1.猫の毛はこまめに掃除をしよう
1-1.猫の毛対策①掃除機
1-2.猫の毛対策②ハンディモップ
1-3.猫の毛対策③粘着クリーナー
1-4.猫の毛対策④ブラッシング
1-5.猫の毛対策⑤毛の付きにくい素材を選ぶ
2.猫の毛の活用方法
2-1.毛玉ボール
2-2.帽子
3.まとめ
猫の毛はこまめに掃除をしよう
猫は全身を被毛で覆われているので、私たち人間よりもはるかに抜け毛が多く、それを本能的に理解して暮らしていることもあり、自身でグルーミングを行って無駄な毛を取り除いていますよね。
日本で暮らしている猫の多くは、被毛が二重構造となっているダブルコートとなりますので、季節の変わり目となる春と秋には換毛期が訪れます。
換毛期にはたくさんの被毛が抜けるのはもちろん、換毛期でなくても猫の毛は1週間で2mmほど伸びるとも言われており、日常的に新たな被毛を生むサイクルが行われていると言えるでしょう。
ダブルコートの猫の毛は、硬めでハリのある「オーバーコート」と、密度が高く防寒の役割を担う「アンダーコート」で構成されていますが、主な抜毛は後者のアンダーコートとなります。
猫毛(細く柔らかい毛)の由来ともなる被毛ですが、このアンダーコートが季節に合わせて生え変わることにより、毛皮を身に着けていたとしても気温に順応した生活ができるのです。
もちろん猫は自分自身でグルーミングを行うので、ほとんどの被毛は舐めとってしまいますが、それでも抜け落ちてしまった被毛は柔らかい性質を持っているため、さまざまな物に絡まりつきます。
いつの間にか洋服の繊維と絡まっていたり、カーペットや布製のソファといった家具と絡まっていたりなど、一年中愛猫の抜け毛に悩まされている飼い主さんは多いはずです。
定期的に猫の毛を除去しないと、猫は抜け毛を体内に大量に取り込んでしまうことにより、毛球症といった病気のリスクが上がりますし、抜け落ちた被毛がホコリやゴミと絡まり、それらが猫の体に付着すれば日課のグルーミング時に、体内に取り込んでしまうことも否めません。
汚れた被毛を取り込むことにより、細菌やウイルスなどによる感染症のリスクは上がり、目などの粘膜部に付着してしまえば、抜け毛が原因となる炎症を起こすことも考えられますよね。
猫ちゃんの身の危険だけでなく、飼い主さんにも同様の健康被害やアレルギーの発症、ダニなどの餌となってしまうこともあるので、こまめな掃除は常に心がけておきたいものです。
また、コンセント付近で猫の毛が溜まってしまえば、火事の危険性も上がってしまいますので、さまざまなことを踏まえた上でも、不必要な猫の毛は徹底的に除去することをおすすめします。
しかし、こまめな掃除といっても、どんな方法で掃除や対策をすれば猫の毛を徹底的に除去できるのか、いまいちよく分からないといった方も多いと思います。
そのようなお悩みをお持ちの方でも、すぐに実践できる猫の毛対策のコツをご紹介いたしますので、是非参考にしてみてくださいね。
◆猫の毛対策①掃除機
掃除をする際の基本アイテムとしてお馴染の掃除機は、猫の毛を掃除する際にも大活躍してくれます。
最近の掃除機はさまざまな機能が搭載されている商品も多く、パワー重視のもの、小回りが利くもの、コードレスのもの、ゴミ捨てが楽なもの、音がうるさくないもの、毛が絡みにくいものなど、希望に合わせて選べるのが嬉しいですよね。
ヘッドの先を交換すれば部屋の隅々も掃除できますし、猫ちゃんが居るご家庭でも重宝されている電化製品とも言えるのではないでしょうか。
基本的に掃除機はゴミを吸うことに長けていますので、抜け落ちた猫の毛が気になる場所を吸うようにしましょう。
掃除機の排気によって猫の毛が部屋を舞ってしまうようであれば、掃除機をかける前に水をスプレーで空気中に吹き掛けると、被毛が舞いにくくなるのでおすすめです。
しかし、大きな音が出る掃除機は、使用するだけで猫ちゃんのストレスになってしまうこともあるので、掃除機が苦手な様子が見られる場合は、一旦猫を別の部屋に移動させるなどをして、ストレスを軽減させるような工夫も必要です。
そしてこまめにゴミ捨てをしないと、吸引力も弱くなってしまう上に、細菌の温床となって不衛生ですので、掃除機本体の掃除も怠らないようにしましょう。
◆猫の毛対策②ハンディモップ
掃除機では掃除できないような場所は、ハンディモップの使用がとても便利です。
伸縮や角度を調整できるものなど、さまざまな形状の商品が販売されていますので、猫の毛が気になったときにすぐ使用できるような商品を選ぶと良いでしょう。
エアコンを使用する機会の増える夏や冬の季節には、壁の上部や天井、電気の傘などにも猫の毛が付着していることがあるので、部屋の高い位置が掃除できるハンディモップがあると、無理なく使用ができますので毎日の掃除も苦になりません。
ハンディモップは猫の毛を絡め取るのに便利な掃除アイテムではありますが、見た目が猫じゃらしのような形状をしているものもあるので、猫ちゃんの遊び道具にされないように注意しましょう。
◆猫の毛対策③粘着クリーナー
カーペットや布製品などの洗濯できないものに絡まった猫の毛には、粘着クリーナーを使用すると簡単に被毛を取り除いてくれます。
「コロコロ」と呼ばれることも多い粘着クリーナーですが、布製品はもちろん、フローリングにも使用できる商品もありますので、掃除機が苦手な猫ちゃんが居るご家庭では重宝するのではないでしょうか。
汚れた粘着テープを剥がせば、常に清潔を保った状態で保管できるのも嬉しいポイントですよね。
ただ、衣類の素材(毛糸など)によっては相性が悪いこともあるので、毛羽立たないかのチェックを、衣類の裏側などで試してから使用すると安心です。
◆猫の毛対策④ブラッシング
部屋の中はさまざまなお掃除アイテムを使用できますが、猫ちゃん自身には掃除機やハンディモップなどの使用は難しいので、定期的なブラッシングを心掛け、抜け毛対策をしてあげてください。
ペット用品として販売されているスリッカーブラシやラバーブラシはもちろん、猫用のブラシやコームなどもたくさん販売されているので、愛猫が気に入ってくれそうな商品を選ぶのが一番です。
ブラッシングは余分な猫の毛を取り除くだけではなく、血行促進や愛猫とのスキンシップにも繋がりますので、日常的に取り入れてみるのも良いですよね。
ブラシの感触を嫌がる猫ちゃんであれば、より手のひらの感覚に近いグローブタイプの商品なども販売されていますので、好みに合わせて選んであげるようにしましょう。
◆猫の毛対策⑤毛の付きにくい素材を選ぶ
猫と一緒に暮らしていると、どんなに頑張って対策していても衣類に猫の毛は付着してしまうものです。
とくに黒い洋服や白い洋服は猫の毛が目立ちやすいので、衣類のケアをする際に神経質になってしまう方も多いのではないでしょうか。
洋服は着る人の好みもありますが、やはり外出先で猫の毛が目立つようなことは避けたいものですよね。
掃除や愛猫のブラッシングによる抜け毛対策も大切ですが、猫の毛が付きにくい素材の洋服を選ぶようにすれば、ある程度猫の毛の付着を抑制させられるのでおすすめです。
天然素材やツルツルした素材の服は、比較的猫の毛が付きにくいとも言われていますので、洋服を購入する際には素材タグを確認するようにしてみてはいかがでしょうか。
猫の毛の活用方法
飼い主さんを悩ませる猫の毛ではありますが、それでも愛猫の一部でもある抜け毛は、捨てるにしては惜しいと考える飼い主さんも多いことでしょう。
猫の毛は捨てるだけではなく、何か活用する方法があるのでしょうか。
◆毛玉ボール
猫の毛は細くて柔らかいので、ふわふわの被毛をまとめて手のひらで圧をかけていくと、簡単にボールのように丸まってくれます。
愛猫の毛色をした毛玉ボールは、愛猫の分身のようで愛着が湧きますよね。
大きめのボールを作って愛猫の遊び道具にしても良いですし、金具を付けてキーホルダーやストラップなどにして肌身離さず持ち歩くことも可能です。
長期的に持ち歩きたいのであれば、ボールに形状する前に石けん水(水と洗剤)を作り、しっかりと石けん水で洗いながら丸めて乾燥させ、汚れを落とした毛玉ボールを作成するようにしましょう。
◆帽子
毛玉ボールを作る要領で形を整え、帽子にして猫ちゃんに被せてみるのもおすすめです!
販売されている既製品とは異なり、自分の毛が原料というだけあって嫌がる子も少なく、捨ててしまう前に帽子を被った姿を写真に収めておけば、一生残る思い出となりますよね。
SNSなどで「猫の毛」「帽子」で調べてみると、それぞれの飼い主さんが愛猫を想って作成した渾身の作品が拝見できますので、是非参考にしてオリジナリティ溢れる帽子を作成してみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫の毛は美しく、猫を形成するのに重要な役割を果たしてはいますが、抜けてしまった被毛は部屋の中を舞い、さまざまなものに不着してしまうので掃除がとても大変です。
大切な愛猫の抜け毛であっても、やはり煩わしさを感じてしまう飼い主さんは少なくないはずですよね。
愛猫と飼い主さんが快適に暮らすためにも、こまめな掃除は必要ですし、猫の毛が舞い散らない工夫や、猫の毛がさまざまなものに不着しないような工夫をすることも必要なのではないでしょうか。
こちらの記事で紹介した猫の毛対策を参考にしていただき、たくさん集まった猫の毛は有効活用して、抜け毛まで愛していただけましたら幸いです。
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