【掲載:2022.08.24 更新:2026.06.05】
猫のおしっこのニオイの原因

猫のおしっこは健康体であってもニオイがきつく、猫と一緒に暮らす方であればトイレ周辺の掃除を念入りに行っている方がほとんどではないでしょうか。
どんなに掃除を頑張っていたとしても、鼻の奥にこびり付いたようなニオイはなかなか消し去ることができず、頭を悩ませている方も少なくないはずですよね。
そもそも猫のおしっこはなぜ、こんなにもニオイがきついのでしょうか?
◆猫のオシッコはとても濃い
猫のおしっこはとても濃いことで有名です。
その理由にはおしっこを生成するメカニズムが関係してきます。
猫の先祖は砂漠といった乾燥地帯で暮らしていた「リビアヤマネコ」が起源とされています。
飲み水が少ない環境下でも生活をしていくために、少ない水分量で効率よくおしっこを生成し、濃縮されたおしっこを出すようになりました。
その名残が現代を生きる猫たちにも強く受け継がれ、色が濃くニオイの強いおしっこが出ると考えられているようです。
このような濃いおしっこをすることからもニオイが強く、日常的にニオイ消しといった作業が必要になってしまうことにも納得ですよね。
◆猫のオシッコに含まれる成分
猫のおしっこのニオイがきつい理由には、メカニズムだけでなくおしっこ内に含まれる成分も大きく関係しています。
猫が排出するおしっこの中には、「尿素」や「フェリニン」といった成分が含まれています。
尿素は人のおしっこにも含まれている通り、「ウレアーゼ産生菌」に分解されることによって「アンモニア」へと変換されます。ツンとした刺激臭はアンモニア臭によるものです。
猫はこのアンモニアの原因となる尿素の他に、猫のおしっこにしか含まれない物質となるフェリニンが含まれています。
フェリニンは異性を惹き付けるためのフェロモンや、テリトリーを示す臭い物質となります。
縄張り意識の強いオス猫はこのニオイを利用してマーキング(スプレー)行為をし、自分の存在を主張することも多いようです。
猫のおしっこ臭を軽減する方法

猫と一緒に暮らす以上、飼い主さんは日常的にニオイ消しの作業を続けなくてはいけませんよね。
排泄物の掃除をしていればニオイが蔓延しないような気もしますが、飼い主さんのほとんどは猫のおしっこに対しての免疫がつき、ニオイに鈍感になってしまっていることでしょう。
ニオイを再確認するのは外出先から戻った際や、来客が訪問した際に指摘されるなどさまざまではあります。
悪臭の原因となるおしっこ臭を元から断つにはどうすればよいのでしょうか。
まずはシチュエーション別に、どんな消臭方法が効果的なのかを見ていきましょう。
◆粗相をされてしまった場合
何かしらの原因により、トイレ以外の場所で粗相をしてしまう子は多く存在します。
粗相をした箇所を徹底的に掃除したつもりでも、ニオイの元が残っていれば再度粗相を繰り返す子は少なくありません。
また、飼い主さんが外出中に粗相をされて時間が経過している場合は、なかなか粗相をした場所が特定できず、そのまま放置されてしまうケースもありますよね。
愛猫が粗相をした場合には、ニオイを元から断つといった消臭方法が効果的です。
消臭スプレー
洗えるものであれば洗濯も有効ですが、室内には洗濯機で洗えない家具も多いため、消臭スプレーなどの利用がおすすめとなります。
猫のウンチやおしっこの消臭に特化した消臭スプレーを使用します。天然成分でできたものや、なめても安全な商品の使用がおすすめです。
まず、タオルやペーパーを使用して尿を素早く吸い取ります。
粗相した場所が十分に濡れるまでスプレーし、乾いたタオルや新聞紙などで余分な水分を拭き取りましょう。
この作業を何回か繰り返したのちに、ドライヤーの熱を使って一気に乾かします。
お酢と重曹
スプレーボトルにお酢1:水4の割合で混ぜ合わせると、お手軽な消臭スプレーが作れます。
使用方法は上記で説明したスプレーと同様です。
ドライヤーを使って乾かすと、お酢のツンとしたニオイは熱でだんだんと気にならなくなります。
自然由来の材料のみでニオイ消し作業を行うことができれば、安全で飼い主さんも安心ですね。
まだニオイが気になるようであれば、粗相をした場所に重層を振りかけて15分ほど放置します。
そしてその上からお酢の消臭スプレーをかけてさらに15分程放置します。
重層にも消臭効果が期待でき、お酢と重層を混ぜることにより「酢酸ナトリウム」といった研磨作用のある物質が発生するため、気になるニオイだけでなく汚れも一緒に吸収してくれますよ。
合計で30分程度放置したら乾いたタオルなどで水分を吸収し、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。
◆部屋を消臭したい場合
部屋の中がなんとなくおしっこ臭い場合には、壁紙や布製品の家具などにニオイが付着しています。
まずは部屋の窓を開けるなどをして、空気の入れ替えをするようにしてください。
洗える布製品は洗濯をしましょう。ペットの尿臭に特化した洗剤や、成分を分解できる酵素系洗剤がおすすめです。
カーペットなど洗えない布製品などには消臭スプレーを使用しましょう。
消臭スプレーを使用する際には必ず、布製品に使用できるペットにも安全な成分(もしくはペット用)の商品を選びましょう。
また、尿酸はアルカリ性のため、酸性の消臭剤やクリーナを使用するのもよいでしょう。
壁紙は水で濡らしたタオルを固く絞ってから拭きあげましょう。
置き型の消臭剤も効果的ですが、香料を使用した商品は猫にとって害となります。
猫に安全な無香料の商品を選ぶようにし、常に愛猫の安全を気遣ってあげるようにしましょう。
◆トイレがおしっこ臭い場合
猫のおしっこ臭は、排泄した猫砂やペットシーツを掃除するだけでは、強いニオイ消し効果は得られません。
定期的な猫砂の交換やトイレ本体の丸洗いといった掃除も必要となってきます。
また1日に最低1回程度の掃除頻度であれば、1日2回以上の掃除回数を増やすことによって、ある程度のニオイ消し効果が得られるはずです。
トイレがおしっこ臭い場合は、掃除を徹底的に行うことこそがニオイを断つ近道となります。
常に清潔な状態を維持できるように心掛けていきましょう。
あわせて、猫砂に使用できる消臭アイテムを使用するものよいでしょう。
猫の粗相を防ぐには
猫のおしっこで一番厄介なのは、やはり粗相といった一層ニオイのきつい粗相ではないでしょうか。
愛猫が何度も粗相を繰り返す場合には、以下のような対策を行うようにしてください。
◆おしっこ臭をしっかり消す
前述してある通り、猫の粗相はニオイの元を断つことこそが効果的と言えます。
猫は鼻がよく利く動物として知られている通り、わずかなニオイでも感じ取れます。
ニオイが残っていればまた同じ場所に粗相を繰り返してしまうはずです。
ニオイ消し作業を徹底的に行うようにし、ニオイの元を根絶させるように努めましょう。
◆トイレの環境を整える
猫が粗相を繰り返すということは、トイレ環境に何かしらの不満やストレスを抱えている証拠となります。
根本的な原因を解決しない限り室内の決まった場所だけでなく、別の場所でも粗相をするようになってしまいます。
しっかりと原因追究をしつつ、トイレ環境を整えてあげてください。
猫はトイレトラブルの多い動物ではありますが、責任を持って快適なトイレ空間を保つようにしましょう。
まとめ

猫と一緒に暮らしていると、生活空間の中に猫用トイレを設置する必要があり、どんなに気を遣って掃除を行っていたとしても、刺激臭強めの猫のおしっこ臭は残ってしまうものです。
日常的にニオイが気になってしまえば、ゆっくり過ごせるはずの自宅で心が休まらなくなってしまうため、日常的に意識をしてトイレ環境を整えていく必要があるのではないでしょうか。
第一に猫のトイレ掃除は徹底して行うようにし、粗相をした箇所はニオイが残らないようなニオイ消し作業を心掛け、新鮮な空気を取り込むといった作業を日常的に怠らないようにしてください。
毎日の積み重ねこそが猫のおしっこ対策には一番ですので、日頃からニオイ消し作業を行うことを心掛け、清潔を保っていきましょう。
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