好きなのにアレルギー…」と猫が飼えない現実に残念な思いをしている人もいるかと思います。
そんな猫アレルギーの人にも飼いやすいと言われているのがサイベリアンです。
猫アレルギーを引き起こす主な原因となる「FelD1アレルゲン」の数値がサイベリアンは一般の猫よりも少なめなのだとか。
ただ、アレルゲンがゼロというわけではないため、「サイベリアンなら絶対安心」とも言い切れません。
「猫アレルギーの症状がどのくらいか」というのは飼ううえで初めに確認すべきことです。
くしゃみや鼻水が出たり、触れると目がかゆい、皮膚がかゆいなどが見られるのが猫アレルギー。
ひどければ喘息のような発作が出るので、無理に猫を飼うと症状が悪化します。
あまり重症だと、アレルギーが少ないサイベリアンでも飼うのは難しいかと思います。
「アレルギー症状があまりない」という前提で、サイベリアンとの接触を試みながら、迎えるかどうかを判断するのがよさそうです。
サイベリアンの魅力的な4つの性格
トイレのカバーがあると駄目なので取ったらカマクラとして使ってくださるMikasa様。。#猫 #サイベリアン pic.twitter.com/nMyBZGGZpH
— こむぎこ (@X7psqGKnUUgasZj) 2019年9月6日
大柄なのでなんとなく「ワイルド」「クール」と誤解されるかもしれませんが、見た目に反して穏やか系の性格で人気があります。
♦甘えん坊なところが可愛い
「飼い主さんを慕う」という気持ちの強い猫です。
人間と一緒にいることに喜びを感じやすいので、家のなかで飼い主さんを後追いしたり、「構ってくれ」と近寄ったりなども多いでしょう。
大きな体なのに甘えてくる、そんなギャップもとても可愛らしいですよね。
人間への接し方がクールと言われがちな猫ですが、サイベリアンは飼い主さんとの距離感が近く、「犬のよう」ともよく言われます。
♦賢くて学習能力が高いところが魅力
一緒に暮らす飼い主さんに忠実なサイベリアンは、猫にしてはしつけがしやすいと言われています。
飼い主さんとの関係性にもよりますが頭が良いので、日常的に必要なしつけはかなり覚えてくれるでしょう。
♦フレンドリーでコミュニケーションができる
サイベリアンは、社交性がある猫ちゃんです。
飼い主さんへの愛情が深いのはもちろん、人間やほかの動物に対しての優しさも見せてくれます。
気難しさがあまりないので、ちょっとすれば周囲ともスムーズな関係性を築けるでしょう。
♦我慢強くて健気
穏やかな気質があるので、多頭飼いでもほかの動物へ攻撃的になることもあまりないでしょう。
我慢強く、小さなことでは怒らないような寛大な心の持ち主のようです。
ただ、なかには「この人は嫌だな」「先輩猫が気に入らない」など、相性的なものからサイベリアンが冷ややかに接することもあるようです。
それに、サイベリアンが穏やかだからといって、嫌がるようなことばかりすると心を開いてくれず、冷たい態度をとられるかもしれないので気をつけましょう。
サイベリアンと病気との関係。かかりやすい病気について知っておこう
生きている動物なので、ときには病気にかかることもあります。
サイベリアンの身体的特徴や遺伝的なものから、比較的かかりやすいと言われている病気について知っておくといいでしょう。
♦長い毛だからこそ要注意「毛球症」
サイベリアンと言えば、ゴージャスな「毛」が特徴。
優雅で神秘的な長い毛が原因で起こしがちなのが「毛球症」です。
サイベリアンのような長毛の猫ちゃんは、自分で一生懸命に毛のお手入れを頑張ります。
猫のグルーミングには、いくつかの理由があると考えられていますが、主なものが「自分を清潔に保ちたい」という心理と言えるでしょう。
猫にとっては、「自分で自分を舐める」のは自然な行動です。
ブラシのような突起がある猫の舌は、毛の表面に付着した小さいホコリを取り除くと同時に、に抜け毛も一緒に飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛が便と一緒に排出できれば問題ありませんが、大量に飲み込んで消化管に溜まると「毛球症」となります。
毛球症の症状が比較的軽ければ、体外に排出させるための除去剤で治療ができます。
しかし、症状がかなり悪ければ、治療薬では手に負えず、最終的にお腹を切って出してあげる方法しかないでしょう。
重度になると猫の体への負担が大きくなるので、日頃から抜け毛をケアして予防が大事です。
また、猫のなかには不安や緊張などのストレスから意味なく毛を舐める癖がついているコもいます。
必要以上に毛を舐めるので、体内に毛が入り込むリスクが高まるので注意しなければなりません。
♦血液の病気「ピルビン酸キナーゼ欠損症」
遺伝的に赤血球のなかにピルビン酸キナーゼが不足し、貧血を引き起こす病気です。
酸素が体じゅうに十分に運べないため、疲れやすい体となるでしょう。
ただ、急激に貧血にはならずに、次第に発症して慢性的にこの病気にかかっている場合もあります。
そんなケースでは、猫は「疲れやすい」という症状に慣れていることも。
そのため、見た目の異変からこの病気に気付けるケースは少なく、遺伝子検査や血液検査、慢性的な貧血から拡大する別の症状から分かるかもしれません。
サイベリアンの若い年代では、遺伝的にこの病気になる可能性あります。
症状がほぼ見られなければ経過観察ですが、重度な症状が見られれば輸血などで貧血症状を緩和される治療が行われます。
♦遺伝的にかかりやすい「多発性嚢胞腎」
サイベリアンによくある遺伝的な病気です。
遺伝とはいえ、若い子猫期には発症せずに、高齢になったときに症状が見られるケースが多いようです。
発症しても目に見えて異変があるわけではありません。
嚢胞の多発により腎臓へ大きな負荷がかかり、最終的に腎不全が併発されます。
症状が進んだときに異変に気付くことになりそうですが、定期的に検査を受けていると早めの治療も可能です。
主に、食事療法による治療が行われます。
ただ、遺伝による病気なため、病気が完全に治るのは難しいでしょう。
早めに少しでも苦痛を和らげるためには、ちょっとした異変も見逃さないことが大事です。
♦お口の病気「口内炎」
人間の場合の口内炎は、お口のなかに部分的に白っぽいものができる症状を指します。
猫の口内炎は、それよりも症状が悪いケースを指し、口のなか全体が「腫れる」「赤くなる」というイメージです。
食事をするときに使う「口」にできる炎症なので、サイベリアン自身も「口のなかが変」と分かるでしょう。
そのため、「しきりに口を気にする」「食事をしなくなる」という様子が見られます。
症状が進行すると、口内の炎症が飼い主さんから見ても分かるようになります。
愛猫が口を開けたときに口臭の強さで発覚するケースもあるでしょう。
口内炎ができると、猫は苦痛です。
食欲がなくなるのはもちろん、炎症部分が気になるからか、前脚で触る様子も見られることもあるでしょう。
口内炎が比較的軽めの場合、食べることもできるので経過観察で済ませるケースが多いかもしれません。
また、食べられないほど重症になっていれば、抗生物質や点滴、ステロイド剤の投与などが主な治療法となります。
さらに、根源からの病気の原因を経つため、歯を抜くことを勧められるケースもあります。
症状が重くなるほど、猫の苦痛や負担が大きくなるでしょう。
そもそも病気を予防することも大事です。
口腔内を清潔に保てるように、歯磨きグッズを試してみるのも予防の方法になります。
♦特に夏には注意したい「熱中症」
サイベリアンの長い毛は、寒い時期には防寒効果を発揮します。
しかし、逆に暑さには弱く、熱中症もよく発症します。
外に出ないサイベリアンでも油断はできまません。
最近では、室内で熱中症になるケースも多いです。
毛がフワフワとボリュームあるので、内部から熱気がなかなか抜けません。
そのため、体温が下がらずに熱中症の症状が引き起こされるでしょう。
軽ければ「ちょっと元気がない」くらいですが、重度になると「吐く」「お腹を壊す」「震える」「苦しそうによだれを垂らす」など、明らかに苦しそうな症状を見せます。
体の熱を取り除く応急処置をしましょう。
エアコンの設定温度が高すぎて室温が高くなっている可能性があるので、温度を下げましょう。
温度計を準備し、実際の室温を見ながらエアコンの設定温度を調整していくのがいいでしょう。
熱中症の症状が出たら、涼しい場所へと移動させるのが大事です。
また水が蒸発するときに熱が下がるので、猫の体に濡れタオルや霧吹きで直接水分をかけてあげるのもいいですね。
一時的な処置をしても、いったん熱中症になってしまうと猫は症状が回復しないかもしれません。
特に、意識がなくなっているときは、すぐにでも動物病院に行くのがおすすめです。
♦心臓の病気「肥大型心筋症」
心臓の筋肉が厚めになって、働きが弱まる病気です。
猫によく見られる心筋症のなかでも、「肥大型」がよく見られます。
心臓へ送り込まれる血液が不足し、咳や口呼吸が見られるようになします。
初期の頃には、食欲や元気もそれほど低下しませんが、重度になると呼吸困難や足の麻痺なども見られるようになります。
血栓があれば血栓溶解剤、肺水腫があれば利尿剤というように、どんな症状が表れているかで治療法が異なります。
はっきりした原因は分かっていませんが、サイベリアンは遺伝的にも発症するケースがあるようです。
定期健診で「雑音が聞こえる」と心臓に関して指摘を受けた場合には、できるだけ早期に詳しい検査をするといいでしょう。
まとめ
日本では、サイベリアンはまだまだ珍しい猫ちゃんかと思います。
そのため、「大きな体」というサイベリアンの見た目から、一見、近寄りがたい性格に見られることも多いようですが、実際は、飼い主さんへの愛情が深く、甘えん坊でフレンドリー。
そのギャップが可愛すぎて、一緒に暮らせば癒されることでしょう。
大切なサイベリアンとの暮らしをできるだけ長く過ごせるように、かかりやすい病気についても基礎知識を持っておくことをおすすめします。
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