1.電気毛布とは?
2.電気毛布は猫が使ってもいいの?
2-1.低温やけど
2-2.脱水症状
2-3.電磁波の影響
3.猫が電気毛布を使うときの注意点
3-1.設定温度に注意
3-2.コードに注意
3-3.損傷している場合火事の危険性も
3-4.水分補給
3-5.長時間の使用をさせない
3-6.シニア猫や子猫には使わせない
4.電気毛布の上手な使い方
4-1.電気毛布の選び方
4-2.カバーを活用
4-3.敷き毛布タイプをシーツの下に
5.猫用あったか用品のおすすめ4選
5-1.遠赤外線ペットの夢こたつ
5-2.電気のいらない暖か、ほこほこ保温マット M グランブーケ
5-3.わたしとネコの腰に巻ける抱っこポケット ブランケットタイプ カラフルボックス
5-4.あったかヒーター猫鍋 カーペット付
電気毛布とは?
冬になると、冷たい布団や身体を温めるために、電気毛布を使う方も多いでしょう。
ひざ掛けやコタツの代わりに使う方も、増えています。
普段何気なく使っている電気毛布ですが、一体どういうものでしょうか?
電気毛布とは、端的には、「電気によって加温できる毛布」のことです。
毛布の中に、絶縁性の耐熱物質で包んだ電熱線が入っていて、この電熱線に電気を流すことで生じる電熱で温まる仕組みになっています。
電気毛布には、コントローラー(温度調節器)がついていて適温に調節でき、過熱防止のために、温度ヒューズ、サーモスタット(特定の個所や容器の温度を長時間、一定に保つようにする装置)がついています。
大きく分けて、掛けて使う「掛け毛布タイプ」と敷いて使う「敷き毛布タイプ」があります。
毛布の素材は、ポリエステルやアクリル、レーヨンなどの化学繊維が主流ですが、羊毛や綿またはこれらの混紡繊維もあります。
電熱線が入っているので、多くは手洗いのものですが、洗濯機で丸洗いできるものもあります。
サイズは様々で、敷くタイプは、布団のサイズに合わせやすい幅80cmのものが多く、長さは100~190cmと幅広いです。
掛けるタイプは、敷くタイプより大きめのものが多いですが、持ち運びにも便利なひざ掛けタイプのコンパクトなものもあります。
電気毛布のメリットは、電気代が安く済むことです。
商品にもよりますが、1日8時間使用しても1ヶ月で200円程度と言われています。
電気毛布は猫が使ってもいいの?
電気毛布は、温度調節ができて程よい温かさに保つことができるので、好む猫も少なくありません。
コンパクトな敷き毛布タイプや、ひざ掛けタイプであれば、猫の体のサイズにもぴったりです。
実際、人用の電気毛布を猫の寒さ対策に使っている飼い主さんは多いようです。
しかし、気になるのは、人用の電気毛布を猫が使ってもいいのか?という点です。
人が使う場合にも、低温やけどや脱水症状の危険性がありますし、電磁波の影響を指摘する方もいます。
これらは、猫にも関係のないことではありません。
◆低温やけど
低温やけどとは、カイロや湯たんぽなど、体温より少し高めの温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けることによって起きるやけどです。
一般的なやけどと異なり、痛みなどの自覚症状を伴わずに発症することがあるので、注意が必要です。
低温やけどの症状は、「皮膚の深部まで赤く腫れる」「水ぶくれができる」というやや軽いものから、「皮下組織が壊死する」といった重症事例まであります。
低温やけどは、通常のやけどと比べて、治りにくいのも特徴です。
猫は、基本的に、自分に心地よい場所を見つけることに優れている動物ですが、適度に暖かいと、その場所に長時間とどまることもあります。
そのため、猫にも低温やけどの危険性があります。
低温やけどになった猫は毛が抜けやすくなるので、注意深く観察してあげてください。
◆脱水症状
脱水症状は、暑い夏だけのものではありません。
人間は、寝ている間にも寝汗をかいているので、水分が失われています。
電気毛布で温まっていると、体温調節のために体が反応して汗をかき、脱水症状になる可能性があります。
猫は、通常、肉球にしか汗をかきませんが、やはり水分が失われていくことに変わりはありません。
もともと水をあまり積極的に飲まないので、脱水症状になりやすいとも言えます。
◆電磁波の影響
電気毛布の電磁波自体は少ないですが、長時間使うと影響がある可能性もあります。
商品によっては、100mGの電磁波が発生するものもあるので、長時間使わせない方がよいでしょう。
ただ、現代の生活では、様々な電化製品から電磁波が発生しています。
電気毛布も、長時間の使用でなければ、影響はあまり大きくないとも考えられているようです。
猫に電磁波の影響が起きた場合、自律神経の乱れ、免疫力低下、ホルモンバランスの乱れなどの症状が出ます。
猫が電気毛布を使うときの注意点
猫に人用の電気毛布を使うことはできますが、様々な注意が必要です。
そこで、猫が電気毛布を使うときの注意点を挙げておきます。
◆設定温度に注意
低温やけどをさせないように、設定温度に注意しましょう。
温度設定は、猫の体温より低くしておきます。
猫の体温は38℃前後、シニア猫はこれよりやや低く、子猫はやや高くなります。
市販されている電気毛布は、20℃~50℃くらいまでの温度設定ができます。
設定温度は、最低温度か、それより少し高い温度がおすすめです。
目安としては、人が手を触れてもほとんど暖かく感じない程度がよいでしょう。
◆コードに注意
電化製品のコードやケーブルを齧る猫は多いです。
電気毛布のコードを齧ると、感電や漏電の危険があり、さらに火災の原因になることもあります。
コードを齧る癖のある子には、電気毛布を使わせないようにしましょう。
コードを齧る癖のない場合でも、万一に備え、コードに市販のカバーをつけておくことをおすすめします。
◆損傷している場合火事の危険性も
コードとともに気を付けておきたいのが、電気毛布内の電熱線です。
電熱線やコードに損傷があると、火事の危険性があります。
電気毛布を使わせる前に、損傷がないか、必ずチェックしてください。
特に、留守番時は要注意です。
◆水分補給
脱水症状にさせないためには、こまめな水分補給ができるような工夫が必要です。
元々、水をあまり飲まない猫ですが、冬場には億劫になるのか、さらに水を飲む回数が減りがちです。
水の器を複数用意し、長く電気毛布で寝ているようであれば、寝床の近くにも水を置いてあげましょう。
◆長時間の使用をさせない
電磁波の影響や低温やけどのリスクを避けるために、長時間使わせないようにしましょう。
タイマーを利用して、使用時間を減らすこともおすすめです。
◆シニア猫や子猫には使わせない
シニア猫は、熱さに鈍感になっていることがあります。
また、子猫も、熱くても移動しないことがあります。
低温やけどを避けるために、シニア猫や子猫には、電気毛布を使わせないようにしましょう。
電気毛布の上手な使い方
人用の電気毛布を猫に使わせるときのアイデアをご紹介します。
◆電気毛布の選び方
どうしても汚れが気になりますし、猫が吐くこともあります。
丸洗いできるものであれば、いつも清潔に使うことができて安心です。
猫だけで使う場合はコンパクトサイズの商品を、飼い主さんも一緒に使いたい場合には大きめのサイズの商品をおすすめします。
電磁波が気になる方は、電磁波をカットする商品を選ぶとよいでしょう。
◆カバーを活用
カバーを活用すれば、洗うことができない商品でも清潔に使うことができます。
また、カバーの生地を選べば、低温やけどなどのリスクを軽減することもできます。
◆敷き毛布タイプをシーツの下に
敷き毛布は、ふつうシーツの上に敷いて使いますが、商品によっては、ずれたりグチャグチャになったりします。
そこで、敷き毛布タイプの電気毛布を、敷布団やマットレスの上に敷き、その上からシーツ(ベッドならボックスシーツがおすすめ)をかけます。
さらに、掛け布団をかければ、じんわりと下から温まるので、低温やけどのリスクも小さくなります。
猫用あったか用品のおすすめ4選
◆遠赤外線にゃんこの和みこたつ 2段
ペット専用の遠赤外線暖房器具です。
遠赤外線放射熱方式で、ヒーター保護網もついているので、皮膚に―ヒーターが直接触れません。
参考温度はコタツ内中央で31℃ですが、レビューによると、実際には人が手を入れても暖かく感じない程度の温度だそうです。
しかし、遠赤外線効果で猫の体はよく温まると人気の商品で、様々なランキングで上位に入っています。
多頭飼いのおうちでもみんなで使える大型商品。
らせん菅つきのコードなので、コードを齧る子も安心です。
◆電気のいらない暖か、ほこほこ保温マット M カラフルボックス
熱反射アルミが、猫自身の体温を内側に反射することで保温できるエコ商品です。
また、床からの冷えを遮断する防寒層もあり、保温効果が高くなっています。
電気を使わないので、留守番時や目の届かない夜間も、安心して使うことができます。
高級で上品な生地にキルティング加工を施してあるのでマットがよれにくく、裏面には滑り止めがついていて、ずれにくくなっています。
保温シート以外は手洗いできるので、清潔に使えます。
◆わたしとネコの腰に巻ける抱っこポケット ブランケットタイプ カラフルボックス
飼い主さんの腰回りに巻いて、ポケットに愛猫を入れるタイプの商品です。
腰に巻き付け、スナップボタンで留めるだけの簡単装着で、猫と飼い主さんの両方が温まることができます。
椅子に腰かけた状態で猫をポケットに入れて、サイドから手を入れ、抱っこするように支えて使います。
愛猫と一緒にくつろぎたいときに、ぴったりの商品です。
スナップボタンを留めた状態で床に置いて、寝袋のように使うこともできます。
◆あったかヒーター猫鍋 カーペット付
耳のついた猫の顔のフォルムもかわいい、鍋型のヒーターです。
猫が中で丸くなってリラックスできる形とサイズです。
レビューによると、3kg台の子なら余裕、5kg台ならぴったり~みっちりということで、大柄な子には少し小さいようです。
自動温度調節機能がついていて、表面温度は38℃前後(室温18℃時)に保たれます。
猫の体温に近いので、低温やけどの心配がありません。
コード全体が金属チューブでカバーされているので、コードを齧る癖のある子にも使えます。
まとめ
猫は寒さが苦手なので、冬場には何らかの暖房器具で温めてあげる必要があります。
やけどの心配のあるストーブや、電気代が気になるエアコンに比べて、電気代も安く高温にならない電気毛布は、猫も好む暖房器具の一つです。
低温やけどやコードを齧ることによるトラブルなど、注意しなければならない点はありますが、猫が人用の電気毛布を使うことはできます。
しかし、最も安全で安心なのは、ペット用に開発されたグッズを使うことです。
ペット用のこたつや保温マット、ホットカーペットなどいろいろな商品があるので、愛猫の好みに合わせて選んであげましょう。
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