1.飼い猫が脱走してしまうことが多い「玄関」
2.玄関にできる猫の脱走防止策
2-1.玄関に猫を入れない
2-2.脱走防止用の柵を付ける
2-3.脱走防止用の扉を付ける
2-4.家族にも注意してもらう
3.玄関以外の猫の脱走に気を付けたい場所
3-1.窓
3-2.ベランダ
3-3.一緒に外出中
4.もし猫が脱走してしまったら
4-1.まずは慌てず冷静に
4-2.近所を探す
4-3.家の場所を教える
4-4.警察や保健所に連絡する
4-5.ポスターやチラシを作成する
5.まとめ
飼い猫が脱走してしまうことが多い「玄関」
私たちが毎日室内と屋外を行き来するために使用する玄関ですが、扉を開けば外の空気や光がふんだんに室内に入ってくるので、猫にとっては夢の扉のように感じる子も多いのかもしれません。
猫ちゃんの居るご家庭では、外出のたびに猫が付近に居ないか確認してから玄関を開閉する必要がありますが、猫という生き物はほんの少しの隙間でもヌルっとすり抜けてしまうこともあるので、常に気が抜けませんよね。
そして飼い主さんがおでかけから帰ってくる前には、玄関前の廊下で帰りを待ってくれている子も多いので、疲れて帰ったとしても玄関を開けるときにも気を抜くことができないのではないでしょうか。
何かと玄関は猫が興味を示す場所になりやすいので、やはり普段から脱走防止策を用いて、猫が外に出てしまわないような工夫をしておきたいものです。
万が一猫が外に出てしまった場合、猫によってはパニックを起こして遠くまで行ってしまう子も居ますし、帰り道が分からずそのまま迷子になってしまう子も居るはずですよね。
愛猫を危険な目に遭わせないためにも、普段から脱走防止を徹底するようにしましょう。
玄関にできる猫の脱走防止策
玄関からの猫の脱走は、意識しているだけでは脱走防止策としては万全ではないので、せっかくならしっかりと脱走防止し、安心して玄関の開閉をしたいものですよね。
毎日安心して玄関を使用するために、どんな脱走防止策を行えば良いのでしょうか。
◆玄関に猫を入れない
猫を玄関の外に出さないようにするためには、玄関の土間部分に猫が自由に行き来できないように、普段から入れないような対策をしておくことが一番です。
この場所は玄関のドア一枚を隔てているだけとなるので、ドアが少しでも開けば猫がすぐ外に飛び出して行けるので大変危険ですよね。
外の世界に強い興味を持っている子であれば、その隙間を逃すまいと、必死に頭を入れて通り抜けようとすることでしょう。
玄関のドアは重いので、万が一閉まるタイミングで挟まってしまえば、猫ちゃんの体にも大きなダメージを与えることとなってしまいます。
玄関は外に出る以外にも危険が潜んでいる場所となりますので、安易に猫ちゃんを入れないようにしましょう。
◆脱走防止用の柵を付ける
猫を玄関の土間部分に入れないようにするのであれば、脱走防止用として柵を取り付けてみるのもおすすめです。
玄関の土間から室内に入る部分に柵(パーテーション)を設置することによって、玄関の開閉を焦らずに行えますよね。
マンションのような賃貸でも取り付け可能な柵は、通販などでも販売されているので、購入の際にはサイズをしっかりと確認するようにしましょう。
家にあるものでDIYをしたいという方は、すのこなどを利用すれば簡易的な柵を作成できますので、購入の前にすのこで試してみるのもおすすめですよ。
◆脱走防止用の扉を付ける
脱走防止用の柵では猫が突破してしまうと不安が残るようであれば、床から天井までの高さのある、脱走防止扉の設置を検討されてみてはいかがでしょうか。
玄関のドアとは別に、玄関と室内を隔てる廊下に、玄関用の脱走防止扉を設置することによって、猫が自由に行き来できないスペースが生まれますし、常に愛猫が外に出ないかといった不安から解放されますよね。
扉タイプであれば猫がジャンプして飛び越える心配もありませんし、しっかりと固定ができますので、倒れてくることもなく安全に使用できます。
また、玄関に取り付けられる網戸タイプの玄関専用扉なども販売されていますので、用途に合わせて選んでみても良いでしょう。
◆家族にも注意してもらう
脱走防止に対してさまざまな工夫を凝らすことも大切ですが、やはり一緒に生活している家族の協力も必要と言えますよね。
家族の中の誰か一人でも協力的でなかったのなら、猫は頭が良いのでその人が玄関を開閉するタイミングで、脱走を試みるようになってしまうからです。
日頃から玄関を使用する際には、ひとりひとりに細心の注意を払ってもらうようにし、愛猫の脱走防止に協力してもらうようにしましょう。
玄関以外の猫の脱走に気を付けたい場所
家の中には玄関以外にも、猫の脱走に気を付けたい場所がいくつか存在します。
猫と生活していく中で、飼い主さんはどんな場所に気を付けておけば良いのでしょうか。
◆窓
家の中で玄関と同じように気を付けておきたいのが、開閉する機会の多い窓ですよね。
窓辺が好きな猫ちゃんも多いので、日中は日向ぼっこをしながら眠っていたり、窓の外を眺めていたりと、思い思いに時間を過ごす子もたくさん居ると思います。
そのため窓の開閉時はしっかりと用心しておかないと、猫の脱走を助長してしまうことに。
内側から鍵を付けるなどをして、対策をしておくようにしましょう。
◆ベランダ
窓を介して利用するベランダも、猫が脱走しやすい場所となります。
洗濯物や布団を干すときなどに出入りする場所となり、ある程度のスペースがあるので猫ちゃんも出やすい場所になっていますよね。
とくにマンションなどのベランダには、安全対策のために通り抜けできる穴やスペースが設けられていることが多く、その隙間から猫が脱走してしまう可能性も否めません。
ベランダを利用する際には、猫をケージや別の部屋に隔離するなどをして、脱走防止を心掛けてください。
◆一緒に外出中
動物病院や帰省など、愛猫と外出する機会は日常生活の中で多く存在しますが、猫にとっては何のために外出をしているのかが理解できないので、必死に脱走を試みる子も居ることでしょう。
少しでも逃げられるタイミングがあるのであれば、全力で脱走しようとしますので、外出中は必ずキャリーバッグに入れるようにしてください。
また、車で移動をする際にも、ドアの開閉時などに脱走の危険性がありますので、自由にさせるようなことはせず、キャリーバッグを利用して安全を心掛けてあげてくださいね。
もし猫が脱走してしまったら
どんなに猫の脱走防止を心掛けていたとしても、脱走する側の猫ちゃんも必死ですので、何かしらのきっかけで脱走してしまうこともあるでしょう。
万が一愛猫が脱走してしまったら、飼い主さんはどんな行動をとるべきなのでしょうか。
◆まずは慌てず冷静に
愛猫の脱走防止策を徹底していたとしても、脱走してしまったあとに後悔するのであれば意味がありませんよね。
飼い主さんがそこでパニックになってしまったところで、猫が戻ってくるわけではありませんし、まずは慌てず冷静に行動に移すことこそが大切です。
自分が何をするべきかを冷静に考え、愛猫を探すことに全力を尽くすようにしましょう。
◆近所を探す
猫は縄張り意識の強い動物ですので、ほかの猫のテリトリー内に侵入することを拒むことから、行動範囲がそこまで広くはないと言われています。
イエネコに関しては1日につき、半径100m前後が行動範囲となるので、そこまで遠くには行っていない可能性が高いです。
まずは近所を徹底的に探してみてくださいね。
◆家の場所を教える
猫ちゃんがパニックになって脱走してしまったのなら、無意識のうちに知らない場所にたどりついている可能性もあるので、帰る場所が分かるように、家の場所を教えてあげる工夫も大切です。
帰ってきてもすぐに室内に入れるように、窓を少し開けておくことや、普段食べているキャットフードを置いておく、自分のニオイのする猫砂などを家の周囲に置くなどの工夫をすると良いでしょう。
猫は鼻の利く動物ですし頭が良いので、情報を頼りに帰路に着く可能性を信じ、できる限りの準備はしておくに越したことはありません。
◆警察や保健所に連絡する
万が一心優しい方に保護をされ、警察や保健所に連絡が入っている可能性も高いので、自ら保護をされていないかの連絡を入れてみるのも有効です。
近所をくまなく探しても有力な情報が得られないようであれば、さまざまなセーフティネットを駆使して、愛猫を探すべきではないでしょうか。
じっと待っているよりも行動をした方が、飼い主さんの気持ちも紛らわせるはずですので、待つだけではなくできる限りのことをして、平常心を保つようにしましょう。
◆ポスターやチラシを作成する
警察や保健所などに連絡を入れたあとは、SNSなどのネットを利用して情報を集めてみてはいかがでしょうか。
また、愛猫の特徴や脱走した詳細を記載したポスターやチラシを作成し、お住いの地域の動物病院やお店などに配布することによって、有益な情報を得られる可能性も高いです。
そして愛猫が無事に見つかったのであれば、様々な情報が記載されたポスターやチラシは回収し、個人情報を無駄に晒さないように気を付けてくださいね。
まとめ
どんなに脱走防止を心掛けていても、猫は飼い主さんの気持ちなどおかまいなしに、脱走を試みる動物とも言えるでしょう。
とくに使用頻度の高い玄関は、猫が脱走しやすい場所とも言えるので、普段から脱走防止策を用いて、愛猫を外に出さないような工夫を心掛けておかなくてはいけません。
家の中を自由に行き来させ、行動に制限をかけることを心苦しく思うかもしれませんが、猫が脱走してしまえば、家に帰れなくなる可能性や、運が悪ければ事故などで命を落としてしまうことも否めませんよね。
そのような悲しい結果にならないように、できる限りの脱走防止の対策を心掛け、愛猫が安全な環境で暮らせるように普段から配慮するようにしましょう。
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