サイベリアンの性格はどんな感じ?5大特徴まとめ
猫種によって違うのですが、一般的な猫は3.5~4.5キロほど。5キロを過ぎると「ちょっと太り気味かな」と判断されるイメージです。
サイベリアンは4.5~10キロほどが平均体重で、猫界では大きめと言われています。
どんな猫でも言えますが、オスの方が立派に育ちやすく、サイベリアンのオスは10キロを超えてかなり大型になるケースもあります。
被毛がモフモフしているので、見た目的にもボリューム感をアップさせ、大柄でワイルドな印象になるでしょう。
そのため、「性格もきっとワイルドなのだろう」「クールでスキンシップも嫌がりそう」など、なんとなく冷たいイメージを持っている人もいるかと思います。
でも、実際にはそんなことはなく、サイベリアンは見た目のワイルド系に見合わない可愛らしい性格をしています。
◆性格①:甘えん坊で穏やか系
穏やかで落ち着いているサイベリアン。飼い主さんが外出中に、留守番するときも難なくこなしてくれることでしょう。
ただ、甘えん坊で人との関わりが好きなので、家に人がいないと「寂しい」という気持が強まるようです。飼い主さんが帰ってきた気配を察知すると、「おかえり♪」という表情で玄関までお出迎えすることもあるでしょう。家に帰ったとき、サイベリアンが玄関で待っていてくれる姿を見ると、一日の疲れはどこかに行っちゃいそうですね。
また、飼い主さんが同じ空間にいるときも甘えモードが全開になることも。飼い主さんがトイレに行ったらドアの外で待っていたり、新聞を読んでいると目の前にドンと寝そべったり、パソコンで作業をしているとキーボードに座ったり…、構って欲しい様子を見せることも多いです。
飼い主さんを独り占めしたい様子が表れていて、愛おしく感じることでしょう。
◆性格②:飼い主に忠実でまるで犬…!?
サイベリアンを語るときによく言われるのが「まるで犬」という表現。見た目が犬っぽいのではなく、性格が犬に近いようです。サイベリアンは飼い主さんにとても忠実なので「犬っぽい」と言われるのでしょう。
犬は、「オスワリ」「マテ」というコマンドを覚えて、指示があれば従える動物です。犬によって得意不得意はありますが、多くはオスワリやマテなどの基本的なしつけはされているものです。
さらに「ボールを投げると持ってくる」「お手をする」「ハイタッチをする」「ちょうだいをする」など、芸的なことができる犬も多いですよね。
犬は、このように人間の指示に従う性質がありますが、猫は基本的には「自分のやりたいようにやらせて」というスタンスで、飼い主さんが教えたからと芸的なものは覚えてくれないものです。
サイベリアンは、このような一般的な猫の性格とは少し違っていて、犬のようにオスワリやボール遊びなどもしてくれることがあるのだとか…!一緒にボール遊びができたら楽しそうですよね。
忠実性が高い猫なので、たくさん覚えさせて犬のような距離感で飼うこともできるかもしれませんね。
◆性格③:頭が良くてしつけやすい
「猫は特にしつけなくてもいいのでは…」と世間では誤解している人がいるかもしれません。でも、人間が暮らす“家”での生活がスタートするなら、トイレや爪とぎ、噛み癖など、「人間と猫」の共同生活で必要なルールは教える必要があります。
ただ、犬と違って猫はしつけがしにくいと感じるケースもあるでしょう。
ところがサイベリアンは「飼い主さんのことが大好き」「忠実に従う」という性格。さらに頭も良い猫なので、しつけがしやすく、飼いやすいと言われています。
また、好奇心が旺盛なので、飼い主さんが教えてくれる新しい事に関しても、興味津々で覚えようとする姿勢を見せてくれるでしょう。
無理強いは禁物ですが、サイベリアンの負担にならない程度にしつけていくと良さそうですね。
◆性格④:忍耐力がある
サイベリアンは、雪が降る、厳しい寒さ…という過酷な環境下にいた歴史があります。
通常、寒い環境では獲物を捕まえることさえ難しいですが、そのなかでも「獲物が表れるまで待つ」「見つけたら捕獲する」ができた優秀な猫です。とても我慢強く忍耐力に長けている猫なので、何事にも動じないような面があります。
ほかの猫種との多頭飼い、あるいは小さな子供たちとの同居などにも適している猫と言えるかもしれません。
ただし、年齢や性別、性格などで相性もあるので、「サイベリアンが我慢強いから」と何でも我慢させるとストレスになるので注意した方がいいですね。
◆性格⑤:高い運動能力~元気いっぱいの猫ちゃん
穏やかで落ち着いてはいますが、ときには好奇心から活発に動くときもあります。飼い主さんが猫用の新しいオモチャを買ってくれば「一緒に遊びたい~!」と目を輝かせて興味を持ってくれるでしょう。
猫とのコミュニケーションは、成長過程で重要な意味があります。一緒に遊んで、サイベリアンとの絆をグッと深めましょう。
また、観察眼が鋭いサイベリアンは、飼い主さんの行動から自分で学んだりもします。特に、ドアの開け方の習得は早く、ジャンプ&前脚で器用に部屋の出入りをすることもあるでしょう。
好奇心が強いサイベリアンは、家のなかでも楽しみを見出していきます。楽しそうに遊んでいるサイベリアンを見ると、こちらまで楽しくなりますね。
おさえておきたいサイベリアンの飼育ポイント
サイベリアンの性格の主な特徴を見ると、とても飼いやすい猫ちゃんにも思えるでしょう。きっと楽しい生活が待っているかと思います。
ただ、「サイベリアンが飼いやすいから」といって、対策が不要ということではありません。「サイベリアン」という猫ちゃんをきちんと理解し、それに合わせた飼い方をすることが大事です。
◆触れ合いの時間を確保する
甘えん坊なサイベリアンは、ほかの猫とは違って「飼い主さんとの距離感」を大事にする傾向にあります。
留守番もできますが、あまり長く放置するとそれがストレスになります。ストレスから性格が変わったり、病気になってシュンとしたりなどもあり得ます。
帰宅してサイベリアンが「構って欲しい」とアピールしてきたら、思う存分甘えさせてあげましょう。
また、「留守番させる・しない」にかかわらず、日常的にコミュニケーションの時間をしっかり確保するのがサイベリアンを飼う心構えとも言えます。サイベリアンの「遊びたい」という欲求に応えられるように気を配ってあげてくださいね。
特に、一人暮らしの家庭では、サイベリアンの寂しさが溜まりやすいので注意が必要です。
◆サイベリアンの行動範囲は広めに用意する
「温和で活発」という両極端の性格が同居しているサイベリアンは、家のなかでたっぷり動けるようなスペースがあるといいでしょう。
そもそも大型猫なので、狭い住宅環境では動きづらさを感じ、それが不満になることも。動きづらいだけでなく、ケガのリスクにもつながるかもしれません。
サイベリアンの飼育の際は、できるだけ行動範囲が広がるように住宅環境を整えてあげましょう。
◆家のなかの危険箇所は要チェック
基本的に穏やかで聞き分けの良いサイベリアンですが、興味を持ったものは探求心からグイグイと冒険したがります。家のなかでサイベリアンに触られたくないもの、出入りしては危険な場所があれば、飼い主さんの方で対策をしておくことが大事です。
一般的な猫は「水が苦手」な傾向ですが、雪国育ちのサイベリアンは水を極端に怖がらないところがあります。そのため、家のなかでは、「水を使う場所」にも注意が必要です。
浴槽に水を張ったまま蓋を閉めずにいると、覗き込んで水中に落ちるリスクも考えられます。洗濯機も同様に注意が必要です。
また、水槽で魚を飼っているときは特に注意したいところ。水のなかに動く魚を見つけると、サイベリアンの好奇心に火がつくことも…。ハンター本能が沸き上がって、水に入ってイタズラされるかもしれません。
水が苦手ではないとはいえ、浴槽や洗濯機、水槽などの狭い部分だとケガのリスクも考えられます。サイベリアンがケガをしないように、入れないような対策をした方がいいでしょう。
◆運動対策として準備したいキャットタワー
運動能力がある猫なので、家のなかが暇すぎると寝てばかり。運動不足から太ってしまうことも考えられます。
飼い主さんが遊んであげるのも運動不足解消のひとつの方法ですが、体が大型なサイベリアンはそれだけでは足りません。家のなかでたくさん動けるようにするには、キャットタワーがおすすめです。
キャットタワーには、置くだけで使える「据え置きタイプ」、床と天井を突っ張り棒で固定する「突っ張りタイプ」などがあります。
据え置きタイプは、重量があって安定しているものが多いです。サイベリアンのように体重のある猫ちゃんには、突っ張りタイプよりも据え置きの方がいいでしょう。
ただ、同じ据え置きでもサイズがあり、サイベリアンの大きさに合うものを選んであげることが大事です。くれぐれも値段だけで購入せず、素材やサイズ、安全性などをしっかりチェックしてみてくださいね。
◆サイベリアンの被毛のケアはこまめに行う
猫の被毛は、毛の長さの分類を表す「短毛種・長毛種」、毛の生え方構造を表す「シングルコート・ダブルコート」などの違いがあります。
サイベリアンは長毛種なので、イメージ的にはダブルコートのようにも思えるかもしれませんが、実は「トリプルココート」という被毛構造です。表面を防水するオーバーコート、皮膚を温めるアンダーコートに加え、さらに毛が密集していることから「モフモフ」なんですね。
高密度の毛は、大きな体全体に生えているため、一層抜け毛のお手入れは頻繁さが求められるでしょう。
自分でグルーミングをして被毛の汚れを取り除こうとする清潔感溢れる猫ちゃんですが、舐めているうちに大量の毛を飲み込んで毛球症を発症するケースもあります。
季節の終わりと始まりには、さらに抜け毛も増量するので、特にブラッシングをこまめにしてあげることが大事です。
◆外へ出さないようにしよう
大柄なので運動能力が低いかと思いきや、サイベリアンは運動神経も高いです。「家のなかだけだと動きづらいかな」という親心で外へときどき出してあげようと考えるかもしれません。
でも、サイベリアンのためには完全室内飼いがおすすめです。外へ出すと「ほかの猫との争い」「自動車との接触」「感染症を持ってくる」など、寿命が縮まる危険がいっぱいあります。
大事なサイベリアンが目の届かないところで危険な目にあうのは、悲しいことですよね。
家のなかの間取りを工夫するなどして、完全に家のなかで育ててあげましょう。窓から外の景色を見せてあげるのもいいですが、網戸やベランダなどから脱走しないような対策も考えておくといいですね。
まとめ
サイベリアンは、堂々と凛々しい見た目ですが、内面は穏やかで優しい性格です。そして、飼い主さんに忠実でしつけやすく、甘えん坊で寂しがり屋。猫と親密なコミュニケーションをとりたい人にぴったりな猫かもしれませんね。
今回紹介したサイベリアンの飼育のポイントをおさえ、愛情を注ぎながら楽しい時間を長く過ごしてくださいね。
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