1.猫とハムスターの相性は?
2.猫とハムスターを一緒に飼うことはできる?
2-1.しっかり気を付ければ可能
2-2.子猫のうちからハムスターに慣れさせる
2-3.仲良くさせることは難しい
3.猫とハムスターを一緒に飼うときの注意点
3-1.それぞれに生活スペースを用意する
3-2.ケージやドアはしっかり閉める
3-3.不用意に近づけない
4.まとめ
猫とハムスターの相性は?
ハムスターはネズミ目キヌゲネズミ亜科に属する、24種類の齧歯類(げっしるい)の総称となります。
ネズミの仲間となりますので、ハムスターは猫にとって狩りの標的になりやすい存在とも言えますが、実際の相性がどうなのか気になるところですよね。
実際のところは猫ちゃんの性格が強く反映される点も否めませんが、総合的な相性を表現化するのであれば、相性が良いとは言い難いと言えるでしょう。
そもそも猫にとってネズミは捕食対象となり、自分の命を繋ぐためのエサとして本能にインプットされているので、ネズミに似た動きをする動物は猫の狩猟本能をくすぐります。
現在を生きる猫たちのほとんどは、ハムスターの動きに興味を示して遊びの対象にしてしまう子が多いと思いますが、中には野生の本能剥き出しに捕食してしまう子が居たとしても不思議ではありません。
猫が人間の傍に置かれるようになったそもそもの理由は、繁殖したネズミ駆除を目的とした家畜化であったと言われていますので、本能的にネズミは捕えるべき対象と思ってしまうのかもしれませんよね。
これらのことを考えると、猫とハムスターの相性は消して良いとは言えませんが、環境によっては共存が可能であるとも言われているので、すべての猫に対してハムスターが捕食対象ではないとも言えるのではないでしょうか。
もし猫もハムスターも飼いたいと思った場合は、どのようなことに配慮して飼育を試みるべきなのでしょうか。
猫とハムスターを一緒に飼うことはできる?
猫もハムスターも大好きという方はもちろん、何かしらの理由があって同時に猫とハムスターを一緒に飼育する状況になったとき、その相性が気になってしまう方は多いことでしょう。
SNSなどでは猫とハムスターを同時に飼い、仲良しな姿を投稿している方が居るように、一緒に飼うことは不可能ではないと思わせてくださる方もいらっしゃいますよね。
猫とハムスターを一緒に飼う場合には、以下のようなことを踏まえた上で、飼育を試みてはいかがでしょうか。
◆しっかり気を付ければ可能
猫にとってハムスターは捕食対象になりやすく、ハムスターにとって猫は天敵と認識されやすいことを考慮した上で、生活環境を整えて飼育するのであれば、相性が良くなかったとしても一緒に飼うことは可能と言えるでしょう。
ハムスターは放し飼いにしないようにし、猫がいたずらできないような、強度のあるケージを用意してあげてください。
猫の手が入ってしまうような柵タイプのケージだと、飼い主の目を盗んで猫がハムスターにちょっかいを出してしまうこともあるので注意が必要です。
そして、触れただけでドア(フタ)が簡単に開閉してしまうようなケージは、少しの衝撃で開いてしまう可能性も否めないので、猫がそのシステムを学んでしまえば、ハムスターを危険な状態に晒してしまうこととなります。
本来は猫とハムスターは別の部屋で飼育することや、猫から届かない場所でハムスターを飼育することが望ましいですが、難しい場合はいかに猫がハムスターに危害を与えないかを第一優先に考えるようにしましょう。
飼い主さんが家を留守にするときは、猫の目に届かないような場所にハムスターを隔離し、常に安全が確保されている状態での飼育を心掛けるようにしましょう。
◆子猫のうちからハムスターに慣れさせる
「猫もハムスターも飼うなら仲良くさせたい!」と望まれる方は、もちろんいらっしゃることかと思います。
しかし、前述している通り、猫とハムスターの相性は決して良いとは言い切れないのが現状です。
少しでも仲良くさせたいといった希望があるのであれば、成猫になる前の生後1年未満の子猫でしたら、ハムスターと仲良くできる可能性があると言えるでしょう。
1歳未満の子猫は生活していく中で、さまざまなことを学んで成長していきますので、幼少期のときからハムスターが敵ではないと認識させられれば、仲間意識を持って共存できる確率が上がっていきます。
ハムスター自身も一緒に暮らす猫が安全と認識すれば、天敵という意識を持つことなく、ストレスを溜めない生活が望めることでしょう。
猫とハムスターに仲良くしてほしいと願うのであれば、猫が社会性を覚える時期の生後1~2ヶ月以内に同居を始めることがベストです。
1歳未満の子猫といっても、生後2ヶ月を過ぎてしまえば好奇心が旺盛となり、さまざまな物に対して興味を示すようになってしまうので、双方を迎い入れるタイミングは慎重に見計らうようにしましょう。
◆仲良くさせることは難しい
社会性を覚える時期にうまく共存させられたとしても、その関係が長く続かない場合ももちろんあります。
猫にはそれぞれ持ち合わせている性格がありますし、生活している環境によっても少しずつ性格は変化していくものです。
最初はハムスターに対して好意的な感情を抱いていたとしても、何かのきっかけでハムスターが遊びや捕食の対象になってしまう可能性も否めません。
もともと穏やかな性格をしている猫ちゃんであれば、ハムスターと同じ環境で成長し続けたとなると、家族だと思って仲良くしてくれる可能性は高いと言えるはずです。
どんなに「うちの子は大丈夫」と飼い主さんが思っていたとしても、猫がハムスターに対してどんな気持ちを抱くかは分かりませんので、安易に近付けて危険な目に遭わせないような配慮をすることこそが、飼い主の役目と言えるのではないでしょうか。
基本的には猫とハムスターは仲良くできないことを踏まえた上で、お互いストレスにならないような飼育を心掛けてあげてください。
猫とハムスターを一緒に飼うときの注意点
猫とハムスターの双方にストレスがかからないように、配慮しながら飼育することが大切ですが、ほかにはどんなことに注意して一緒の生活環境で暮らしていけば良いのでしょうか?
◆それぞれに生活スペースを用意する
完全室内飼いの猫ちゃんであれば、家の中全部がテリトリー(縄張り)となり、自由な行動が可能となりますが、ハムスターは体が小さい分、猫のように部屋の中全体がテリトリーとなることはありません。
人間と猫とハムスターが同じ空間で同居する場合には、それぞれに安心して落ち着ける場所が必要になってくるので、愛猫には落ち着いて眠れる場所を、ハムスターには危害が加えられずに安心して過ごせる場所が必要となってきます。
お互いがお互いに干渉しないためにも、それぞれ過ごしやすい環境というものが必ずあるはずですので、飼い主さんはその気持ちを汲み取って生活環境を整えていくようにしましょう。
◆ケージやドアはしっかり閉める
ハムスターの脱走や、猫がハムスターを食べたりおもちゃにしたりしないためにも、ハムスターが暮らすケージは強度があるものを使用し、天井部分やドアを開閉した際には必ずロックがかかっているかの確認を毎回怠らないようにしてください。
使用していくにつれて、それらのロックは緩みやすくなってしまうため、少しの衝撃でも開閉してしまうようになりますし、猫が近づいた際にも何かのきっかけでドアやフタがずれて、猫がハムスターを捕まえてしまう危険性もありますよね。
また、飼い主さんがコミュニケーションを図るために、ハムスターをケージから出した際にも、周囲に愛猫が居ないか、部屋のドアが閉まっているかの確認は絶対に行うよう心掛けておきましょう。
万が一ハムスターが脱走してしまっても、その部屋に猫が居なければハムスターに危害が加えられませんし、その部屋内であれば捜索範囲が狭まりますので、簡単に保護ができるのでおすすめです。
◆不用意に近づけない
猫とハムスターの幸せを願うのであれば、仲良くしてほしいといった人間の都合を動物たちに押し付けるようなことはせず、不用意に近付けない生活環境を整えてください。
狩りの標的となるハムスターが捕まえられそうで捕まえられないといった状況は猫にとってストレスになりますし、天敵のニオイが充満した部屋の中、常に狙われている環境の中で生活することはハムスターにとって多大なストレスとなることでしょう。
相性が良くないと思われている動物同士が仲良く暮らす姿は話題になりますし、SNSなどでも人気が出るに違いありませんが、それぞれがストレスのない世界で天寿を全うさせてあげることこそが、飼い主の役目とも言えますよね。
適度な距離感を保ち、それぞれに幸せを感じてもらえるような環境を整え、充実した毎日が過ごせるような手助けをしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫とハムスターを何かしらのきっかけで一緒に飼うことになったとき、猫はネズミを捕食するといったイメージからも、同時に飼育して良いものなのか悩んでしまう飼い主さんは多いことでしょう。
たしかに相性が良いとは言い切れませんが、双方にストレスがかからないような生活環境を整えさえすれば、安全に同じ家の中で同居させることは可能となります。
こちらの記事で紹介した内容を参考にし、お互いが幸せを感じられるような生活を心掛けてあげてくださいね。
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