1.猫毛が溜まりやすいポイント
1-1.家具の上
1-2.家具の隙間
1-3.エアコンや空気清浄機のフィルター
1-4.ソファーやカーペットなど布製品
1-5.ベッドやキャットタワーなどの猫用品
2.猫毛の掃除方法
2-1.掃除機で吸い取る
2-2.フローリングワイパーで絡めとる
2-3.細かいところは工夫する
2-4.猫用品は専用グッズも活用しよう
3.猫毛の掃除頻度
3-1.床掃除は頻繁に行う
3-2.布製品の手入れも忘れずに
4.まとめ
猫毛が溜まりやすいポイント
猫毛の掃除をするためには、どんな場所に抜け毛が溜まりやすいのか、という点をまずは知っておかなくてはいけません。
部屋の中でとくに猫毛が溜まりやすいポイントは、以下の通りとなります。
◆家具の上
猫は高い場所を好む傾向があり、背の高い家具の上などを寝床にすることがよくありますよね。
人目につかない家具の上といった場所は、安心してくつろげる場所となります。
リラックス状態でグルーミングなどをして過ごす猫ちゃんは多いことでしょう。
このようなことからも、家具の上には猫毛が溜まりやすい条件が揃っています。
頻繁に掃除をしない場所だからこそ、見落としやすくなっています。
また、家具の上だけでなくエアコンの上部や電気のかさ(シェード)、カーテンレールの上なども猫毛が溜まりやすいポイントと言えるでしょう。
◆家具の隙間
猫毛は細く柔らかいといった性質を持っています。
空気や風の流れに乗ることによって舞い上がりますが、時間の経過とともに室内の床に落ちていきます。
とくに床材がフローリングといったご家庭の場合、人や猫が歩くたびに猫毛が床上を移動し、絡み合って毛玉となったのち、部屋の四隅や家具の隙間などに溜まっていくことがほとんどです。
そのような場所では空気や風の影響を受けにくいため、猫ちゃんの居るご家庭では見逃すことのできないスポットも言えます。
◆エアコンや空気清浄機のフィルター
室内の空気を取り込んで汚れを除去し、クリーンな空気を出すエアコンや空気清浄機などのフィルターにも、猫毛は溜まりやすくなっています。
定期的にフィルターの掃除をしないとほこりだけでなく、猫の毛に付着しているアレルゲンが空気とともに室内へと散乱していきますよね。
汚れが溜まったフィルターは細菌やカビの増殖を引き起こします。
またアレルギーを引き起こす原因になることが多いため、衛生管理を怠らない目的でもこまめな掃除を心掛けておきましょう。
◆ソファーやカーペットなど布製品
猫毛は空気中を舞って家具や床などに落ちるだけでなく、ソファーやカーペットなどの布製品にもたくさん付着しています。
布製品の場合、繊維部分に猫毛が絡まってしまいます。
なかなか気付き難く掃除も見逃しがちとなってしまうことでしょう。
繊維に絡まった猫毛は、掃除機でも取り除きづらく、放っておけば細菌やカビ、ダニが大量発生する可能性も否めません。
猫毛が溜まりやすいポイントとして覚えておくと安心です。
また、ソファーの場合は繊維に猫毛が絡まるだけでなく、布と布の接触部分となる溝にも猫毛が溜まりやすいため注意しておきましょう。
◆ベッドやキャットタワーなどの猫用品
部屋の中が自分のテリトリーとなる猫の場合、その中でも安心して過ごせるといった、お気に入りのスポットがいくつかあるはずです。
とくに自分のニオイが染み付いたベッドや、飼い主さんが毎日使用しているベッド、上下運動もできて遊んだり眠ったりできるキャットタワーは、必然的に猫毛が溜まりやすくなっていますよね。
落ち着く場所でグルーミングを行う猫ちゃんはとても多いですし、グルーミングの際に抜けた猫毛が繊維質へと絡まっていくため、見過ごすわけにはいかないポイントとなっています。
猫毛の掃除方法
猫毛が溜まりやすいポイントを抑えたあとには、実際に掃除をしてみたいと考える飼い主さんは多いはずです。
しかし、細くて柔らかい猫毛は空気中を舞いやすく、しっかりと掃除のポイントを抑えておかなければ、余計に猫毛が散乱してしまう可能性も否めません。
猫毛の掃除を行う際には、どんなことに注意しながら進めていくべきなのでしょうか。
◆掃除機で吸い取る
猫毛は上から下に落ちる性質があるように、掃除をする際にも高い場所から低い場所の順に行っていきます。
手っ取り早く溜まった猫毛を掃除機で吸い取ってしまいところですが、掃除機の風圧によって猫毛が部屋中に飛び散ってしまうため、まずは人の目線よりも上に溜まった猫毛の掃除から進めていってください。
掃除機をかける前には家具の上などに溜まっている猫毛を、ハンディーモップなどで取り除きましょう。
ご家庭にハンディ掃除機がある場合には、そのような小型のアイテムを有効活用してみるのもおすすめです。
エアコンや空気清浄機のフィルターに溜まった汚れも、掃除機で吸ったあとに水洗いをし、しっかりと乾かしてから再度取り付けるようにしましょう。
◆フローリングワイパーで絡めとる
目線よりも上部の掃除を行ったあとは、床に落ちた猫毛の掃除に入ります。
普段通りに掃除機を利用して掃除を行いたいところですが、猫毛の除去を第一優先と考える掃除の場合は、掃除機は使わずにフローリングワイパーなどの使用をおすすめします。
空気中に飛び散りやすい猫毛の性質を考慮して、水を入れたスプレーを空気中に霧吹きをし、数分時間をおいてからワイパーをかけましょう。
霧吹きの力によって猫毛が舞い散り難くなるため、掃除が終わってすぐ猫毛が気になるといったことがなくなるはずです。
カーペットを利用している場合には、滑り止めの付いた軍手を使うと効率よく猫毛を集められます。
集めた猫毛はカーペットクリーナー(コロコロ)などを利用し、カーペットに猫毛が残らないように取り除きましょう。
◆細かいところは工夫する
飼い主さんの目の届く範囲であれば、上記のような掃除方法が効果的ではありますが、家具の隙間や狭い場所などでは大きい掃除が行き届かず、なかなか思うように掃除ができないこともありますよね。
掃除道具が届かないからといって掃除を怠るのではなく、細かい場所こそ工夫して猫毛を溜めないようにしなくてはいけません。
猫と一緒に暮らしているご家庭ではこのようなことも想定して、小型の掃除グッズをいくつか用意しておくと安心です。
コードレスのハンディ掃除機をはじめ、ハンディークリーナーやハンディーモップ、さらに細かい場所には掃除ブラシや綿棒なども準備しておきましょう。
さまざまな掃除グッズを準備しておくことによって、掃除のしにくい場所でも工夫次第で清潔を保つことが可能となります。
◆猫用品は専用グッズも活用しよう
ご家庭にキャットタワーやキャットウォークなどの猫用品がある場合には、ペット専用の掃除グッズを利用してみましょう。
毎日使うものだからこそ、安全な方法での掃除が望ましいため、洗剤などを使う際にはペット用の洗剤を準備しておくと安心です。
最近ではペット専用の抜け毛取りなども販売されていますので、機能性を考慮して活用してみてはいかがでしょうか。
猫毛の掃除頻度
毎日生活する室内だからこそ、ほこりやアレルゲンなどが付着した猫毛を放置することは気が引けますが、それこそ気にしすぎて神経質になってしまえば、生活自体にストレスを感じ、自宅でも気持ちが休まらなくなってしまいますよね。
心身共に自宅で快適に過ごすためには、普段からある程度の猫毛が溜まらないような工夫も必要となってきます。
もちろん毎日の掃除が理想ではありますが、どれぐらいの頻度が現実的と言えるのでしょうか。
◆床掃除は頻繁に行う
室内を隈なく掃除したかったとしても、目線よりも上の掃除を毎日続けることは、現実的に考えて難しいと感じる方は多くいらっしゃるはずです。
猫毛の掃除に対して少しでも悩まないようにするためには、日常的に床掃除を頻繁に行うことを心掛け、常に清潔な空間を保ち続けることこそが重要となります。
私たち人間は床から顔の位置が離れたまま生活ができますが、猫は身体が小さく床との距離も近いため、空気中に舞ったほこりを吸い込んだり身体に付着したりすることが多く、グルーミングでも体内に取り込みやすくなってしまいますよね。
愛猫の健康を守る意味合いでも床掃除は大切となるため、最低でも週に3~4回は床掃除を行うようにしましょう。
◆布製品の手入れも忘れずに
もちろん床の掃除だけでなく、布製品のお手入れも欠かせません。
布製品に猫毛が溜まったままにしておくと、ダニの温床となってしまうこともあるため、極力取り除くといった努力は必要となってきますよね。
洗濯ができるものは定期的に洗うようにし、できないものはさまざまな掃除グッズを駆使して清潔を保つことを心掛けてくださいね。
まとめ
被毛を全身にまとった猫はとても可愛らしく、滑らかな触り心地は最高の癒しとなります。
しかしこの猫毛が抜け落ちればそれはゴミとなり、飼い主さんを悩ませる種となることも事実です。
猫毛にはアレルゲンが付着しているだけでなく、空気中や床に落ちているハウスダストやほこりと混じって絡み合い、部屋のいたる場所に散乱されていきます。
そのまま放置してしまえば猫毛と猫毛同士が絡まって毛玉となるため、滑りやすいフローリングの上をコロコロと、移動する姿を目にするかもしれません。
清潔を保つためには掃除こそが重要となってくるため、こちらの記事で紹介した掃除方法を参考にし、過ごしやすい生活環境を整えてみてはいかがでしょうか。
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