- 1.そもそもロシアンブルーってどんな性格?
- 2.春は環境の変化が多い!ロシアンブルーが苦手とするシチュエーション
- 3.こんな様子が見られたらストレス…!?繊細がゆえに起こりがちなロシアンブルーの異変
- 4.まとめ
1-1.あまり鳴かないおしとやか系の猫
1-2.飼い主さんに対しての愛情は結構深い
1-3.いつもと違うと不安…ナーバスなところがある
2-1.その1:新しい家に引っ越した
2-2.その2:留守番が増えた
2-3.その3:来客が増えた
2-4.その4:家族が増えた
3-1.足や体を舐めてばかりいる
3-2.いつもよりも食欲がなさそう
3-3.近寄ろうとしても拒否する
3-4.ニャーニャーと鳴いてばかりいる
そもそもロシアンブルーってどんな性格?
深い色合いでツヤツヤした上品な被毛、筋肉質でスリムな体格、綺麗な瞳…と、ロシアンブルーの見た目はとてもエレガントです。オスもメスも、ミステリアスで凛々しく、美しい外見に見惚れますよね。
パッと見たかぎりでは、気品に溢れていて、物事に動じないような落ち着いた印象があります。でも、実際の性格は見た目とはちょっとギャップを感じるかもしれません。どんな性格なのでしょうか。
ロシアンブルーの代表的な性格を少しご紹介します。
◆あまり鳴かないおしとやか系の猫
ロシアンブルーはあまり鳴かない猫で、おとなしくて穏やかな猫ちゃんです。ガヤガヤした環境は苦手な方で、静かに暮らすことに幸せを感じているかのようです。
自分から積極的に音を立てたり、鳴くこともほぼないのでボイスレスキャットという異名まであります。おとなしい性格は、見た目どおりの感じもしますね。
ロシアンブルーは、周囲で音を立てられるのも好まないようです。基本的に、家のなかで家族が発する「聞き慣れた音」は平気なようですが、いつもと違った音はあまり受け付けない傾向にあります。
◆飼い主さんに対しての愛情は結構深い
ロシアンブルーは、飼い主さんへの愛が深い猫ちゃんです。
本来であれば、「猫は独立心が高い」「自由きままでツンデレ」と言われ、人間との距離は近いようでいて遠いところがあります。猫と一緒に暮らしていても、「本当に好かれているのかな?」「懐いてくれているのだろうか?」と不安になることがあるかもしれません。
でも、ロシアンブルーは犬のような性格でもあり、「この人こそ、自分の飼い主さんだ」と理解すると、甘えてくることが多いです。
信頼できる人にだけ「甘えたい」というアンテナが動くようで、自分発信で知らない人にコミュニケーションを取ろうとすることもありません。同じ家族なのに、「甘えたい人」と「甘えたくない人」をきっぱりと区別していることもあります。
甘えないからと言って好かれていないわけではないですが、「甘えられる=認められている」と関係性が深まっていることに嬉しくなってきますよね。
ただ、飼い主さんへの愛が深いからこそ、「ほかの人に取られたくない…」という気持ちも表面に出やすいようです。
飼い主さんがほかの人間や動物に夢中で、自分のことを構ってくれない…つまり「ほったらかし」にされると、シュンと悲しい態度を見せるだけでなく、「どうしてこっちを見てくれないのか」と高いプライドから怒り気味になるかもしれません。または、気持ちを表に出せずに、どうしたらいいか困ってストレスを溜めることも…。
ロシアンブルーは、ちょっとヤキモチ焼きで、飼い主さんの愛情を独り占めしたい性格です。ストレートに愛情表現をしてきたら、たっぷりと応えてあげたいものですね。
◆いつもと違うと不安…ナーバスなところがある
ロシアンブルーは、かなり繊細です。繊細という言葉を詳しく分析すると、「心配症」「すぐに不安になる」「臆病」「感受性が高い」「細やかな感情を持つ」「細かい点が気になる」「洞察力に優れている」「周囲に合わせる」といったところでしょう。
自分中心でマイペースではなく、周囲の人間や環境からの影響を受けやすいのかもしれません。
デリケートなロシアンブルーは、いつもどおりで変化のない穏やかな暮らしに安心感を覚えるタイプです。視覚や聴覚、嗅覚でもちょっとした変化を敏感にキャッチするので、「いつもと違う!」と察知すると、イライラしたり、モヤモヤしたりします。
また、毎日の生活の決まったリズムが狂うのもあまり好きではありません。自分の日課的なことができずにいるとちょっとナーバスになるようです。
これは、ロシアンブルーが飼い主さんと自分とで築き上げる穏やかな生活を大事に思っている表われで、いつもと違うアクシデントに警戒心が強いからかもしれませんね。
春は環境の変化が多い!ロシアンブルーが苦手とするシチュエーション
一年のうちでも、春はいろんな変化が起こりやすい時期。飼い主さんにとっては何でもないことでも、ロシアンブルーにとっては結構重大な出来事だったりします。
環境の変化で起こるかもしれない、シチュエーションを考えてみましょう。また、どんな点に気をつけるべきでしょうか。
◆その1:新しい家に引っ越した
年度末から年度初めに変わる春。仕事や進学など、飼い主さんのライフスタイルが変わることに伴い、新しい家に引っ越すケースも多いですよね。
ロシアンブルーは環境の変化に敏感で、特に暮らす家が変わるのが苦手なようです。
そもそも、ペットショップやブリーダーといった慣れた環境から飼い主さんと初対面したときも、相当緊張していたかと思います。ただ、吸収力の高い子猫時代に飼われ始めるケースが多く、慣れるまでに少々時間はかかっても、成猫期に迎えるのと比べると新たな生活にも順応しやすかったのではないでしょうか。
そこから築き上げた飼い主さんとの「住まい」をガラリと変えると、自分の縄張りではない場所となり、警戒心から大きなストレスになります。
新しい家になっても、前住居で使っていたトイレやケージ、キャリーバッグなど、猫が落ち着ける場所を部分的にでも作れるようにしておきましょう。毛布や寝具、オモチャといった、猫のニオイがついているものを近くに置くと落ち着いてくれるようです。
前の住居と今の住居がどれだけ環境が違うかはケースバイケースです。
例えば、静かな環境の一戸建てから、繁華街のマンションへの引っ越しだと、日夜問わず音が聞こえる可能性があります。猫は耳がよい動物なので、壁を一枚隔てただけのお隣さんの物音にも反応してしまうかもしれません。
また、窓を閉めているのに外の道路の音にビクビクしていることもあるでしょう。
猫が寝るキャリーケースに布をかけて落ち着かせたり、気をそらして一緒にたっぷり遊んであげたりなど、少しずつ音に慣れさせていくしかないかもしれませんね。ストレスから体調を崩さないようには、細やかに配慮してあげましょう。
◆その2:留守番が増えた
家は引っ越さないまでも「勤務地が少し離れたところになった」「学校が遠い」など、ロシアンブルーに留守番をさせる時間が長くなるケースもあるでしょう。
ロシアンブルーは、甘えん坊なところはあるものの、留守番が全くの苦手というわけではありません。ただ、前よりも留守番が長くなるとストレスを溜めることも多いです。
「いつもは帰宅しているはずなのに…」と帰ってこない飼い主さんを待ちわびるでしょう。寂しい時間が長くなるほど、ストレスがかかります。それに、留守番が長くなれば、食事時間がずれてお腹がすくという問題も出てきます。
留守番の時間をあまり長引かせないように配慮するのが、基本的な対策になるかもしれません。
もし、仕方なく留守時間が伸びる場合でも、自動給餌器を準備するなど、食事時間に間に合わないときの対策も考えておきましょう。離れたところからも、猫のお留守番を監視できる「ペットモニター」も取り入れるのも、お留守番対策のひとつです。
◆その3:来客が増えた
仕事で昇進すると部下を自宅に招待したり、新しい学校で出来た友達を家に遊びに連れてきたりと、飼い主さんは新たな生活のスタートで、交友関係が広がる可能性もありますね。
でも、人見知りが激しいロシアンブルーがいる家庭では、人を連れてくるのはなるべく避けた方がいいでしょう。知らない人が一人来るだけでも緊張が高まるのに、見知らぬ人が団体でやってくると「ちょっと不安だな」を通り越して、「どうしたらいいか分からない」とパニックや攻撃心が表れる場合もあります。
ロシアンブルーとの生活を守るためには、極力、人を招き入れないような意識も大切なのかもしれませんね。
どうしても来客があるときは、お客さんを別の部屋に誘導する、ロシアンブルーを別の部屋に移動させるなども考えておきましょう。
◆その4:家族が増えた
遠方に住んでいた家族が、仕事や学校の都合で、再び一緒に住むというケースもあるでしょう。
離れていた期間が少しであれば、ロシアンブルーも生活していくうちに、なんとなく思い出してくれるかもしれませんね。でも、年に数回しか会わないレベルだと、いくら家族とは言え、これから一緒に暮らすことには警戒するでしょう。
家族が増えて、ライフスタイルが多様化するのもロシアンブルーにとってはストレスになるかもしれません。いつもはスヤスヤと寝ている時間なのに、夜中に外出したり帰宅したりする家族がいると、そのたびに玄関を開ける音に反応することもあるでしょう。
ロシアンブルーに新しい生活に慣れてもらいたいところですが、人間側でも音に敏感なロシアンブルーを起こさないような配慮も大事かもしれませんね。
こんな様子が見られたらストレス…!?繊細がゆえに起こりがちなロシアンブルーの異変
お伝えしたような環境の変化があると、飼い主さんは自分の生活に慣れるので精一杯かもしれません。表面上は、おとなしくて穏やかなロシアンブルーを見ると、自分を癒してくれている存在と安心することでしょう。
でも、見た目では分からないながらにも、ロシアンブルーがストレスからSOSサインを発信しているケースもあります。
どんな様子が見られたらストレスなのでしょうか。
◆足や体を舐めてばかりいる
綺麗好きな猫は、自分の体を舐めるのは日常的な行動のひとつです。いつものように体を綺麗にしている…と微笑ましく見えますが、あまりにも長時間にわたる場合には、急な環境の変化でロシアンブルーが拗ねているのかもしれません。
◆いつもよりも食欲がなさそう
ストレスから、いつもよりも食事量が減ることもあります。「いつもはたくさん食べるのに食べてくれない」「少し残している」など、食欲の変化もストレスサインのことがあるので、毎日の食事量をチェックしておくといいかもしれませんね。
◆近寄ろうとしても拒否する
そもそも甘えん坊なロシアンブルーなので、「甘えてこなくなった」「威嚇するようだ」と飼い主さんに対して、態度を急変させたら何らかの不満を感じている可能性が…。
新しい生活に慣れるのに必死の時期は、飼い主さんも余裕がなく、自分のことで手一杯かもしれません。もしかして、ロシアンブルーを構ってあげる時間がなくなっていないでしょうか。
甘えん坊のロシアンブルーにとって、飼い主さんとのスキンシップがないのは辛いことです。今一度、ロシアンブルーとの時間をしっかりと確保してあげてくださいね。
◆ニャーニャーと鳴いてばかりいる
ロシアンブルーは、基本的にあまり鳴かない猫です。それは、飼い主さんとの生活を心地よく思っていて、平穏に過ごせるからなのだと思います。
新しい生活に急に変わると、「居心地が悪い」「聞き慣れない音がする」「構ってもらえなくて寂しい」「留守番が多くて一人ぼっち」など、何かを訴えたくて鳴くこともあるようです。
ふだんは鳴かないロシアンブルーの鳴く回数が増えたら、ロシアンブルーの不安を取り除いてあげられるかどうか、生活を見直してみましょう。
まとめ
ロシアンブルーは、猫界のなかでもデリケートな心の持ち主です。ちょっとでも環境が変わると、慣れるまでにさまざまなストレスを抱えていくかと思います。
繊細なロシアンブルーは、飼い主さんからの愛情不足によって、性格がガラッと変わることもあります。おとなしくて穏やか系だったのに、きつめの性格で飼い主さんへ甘えてこなくなることも。
春は環境が変わりがちなので、飼い主さんも「新しい生活に慣れよう」と気持ちが張りつめているかもしれません。でも、そんなときだからこそ、愛猫との絆を今まで以上に紡ぎ、ロシアンブルーとの生活に幸せな気持ちを見つけたいものですね。
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