1.最近話題の猫共生型賃貸住宅とは?
1-1.猫と「共生」できる住宅
1-2.ペット可物件とは何が違う?
2.猫共生型賃貸住宅の探し方
2-1.物件探しの時に相談する
2-2.専門の不動産会社に行く
3.賃貸物件で猫と暮らす工夫
3-1.契約内容を守る
3-2.爪とぎのしつけをする
3-3.運動できる環境を作る
3-4.脱走させない工夫をする
4.まとめ
最近話題の猫共生型賃貸住宅とは?
ペットと一緒に暮らすことの需要が高まっている現代に合わせて、ペット可の賃貸物件も多くなってきていますよね。
動物にも優しい世の中になってきていることは、とても嬉しいことです。
そんな中でペット可賃貸物件のさらに上をいく、「ペット共生型賃貸物件」なるものが注目されていることをご存知でしょうか。
共生とは一緒に生きていくことを意味しますが、どのような賃貸物件なのかは以下の通りです。
◆猫と「共生」できる住宅
マンションやアパートなどの賃貸住宅は、不動産会社を通して探すことが多く、猫と一緒に暮らしたい方は、必ず猫と暮らすことができる物件を探さなくてはいけません。
もちろん自分の持ち家として物件を購入する場合は、猫と暮らすか暮らさないかは購入者の自由なので、何の問題もありませんが、賃貸となると話は別ですよね。
借りている住宅となるので、部屋を借りた当初の状態を維持しなくてはいけませんし、猫と一緒に暮らす上で、多めに敷金礼金を支払う場合もあります。
借りたい物件によってルールは異なりますが、ルールを守って暮らさなくてはいけないので、既に猫と暮らしている方や、これから猫と一緒に暮らしたい方は、それらを考慮した上でお部屋を探す必要があるのです。
猫と一緒に暮らしていると、どうしても壁や柱を爪で研いでしまうことや、床に傷がついてしまうことがありますよね。
そしてどんなに清潔を保っていたとしても、飼い主さんには気付けないような、独特のペット臭が部屋に染みついてしまうこともあるようです。
そのような状態で部屋を退去することになったとき、不動産会社に預けてあった敷金だけではまかなえず、高額な請求をされてしまうことが無いとは言い切れません。
これらのことがネックとなり、猫と暮らすことを諦めてしまう方は多いと思いますが、猫と共生できる住宅であれば、猫が快適に生活できるような、専用の設備やルール、サポートなどが整えられています。
ほかの住居者もペットを飼っている方や、ペットに対して理解を示している方が集まった住宅となるので、肩身の狭い思いをせずに、愛猫と暮らすことができるのです!
共生型賃貸住宅の場合、管理者によって設備やルールは異なりますが、猫に向けた設備としては、壁や天井にキャットウォークが付いている、脱走防止扉が設置されているなどのお部屋が多いようです。
◆ペット可物件とは何が違う?
一見、共生住宅はペット可物件とニュアンスが異なるだけで、大差がないような気もしますよね。
ペット可物件はその名の通り、大家さんがペットの飼育を認めている、賃貸の物件となります。
物件的にはペットと一緒に暮らすことができますが、頭数が制限されていることや、猫は要相談などの制限がついていることがほとんどです。
ペット可だからといって、必ず飼い主さんの条件が通るのではなく、あくまで大家さんの提示した条件を許容できる方のみ、入居が可能と言えるでしょう。
ペット不可物件よりも賃料が高く、退去時の条件が厳しい物件が多いので、共生型賃貸住宅よりもペットとの入居に対して、条件が厳しめなことが多いようです。
猫共生型賃貸住宅の探し方
猫の人気が不動のものになりつつある現代では、猫に関する物件を取り扱う不動産会社も時代とともに増えてきました。
ですが実際に共生型賃貸住宅を探そうと思っても、どこをどうやって探せば良いのか、分からないことも多いことかと思います。
猫と暮らす共生型賃貸住宅を探す場合は、まずはどのような行動に移るべきなのでしょうか。
◆物件探しの時に相談する
引っ越しなどで物件を探すときには、不動産会社の情報サイトや、仲介業者などを探すことが一般的ですよね。
そのときに利用する業者さんに対して、猫と暮らせる共生の賃貸を探していることを相談するのが一番です。
ネットで探す情報サイトであれば、希望条件を自分で入力しながら探すことができますし、仲介業者であれば詳細を確認しつつ、希望に合った物件を紹介してくれます。
自分ひとりでは探すのにも限度がありますので、プロにお任せすると安心ですよ。
◆専門の不動産会社に行く
最近はペットと暮らす需要が高まったこともあり、ペット可物件などを専門に扱う不動産会社も増えてきています。
とくに人が多く集まり、人口の多い東京や大阪には、専門の不動産業者が多く存在していますので、猫共生型賃貸住宅もより探しやすくなりますよね。
専門の不動産会社に足を運ぶことによって、当日中に内見をすることが可能な場合もありますので、よりスピーディーに引っ越しの手続きを進めることができるでしょう。
賃貸物件で猫と暮らす工夫
猫が快適に暮らせる共生型賃貸住宅は、とても魅力的ではありますが、ペット不可物件と比べた際に気になる点といえば、やはり賃料ですよね。
猫が暮らすことを前提にお部屋が設計されていることや、契約内容も猫が住むことが前提となっていますので、割高になってしまうのは仕方のないことです。
猫とは一緒に暮らしたいけれど、なるべく賃料を抑えたいといった場合は、自分の望む条件に合ったペット可物件を探してみてはいかがでしょうか。
条件さえ合えば共生住宅でなくても、工夫次第で猫ちゃんはのびのびと暮らすことがでますよ。
◆契約内容を守る
猫と一緒に賃貸物件で暮らす場合には、必ず契約書に記載されている項目を守らなくてはいけません。
猫一匹までの契約なのに多頭飼いをすることや、届け出をしないで猫と暮らすなどの行為は違反行為とみなされてしまいます。
違反が見つかってしまえばペナルティを課されるかもしれませんし、強制退去にもなりかねませんので、愛猫のためにも勝手な行動はせず、しっかりと契約内容を守るようにしましょう。
◆爪とぎのしつけをする
猫は爪とぎをする習性を持っているので、賃貸の物件を借りた際には、爪とぎのしつけが必須となります。
賃貸の壁や柱などを猫が爪で傷つけてしまうと、退去時の補修が敷金を使用しても足りない場合、さらに上乗せして支払う可能性があるからです。
事前に爪とぎのしつけさえしておけば、無駄な出費を抑えることができますので、猫と賃貸で暮らす上では大切な工夫と言えるでしょう。
また、床材なども爪で傷つけてしまう恐れがありますし、硬い床材の場合は猫にも負担がかかってしまうので、マットなどを利用して補強しておくのもおすすめです。
◆運動できる環境を作る
猫と一緒に暮らす際には賃貸や持ち家に関わらず、猫が自由に運動できるスペースを設けてあげなくてはいけません。
外と比べると室内はとても狭いので、落ち着ける場所や運動ができるスペースが十分でないと、猫はストレスを溜めることとなり、発散させるために問題行動を起こすことに繋がります。
ストレスから壁や柱で爪をといだり、トイレではない場所で粗相をしたりしますので、運動ができる環境を整えてあげましょう。
賃貸であっても、工夫次第で猫の運動スペースを作ることは可能です。
隙間空間を利用してキャットタワーを設置することや、壁にキャットステップなどを付けて、日常的に運動ができるようにしておくこともおすすめです。
壁に穴を開けられない場合は、簡易柱を作る「2×4材」という商品が販売されていますので、支柱を作り、板を取り付ければ、賃貸でも壁に傷をつけることなく、運動スペースが作れますよ。
◆脱走させない工夫をする
共生型賃貸住宅はペットが脱走しないような工夫が、施されていることがほとんどですが、ペット可の賃貸物件では、そこまで設備が整えられていないことも多いようです。
契約書に「ペットを外に出すことを禁止」と記載されていることも多く、猫が脱走してしまえば、近隣の住民にも迷惑がかかってしまうので、飼い主さんなりに工夫をして脱走を防がなくてはいけません。
猫は脱走の名人でもあるので、逃げないような工夫をしておくことに越したことはありませんよね。
とくに玄関や窓際は脱走のターゲットになりやすいので、玄関前にゲートなどを取り付け、窓際の網戸には鍵などを付けておくと安心です。
万が一脱走してもすぐに見つけられるように、マイクロチップを検討してみるのもおすすめですよ。
まとめ
猫と一緒に暮らしている方や、これから暮らす予定がある方にとって、一番の悩みとなるのが物件選びですよね。
アパートやマンションのような賃貸物件を探す場合は、駅まで徒歩○分や、お風呂とトイレが別などの条件よりも、まずは猫が飼えるかどうかが肝心です。
猫と暮らせる物件を扱う不動産会社は増えてきていますが、猫は部屋を汚すものと考えている管理者さんがいらっしゃることも事実です。
そのような問題を解決するためには、猫と暮らすことが可能な共生の賃貸住宅を探してみるのがおすすめです。
共生住宅であれば、猫と暮らすことへの理解が元からあるので、飼い主さんの悩みを入居前から解決してくれることでしょう。
共生住宅の賃料がネックになるようであれば、ペット可の物件を探し、自身で愛猫が暮らしやすいように工夫してあげてください。
ルールを守れば猫とも楽しく暮らすことができますので、猫ちゃんが快適に暮らせるような、とびきりのお部屋を見つけてあげてくださいね。
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