- 1.肥満になるとヤバい…!?おデブが引き起こす健康リスクについて知ろう
- 2.ロシアンブルーは大きい?小さい?平均体重はどのくらい?
- 3.ロシアンブルーが肥満にならないための対策あれこれ
- 4.痩せすぎにも要注意!
- 5.まとめ
1-1.糖尿病の要因にもなる肥満
1-2.関節炎で動きづらくなる
1-3.心臓への負担
1-4.呼吸がしづらくなる可能性も
2-1.成描になると3~5キロ
2-2.性別で違いはある?
2-3.何キロを超えると“デブ猫ちゃん”なの?
2-4.数値体重だけでは判断できない「おデブ度」
2-5.猫の1キロは人間の十数キロ
3-1.対策その1:平均体重を知る
3-2.対策その2:日常的に体重を測っておく
3-3.対策その3:ロシアンブルーが運動不足にならないようにする
3-4.対策その4:えさの量を適正にキープする
3-5.対策その5:キャットフードは年齢に応じたカロリーのものを与える
肥満になるとヤバい…!?おデブが引き起こす健康リスクについて知ろう
ロシアンブルーが病気になる要因のひとつに、「肥満」があります。家族に迎えるなら、健康で長生きしてもらいたいですよね。
太ったことが原因で、どんな健康被害があるのでしょうか。
◆糖尿病の要因にもなる肥満
肥満体型の猫は、標準の個体よりも糖尿病のリスクが高まると言われています。体の血糖をコントロールするはずの「インスリン」という物質の働きが弱まったり、分泌がされなかったりなどで糖尿病を発症します。
糖尿病が発覚すると、食事療法や運動療法、インスリン注射など、症状に合わせた治療を長く続けていかなければなりません。
飼い主さんの治療費がかかるのはもちろん、治療に向き合うことで猫にも我慢させなければならないことが増えていきます。
◆関節炎で動きづらくなる
骨自体は細いので、肥満によって脂肪が増えると関節への負担が大きくなるでしょう。
本来、身軽に動けるはずなのに、脂肪の重みが邪魔で関節の動きも悪くなります。無理をして動かすと、節々の炎症が起こります。「足が痛い⇒動くのがイヤだ」と動かなくなると、最終的に歩くのさえ難しくなるかもしれません。
また、体が重くて、脂肪が邪魔なので、ちょっとしたことで骨折や捻挫なども発症する可能性が出てきます。ロシアンブルーが苦しんでいる姿を見るのは、切ないですよね。
◆心臓への負担
肥満により体が大きくなっても、心臓はそのままです。むしろ、「大きな体へ血液を送り出す」という働きが負担となるので、ちょっとした運動でも息切れしやすくなります。
猫は自分の体の辛さを実感しているので、ダイエットのためにいくら飼い主さんが遊びに誘っても「動くと苦しいから遊びたくない」とますます動かずに肥満が解消されずに悪循環です。
◆呼吸がしづらくなる可能性も
首の周りにも脂肪がつくと、呼吸器にも影響があります。普通に呼吸するだけでも負担が大きいなんてかわいそうですね。
また、寝ているときにも呼吸しづらいシーンが増え、安眠を妨げてストレスにもなります。
ロシアンブルーは大きい?小さい?平均体重はどのくらい?
体がスリムで小柄に見えるロシアンブルーですが、平均体重はどのくらいなのでしょうか。
◆成描になると3~5キロ
ロシアンブルーは、生後1年を過ぎて体が完成すると、だいたい3~5キロの体重になります。猫種問わず「猫全体」で見ると3~5キロが平均体重と言われているので、ロシアンブルーは平均的なサイズの猫ちゃんと言えるかもしれませんね。
ただ、同じ体重でも体長や体型によっては、「大きい・小さい」の見え方が若干異なります。ロシアンブルーは、スレンダーかつ筋肉質なので、小柄な雰囲気にも見えるでしょう。
◆性別で違いはある?
ロシアンブルーの全体的な平均は3~5キロですが、性別で細かく分けると「オス⇒4~5.5キロ」「メス⇒2.5~4キロ」が平均データとなっているようです。
メスのロシアンブルーは、3キロ未満のケースもあって、さらに小柄で華奢に見えるかもしれませんね。オスの方は5.5キロほどになるコもいて、同じ猫種でも性別によっては2倍の体重差が出ることもあります。
◆何キロを超えると“デブ猫ちゃん”なの?
ロシアンブルーのように小柄な猫ちゃんは、生後1年までが成長期です。スクスク育つのが当たり前なので、次第に大きくなっていく愛猫の姿に喜びを感じる飼い主さんが多いかと思います。
ただ、成長の推移をチェックしておかないと、肥満を見逃す可能性もあります。
生後3か月で1~1.5キロ、生後6か月で2.5~3キロ、生後9か月で3~3.5キロ、生後1年で3~5キロほどの体重推移が一般的な猫の標準と考えられています。平均的な数値のため、個体差や食事環境によるある程度の変動はあるでしょう。
成長真っ盛りの生後6か月の時点ですでに5キロ近くもの体重だと、おデブ猫ちゃんと考えられるかもしれません。この後、ますます体は大きくなるので、生後1年では標準よりもオーバーしてしまうでしょう。
また、オスのロシアンブルーは5.5キロを超えることもありますが、目安としては5キロを超えると黄色信号、6キロを超えると肥満と考えて注意が必要になるかと思います。
◆数値体重だけでは判断できない「おデブ度」
同じ体重でも、体の長さや大きさによっては、おデブとは言えない場合もあります。上からや横から…と、あらゆる方向からボディチェックをしてみましょう。
そもそも、ロシアンブルーはスリム体型なので、「丸い」「コロコロしている」という見た目になると、太り気味の可能性があります。ウエストにくびれがない、お腹を触っても骨の感覚が分からないとなれば、理想体重をオーバーしているでしょう。
数値だけで標準かどうかを判断せず、見た目や触り心地からも肥満度をチェックしてみましょう。
また、定期的に病院を訪れて、不安な点があったら積極的に相談してみるのもいいかもしれませんね。
◆猫の1キロは人間の十数キロ
赤ちゃん期から成猫になるまで、猫は数百グラムずつ増えていきます。ほんの100~200グラム程度の体重の増加は、人間の感覚でいうとそれほど問題視しなくてもよい感じがするものです。
でも、単純に考えると5キロの猫と50キロをも超える人間とでは、体重自体が約10倍も違います。100~200グラムでも、1~2キロ増えているのと同じようなイメージです。
つまり、標準で5キロ程度の猫が6キロを超えることは、人間で考えると「10キロ以上も太ってしまった」という重大案件なのです。
ロシアンブルーが肥満にならないための対策あれこれ
肥満になった場合は、適正体重に近づけるための対策が欠かせませんが、「肥満になる前」にできる日常的な対策も多いです。
◆対策その1:平均体重を知る
見た目や性格は個体差によって変わるのは当然なのですが、「猫種としての理想」からかけ離れてしまうのはよくありません。
本来、スリムなロシアンブルーの理想的な体重を超えると、魅力が半減するだけでなく、体への負担も大きくなります。飼い主さんが、“ロシアンブルー”という猫種の平均体重を基礎知識として覚えておくことが大事です。
平均よりも極端に増える、減ることを認識できるように、標準体重を覚えておきましょう。
◆対策その2:日常的に体重を測っておく
平均体重を覚えていても、愛猫の体重の推移を知らなければ無意味になるかもしれません。「体重を測るのは動物病院に行ったとき」だけでは、診察時に「肥満ですよ」と言われて愕然するかもしれません。
日常的に体重を測り、体重の推移をチェックしましょう。カレンダーや手帳などに体重を記入し、愛猫の体重の増減を常日頃把握することが大切です。
◆対策その3:ロシアンブルーが運動不足にならないようにする
スリム体型のロシアンブルーは、身のこなしが軽やかです。筋肉も発達しているので、ジャンプやダッシュも得意。
ただ、もともとの性格が穏やか系なので、「ひとり遊びするより飼い主さんの膝の上でのんびり過ごしたい」という気持ちもあるようです。
自発的に運動をしないタイプなので、飼い主さんが運動に誘ってあげることも大事です。ロシアンブルーの運動量のカギは、飼い主さんが握っているのかもしれませんね。
運動能力はあるので、猫用おもちゃやキャットタワーを準備し、コミュニケーションも兼ねて、運動を日課にしましょう。
◆対策その4:えさの量を適正にキープする
愛猫の喜ぶ表情が見たいと、えさをたくさん与えていないでしょうか。
食事に対する反応はさまざまですが、「与えられたら全部食べたい」という食欲旺盛なタイプもいるかと思います。「よく食べ、よく寝て、よく遊ぶ」のが成長に必要とは言いますが、“食べる”ところだけ多すぎるとバランスの悪さから太ることもあるでしょう。
子猫時代には、たくさん動くため、エネルギー量も多めでもあまり問題がありません。ただ、成猫になったロシアンブルーは落ち着き、自分から激しく運動しないケースもあります。
“よく遊ぶ”の部分が足りないロシアンブルーに、“よく食べ”を実践させると太りますよね…。
えさの量は、「現在の体重」に着目して適正に与えるのが肥満防止です。キャットフードの種類や、猫の年齢によっても与えるべきえさの量は変わります。「体重〇キロなら一日〇〇グラム」という目安がキャットフードごとに適正量が書かれているので、それを1日数回に分けて与えましょう。
また、「えさの量は適正なのに太っている」というケースもあるかもしれません。ここで見直したいのが、オヤツの与えすぎです。
美味しそうに香りづけされたオヤツは、猫の大好物でしょう。通常、キャットフードのなかには、猫の成長に必要な栄養分が詰まっているので、オヤツはあげなくてもよいものです。
オヤツを与えるのであれば、その分のキャットフードを減らし、一日の摂取カロリーが増えないような計算をしてあげましょう。消費できなかったカロリーがそのまま「おデブ」の原因になるので、与え過ぎに注意してくださいね。
◆対策その5:キャットフードは年齢に応じたカロリーのものを与える
キャットフードは、現在の愛猫の年齢に応じたもの食べさせましょう。
「子猫用」のフードは、成長のために計算された栄養が詰まっていて高カロリーです。子猫期には、これから体を大きくするための「子猫用」フードがぴったりです。
しかし、成猫になっても子猫用のフードを与えると、高カロリーフードが肥満の原因にもなります。同じ量を食べさせてもカロリーが多すぎ、いつしか体重が増えていくかと思います。
また、老猫になると、日常的に運動が減ってくるとともに、代謝も減ってしまいます。年齢とともに、太りやすく痩せやすい体になるので、ますます食事管理は大事になってきます。カロリーの少なめの「シニア用フード」が適切です。
多頭飼いしている場合、すべての猫ちゃんに同じものを与えないように注意が必要かもしれませんね。
痩せすぎにも要注意!
ロシアンブルーの健康美を保つため、えさの量の調整や運動が効果的だと分かりましたね。
でも、「太らせすぎないように」と飼い主さんが意識するあまり、逆に痩せすぎになるのはよくありません。
ロシアンブルーは、細身なのに適度な筋肉質が魅力的な猫です。体重がたとえ標準内におさまっていても、「骨が見える」「お腹がくびれすぎている」のは、見た目的にも健康とは言えませんよね。
えさの量は適正なのに、「猫自身があまり食べたがらない」「食べているのに痩せている」「いつも元気がなくてぐったりしている」となると、単なる痩せ気味ではなく、病気が隠されていることもあります。
それに、食べないから体力がなく、結果的に運動が不足して筋力がなくなり弱い体になるかもしれません。
もともとスリムなロシアンブルーなので、少しくらい痩せていても気づきにくいこともあるでしょう。病院で定期的に検診を受けている場合、肥満や痩せすぎを指摘され、獣医師からのアドバイスを受けることもできます。
まとめ
ぽっちゃり太ったロシアンブルーは、スリムとは違った可愛さがありますが、病気のリスクを抱えています。
ダイエットは太ってからでも可能ですが、急に食事を減らされ、運動を無理にさせるのは、猫の負担が大きいことです。太って動きづらい体で無理に運動させるのも、なんだか可哀そうになりますよね。
ロシアンブルーはスリムな健康美をキープしてあげられるのは、飼い主さんだけです。肥満を未然に防げるように、ロシアンブルーの平均体重やえさの量、肥満対策などを飼い主さんの方で心得ておきたいものですね。
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