1.猫と金魚は一緒に飼える?
1-1.猫は魚好きってホント?
1-2.猫は金魚に興味を持つ可能性が高い
1-3.金魚に興味を示さない子もいる
2.猫と金魚を一緒に飼う時のポイント
2-1.部屋を分ける
2-2.金魚の水槽に近づけないようにする
2-3.水槽に近づかないようにしつける
2-4.水槽を工夫する
2-5.水槽は安定した場所に置く
2-6.コード類には注意が必要
2-7.水槽を掃除する時にも対策を
2-8.遊びで猫の狩猟本能を満たす
3.猫は金魚以外の動物とも暮らせる?
3-1.金魚同様工夫をすれば大丈夫
3-2.小動物と一緒に暮らせる猫とは?
3-3.飼い主さんが気をつけてあげる
3-4.猫と一緒に暮らしやすい動物
4.まとめ
猫と金魚は一緒に飼える?
◆猫は魚好きってホント?
「猫は魚が好き」というイメージが強いですが、猫の獲物は、本来、ネズミなどの小さな哺乳類や小鳥、虫やトカゲなどです。
ただ、海に囲まれた日本では、従来、人間の主なタンパク源は魚介類でした。
猫は、その残りを貰って食べていたため、「猫は魚好き」というイメージがついたのでしょう。
現在もお魚好きの子は少なくありませんが、猫が自分で魚を捕獲していたわけではないのです。
◆猫は金魚に興味を持つ可能性が高い
しかし、実際に猫に金魚を見せると、興味を持つ可能性が高いと考えられます。
それは、金魚の動きが猫の狩猟本能を刺激するからです。
猫は、小さな動物の動きを、優れた視覚と聴力で捉えています。
猫を飼っている方なら、窓の外の鳥や、テレビのお天気キャスターが動かす棒の先を追っている姿を見たことがあるでしょう。
同じように、金魚が水槽で泳ぐ姿も、猫の狩猟本能を刺激する可能性があります。
特に、子猫や若い猫、好奇心旺盛な子は、強い興味を示すと考えられます。
十分に餌を与えられている飼い猫は、金魚をすくい取って食べるというより、転がすなどおもちゃにして遊んでいるうちに死なせてしまうことが多いようです。
◆金魚に興味を示さない子もいる
全ての猫が、金魚に興味を示すわけではありません。
それぞれの子の性格にもよりますし、年齢も関係してきます。
年を取っていて穏やかな子や、飼い主さんに普段からたくさん遊んでもらっている子は、金魚に興味を示さない場合があります。
猫と金魚を一緒に飼う時のポイント
猫と金魚は一緒に飼うことができないわけではありませんが、いくつか注意しておきたいポイントがあります。
◆部屋を分ける
猫専用の部屋または金魚専用の部屋を用意しましょう。
猫が金魚を見ること自体が無ければ、金魚に興味を示すこともなく、事故が起きることはありません。
猫が金魚の部屋に入り込むことがあるかもしれないので、飼い主さんが部屋を出入りする際には注意が必要です。
自分でドアを開けてしまう子の場合には、鍵をかけたり、ドアノブの形や向きを変えたり、ドアを開けることができないよう対応をしておきましょう。
また、水槽の掃除や水替えの時にも、金魚を金魚部屋から出さないようにしましょう。
◆金魚の水槽に近づけないようにする
部屋を分けることができない場合には、パーテーションで水槽のある場所を囲むなどして、猫が水槽に近づかないようにしておきます。
透明なパーテーションは、猫が金魚の存在に気づいてしまうので、おすすめできません。
不透明で十分な高さがあり、安定しているものを選びましょう。
低いと飛び越えられますし、不安定なものは体当たりすると倒れてしまいます。
また、猫がよじ登れるような構造のものは、意味がありません。
◆水槽に近づかないようにしつける
猫が水槽に近づかないように、きちんとしつけをしておきましょう。
水槽に猫が近づいた時には、低い声で「ダメ」と言ったり、手を叩くなど大きな音を立てたりして制止します。
少し時間はかかりますが、繰り返すと、猫も水槽に近づいても良いことはないと学習していきます。
大きな音を立てるときに飼い主さんだと気づかれると、猫との関係を悪くすることがあるので、飼い主さんだと気づかれないよう気をつけてください。
また、猫を怖がらせるだけになってしまうので、怒鳴ったり大きな声を出したりするのはやめましょう。
◆水槽を工夫する
仮に猫が近づいても水槽に手を入れることができないよう、必ず蓋をしましょう。
しっかりと固定できる蓋を選びます。
アクリル製などの軽い素材の蓋は、猫が蓋をずらして手を入れてしまう可能性があります。
ガラス製の重みのあるものにするか、テープや重石などで蓋を持ち上げられないような工夫をしましょう。
金魚鉢のような蓋のない容器の場合でも、金網をかぶせて固定するなど蓋代わりになるものを取り付けます。
猫の手が入らないよう、目の細かい網にしましょう。
ただし、金魚鉢などの小さな容器は、猫がぶつかった拍子に倒れることもあり、あまりおすすめではありません。
猫が倒したり動かしたりできないような、安定した形状で重さのある水槽にしましょう。
◆水槽は安定した場所に置く
水槽は、平らで丈夫な台の上に置きましょう。
床の上や安定しない場所に置くと、金魚だけではなく猫にも危険です。
猫は高いところに上がることはお手の物なので、高すぎる場所に置いても意味がありません。
水槽を置く台は、水槽より一回り大きめのものがよいでしょう。
万一、猫が水槽に乗ったり体当たりしたりした場合に、台から落ちてしまうことを防止できます。
◆コード類には注意が必要
金魚には酸素を送る必要があり、エアーポンプを使います。
また、熱帯魚の場合には、ヒーターやライトも必要です。
これらの装置は電動で、コードがついています。
猫はコードのような長いものにじゃれついたり、齧ったりすることが好きなので、対策が必要です。
コードを齧られると、猫が感電する恐れや漏電の危険性があります。
コード類を猫がいたずらできない場所にまとめたり、カバーをつけたりしておきましょう。
カバーは、プラスチック製のものやコードに巻き付けて使うものなどがあり、ホームセンターなどで購入できます。
◆水槽を掃除する時にも対策を
水槽を掃除する時に金魚をバケツに入れていて、猫に襲われたというケースは少なくありません。
水換えや水槽の掃除をするときは、猫が近づけない場所で行いましょう。
また、万一の場合に備えて、金魚を一時的に入れて置く入れ物も、蓋ができるものにすると安心です。
◆遊びで猫の狩猟本能を満たす
前述しましたが、飼い主さんにたくさん遊んでもらって狩猟本能が満たされている子は、金魚に興味を持たない場合が多いです。
日ごろから、猫と遊ぶ時間を作って、たくさん遊んであげましょう。
水槽にぶつかることがないように、遊ぶ場所には気をつけてくださいね。
猫は金魚以外の動物とも暮らせる?
猫と金魚を一緒に飼う場合について、お伝えしてきました。
では、金魚以外の小動物と一緒に飼うことはできるのでしょうか?
◆金魚同様工夫をすれば大丈夫
金魚と同じように工夫をすれば、ハムスターやインコなど、小動物や鳥と猫を一緒に飼うことは可能です。
しかし、本来、ハムスターや小鳥などは、猫にとっては捕食の対象ですし、ハムスターや小鳥にとって猫は天敵です。
猫は捕まえられないことでストレスを感じるでしょうし、ハムスターや小鳥は脅威を感じてしまうでしょう。
金魚以上に、注意と工夫が必要なことは理解しておきましょう。
◆小動物と一緒に暮らせる猫とは?
猫は、社会化期に経験したことで物事を判断するようになります。
猫の社会化期は、生後2ヶ月齢までとされています。
この社会化期に、他の動物と同じ空間で過ごした子は、猫や人間しか見たことがない子に比べると、他の動物を受け入れやすいと言われています。
目が見え始めるくらいの時期から小動物が側にいて、小動物を襲わないことが刷り込まれていれば、小動物とも比較的穏便に暮らせる可能性は高いです。
また、のんびりした性格の子や、遊びにあまり興味を示さない子も、小動物と一緒に暮らせるかもしれません。
◆飼い主さんが気をつけてあげる
ハムスターや小鳥は、部屋に放して遊ばせたり運動させたりする必要があります。
その際には、猫がハムスターなどを放している部屋に入れないように気をつけます。
また、小鳥やハムスターを部屋の外に逃がしてしまわないように注意することも必要です。
ハムスターのケージや鳥かごは、頑丈で、猫が手を入れることができないような構造のものを選びましょう。
ハムスターや小鳥が脱走しないよう、ケージや鳥かごが劣化していないかをこまめに確認して、少しでも傷んでいたら速やかに買い替えましょう。
猫の狩猟本能が、いつ、どんなきっかけで目覚めるかは分からないので、目を離すことは厳禁です。
◆猫と一緒に暮らしやすい動物
ウサギ
ウサギは、繊細でストレスを受けやすく、猫がいるだけでストレスが溜まる子もいます。
このため、猫とウサギの同居は危険とする人もいますが、実際には猫と同居しているウサギは少なくないようです。
猫から見ればウサギも狩りの対象ですが、両者の性格や慣れ方次第で、同居することは可能であり、猫とウサギが仲良しになることも珍しくないようです。
飼い主さんがいる時に、様子を見ながらケージ越しに少しずつ慣らしていくと、仲良くなることもあるかもしれません。
フェレット
フェレットは、猫と比較的相性が良いと言われています。
フェレットと猫には、似た点が多いからです。
フェレットは、夜行性の肉食動物で、猫と同じく、寝て過ごす時間が多いと言われています。
そのため、猫とは気が合い、一緒に暮らせることもあるそうです。
ただし、飼い主さんが見ていない状況で、猫とフェレットを放し飼いにすることは厳禁です。
まとめ
猫と金魚を一緒に飼うことは、飼い主さんの工夫と注意次第で可能です。
金魚の動きは猫の狩猟本能を刺激するので、猫と金魚は別々の部屋で飼うことをおすすめします。
同じ空間で飼育する場合は、猫が水槽に手を入れられないよう蓋をしたり、水槽に近づかないようにしつけたりする必要があります。
子猫や好奇心旺盛な子の場合は、特に注意をしてあげましょう。
年齢が高く、活発に遊ばない子や、普段たくさん遊んでもらって狩猟本能を満たされている子は、あまり金魚に興味を示さないと言われています。
金魚以外の小動物との同居も、金魚の場合と同様に、飼い主さんが細やかな注意をしてあげれば可能です。
金魚であれ、他の小動物であれ、猫と一緒に飼う場合には、まず飼い主さんの意識の持ち方が重要と言えるでしょう。
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