1.猫の抱っこ紐って何?
1-1.猫を抱っこするためのペット用品
1-2.キャリーバッグとの違い
1-3.家の中でも使える
2.猫の抱っこ紐のメリット
2-1.両手が空く
2-2.コンパクトで軽い
3.猫の抱っこ紐のデメリット
3-1.飛び出す可能性もある
3-2.公共交通機関が利用出来ない
猫の抱っこ紐って何?
抱っこ紐とはスリングとも呼ばれ、子供(赤ちゃん)を抱っこする際に、両手で支える力を少なくするため、自分の身体にくくりつけて使用する紐のことを指します。
忙しいママにとって必須アイテムとも言われている抱っこ紐ではありますが、最近では子供のみならず、ペットにも利用されることが多いようです。
特に猫の場合、抱っこしてもらうことが大好きな子が多いため、抱っこ紐の需要が高いようにも感じますが、猫の抱っこ紐とはどのようなアイテムとなるのでしょうか。
◆猫を抱っこするためのペット用品
猫の抱っこ紐にはさまざまな種類の商品がありますが、一番スタンダードな形は幅広の布が使用された、猫の全体を包み込むような抱っこ紐となります。
人間の肩にかけて使用するため、肩への負担が懸念されますが、幅広の布を使用することによって抱っこ紐自体は軽く、肩に負担がかかりにくい作りの商品が多いようです。
より安定感を求めるようであれば、猫がすっぽり収まるショルダーバッグのような形状をした、猫用抱っこ紐がおすすめとなります。
そのほかにも、リュックタイプの抱っこ紐や、手足が出るようなデザインの抱っこ紐なども販売されているため、愛猫の性格に合わせて選んであげるようにしてください。
◆キャリーバッグとの違い
抱っこ紐はキャリーバッグと異なり、猫を安全に移動させることを目的として作られておらず、あくまで飼い主さんの負担を軽減させるためのアイテムといった意味合いが強いようです。
柔らかく包み込むような形状をしている抱っこ紐に対し、キャリーバッグは頑丈で内側から猫が脱走できないような形状をしているため、外出の際にはキャリーバッグを利用するようにしましょう。
◆家の中でも使える
最近ではキャリーバッグ兼、抱っこ紐といった商品も販売されてはいますが、基本的には飼い主さんが両手を使えるようにするといったアイテムのため、家の中で使うことが一般的です。
家事などの立ち仕事だけでなく、座ってパソコンを使用しているときや、読書をしていて両手が使えない場面でも活躍するため、抱っこが好きな猫ちゃんが居るご家庭では、1つ準備しておくと安心ですよ。
猫の抱っこ紐のメリット
猫にも使用できる抱っこ紐の存在を知っていたとしても、気分屋の猫ちゃんは多いですから、実際に使ってもらえるのかが心配になりますよね。
抱っこ紐を使った場合、どのようなメリットが挙げられるのかを、まずは見ていきましょう。
◆両手が空く
やはり何といっても抱っこ紐を使うことにより、飼い主さんの両手が空くことが最大のメリットと言えます。
愛猫に「構ってほしい」「抱っこして」とせがまれたとき、時間に余裕があれば付き合うことができますが、家事や用事があるときは長時間の抱っこはできませんよね。
抱っこ紐を利用すれば、愛猫の期待に応えられるだけでなく、飼い主さん自身も両手が空いてやりたいことができますし一石二鳥です。
◆コンパクトで軽い
抱っこ紐は布素材で作られている商品がほとんどのため、コンパクトに折りたたむことができて、軽いところが特徴的ですよね。
キャリーバッグのように場所も取らないですし、使いたいタイミングで気軽に利用できます。
猫の抱っこ紐のデメリット
猫の抱っこ紐にはメリットだけでなく、多少のデメリットも存在するため、どのようなものがあるのかも見ていきましょう。
◆飛び出す可能性もある
抱っこ紐は簡易的な作りの商品が多いため、寝心地が悪かったり、窮屈さを感じたりした場合は、そのまま飛び出してしまう可能性があります。
室内であれば良いですが、屋外で使用していた場合、そのまま愛猫が逃亡することも否めないため、商品の構造によって使用場所が限られてしまうことがほとんどです。
◆公共交通機関が利用出来ない
公共交通機関を猫と一緒に利用する場合には、各交通機関のルールに従う必要があり、ケージかキャリーバックの利用をするようにと定められています。
柔らかい素材の抱っこ紐は、猫の全身が隠れる作りであったとしても、安全面から交通機関の利用は難しいため、このようなことからも屋外での使用には不向きなアイテムと言えるでしょう。
猫用抱っこ紐の選び方
メリットとデメリットを考慮した上で、抱っこ紐の購入を考えてみた場合、どのような商品を選ぶべきか、という点も悩みどころですよね。
愛猫のために抱っこ紐を購入する際には、どのような商品を選べば良いのでしょうか。
◆猫のサイズに合わせる
一番大切なのはやはり、サイズ感ではないでしょうか。
猫は狭くて暗い場所を好む動物であったとしても、窮屈さを感じてしまえば抱っこ紐に対して嫌悪感を抱き、使ってくれなくなってしまうことでしょう。
小さすぎず大きすぎず、という点を意識し、体を優しく包み込んでくれるような商品を選んであげてください。
◆安全性
猫ちゃんの中にはおっとりとしたおとなしい性格の子、活発で好奇心旺盛な子などさまざまですが、とくに後者の猫ちゃんの場合は、安全性の高い抱っこ紐を選ぶ必要があります。
安全対策のために飛び出し防止用のメッシュや、ジッパーなどが付いている商品が多く販売されてはいますが、抱っこ紐の中で暴れた際に、それらに首や爪などが引っ掛かればパニックを起こし、危険な目に遭わせてしまうことへと繋がってしまいますよね。
抱っこ紐を選ぶ際には必ず愛猫の性格を考慮し、安全に利用できるか、危険が及ぶような部品が付いていないかの確認をするようにしましょう。
◆形
抱っこ紐は前述してある通り、さまざまな形状をした商品が販売されているため、こちらも猫ちゃんの性格に合わせて選ぶことが一番です。
拘束されることを嫌がる猫ちゃんには、手足が出るタイプの抱っこ紐は不向きですし、キャリーバッグが苦手な猫ちゃんには、蓋のようにカバーができるタイプの抱っこ紐は恐怖を与えかねませんよね。
そして頻繁に使用するようであれば、清潔を保つためにも、洗濯ができる商品を選ぶようにしましょう。
猫用抱っこ紐の種類
こちらではスタンダードなショルダーバッグタイプの抱っこ紐と、安定感のあるリュックタイプの2つの種類があります。是非商品選びの参考にしてみてくださいね。
◆斜め掛けショルダーバッグ型
コンパクトに畳めて便利な抱っこ紐は、抱っこ紐初心者の飼い主さんに是非使用していただきたい商品となります。
ゆりかごのように体がすっぽりと収まるため、気に入ってくれる猫ちゃんも多いはずです。
◆リュック型
より安定感を求めるようであれば、リュックタイプの抱っこ紐がおすすめです。
前側で使用することにより、飼い主さんとの距離も近付くため、猫ちゃんも安心してくれることでしょう。
猫の抱っこ紐の代用
「抱っこ紐を買ったとしても、愛猫が使ってくれるか正直不安…」という方は、家にある物で代用し、一度使い心地を試してみてはいかがでしょうか?
大きめの風呂敷やストールでしたら、端を型結びするだけで簡易抱っこ紐を作れますし、着なくなったTシャツの後ろ見頃の縦真ん中に切り込みを入れ、裾の部分を前見頃に持ってきて固結びをし、袖に腕を通して固結びをした部分を首にかければOKです。
こうすることによって前身頃部分に空間ができ、その部分に猫ちゃんを入れればTシャツを利用した抱っこ紐が完成します。
猫の抱っこ紐を使う際の注意点
抱っこ紐は飼い主さんにとっても猫ちゃんにとっても、魅力的なアイテムとなりますが、使用する際にはいくつか注意する点があります。
猫の抱っこ紐はキャリーバッグのように頑丈には作られていないため、どんなに脱走防止の工夫がしてあったとしても、猫が本気で暴れた場合には、逃げ出してしまう可能性もゼロではありません。
安易な気持ちで抱っこ紐に愛猫を入れて外出してしまえば、何かのはずみで脱走することもあり得ますし、何度もシミュレーションをしてからの使用をおすすめします。
また、抱っこ紐になかなか慣れてくれず、嫌がる素振りを見せる場合には、無理に使用を続けるようなことはせずに、少しずつ慣れてもらえるように、短時間での使用を心掛けるようにしましょう。
まとめ
抱っこが大好きな甘えん坊の猫ちゃんの場合、満足するまで抱っこしてあげたいと考える飼い主さんは多いと思いますが、現実的に考えて長時間の抱っこは難しいですよね。
そんなときに是非活用してみたいアイテムといえば、猫用の抱っこ紐となり、飼い主さんも両手が空くため、時間を有効に使うことが可能となります。
猫は狭くて暗い場所を好む傾向が強いですし、抱っこ紐の中の環境は猫にとっても理想と言えるのではないでしょうか。
そして、大好きな飼い主さんの傍に長時間一緒に居られれば、抱っこ紐を気に入ってくれる可能性も高いため、購入を検討されている方は是非、この機会にお気に入りの商品を見つけてみてくださいね。
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