1.「おくるみ」とは
1-1.赤ちゃんを包む大きな布
1-2.おくるみはなぜ必要?
2.猫におくるみを使うメリット
2-1.おくるみが好きな猫ちゃんも意外と多い
3.おくるみってどんなときに使える?
3-1.動物病院に行くとき
3-2.薬を与えるとき
3-3.爪切りや歯みがきのとき
3-4.寒そうなとき
3-5.災害で猫がパニックになっているとき
4.猫のおくるみは何を使う?
4-1.バスタオルやタオルを使う
4-2.人間の赤ちゃん用のものを使う
4-3.市販の保定袋を使う
4-4.飼い主さんが手作りする
5.まとめ
「おくるみ」とは
“おくるみ”という言葉ですが、子育て経験があれば「使ったことがある」「知っている」という方も多いかと思います。
◆赤ちゃんを包む大きな布
おくるみとは、赤ちゃんを包み込む大判のタオルや布です。
出産準備品としてお馴染みのアイテムです。
季節によって素材も異なり、夏にはガーゼのような涼しいもの、冬には毛布のような暖かいものなどがあります。
◆おくるみはなぜ必要?
生まれて間もない柔らかな赤ちゃんは首が座っていないため、パパやママが抱っこするときに不安を感じやすいもの。
おくるみですっぽり包み込むことで安定した抱っこができます。
また、赤ちゃんの方もおくるみで体をすっぽり包まれることで“お母さんのお腹”と同じような安心感を抱くようです。
猫におくるみを使うメリット
一方で、猫ちゃんに“おくるみ”を使用するとどんなメリットがあるのでしょうか。
◆おくるみが好きな猫ちゃんも意外と多い
おくるみが好きな猫ちゃんも結構いるようです。
考えられる理由については次のとおりです。
その1.暖かいから
単純に「おくるみのなかに入ると暖かい」というのが猫の心理のようです。
私たち人間も、寒い冬には毛布や布団に包まれると体が暖まってきますよね。
おくるみに包まれた猫も同様に感じるのでしょうか。
寒い時期におくるみで包んであげると、そのなかで“暖かさ”を実感している猫ちゃんを見ることができます。
その2.布で包まれると安心できるから
猫の「狭い場所が好き」という習性から考えると、おくるみは猫にとってぴったりなアイテムと言えそうです。
「人間に抱っこされるのは苦手」という猫ちゃんは多いですよね。
これは、“抱っこが嫌”というよりも、“抱っこで身体をホールドされると身動きが自由にできない”なのかもしれません。
飼い主さんの腕から逃れたくて、暴れる子もいるでしょう。
そんな猫も、おくるみで包まれるのは苦手ではないようです。
そもそも狩猟動物の猫は「敵に見つかりたくない・襲われたくない」という思いから狭い場所を好んで安心感を得ようとします。
おくるみ内部の空間は、猫の体にジャストフィット。
猫にとって、まさに安心できるスポットなのです。
おくるみってどんなときに使える?
おくるみで包んだとき、顔だけ出した猫の様子はまるでこけしのようで可愛らしいものです。
ふだんの抱っこは苦手でも、おくるみに包んでから抱きかかえるとおとなしくなる猫ちゃんもいるようです。
おくるみの活用方法を見てみましょう。
◆動物病院に行くとき
猫のなかには、動物病院への苦手意識を持っている子も多いようです。
飼い主さんが抱っこしても、腕をすり抜けようと暴れることもあるでしょう。
キャリーバッグに入れるのも一苦労というケースもあるかと思います。
そんなときに便利なのがおくるみです。
単に抱っこするよりも、おくるみで包むと猫が落ち着くケースもあるようです。
おくるみで落ち着いたらキャリーケースに入れることで、病院にも連れて行きやすくなりますね。
◆薬を与えるとき
病気になった猫に投薬をするとき、暴れられると爪で引っ掻かれる恐れがあります。
そんなときもおくるみを使ってみましょう。
おくるみ自体に猫へのリラックス効果がありますから、目薬や耳薬、飲ませる薬などがやりやすくなるかもしれませんね。
◆爪切りや歯みがきのとき
ご自宅で爪切りをしている場合や、歯みがきのとき、「猫が毎回暴れて大変」と嘆いている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ふだんからスキンシップに慣れていない子の場合、特に嫌がる傾向にあるようです。
また、上手く抱っこできたとしても爪切りや歯みがきのときに抵抗する猫ちゃんもいるでしょう。
おくるみで猫の身体を包みリラックスさせてから行えば、猫ちゃんにとっても飼い主さんにとってもお互いに負担が減りそうですね。
◆寒そうなとき
猫は寒さを感じると体を丸めます。
猫のお腹の下にフワフワの毛布を敷いたり、上からかけてあげるだけでも保温効果があります。
おくるみで包むとほんのり暖まるうえ、体が固定されるので安心感も高まるでしょう。
◆災害で猫がパニックになっているとき
大きな地震の際、パニックになった猫がお家から飛び出して逃げたという話もあります。
人間は地震が起きたと状況が理解できますが、猫はとにかく大きなストレスを受けます。
・隙間に入って出てこない
・外に逃げる
・部屋のなかで走り回る
など、さまざまな行動が見られることでしょう。
とにかく落ち着かせることが先決です。
おくるみで包んであげると少し安心する子も多いので、覚えておくとよさそうです。
猫のおくるみは何を使う?
猫におくるみは一般的ではないため、ペット用品として売っているものは少ないです。
おくるみを使いたいと思ったら、別のもので代用するのが一般的です。
◆バスタオルやタオルを使う
身近なものでおくるみとして代用できるのは、バスタオルなどの大きめのタオルです。
バスタオルは様々な素材がありますので、愛猫お気に入りのものを見つけてあげてください。
◆人間の赤ちゃん用のものを使う
赤ちゃん向けに作られているおくるみを使用するのもおすすめです。
おくるみは、赤ちゃんを包むためにやさしい肌触りの商品が多いので安心して使用できます。
大きさも猫と赤ちゃんのサイズ感はそれほど違わず、そのまま使うことができるでしょう。
◆市販の保定袋を使う
ペット用品を販売しているメーカーでは、猫が落ち着ける「保定袋」を販売している場合もあります。
保定袋の場合、猫を入れた後に口を縛ることができますので、袋から猫が逃げてしまう心配もありません。
◆飼い主さんが手作りする
愛猫のために飼い主さんが手作りするのも良いでしょう。
手芸が得意な方はぜひ作ってみてください。
おくるみを手作りする場合、気を付けたいポイントをご紹介します。
・気軽にお手入れできる素材を使う
使用頻度が高いほど汚れることが想定されます。
洗濯しやすい素材で清潔なものを使わせましょう。
・猫の爪が引っ掛からない素材選び
素材によっては猫の爪が引っ掛かりやすい場合があります。
危険ですので、引っ掛かりにくい素材のものを選んで作ってあげましょう。
・薄すぎる布地は不向き
生地があまりにも薄いと、猫が暴れた際に切れてしまう可能性があります。
ある程度の厚みがある生地を選びましょう。
・糸で縫うときはしっかりと
手作りおくるみを作るときは、布地を縫い合わせる部分もありますよね。
猫におくるみを着脱させるとき、縫い目がほつれてこないようにしっかりと縫いましょう。
・誤飲につながるパーツは避ける
ボタンやファスナーをつける場合もあるでしょう。
こちらも糸で縫い付けることになりますが、簡素にすると猫の誤飲のリスクが高まるので注意しましょう。
まとめ
おくるみで包み込んだ猫は、こけしのようでとにかく可愛らしく癒されます。
ピタッと布地で包まれるおくるみは、猫ちゃん的にも暖かく落ち着くスペースのようです。
お家のなかで猫を落ち着かせたいときや、暖かく寝せてあげたいときなどは、大判のタオルやフリースなどで包み込んであげると落ち着く子が多いでしょう。
また、おくるみは病院や爪切りなどでも活用できるアイテムです。
手作りする際には、猫が安全に安心して使えるように気をつけて作ってあげてくださいね。
– おすすめ記事 –
・猫の保定の方法3つ!嫌がる時の対策と保定袋やタオルの使い方について |
・猫が毛布をふみふみ!可愛いけど、何故するの?危険なウールサッキング |
・猫が電気毛布を使ってもいいの?注意点やおすすめのあったか用品をご紹介 |
・猫ちゃんの「ウールサッキング」は かわいいけれどとても危険です! |