1.猫のケージにケージカバーは必要?
2.猫のケージカバーの役割
2-1.寒さ対策
2-2.安心できる
2-3.防音対策
2-4.多頭飼いでも隔離できる
2-5.お出かけ時にも使える
猫のケージにケージカバーは必要?
猫のケージは猫を迎え入れる際に必要だと思っていても、ケージカバーまで必要かどうかを検討する方は少ないはずです。
しかし、猫の習性を考えてみると、ケージカバーは準備しておくに越したことがないアイテムだということが分かるため、どんな場面で活用できるのかが気になるところですよね。
そもそも猫という動物の祖先は、集団行動はせずに単独で狩りを行って生活していたこともあり、基本的には協力することや服従することはありません。
現代を生きる猫たちは人間と共存していく中で、エサを催促することや甘えることなどを覚えていきましたが、元々は他者に媚びることなく自分自身の力のみで、生き抜く術を知っている生き物だった、と言えるでしょう。
そのため、猫には神経質な一面や臆病な一面などがあり、とても神経質なイメージが定着していることも否めません。
とても強い自我を持っている猫は、私たちの思うようには行動してくれないこともあるため、猫の気持ちや習性を尊重するのであれば、ケージにカバーが効果的だと言えるはずです。
ケージカバーがあると、猫にとってどのようなメリットが生まれるのでしょうか。
猫のケージカバーの役割
猫のケージにカバーをかけると、以下のような役割が期待できます。
◆寒さ対策
私たち人間と猫とでは体温が異なることからの、一緒に生活する中で室温に困ったことはありませんか?
特に夏は暑さを凌ぐために冷房を使ったり、冬はストーブや暖房を使ったりするため、毛皮を身にまとった猫にとっては、体温調節が難しくなることがよくあります。
室内の温度が安定できない場合には、ケージカバーのついたケージを利用することによって、猫にとって快適な温度調節ができるはずです。
被毛で覆われていて汗腺がほぼないことからも、自身のグルーミングで気化熱を発生させることにも限度があるため、室内の温度を一定に保つことが難しい場合には、上手にケージカバーを利用して防寒対策に努めましょう。
◆安心できる
猫を迎え入れると同時に、ケージを準備される飼い主さんは多いと思いますが、ケージにどのような役割があるのかを、明確に知らないといった方は多いかもしれません。
ケージの必要性を考えた中で、1番に挙げられる役割はやはり「安全性」ではないでしょうか。
猫は環境が変わることや変化を嫌う傾向が強く、不安がいっぱいのまま室内に放してしまえば、パニックを起こしてしまう子も少なくありません。
何かの隙に逃亡を試みることや、狭い場所に入って出てこない、姿が見つけられないといった問題が起こる前に、慣れるまではケージでお世話をしつつ、少しずつ新しい環境に慣れてもらうことが一番です。
このようなことからも狭くて暗い場所を好む傾向が強い猫のために、目隠しとなるケージカバーをうまく使って隔離をすれば、猫にとっても気持ちを落ち着かせられる唯一の場所となり、日常生活の中で不安を感じたときは、ケージを使ってくれるようにもなるので一石二鳥です。
◆防音対策
猫の聴力はとても優れていて、人間の約8倍もの音が聞こえると言われています。
寝ている時間が長いイメージの強い猫ではありますが、元々警戒心が強いことからも、浅い眠りの「レム睡眠」が大半となり、寝ているように見えても体の一部が機能していることがあるため、大きな音や聞き慣れない音にも反応することがあるようです。
このような時にもケージカバーは効力を発揮し、防音対策に繋がるため、睡眠の質が落ちている猫ちゃんに試してみてはいかがでしょうか。
また、近隣で工事を行っているときや、突然の来客といった慣れない状況にも利用できますし、愛猫のストレス軽減目的でも準備しておきたいアイテムです。
◆多頭飼いでも隔離できる
多頭飼いをしているご家庭では、新しく猫を迎え入れる際には細心の注意を払うため、ケージがある場合はケージで隔離、ケージがない場合は別部屋で隔離など、大忙しになることでしょう。
慣れない環境だけでなく、見知らぬ猫に囲まれてしまえば、新入りの猫ちゃんに多大なストレスがかかってしまうため、ケージカバーのような目隠しを一枚隔てることによりストレスの軽減へと繋がります。
その他にも風邪や病気の猫を一匹だけ隔離したい場合や、療法食を与えている猫の隔離などにも活用でき、神経質になった猫の負担を抑える目的でも、ケージカバーの活用が有効です。
◆お出かけ時にも使える
猫にとってケージカバーが日常的なものと認識されれば、キャリーを利用してお出かけする際にも専用のカバーを使うことにより、愛猫に安心感を与えることができます。
慣れ親しんだ環境から非日常的(動物病院や帰省、引っ越しなど)な場所へ移動する際には、愛猫が不安を抱かないように、景色を見えなくするなどの配慮が必要となってきますよね。
また、交通機関を利用する際には、カバーをすることで周囲へのマナーにも繋がりますし、日常的にキャリーやケージのカバーを利用することによって、災害時などに避難した際、ペットだけ隔離されてもカバーがあれば、大人しく過ごせるといった訓練にも繋がります。
災害大国と言われている日本に住んでいる以上、最悪な状況を想定しつつ、できる限りの対策はしておくに越したことはありません。
正しいケージの使い方
ケージカバーの利便性を上げるためには、ケージを日常的に正しく使うことも大切になってきますよね。
正しいケージの使い方とは、どんなことを意識すれば良いのでしょうか。
◆必要な時だけ使う
ケージは飼い主さん自身が必要性を理解した上で使用しないと、いつの間にか部屋に置いてあるだけの邪魔なものと化し、使わないことから片付けてしまう方が大半かと思います。
初めは環境に慣れてもらうためにケージを使うことがほとんどですが、成長するにつれて室内を自由に行き来する時間が増えてくれば、ケージを使う頻度はもちろん減ってくることでしょう。
だからといってそのまま使用しなくなるのではなく、お留守番の時間、飼い主さんが睡眠をとる時間、ドアや窓を開け閉めする時間など、日常的に活躍機会は数多くあるため、日ごろから必要なタイミングで使うことを習慣づけておくことが大切です。
◆子猫の頃から慣れさせる
理想的なのは子猫のころからケージに慣れさせておくことにより、成猫になってもケージを使ってくれる子は多いようです。
猫にとって生活環境の中にケージが常設されていれば、中に入って眠ることで安心感を得ることや、お留守番の場所として認識してくれるため、自ら望んでケージへの出入りを繰り返してくれるようになります。
◆快適なケージの環境にする
愛猫に抵抗なくケージを使ってもらうためには、ケージ内を愛猫が過ごしやすく快適な環境にしておく必要がありますよね。
落ち着いて眠れる寝床はもちろん、上下運動ができるステップやお気に入りのおもちゃ、飲水スペースや猫用トイレなどを設置しておくことにより、自分の意思でケージを使ってくれるようになることでしょう。
ケージカバーの種類
ケージカバーにはいくつか種類があり、1段や2段用、お出かけ用などがあるため、カバーに慣れてもらうためには、ご自宅での普段使いも大切ですが、非日常的な空間(外出先)での利用もしていきたいところですよね。
猫の場合はお出かけ用のケージよりも、キャリーバッグの方が使い勝手もよく、猫と一緒に暮らしている方であれば、いつでも使用できるようにと準備をしている飼い主さんも多いことでしょう。
そのようなときにもキャリーバッグ用のカバーがあると便利なため、事前に準備しておくことによって、安心感を得ることに繋がるためおすすめです。
★ハードキャリーカバー S グレー
ハードキャリーSサイズ用のカバーです。
ケージカバーの代用
市販のケージカバーはたくさん販売されてはいますが、飼い主さんによっては、室内の家具やインテリアに合わない場合や、気に入ったようなデザインの商品が販売されていなくて、やきもきされてしまう方も多いことでしょう。
飼い主さんの想像するようなケージカバーが販売されていない場合は、以下のようなアイテムを工夫して代用されてみてはいかがでしょうか。
◆マルチカバー
大きなケージを囲うためのカバーに代用するようであれば、マルチカバーを利用してみるのもおすすめです。
マルチカバーは多種多様な機能や用途を持つ大きな布のことを指すため、ネット通販などで検索するとさまざまな素材やデザインのものがヒットすることでしょう。
室内のイメージを崩したくない飼い主さんであれば、気に入るようなデザインのマルチカバーを見つけた際には、自分でケージのサイズにカスタマイズして、オリジナルのケージカバーを簡単に作成することが可能となります。
密封せずに呼吸できるような仕立てをすれば問題ないため、飼い主さんが気に入ったデザインのマルチカバーを選んで、オリジナリティーの溢れたカバーを作成してみてはいかがでしょうか。
ケージカバーを使うときに気を付けること
ケージカバーを使用する際には、鋭利な爪を持った猫ちゃんが触れることによって、爪が引っ掛かって外れなくなってしまうことや、十分に酸素が供給できるような工夫をしてあるかが大切となってきますよね。
このような状態を把握するためには、飼い主さんの目が届く範囲にケージを設置できているか、見えないカバーをした中でどのように愛猫が過ごしているかを、常に意識できている状態でいられるかが大切となってくるため、飼い主さんの目が届く範囲での使用が必須となります。
猫の習性を考慮したケージカバーではありますが、やはりその中で愛猫が安全な状態で過ごしているかの確認は重要となるため、使用の際には十分に意識するようにし、愛猫のストレスを軽減させる手助けをしてあげましょう。
まとめ
猫が使用するケージに対して、ケージカバーは不要と考えている方は多いかもしれませんが、利点を知ることによって準備していた方が、何かしらと安心ということが分かりました。
警戒心の強い猫だからこそ、その習性を考慮した中で、できる限りの対策はしてあげたいものですよね。
市販のケージカバーも良いですが、なかなかお気に入りのデザインが見つからなければ、マルチカバーなどを利用するなどをして、お部屋に馴染むようなカバーを手作りされてみてはいかがでしょうか。
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