猫が掃除機を嫌う理由は音にあった!対処法とその他の掃除方法を紹介

2022.04.08

猫が掃除機を嫌う理由は音にあった!対処法とその他の掃除方法を紹介

猫と暮らしていると、日々、抜け毛に頭を悩まされます。猫の毛は軽く、ふわふわと漂って、部屋の隅に溜まっていきます。そんな猫の毛を手っ取り早く一掃するのに不可欠なのが掃除機ですが、猫の多くは掃除機が嫌いなようです。なぜ、猫は掃除機が嫌いなのでしょうか?そこで、猫が掃除機を嫌う理由とその対処法、掃除機以外の掃除方法についてまとめました。

【目次】
1.猫の毛掃除に欠かせない掃除機
2.猫は掃除機が好き?嫌い?
 2-1.猫の多くは掃除機が嫌い
 2-2.掃除機が好きな猫もいる
3.猫はなぜ掃除機が嫌いなのか
 3-1.猫の優れた感覚がストレスの原因
 3-2.猫は掃除機の音が嫌い
 3-3.掃除機は猫には大きすぎる
4.猫が掃除機を怖がってしまう時は
 4-1.猫が部屋にいないときに使う
 4-2.音の小さい商品を選ぶ
 4-3.掃除機かけは短時間で
 4-4.掃除機以外の方法で掃除をする
5.掃除機を使わず掃除をする方法
 5-1.カーペットローラー
 5-2.抜け毛取りクリーナー
 5-3.フローリング用シート
 5-4.箒とちりとり
 5-5.ゴム手袋
 5-6.雑巾
6.猫の毛掃除に適した掃除機選び
7.まとめ

猫の毛掃除に欠かせない掃除機

掃除機をかける女性

猫の毛は、普段から抜けては生えかわっています。
そのため、日々の掃除が欠かせません。
さらに、体温調節のために大量の毛が生えかわる「換毛期」である春と秋には、大量の抜け毛が一定期間続きます。
その間、飼い主さんは、抜け毛の掃除に日々追われることになります。
もちろん一つ一つ拾い集めるわけにはいかないので、掃除機は猫の飼い主さんにとって欠かせないアイテムの一つです。


猫は掃除機が好き?嫌い?

高いところから見下ろす猫

◆猫の多くは掃除機が嫌い

猫と暮らしていると欠かすことのできない掃除機ですが、猫の多くは掃除機が嫌いなようです。
猫によって、「気に入らない」程度から「すごく怖い」まで、「嫌い」の程度は様々です。
シャーッと威嚇したり、怒るそぶりを見せて本気の猫パンチをお見舞いしたり、あるいは安全なところから見下ろしていたりするなら、苦手な程度でストレスはあまり強くないかもしれません。
しかし、逃げまどったりおどおどしていたりするようなら、かなりのストレスを感じていると思われます。

◆掃除機が好きな猫もいる

一方で、掃除機をかけてもまったく気にしない子もいて、掃除機にじゃれつく子や、中には掃除機で吸われるのが好きな子までいます。
猫が掃除機を嫌うかどうかは、猫の個性によるようです。


猫はなぜ掃除機が嫌いなのか

では、なぜ猫は掃除機を怖がるのでしょうか?

◆猫の優れた感覚がストレスの原因

猫は、狩りをして食べ物を得ていた狩猟動物です。
あらゆる感覚を駆使して、獲物を見つけ出し、狩りを行ってきたので、非常に五感が優れています。
現代の猫にもその名残があり、周囲の変化に敏感で、人との生活においても様々なことにストレスを感じやすいのです。
また、過去の嫌な経験を覚えている能力も高く、同じことが起こりそうな時にもストレスを感じるそうです。

◆猫は掃除機の音が嫌い

猫が掃除機を嫌う最大の理由は、大きな音にあります。
そのため、年を取って耳が遠くなり、掃除機を怖がらなくなった子の例もあるようです。
エサとなるネズミやウサギの発する超音波を聞き分けて狩りをしていた猫は、聴覚が非常に優れており、可聴域は45~6万4000ヘルツです。
2万ヘルツの人間の3倍の音域を聞き取ることができ、あらゆる周波数をキャッチできるために、音によるストレスを感じやすいと言われています。
中でも、猫は高さが250~3万5000ヘルツ、大きさが20デシベルの音を聴き取りやすい音としてとらえています。
一般的なサイクロン式掃除機の使用中の音は、630ヘルツ、74デシベルと言われており、猫にとっては不快で大きすぎる音なのです。

◆掃除機は猫には大きすぎる

猫は体が小さく、自然界では捕食者であると同時に、他の肉食動物の被食者になることもあります。
そのため、猫は、物陰に潜んで静かに暮らすことを好むのです。
猫にとって掃除機は、人間が思う以上に大きく見えており、「敵」に見えることがあるようです。
猫にとっては大きなモーター音の掃除機は、人間にとってブルドーザーかモンスターが迫ってくるような感覚に近いのかもしれません。


猫が掃除機を怖がってしまう時は

猫が掃除機を怖がるかどうかは、ほとんどの場合、猫の個性によるので、治すことは難しいでしょう。
そこで、猫が掃除機を怖がる場合には、飼い主さんが工夫してストレスを軽減してあげましょう。

◆猫が部屋にいないときに使う

掃除機を使う前に、声をかけて別の部屋に移動させます。
移動させる部屋がない場合には、避難できる高い場所を用意してあげるとよいでしょう。
避難できる場所がないのに掃除機をかけてしまうと、恐怖感がより強まり、掃除機嫌いに拍車がかかります。
猫がくつろいでいたり寝ていたりする時には、掃除機をかけるのを諦めるのも一つの対策法です。

◆音の小さい商品を選ぶ

猫が掃除機を怖がる最大の理由は、不快で大きすぎる音なので、掃除機を選ぶ時に音の小さな商品を選びましょう。
猫の毛を掃除するのに適した掃除機の選び方には、いくつかポイントがありますが、愛猫が掃除機を怖がる場合には、静音性を重視して選ぶようにするとよいでしょう。
また、掃除機のサイズ自体も小型でコンパクトなものを選ぶのがおすすめです。

◆掃除機かけは短時間で

抜け毛やほこりが気になる場所だけを、ササっと短時間で掃除機をかけます。
家中に掃除機をかけるのではなく、必要なところだけに使うようにすると、猫のストレスを軽減できます。
コードレス掃除機などの小回りが利くもので、サッと掃除するのが良いですね。

◆掃除機以外の方法で掃除をする

愛猫が掃除機を非常に怖がる場合、ストレスがかかりすぎてしまいます。
とはいっても毎日の掃除を怠ってしまうとゴミや猫の毛、猫砂などが散らかってしまいます。
そういった場合は掃除機以外の方法で掃除をすることで、掃除機を使用する頻度を減らすとよいでしょう。


掃除機を使わず掃除をする方法

掃除機を使わずに掃除するには、どんな方法があるでしょうか?

◆カーペットローラー

カーペットローラー

カーペットやラグ、ソファなどのファブリックに絡みついた猫の毛を取り除くには、カーペットローラーがおすすめです。
粘着シート式のローラーもよいですが、いちいちシートを切るのも手間ですし、替えのシートを購入するのは不経済な面もあります。
エチケットブラシを利用したカーペットローラーは、前後に押して引くだけで、ゴミを絡め取ると同時に本体内にゴミが収納され、繰り返し使うことができ経済的です。
フタがワンタッチで開いて、ゴミ捨ても簡単にできます。

◆抜け毛取りクリーナー

抜け毛取りワイパー
 >>抜け毛取りワイパー<<

衣服についた毛やほこりを取るための抜け毛取りクリーナーも、ファブリック類についた猫の毛を取り除くのに便利です。
ダストボックスのカバーを開けるだけで、簡単にゴミを捨てられます。
お手入れ次第で長く使えて、経済的です。

◆フローリング用シート

フローリング用シート

フローリング用シートは、立体吸着式のドライシートやふわふわのシート、ウェットシートと用途によって使い分けができます。
猫の毛が多い場合には、ふわふわのシートが毛をよく絡めとるのでおすすめです。
ウェットシートは、ホコリを取るのと同時に拭き掃除もできるので、汚れが気になる時に使うとよいでしょう。
床は意外と汚れているものなので、時々拭き掃除をするのはおすすめです。
使ったシートを外した時に次のシートをセットしておくと、汚れや猫の毛が気になった時にさっと取り出して使えて便利です。

◆箒とちりとり

箒とちりとり

猫の中には、段ボールを噛みちぎっては投げ散らかす子もいます。
また、トイレのまわりには猫砂が散らばりがちです。
段ボールは掃除機を詰まらせてしまいますし、猫砂はヘッドの回転ブラシで弾かれてしまいなかなか吸い込めないことがあります。
そんなときに便利なのが、箒とチリトリです。
大きなごみや猫砂を箒で掃いて取り除いておくと、掃除機をかける時間を短縮できます。
箒をチリトリにセットして収納でき、チリトリが自立するものなら、部屋の隅に置いておいて気になる時にすぐ使うことができます。
インテリアになじむカラーやおしゃれなカラーのものもあるので、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
櫛状のパーツがついているチリトリなら、箒に絡んだ髪の毛や猫の毛、ホコリを、手を汚さずに取り除くことができます。
ちょっとこぼれた猫砂をすぐに片づけられるように、トイレの近くに小さな箒とチリトリを用意しておくのもおすすめです。

◆ゴム手袋

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掃除機がかけづらいキャットタワーには、ゴム手袋がおすすめです。
手にはめて撫でるだけで、繊維に絡んだ猫の毛を絡めとることができます。
ハウスの中も手を入れて撫でるだけなので、非常に簡単です。
また、ゴム手袋を濡らして手のひらでこすると、布製の家具やファブリック類に絡んだ猫の毛を取り除くことができます。

◆雑巾

掃除機をかけてホコリや猫の毛を取り除いた後は、雑巾で拭き掃除をしましょう。
バケツに張った水に衣類用柔軟剤を5~6滴混ぜたものを雑巾に含ませて、硬く絞って床や棚などを拭きます。
柔軟剤が静電気の発生を抑制し、ホコリや猫の毛の付着を防止します。
猫は強い香りを嫌うので、無香料の柔軟剤を使用するか、猫の居ない場所だけ使うようにしましょう。


猫の毛掃除に適した掃除機選び

猫の毛を掃除するための掃除機を選ぶ時に最も重視したい情報は、「吸込仕事率」です。
吸込仕事率とは、ゴミを吸い取るための力を表す数値で、目安としては400~500Wであれば吸引力が強いと言えるでしょう。
ペットの毛を吸い取るための掃除機であれば、吸込仕事率が400W以上のものを選びましょう。
また、掃除機のヘッドブラシは、モーターが内蔵されているパワーブラシが、吸引力が強くておすすめです。
カーペットの繊維の奥に入り込んだ猫の毛も、吸い取ることができます。

近年は犬や猫のなどのペットの毛に対応した掃除機も販売されています。
家電大手のパナソニックでは、「からまないブラシ」として人やペットの毛が掃除機のノズル部分に絡みにくい商品を販売しています。
また、吸引力が強力なことでおなじみのダイソンでは、掃除機の先端に取り付けてペットをブラッシングしながら毛を吸い込むことができる、「ペットグルーミングツール」を販売しています。
ペットとの暮らしを便利にする機能が搭載された商品が次々と発売されているのは、私たちにとって喜ばしいことですね。


まとめ

猫が掃除機を怖がるのは、猫の聴覚が優れているため、掃除機の音が猫にとって不快で大きすぎるからだと考えられます。
また、大きな掃除機が、体の小さな猫にとっては人間が思う以上に大きく見えているかもしれません。
掃除機をかける時には、猫は別の部屋に移動させるか、高い場所など逃げ場を作ってあげましょう。
箒とチリトリ、フローリング用シートなど、掃除機以外の道具で掃除をすることで、掃除機をかける時間を短縮すると、猫のストレスを軽減することができます。
猫の抜け毛は避けられないものなので、猫にとっても飼い主さんにとってもストレスの少ない方法で掃除をして、部屋を清潔に保ちましょう。



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SHINO

SHINO

保護犬1頭と保護猫3匹が「同居人」。一番の関心事は、犬猫のことという「わんにゃんバカ」。健康に長生きしてもらって、一緒に楽しく暮らしたいと思っています。


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