- 2.長い?短い?スコティッシュフォールドの寿命はどのくらいか?
- 3.スコティッシュフォールドはどんな病気にかかりやすい?
- 4.寿命は伸ばすこともできる!秘訣を知って長生き猫ちゃんに!
- 5.まとめ
2-1.近年は猫の寿命が高くなっている
2-2.スコティッシュフォールドの平均的な寿命は何歳?
3-1.垂れ耳なら「耳の病気」に要注意
3-2.可愛いスコ座りが「遺伝性骨形成異常症」かも…
3-3.心臓の病気「肥大型心筋症」もかかりやすい
3-4.さまざまな要因が絡み合う「腎不全」
4-1.ポイント1:いつでも猫の異変に気付けるような観察眼を持とう!
4-2.ポイント2:外に出さないように気をつけよう!
4-3.ポイント3:生きる原動力となる食べ物を管理しよう!
4-4.ポイント4:太らないように気をつけよう!
4-5.ポイント5:病気の予防や早期発見のため…定期健診を受けさせよう!
4-6.ポイント6:一緒に楽しく暮らそう!
長い?短い?スコティッシュフォールドの寿命はどのくらいか?
スコティッシュフォールドの寿命は、長いのか短いのか気になりますね。猫全体の寿命と比較しながら、「寿命」についてまとめていきます。
◆近年は猫の寿命が長くなっている
昔と比べると、猫全体の寿命が長くなっています。
かつては、近所の飼い猫が道端をフラフラと散歩している様子を見かける機会は結構あったかもしれません。でも、「交通事故に巻き込まれる」「ほかの猫から感染症をもらう」「ノミやダニによる病気になる」など、家と外の世界を行き来している猫の多くは10年未満と短命傾向にありました。
しかし、近年では、猫の平均的な寿命が15歳前後まで伸びています。その理由が以下の3つです。
【理由その①】完全に室内で飼われる猫が増えたから
現在では、外に出ることは命を縮める原因と考える飼い主さんが増えてきました。感染症やケガはもちろんのこと、交通事故に巻き込まれると瞬時に命を落とす可能性があります。
外に出なければ、外で起こるかもしれない事故を防ぐことができます。家のなかで守ってあげたいものですね。
【理由その②】フードが進化しているから
猫用のキャットフードは、近所のスーパーやホームセンター、ネットを通じてあらゆるところで購入できます。
「猫に必要な栄養」が詰まっている食べ物なので、人間の食べ物を食べて危険な目にあうことはありません。また、年齢に合わせた栄養が計算されているので、正しく与えられれば栄養分の偏りがないでしょう。
猫の成長をサポートするキャットフードの存在が寿命にもプラスの影響を与えているようです。
【理由その③】動物医療の技術が躍進しているから
ペットの数が増えてきたことにともない、昔と比べると動物病院もあちこちに見られるようになりましたね。動物の医療に対しての研究も進み、猫たちが長生きできる時代になっています。
◆スコティッシュフォールドの平均的な寿命は何歳?
一般的な平均寿命は15歳前後ですが、スコティッシュフォールドの平均寿命は、10~13歳くらいまでで、やや短めです。この10~13年という数値は、人間の年齢に置き換えると56~68歳。やはり、少し短命と言わざるを得ません。
しかし、これらの寿命は過去の猫ちゃん達のデータをまとめて算出されたものです。猫の健康に対して高い意識を持ち、かかりやすい病気や日常的に気をつけることをマスターすれば、少しでも寿命を伸ばすことはできます。
「一般の猫よりも少し短い」というスコティッシュフォールドの寿命について知ると、落胆するかもしれません。でも、それよりも「少しでも健康にしたい!」という思いで病気や飼育ポイントについて知ることが大事です。
命を伸ばす秘訣はたくさんあります。愛猫のためにできることを考えましょう。
スコティッシュフォールドはどんな病気にかかりやすい?
寿命を伸ばすことと切り離せないのが、病気です。スコティッシュフォールドの性質から「かかりやすい病気」を知り、予防や対処などを知識としておさえておきましょう。
◆垂れ耳なら「耳の病気」に要注意
スコティッシュフォールドの最大の特徴とも言える折れ耳、とても可愛らしいですよね。
しかし、折れ耳は通気性が悪いため、なかで蒸れたことが原因で耳のトラブルを起こしやすい構造です。
・どんな症状?
ふだんはペタッと垂れているので気づきませんが、いつの間にか汚れが溜まって菌が繁殖していることも…。
耳に炎症が起こると「かゆみ・痛み」などで、耳を気にする仕草が見られます。それに、耳のニオイが周囲にも漂うでしょう。
・対策はある?
予防としては、外耳炎にならないように、耳掃除をして清潔な状態を保つことが大事です。かゆがっていれば耳の病気になっているかもしれないので、病院で適切な処置をしてもらいましょう。
◆可愛いスコ座りが「遺伝性骨形成異常症」かも…
スコティッシュフォールドの代表的な病気に、「遺伝性骨形成異常症」というものがあります。
・どんな症状?
軟骨にコブができたり、変形したり、骨に異変が表れます。関節の動きが制限されるため、発症したスコティッシュフォールドは「歩き方が変」「歩くたびに痛がる」ととても可哀そうです。
また、スコティッシュフォールドの座り方で可愛い「スコ座り」にも、この病気が隠れているケースもあるようです。関節に体重をかけて座るよりも、お尻をペタッとつける「スコ座り」の方が楽なのかもしれませんね。
・対策はある?
この病気の発症は生後数か月から2歳までの間です。先天性の疾患のため、完治は難しいですが、緩和治療ができます。
早期発見すれば、鎮痛剤の投薬や放射線治療により痛みを和らげてあげられるので異変を感じたら動物病院へ相談しましょう。
◆心臓の病気「肥大型心筋症」もかかりやすい
心筋が大きくなることで、心臓の働きを阻害してしまう病気です。スコティッシュフォールドのかかりやすい先天性の病気のひとつと言われています。
・どんな症状?
心臓のまわりの筋肉が厚くなり、血の巡りに不具合をもたらします。呼吸もしづらく酸素が全身にいきわたりません。結果的に、息切れするので、動きたがらない様子を見せるでしょう。
また、足の先端に血液が届かず、冷えたりもします。
・対策はある?
初期段階では症状があまり表れません。症状に気付かず進行すると、足の麻痺や胸水のリスクも考えられます。
早期発見により、血栓の詰まりを解消したり、心臓の働きを促したりなどの、投薬治療ができます。
◆さまざまな要因が絡み合う「腎不全」
スコティッシュフォールドは、泌尿器科系の病気にもかかりやすいと言われています。猫全体として見ても、腎臓の病気は注意すべきもので、「先天的なもの」「細菌に感染したため」「加齢により」「食事内容が悪かった」など、腎不全になる要因はさまざまです。
・どんな症状?
腎不全の病気は初期症状としては分かりやすく、
・おしっこをたくさんする
・おしっこの色が変
と言ったものがあります。
ただ、進行すると、食欲が落ちて元気がなくなります。早めの段階で気づきたいものですね。
・対策はある?
腎不全は、症状が悪化すると、死にも繋がりやすいです。「多飲多尿」に気付けると、早めの治療ができるでしょう。
日頃から愛猫のトイレ事情を把握し、「おかしいな」と感じたら動物病院を訪れることが大事です。
また、内臓に負担の少ない食べ物を与える、水分不足にならないように気を配るなど、食事内容も見直してみましょう。
寿命は伸ばすこともできる!秘訣を知って長生き猫ちゃんに!
先天的な病気はなかなか防げませんが、飼い主さんが気づいてあげられないことが原因で、命が短くなるのは悲しいですよね。
病気を早く見つけられると「痛みを緩和できる」「進行をおさえられる」というように、スコティッシュフォールドの負担を減らしてあげられます。「早期発見」で愛猫を守ってあげましょう。
日々、愛猫が健康でいられるように気を配ることが寿命を伸ばすことにも直結しています。愛猫の命を伸ばしてあげられるのは、飼い主さんの心がけです。気をつけるポイントを見てみましょう。
◆ポイント1:いつでも猫の異変に気付けるような観察眼を持とう!
ふだんから、
・尿や便の回数はどうか
・尿の色は大丈夫か
・便の柔らかさはどうか
・便秘や下痢はしていないか
・足を痛がっていないか
・苦しそうにしていないか
など、健康状態を観察しましょう。
ただ、普段から愛猫に目を向けていないと些細な変化も見逃します。異変にすぐに気付けるように、日頃からスキンシップをし、足やお腹周りをチェックしておくのもいいですね。
◆ポイント2:外に出さないように気をつけよう!
ケガや事故、感染症のリスクを減らすため、外に出さないことも寿命を伸ばす秘訣です。飼い方のスタイルはさまざまあるかもしれませんが、完全室内で生活されることで防げる病気もあります。
◆ポイント3:生きる原動力となる食べ物を管理しよう!
キャットフードを買うときに気をつけたいのが「価格の安さ」にとらわれないことです。「栄養たっぷり」と謳われていても、安価なキャットフードは健康を阻害する可能性のある材料が使われているケースがあります。
原材料や価格、栄養など、しっかりチェックして買うようにしましょう。
また、人間の食べ物のなかには、猫が食べてはダメなものも多いです。猫の体に危険を及ぼすものを理解しましょう。
◆ポイント4:太らないように気をつけよう!
スコティッシュフォールドは、ちょっとおっとり系で運動量が少なめです。人間と遊ぶときも、それほどダイナミックに動く感じではありません。そのせいで、太りやすく、関節を痛めたり、内臓の病気に繋がるなどのケースもあります。
あまり運動を好まないようなら、飼い主さんが一緒に遊んであげるといいですね。
◆ポイント5:病気の予防や早期発見のため…定期健診を受けさせよう!
飼い主さんが愛猫の状態を観察するのは重要ですが、病気の初期症状に気付けないことも多いものです。そこで、定期的に動物病院で検査することも大切なことです。
愛猫の様子で気になること、教えて欲しいことなどを相談していくなかで、病気の予兆を見つけてくれる獣医さんもいます。「症状があったから…」と病院に行くのも大事ではありますが、定期健診として病院を訪れるのも長寿の秘訣です。
飼い主さんが発する言葉のなかから早期発見に繋がるケースもあります。信頼できる獣医さんを見つけてくださいね。
◆ポイント6:一緒に楽しく暮らそう!
病気の原因のひとつに「ストレス」があげあれます。スコティッシュフォールドは、飼い主さんのことが大好きで、孤独を嫌います。一緒にいる時間は、楽しく過ごせるようにしましょう。
まとめ
スコティッシュフォールドの寿命と病気についてお伝えしました。
一般的な猫と比べると、若干短いデータとなっています。ただ、すべての猫に言えることですが、生きていく環境や飼い主さんの意識次第で、長生きできるものです。
また、スコティッシュフォールドがかかりやすい病気のなかには、先天性なものもありますが、「いかに早く気付けるか」が寿命を伸ばすポイントにもなります。早く見つけられると、スコティッシュフォールドの苦しみを和らげてあげられます。
猫の健康管理や食事管理をしながら、毎日のようにスキンシップで愛を注いであげてくださいね。
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