猫が寒がりなのはなぜ?寒い時に見せる行動とおすすめの寒さ対策

2022.01.19

猫が寒がりなのはなぜ?寒い時に見せる行動とおすすめの寒さ対策

「猫はこたつで丸くなる」と童謡「雪」で歌われているように、冬の猫はよく丸くなって寝ています。そのイメージからか、猫は非常に寒がりな動物だと思われています。しかし、本当のところはどうなのでしょうか?また、猫が寒がりなのはなぜなのでしょうか? 今回は、猫が寒がりな3つの理由をご紹介します。併せて、猫が寒がっている時に見せる行動と、おすすめの寒さ対策についてもお届けします。

【目次】

寒がりな猫の動画2選

「猫はこたつで丸くなる」…この歌を聞かない冬はないと言っても過言ではないでしょう。実際、冬には丸くなって寝ている姿をよく見ます。そんな姿は、本当にかわいいものです。

そこで最初に、寒がりな猫のかわいい動画をご覧ください。

毛布でぬくぬくの寒がり猫ちゃん

寒がりな猫さんが、あたたかそうな毛布に潜り込んで、顔だけを出しています。

同居猫さんは、寒がりではないようで、元気にうろちょろ。それを見ている寒がりさんは、きょろきょろしますが、毛布から出ようとはしません。

きっと、毛布の中はぬくぬくして快適なのでしょう。

パソコンでほっこり温まる猫ちゃん

パソコンは熱を発するので夏は厄介なものですが、冬の猫にはあたたかい快適ポイントのようです。SNSなどでも、ノートパソコンの上で暖を取る猫の姿がよく見られます。飼い主さんにとっては、「邪魔かわいい」と言ったところでしょうか。

寒がりのブータンちゃんも、パソコンの上で「ごめん寝」でぐっすり。きっと、暖かくて眠くなってしまったのでしょう。


猫が寒がりな理由は?

ベッドで丸くなる猫

ここでは、猫が寒がりなのは何故なのかを見ていきましょう。猫が寒がりな理由は、主に3つあると言われています。

◆ルーツが暑い地域にあるから

一つ目の理由は、現在の家猫の起源が、リビアヤマネコとされていることです。

主に砂漠やサバンナで暮らしているリビアヤマネコは、暑さや乾燥に強い動物です。現在の家猫にもその特徴が受け継がれていると考えられるため、暑さには強いけれど、寒がりであると言われています。

◆筋肉の量が少ないから

二つ目の理由は、猫は筋肉の量が少ないことです。

猫は、瞬発力はありますが、犬のように日常的に散歩に行くことがありません。そのため、人間や犬に比べて、筋肉の量が少ないのです。

筋肉の収縮に使われるエネルギーの多くは、熱となって体温を上昇させます。筋肉の量が多いと熱を産み出す力が大きくなり、寒さに強くなります。

筋肉の量が少ない猫は、熱を産み出す力が弱く、寒がりというわけです。

◆我慢をしない動物だから

三つ目の理由は、猫が何事にも我慢をしない動物だということです。

猫が気ままでマイペースなのは、ご存じのとおりです。暑ければ涼しい場所に移動しますし、寒ければ暖かい場所を求めて移動します。

寒さを感じたら、我慢せずに、こたつやストーブの近くなど暖かい場所でくつろぐので、寒がりに見えるのです。


寒がりな猫の特徴は?

猫は一般的に寒がりですが、人に個人差があるように、個体差があります。猫にも、寒がりな子もいれば、暑がりな子もいるのです。

では、どんな子が寒がりなのでしょうか?

◆長毛種より短毛種

ペルシャやメインクーンといったダブルコートの長毛種は、被毛のおかげで比較的寒さに強いです。

逆に、アメリカンショートヘアやマンチカンなどの短毛種は、寒さに弱いと言われています。

◆筋肉の量が少ない子

前述のとおり、猫は筋肉の量が少ないために寒がりな面があります。活発に運動する子や筋肉質の子など、筋肉の量が多い子は、比較的寒さに強いです。

逆に、あまり活発的ではない子や筋肉の量が少ない子は、寒がりです。

◆子猫やシニア猫

1歳ごろまでの子猫は、まだ体が出来上がっていません。その分、筋肉の量が少なく、また体温調節の能力も未熟なので、寒さに弱いのです。月齢が少ないほど寒さに弱いので、十分な寒さ対策が必要です。

また、シニア、特に13歳ころからの超高齢の子は、体力が落ちて運動量も減るため、筋肉の量も少なくなり、寒がりになります。年齢が上がるほど、寒さに弱くなる傾向があるので、気をつけてあげましょう。

◆病気の猫

病気の子も、じっとしていることが多いため、寒がりになります。また、病気によっては悪寒を感じることもありますし、免疫力も下がっているため寒さに弱くなる傾向があります。


猫が寒がる時に見せる行動は?

猫用ベッドの中で丸くなる猫

猫が寒がる時に見せる行動を知っておけば、適切に寒さ対策をしてあげることができます。

◆猫が寒がっているサイン

・丸くなって寝る
寒くなってくると、丸くなって寝ている姿をよく見ます。丸くなって寝るのは、体表面積を少なくして、熱が逃げるのを防いでいる状態です。

・香箱座り
安心しているときに見せるという香箱座りも、寒いときのサインです。冷たくなりやすい手足を体の下にしまって、熱が逃げるのを防いでいます。

・毛を逆立てて体を膨らませている
毛を逆立てるのは、体の周りに空気の層を作り、保温層としている状態です。人間で言えば、ダウンジャケットを着ているような状態です。

・人間のそばに寄り添う
コタツやストーブの前など、暖かい場所に移動するのも、寒いときのサインです。また、人間のそばに寄り添ったり膝の上に乗ったりするのは、人の熱で温まろうとしている状態です。

猫の方からくっついてきてくれるのは、可愛らしく嬉しいものですが、寒さ対策もしっかりしてあげましょう。

◆震えていたら要注意!

猫は我慢をしないので、寒さを感じれば、あたたかい場所を見つけて移動します。そのため、震えながら寒さに耐えていることはありません。したがって、猫が震えていたら要注意です。

震える原因としては、以下のことが考えられます。

・体温の低下や衰弱からくる痙攣
・異常な体調不良
・ストレス
・パニック状態(唸ったり、瞳孔が開いたりすることも)
・恐怖

慣れない来客などにストレスを感じたりパニック状態になったりして、震えていることがあります。

また、うちに迎えたばかりの子は、新しい環境に恐怖を感じて震えているのかもしれません。落ち着いて見守り、ストレスやパニックの原因を取り除いてあげましょう。

原因がはっきりしない場合は、体調不良や病気の可能性があり、危険な状態です。動物病院で獣医さんに診てもらいましょう。


寒がりな猫のための寒さ対策は?

寒がりな猫には、十分な寒さ対策をしてあげたいものです。そこで、寒がりな子のための寒さ対策をご紹介します。

◆猫にとって快適な温度は?

猫の平熱は38~39℃で、子猫はそれよりも少し高く、シニアの子は少し低くなっています。

猫にとって快適な温度は、諸説ありますが総合すると、18℃~26℃と言われています。シニアの子の適温は、これより2℃~3℃高くなります。

また、湿度も重要な要因です。夏、冷房をかける時、除湿機能を使うとより涼しく感じるのは、湿度が下がることで体感温度が下がるためです。逆に寒い冬には、ある程度の湿度がある方が、暖かく感じます。

猫に適した湿度は、幅がありますが、30%~70%と言われています。

◆昼と夜の温度差に注意

人間が起きている間は暖房をつけていても、寝る時には暖房を切るのが一般的でしょう。その場合、日中と夜間の温度差が10℃以上になることもあります。

温度差が10℃を超えると体調を崩しやすくなるので、気をつけましょう。

◆日の当たる場所を見つけよう

日の当たる場所にベッドなどを置いて、日向ぼっこができるようにしてあげましょう。

同じ部屋でも午前と午後では、日の当たる場所が異なるので、その両方に寝床を置いてあげるとよいでしょう。

窓や外に接している壁のすぐ近くは、外の冷気が伝わりやすく、また床は意外と冷たいものです。ベッドは、窓や壁から少し離し、少し高い位置に置いてあげましょう。

◆高い所にベッドをおく

暖かい空気は、天井近くの高い場所に溜まります。タンスなど背の高い家具やケージ、キャットタワーを活用しましょう。タンスの上などに、お気に入りのベッドや毛布を置いてあげると、安心してくつろげるでしょう。

◆お留守番にはエアコンをつける

ストーブやコタツは、火事や低温やけどなどのリスクがあります。人の目が届かない場合やお留守番時には、エアコンをつけてあげましょう。

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◆暖房器具はペット用を使う

人用の暖房器具は、猫にとっては熱すぎて、やけどや熱中症など健康を害する危険性があります。ペット用のホットカーペットやコタツなどを活用しましょう。

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◆服を着せてあげるのもおすすめ!

シニアの子や病気の子は、より寒がりですが、高い所に登ることはもちろん、あたたかい場所に移動するのも難しいことがあります。そんな時には、服を着せてあげるのがおすすめです。

今は、かわいい猫用のちゃんちゃんこやセーターなどが、豊富に市販されています。愛猫が嫌がらないなら、ぜひ活用してあげましょう。

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まとめ

猫は、そのルーツや筋肉の少なさから寒さが苦手で、また我慢をせず暖かい場所に移動することから、寒がりであると言われます。

行動を観察して、寒がっているときには、適切な寒さ対策をしてあげましょう。特に、子猫やシニアの子、病気の子は寒さに弱いので、気をつけてあげてください。

あたたかなベッドや服、ペット用の暖房器具などを活用するとよいでしょう。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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