ブリティッシュショートヘアってどんな猫?
一見ロシアンブルーにも似た見た目ですが、よりずんぐりとして貫禄のある体型をしています。
ブルー(灰色)の高級絨毯のような毛並みと目力のある瞳が高貴な印象で、その見た目通り性格も大人しく物静かな子が多いといわれています。
ですが、元々はワーキングキャット(働く猫)で、ネズミ捕りとして活躍していた猫種なので運動神経がよく、体を動かすことも大好きなのです。
ネズミ捕りとして食糧や備品をネズミから守るために働いていたので、任務を全うできる知的で賢い猫として愛されていました。
昔からペルシャやスリムな体型が特徴的なオリエンタルタイプとの異種交配が重ねられていたので、まれに長毛種が生まれたり、毛色や模様もさまざまなのがブリティッシュショートヘアの魅力です。
価格相場は大体10~22万円ほどで、毛色や血統書によって値段に違いが生じてきます。
毛色による値段の違い
他の猫種でも毛色によって値段の違いがあるようですが、ブリティッシュショートヘアでも同じことがいえます。
元々は「ブリティッシュブルー」とも呼ばれていたほど、代表色のブルーのみが公認の色とされていましたが、今となってはさまざまな異種交配によって毛色や模様にバリエーションが出てきたので、さまざまなカラーが認められるようになりました。
毛色によってどのくらい値段に違いが出るのか、毛色別に見てみましょう。
◆ブルー(グレー)
【価格相場 平均21万円】
ブリティッシュショートヘアいえば、青みがかったグレーの毛色がやはり代表的です。
ブルーといっても猫の毛色を表す時にはグレーのことをこう呼ぶのですが、中でもブリティッシュショートヘアのブルーはシルバーに近く、淡く美しい発色が特徴的で、世界的にも「永遠の傑作」と呼ばれるほど高く評価されています。
黒色に色素を薄める遺伝子が入ってこのような色が生まれます。
ブリティッシュショートヘアは単色がもっともポピュラーな猫種ですが、ブルーと白が混ざった色や、ブルーとクリームの組み合わせなども人気を集めています。
◆クリーム
【価格相場 平均16万円】
クリームは黄色みがかったベージュのような薄茶色のことをいいますが、実は「レッド系」から変化した色です。猫の毛色でいうと「レッド」とは茶色とオレンジの間のような色をしていて、そのレッドが薄まってクリーム色となっていきました。
白に近い明るい色なので、他の色に比べて柔らかな印象に見えるのが魅力です。
こちらも単色以外にも白と混ざった模様入りの子も存在します。
ブルーに比べて数が少ないので、ペットショップで出会える確率は全くないわけではありませんが、そこまで多くはないようです。ペットショップのサイトなどで調べたり、問い合わせをしておく方がベターです。
価格相場としてはブルーに比べると少しお手頃な価格となっています。
◆ブラック
【価格相場 平均18万円】
黒猫のように美しい黒がブリティッシュショートヘアのクールな印象をさらに引き立てます。
体全体が黒色に覆われているので、ゴールドやアンバーの瞳がよりきらりと光ってとても美しいです。
単色の黒(ソリッドブラック)に加え、毛先だけが黒く、動くたびに表情を変える「ブラックスモーク」と呼ばれる色や、白とミックスした「ブラック&ホワイト」など、黒の中でもバリエーションがあります。
ブラック系のブリティッシュショートヘアはペットショップで見かけることが少ない毛色なので、ブリーダーから購入する場合が多いようです。
◆ダイリュートキャリコ
【価格相場 平均20万円】
珍しい毛色ですが「ダイリュートキャリコ」の人気は高いです。
「キャリコ」という色は「三毛猫」のことで、ダイリュートとは「薄めた」という意味があるので、簡単に言うと「薄めの三毛猫」です。
薄めといわれている通り、ブルー(グレー)・白・クリームの3色のまだら模様で、「パステル三毛猫」と呼ばれることもあります。
色の組み合わせが違ったり、割合が違うだけで同じダイリュートキャリコでも雰囲気が変わることがあるので、いろいろな違いを見てみるととても楽しいです。
珍しい色というだけあって、価格も若干上がっていますが、めったに生まれないというオスのダイリュートキャリコが生まれた場合は数百万という値段がつくこともあるそうです。
その他の毛色
ブリティッシュショートヘアにはさまざまな毛色が存在しますが、毛色だけでなく他にも値段を左右するポイントはたくさんあります。
まずは自分の好みに合った色を探してみるのも楽しいかもしれません。
◆チョコレート
黒よりの茶色(ダークブラウン)をチョコレートと呼びます。チョコレートは比較的新しい色で、1990年代では珍しい毛色とされていました。
今でもペットショップで出回っていることは多くないので、チョコレートの子に出会いたい場合は、ブリーダーさんに問い合わせてみた方がいいでしょう。
◆シナモン
チョコレートとはまた違った茶色で、赤みがかった薄茶色のことを指します。シナモンスティックやシナモンパウダーのような色で、甘い香りがしそうな絶妙な色をしています。
チョコレートやシナモンは黒が変異して現れた色で、どんどん薄まっていくと呼び名が変わっていくのですね。
◆ライラック
ライラックは元々ラベンダーのような紫色で、ピンクがかったグレーのことをいいます。
また、ライラックと呼ばれるにはもう一つ条件があり、鼻と肉球がピンク色でないとライラックとして認められないのです。
また、柄のバリエーションも豊富です。
・マッカレルタビー
・スポッテッドタビー
・ティップド
・バイカラー
・靴下
とてもバリエーションが多い猫種ですが、すべて公認のブリティッシュショートヘアとして認められています。
毛色が同じでも模様によって印象が大きく変わるので、いろいろなブリティッシュショートヘアを見てみると楽しいです。
どうしてもこの毛色がいい!この模様がいい!と心に決めている場合は、事前に調べてから足を運んだ方がよさそうです。
性別による値段の違い
ブリティッシュショートヘアのオスとメスでは、個体差もありますが性格に違いが出ます。
どちらも自立心が強く物静かな猫種ではありますが、メスに比べてオスの方がより寂しがり屋で甘えん坊な子が多いとされています。
さらに、猫は性別によって値段に差が出ることもあります。毛色によっても値段が変わりますが、さらにその中でオスとメスに違いが出ます。
たとえばブルーの子ならメスの方が少々高く、ブラックはオスのほうが高いなど、毛色によっても変わってきます。オスのダイリュートキャリコはめったに生まれることがないので、数百万ほどの値段が付くこともあります。
基本的にはその希少性で値段が決まることがほとんどなので、一概にどちらの性別が高いとは言い難いようです。
血統による値段の違い
ブリティッシュショートヘアの価格相場は10~22万円ほどですが、キャットショーのチャンピオン猫の血を引いている子であるなど、血統書が付いていると30万円を超えることもあります。
また、その中でも毛色や模様によって値段の違いが出てきます。
迎え先(ペットショップ・ブリーダー・保護等)による値段の違い
ブリティッシュショートヘア自体はペットショップで見かけることはできますが、毛色によってはペットショップで出会えるとは限らないので、ブリーダーさんを頼った方がいいかもしれません。
また、ブリティッシュショートヘアをお迎えする場合は、遺伝子病検査を実施しているペットショップやブリーダーから迎えると安心です。
若干ブリーダーさんからお迎えする方が値段は安いことが多いですが、初めて猫を飼う場合はペットショップの方が他のアイテムがいろいろと揃っているので便利かもしれませんね。
◆ブリティッシュショートヘアーの子猫と出会うには…
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お迎えにかかる費用は?
猫を飼う時はきちんと育てる環境を整えることが大切です。猫自体の値段だけでなく、その他にも必要な費用があることを覚えておきましょう。
◆食事
ブリティッシュショートヘアはがっしりとした筋肉質の体つきをしています。健康的な体を維持するために「高タンパク・低脂質」のフードを選ぶことをおすすめします。
また、美しい毛並みが特徴的なので、毛の維持に必要な「オメガ脂肪酸」も含んでいる方がいいですね。きちんと栄養バランスを考えたフードがたくさんあるので、猫ちゃんの好みに合わせて選んであげましょう。
値段重視で選ぶと質が心配なものもあるので、きちんと素材や製法が安心できるものを選びたいですね。
大体年間の食事代には【約4~5万円ほど】かかると思っておいた方がいいでしょう。
その他食事には食器が必要になります。形は浅めのものがおすすめですが、色やデザインなど、お気に入りの食器をペットショップで探してみてください。
◆運動
ブリティッシュショートヘアは運動神経が良く遊ぶことも大好きです。また、がっしりとした骨格で食べることも好きなので、運動不足になると肥満の原因にもなったりします。
一人遊びが得意なのでキャットタワーを置いておいてあげると、自分で好きな時に体を動かせるのでおすすめです。
キャットタワーは物によりますが、10000~15000円くらいで購入できます。
◆日々のケア
ブリティッシュショートヘアの美しい毛並みを維持するために、週に1回程度のブラッシングが必要です。
換毛期でない時は、そこまで抜け毛が多くないので毎日おこなう必要はありませんが、部位によって使い分けるために「コーム」と「ブラシ」を用意しておきましょう。
コームは2000円程度、ブラシは4000円程度で購入できます。
また、家具などを傷つけないためにも爪とぎは用意してあげましょう。大体1500~2000円程度で購入できますよ。
また、トイレ用品も欠かせません。トイレ本体は3000円程度、猫砂は1袋500円程度で売られています。
他にもケージやキャリーバッグを用意しておくと、病院に行くときなども便利です。
このように猫をお迎えする上で準備しておきたいものにかかる費用は、大体【6~7万円ほど】と考えておきましょう。
お迎えしてからも病院代や食事代など、生涯かかる費用をきちんと見据えて考えておくことが大切です。
きちんと育てる環境を確認してから!
ブリティッシュショートヘアは比較的手がかからなくて飼いやすい猫種とされていて、毛色のバリエーションも多く飼い主さんのお好みに合わせて選ぶことができるので、イギリスでは「まず初めに飼うといい猫」とまでいわれています。
また、そのふわっとしたフォルムが可愛らしく、美しい毛並みとあわせて「猫のテディベア」と呼ばれることもあるほど、人から愛されている猫種なのです。
ブリティッシュショートヘアの中でも値段の違いがあったり、毛色や模様によってはペットショップでは出会いにくい可能性もありますが、きちんとお迎えする環境を整えられるかを確認した上で、お好きなブリティッシュショートヘアを探しに行くことをおすすめします!
性別や個体によって若干の違いは出てくるものの、全体的に自立心が強く物静かな性格なので、お互いに好きなことをしてゆっくり過ごす時間が楽しめそうです。
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