猫にケージ飼いは向いている?ケージを利用する際のメリットとは?

2022.02.04

猫にケージ飼いは向いている?ケージを利用する際のメリットとは?

猫はとても自由気ままな性格なので、ケージ飼いは必要ないと感じている飼い主さんは多いことだと思います。 しかし、飼い主さんが共働きの場合や、猫が何かしらの病気を患っている場合には、ケージ飼いの方が安心できるとも思いませんか? 自由を好む猫にとって、どのような生活がより適しているのか、悩むところでもありますよね。 ケージ飼いのメリットやデメリットを考慮した上で、改めて猫にケージが必要なのかを考えていきましょう。

【目次】
1.猫のケージ飼いとは
 1-1.猫をお迎えしたとき
 1-2.怪我や病気になったとき
 1-3.お留守番をしてもらうとき
 1-4.飼い主さんが夜寝るとき
2.猫のケージ飼いのメリット
 2-1.目が届かない時も安心
 2-2.猫を隔離できる
 2-3.いざという時のために用意しておこう
3.猫のケージ飼いのデメリット
 3-1.ストレスを溜めてしまう場合がある
 3-2.運動不足になりがち
 3-3.部屋のスペースをとってしまう
4.猫のケージの選び方
 4-1.ケージで過ごす時間が長いなら大きなものを用意
 4-2.頑丈でしっかりしている
 4-3.キャスターが付いていると移動しやすい
5.ケージ内のレイアウト
 5-1.トイレスペースとご飯スペースやベッドを離す
 5-2.爪とぎやおもちゃを用意
5.まとめ

猫のケージ飼いとは

ケージの中で眠るグレーの子猫

昨今では完全室内飼いの需要も高まり、部屋の中を自由に行き来して生活する猫ちゃんが多いですよね。

部屋の中は外の世界よりも狭くなってしまいますが、感染症などの病気や事故などのリスクが軽減できるため、愛猫に長生きしてほしいのであれば、完全室内飼いが望ましいとも言えるでしょう。

そのような環境の中で何かしらの理由があり、ケージ飼いを検討している飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

猫と一緒に生活する上で、どのようなときにケージは必要となってくるのでしょうか?

◆猫をお迎えしたとき

最初にケージ飼いを検討するシチュエーションと言えば、猫をお迎えしたタイミングではないでしょうか。

とくに子猫の場合、不規則な動きをする上に自分で排泄や食事をすることもままならないので、部屋の中を自由に行き来させて生活させるよりは、狭い空間に隔離して育てる方が安全です。

もちろんダンボール箱などでも代用はできますが、格子状になっているケージの方が内部の様子が常に分かるので、飼い主さんからしても安心できるはずですよね。

もちろん子猫だけでなく、新しい環境に警戒心を抱く成猫を迎え入れた場合でも、落ち着くまではケージ飼いが望ましいと言えるでしょう。

慣れない環境に急に放り出されてしまえば、不安な気持ちから多大なストレスを抱えてしまうことに繋がるので、猫の負担を軽減するためにも、ケージ飼いの需要も考えておかなくてはいけません。

◆怪我や病気になったとき

愛猫が怪我をしたときや、病気を患っているときにも、ケージ飼いはとても有効です。

猫が怪我をしている場合、怪我をした箇所にもよりますが、自由に動くことによって症状を悪化させてしまう危険性も否めません。

そして病気を患っている場合には、嘔吐や上手に排泄ができないなどの症状があるのであれば、活動スペースを狭めた方が、猫ちゃんの状況をしっかりと把握できる上に、掃除もラクに行うことが可能です。

また、多頭飼いのご家庭では、対象の猫に療法食を与える必要がある場合でも、ケージで隔離して食事を与えられるので、ほかの猫に食べられる心配も要りません。

◆お留守番をしてもらうとき

愛猫にお留守番をさせる時間が長いのであれば、留守の間はケージ飼いの方が安心で安全です。

猫は飼い主さんの外出中にずっと眠っているわけではなく、好奇心が勝れば部屋を散策し、怒られないことを良いことに、自由気ままにその時間を楽しむことでしょう。

飼い主さんが帰宅すると、部屋の中がめちゃくちゃに!
そんな経験をしたことはありませんか?

好奇心が勝った猫ちゃんは、普段できないようなことも好んでしますので、人間の食べ物や部屋の中の小物などに興味を持ち、口の中に入れてしまうことも。

最悪の場合誤飲して、嘔吐を繰り返す、便秘になる、食欲不振などの症状が出た後に、うまく排出できなければ手術になってしまう恐れもありますよね。

飼い主さんが部屋にいないときはケージ飼いの方が、猫ちゃんへの危険が軽減できるので安心です。

◆飼い主さんが夜寝るとき

猫は夜行性のイメージを強く持たれている通り、飼い主さんが就寝のタイミングで活発になることがよくあります。

部屋の中を全速力でダッシュしたり、大きな声で鳴いてみたり、目に付くものに対していたずらをしてみたり…。

昼間に飼い主さんが外出している時間が長ければ長いほど、飼い主さんが一緒に部屋に居てくれる時間は、猫にとってこの上ない幸せな時間なのかもしれません。

ですが飼い主さん側からしてみては、睡眠時間を削られてしまうので、このような状態をずっと続けさせるわけにはいきませんよね。

飼い主さんが眠る時間は猫も眠る時間ということを教えるために、夜は愛猫をケージ飼いしてみるのもおすすめです。

飼い主さんが眠る時間に、起きていても遊んでもらえないことを学習すれば、大人しくケージで眠ってくれるようにもなりますので、習慣づけてみてはいかがでしょうか。


猫のケージ飼いのメリット

猫のケージ飼いは、使うタイミングによって有効に活用できることが分かりましたが、ほかにも以下のようなメリットが挙げられます。

◆目が届かない時も安心

猫が完全室内飼いだからといって、家を空けているときは、やはり愛猫がどんな風に生活をしているのか、気になってしまうものですよね。

とくに夫婦共働きで仕事をしているご家庭などは、猫だけの時間がどうしてもできてしまうので、いたずらや誤飲していないかなど、心配事ばかりが脳裏を過ってしまうことでしょう。

猫が部屋の中を自由に行き来できる状態が心配を生むのであれば、一定の場所に居てもらい、危険が及ばないような工夫をすることが一番です。

このような目の届かない時間帯でも安心を得られますので、一定時間のケージ飼いはメリットであると言えるのではないでしょうか。

◆猫を隔離できる

猫と一緒に暮らしていると、隔離せざるを得ない状況が発生することも多いですよね。

たとえばベランダで洗濯物を干すとき、アイロンがけをするとき、料理をするとき、部屋の工事で玄関を開けっぱなしにする必要があるときなどなど。

ドアノブでロックができる扉の部屋に猫を隔離できるのなら良いですが、引き戸の部屋しか猫を隔離する部屋がない場合は、猫が自ら扉を開けて出てきてしまうことも。

そのようなときにも焦ることがないように、ケージが準備してあれば安心です。

格子状のケージ内であれば、猫からも飼い主さんやお部屋の状況が見渡せますので、ひとりにされたといった不安が残りません。

急な来客がきたときなどにも活用できますので、用意しておくと安心な猫用アイテムと言えるでしょう。

◆いざという時のために用意しておこう

猫のケージ飼いはずっと使い続けるというよりも、その都度必要性を感じたときに、使用することが理想的であるとも言えますよね。

猫を迎え入れた際に同時購入したとしても、その後使う機会がなく場所をとり、邪魔だと感じてしまう飼い主さんも少なくないことかと思います。

ですが猫のお留守番や隔離をするために使用することもできますし、いざという時のために用意しておくことこそが、猫を守ることへも繋がってくれます。

とくに災害はいつ起こっても不思議ではないので、突然のことにパニックとなって脱走してしまう猫ちゃんも少なくありません。

普段からケージに慣れ、安心できる場所と認識してくれていれば、災害時にも猫自らケージの中に入り、身の安全を確保してくれる可能性が高いです。

今現在必要がないから不要な物と考えるのではなく、いつか猫のために役立つ機会があることを考慮した上で、普段からケージ飼いの習慣をつけておくのも良いでしょう。

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猫のケージ飼いのデメリット

猫のケージ飼いのメリットがあるのなら、デメリットがあるのかも気になるところですよね。

ケージ飼いをすることによって、どのようなデメリットが考えられるのでしょうか?

◆ストレスを溜めてしまう場合がある

自由を好む猫にとって、長時間のケージ飼いはストレスになってしまうことも。

眠い時間帯ならまだしも「遊びたい」「構って欲しい」と要求してきたタイミングで、うるさいからとケージに入れてしまえば、どんどんケージが嫌いになりストレスを溜めてしまうことでしょう。

そしてケージ内が快適で清潔な環境が整えられていない場合も、綺麗好きな猫にとってストレスになりやすいので、短時間の使用と清潔な環境を心掛ける必要があります。

◆運動不足になりがち

ケージによっては大きな商品も販売されていますが、普段からあまり使用する機会がないと見越した上で購入したのなら、そこまで大きな商品を選ばない飼い主さんは多いのではないでしょうか。

お留守番や夜の時間など、一定の時間をケージ内で過ごすことが多い猫ちゃんであれば、ケージ内のスペースが狭く、運動不足になってしまうことも否めません。

ケージによっては、上下運動ができるような高さのある商品もありますが、おもいっきり体を動かすことはできませんので、やはり長時間の使用には向いていないと言えるでしょう。

◆部屋のスペースをとってしまう

飼い主さん側から見たケージのデメリットと言えば、やはり設置する場所を選び、スペースを多くとってしまうことではないでしょうか。

コンパクトな商品を選んでしまえば、愛猫に窮屈な思いをさせてしまいますので、その辺もしっかりと考えて購入しないと、無駄な買い物になってしまうことも否めませんよね。

このようなデメリットも考えられますので、購入の際には長く使える商品を選び、愛猫が気に入ってくれるような工夫をして、使用してあげるようにしましょう。


猫のケージの選び方

猫用のケージ

では、猫をケージ飼いするにあたって、どのような商品を選べば良いのでしょうか?

◆ケージで過ごす時間が長いなら大きなものを用意

愛猫が長時間ケージで過ごしても苦痛に思わないような、大きな商品が理想的であると言えるでしょう。

狭すぎれば解放感がなく、ケージは閉じ込められる場所と認識してしまうので、トイレやご飯を食べるスペースがあり、ゆっくりと休める場所を確保できる商品を選んであげてください。

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◆頑丈でしっかりしている

ケージは猫を隔離するために使用するアイテムですので、中で猫が暴れて壊れてしまっては意味がありません。

ですので、せっかく購入するのなら、頑丈な商品を選ぶようにしてください。

頑丈なケージであれば、災害時にも愛猫を守ってくれる存在となってくれるはずですので、ひとりでお留守番をさせる不安も、多少は軽減させてくれるはずですよ。

◆キャスターが付いていると移動しやすい

ケージは一度組み立てて設置すると、かなりサイズが大きくなりますので、移動に手間がかかると思われている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

そのような不満を解消させるためにも、購入する際にキャスター付きの商品を検討してみるのもおすすめです。

キャスター付きのケージは移動がしやすい特徴がありますが、ロックが外れていると不安定になって猫が怪我をする危険性もあるので、使用の際には必ず毎回ロックがかかっているかの確認をしてくださいね。

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ケージ内のレイアウト

猫のケージ飼いをする際には、どのようなレイアウトを心掛ければ、猫ちゃんはケージの中で快適に過ごせるのかも気になるところです。

飼い主さんはどんな工夫をして、快適な環境を整えてあげるべきなのでしょうか?

◆トイレスペースとご飯スペースやベッドを離す

長時間のケージ飼いをする機会が多いのであれば、ケージ内にトイレやご飯スペース、そして落ち着いて眠れるベッドスペースを設置する必要がありますよね。

配置の際には、必ずトイレスペースとご飯スペースは、対極になるように設置するようにしましょう。

猫は綺麗好きな動物ですので、トイレの傍で食事や眠ることを嫌いますので、ストレスを与えないためにも、眠る場所もトイレから離れたところに設置してあげてくださいね。

◆爪とぎやおもちゃを用意

ケージ内で過ごす時間が長くなってくると、寝ずに起きている時間に物足りなさを感じてしまうかもしれません。

寂しい思いをさせないためにも、気分転換のできる爪とぎや、暇つぶしにもなるおもちゃを一緒に入れておくと良いでしょう。

おもちゃに関しては誤飲の危険性もあるので、誤飲の心配が要らないようなおもちゃを選ぶようにしてあげてください。

◆ケージの中だけで過ごさせる飼い方はしない

ケージは猫との生活において必要な場面が多々出てくるグッズにはなりますが、健康な成猫をケージから出さないような飼い方はやめましょう。

これまで挙げたように運動不足やストレスの原因になります。


まとめ

ケージに必要性を感じていない飼い主さんも多いことかと思いますが、猫と一緒に暮らしてみると、あったら便利だなと思うシチュエーションが多く存在します。

猫を迎え入れる際に購入しておくことが理想的ではありますが、ケージを用意したからといって、一生その中で猫を飼育することはおすすめできません。

ケージ飼いはあくまで猫を隔離する理由があるときに利用し、ポイントとして猫には隔離されることに慣れてもらうことこそが重要ですので、ストレスがかかるような使用はやめておきましょう。

そしてケージ内は快適な環境に整えることも大切ですので、猫が安心して使用できるような、居心地の良い空間づくりを心掛けてあげてくださいね。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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