1.猫がだるまさんが転んだをするのは本当?
1-1.予告なしに突然スタートすることが多い
1-2.ちょっと怖いと感じる人も・・・
2.なぜだるまさんが転んだをするの?
2-1.狩猟本能
2-2.一緒に遊びたい
2-3.飼い主さんの反応が面白い
4.猫とだるまさんが転んだをするときのコツ
4-1.目があったらスタートの合図?!
4-2.人と行うときと手順は一緒
4-3.飼い主さんも猫になった気分でやってみよう!
4-4.猫が満足するまでやってあげる
猫がだるまさんが転んだをするのは本当?
猫がだるまさんが転んだをする動画が話題になったことがあり、おうちの猫ちゃんと実際にやってみたことがある方も少なくないでしょう。特に有名な動画が、モアクリさんのアップしている「だるまさんが転んにゃ – Stalking Cat -」。
「だるまさんが転んだ」の掛け声がなくても、まるで遊びのルールを分かっているようですよね。そして、飼い主さんが見るたびにまん丸の目でこちらを見る様子も可愛いですね。
◆予告なしに突然スタートすることが多い
猫の「だるまさんが転んだ」遊びは、こちらが意識していなくても突然始まることがあります。
飼い主さんが物陰からちょっと顔を出したような時に、猫にとっては遊びの合図になることがあるでしょう。
我が家では、階段の折り返し場所で「上ってくるかな?」「降りてくるかな?」と愛猫の様子を窺う際に始まることがあります。猫ちゃんの気分次第で突然始まりますが、気づいたときは一緒に楽しく遊んであげましょう。
◆ちょっと怖いと感じる人も・・・
猫の「だるまさんが転んだ」は不思議で、ちょっとホラーに感じることもあるでしょう。
猫に突然じーっと見つめられると落ち着かない気持ちになることもありますよね。ただ、特別不思議なものではありません。
猫の「だるまさんが転んだ」は、おうちの猫ちゃんに限らず、猫なら基本的にみんな持ち合わせている本能からくる遊びです。
猫が「だるまさんが転んだ」遊びをする理由を次の章で詳しくご紹介していきます
なぜだるまさんが転んだをするの?
猫が「だるまさんが転んだ」をするのは、主に狩猟本能からくるものです。
ほかにも、遊びたい気持ちや飼い主さんの反応を面白がっている可能性も考えられます。それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
◆狩猟本能
「だるまさんが転んだ」遊びをする猫の様子は、静かに獲物に近づくハンターのようです。
猫が遊ぶ理由も、実は狩猟本能からくるものと考えられます。
猫の祖先はリビアヤマネコという野生の猫種で、現在も中東からエジプトの砂漠地帯に生息しており、狩りをして暮らしています。
今ではペットとして人と一緒に暮らしている猫にも、祖先の狩猟本能は受け継がれています。
「だるまさんが転んだ」に似た動きは、猫以外にもトラなどのネコ科動物で見られる動作のようです。
◆一緒に遊びたい
猫が「だるまさんが転んだ」をするのは、飼い主さんと一緒に遊ぶのが目的である可能性もあるでしょう。
「だるまさんが転んだ」はもともと猫の狩猟本能からくる動きですが、おもちゃを使って遊ぶのと同様に、飼い主さんとのコミュニケーションを楽しんでいるとも考えられます。
◆飼い主さんの反応が面白い
猫にとって、「だるまさんが転んだ」遊びをしている時の飼い主さんの反応が面白いということもあるでしょう。
猫が動いたり止まったりするたびに、飼い主さんが反応して声を出したり笑ったりしてくれたら、猫は楽しく感じるのかもしれませんね。
猫がピタッと動作を止めるのはなぜ?
「だるまさんが転んだ」に特徴的なピタっと止まる動作。猫はなぜこのような動きをするのでしょうか?
理由の一つとしては、狩りの動きを模倣していると考えられます。
狩りの時は、獲物に静かに近づいて、獲物が動いたら、自分は気付かれないようにピタっと止まる必要があります。「だるまさんが転んだ」をしている時は、飼い主さん」を模擬獲物として見ているのかもしれませんね。
もう一つの理由としては、猫の「視力」に秘密があります。
猫は夜行性のため、暗闇でもよく見えるよう光をたくさん集められる構造をしています。猫の網膜の裏には、「タペタム層」という細胞膜があり、わずかな光を反射して視神経に伝える働きをしてくれます。このタペタム層は夜間に狩りをする動物には欠かせないものといえるでしょう。
一方で、猫の視力は人と比べてもよくありません。
猫の目は体の大きさに比べてとても大きく、目のピントを合わせる水晶体も非常に大きくなっています。しかし、水晶体の大きさに比べて水晶体を動かす筋肉が弱く、近くのものでもピントを合わせるのが難しいのです。
では、猫はどのようにして獲物を捕らえるのでしょうか?
実は、視力が悪い分、猫の目は動くものに鋭く反応する仕組みになっています。
その動体視力は人の4倍ともいわれています。例えば、止まっているものであれば約20mまでの距離しか見えない猫は、動いていれば約30mまでの距離まで見ることが可能です。猫が猫じゃらしなどのおもちゃに反応するのは、「動き」がポイントといえるでしょう。
逆に、動かないものは見えにくいのが猫。例えば、急に獲物が立ち止まると、一瞬見失ってしまうそうです。
猫は、動かない獲物に目のピントが合うのに時間がかかるのです。
猫の「だるまさんが転んだ」遊びでピタっと動きを止めるのは、動かないものにピントを合わせるためとも考えられます。
猫とだるまさんが転んだをするときのコツ
猫と楽しく「だるまさんが転んだ」遊びをするのには、ちょっとしたコツが必要。
「だるまさんが転んだ」を猫と一緒にやる方法とコツについてご紹介していきます。
◆目があったらスタートの合図?!
猫がじーっとこちらを見ているとき、それが「だるまさんが転んだ」の合図となることが多いでしょう。
「だるまさんが転んだ」をやったことがない猫ちゃんには、次のように始めてみてください。
まず、ある程度の距離に離れた場所にいる猫ちゃんに対して興味を引くような行動をとります。猫の狩猟本能を刺激するように疑似獲物になるようにするのがコツ。「だるまさんが転んだ」遊びを何回かやって、これは飼い主さんとのゲームであると理解すると、猫もすぐに遊びに乗ってきてくれるようになりますよ。最初のうちは猫じゃらしなどのおもちゃを使って、猫ちゃんの気をひいても良いですね。また、飼い主さんの姿を見せる、隠れるという行動でも注意を引くことができるでしょう。
猫はずっと見えているものにはあまり注意を払いません。小さな獲物のように穴に出たり入ったり、見えたり見えなくなったりする様子に引き付けられます。飼い主さんの手やおもちゃ、または飼い主さん自身が見え隠れするようにしましょう。
◆人と行うときと手順は一緒
遊び方は、猫も人も同じで、「オニ」が振り向くまでに近づいて、振り向くと同時に静止するというもの。
猫の「だるまさんが転んだ」の場合は、飼い主さんを疑似獲物として遊ぶゲームです。
猫は狩りをする際に獲物の動きが止まると猫自身もピタっと静止します。飼い主さんが身を隠した物陰から姿を現すことで、猫も動きを止めますので、それを繰り返すことで猫と「だるまさんが転んだ」遊びができます。
飼い主さんが見ていないときに猫ちゃんが近づいてきて、飼い主さんのところまで来たら猫ちゃんの勝ちです。
◆飼い主さんも猫になった気分でやってみよう!
「だるまさんが転んだ」は、猫ちゃんから飼い主さんの姿やおもちゃが丸見えになる場所ではうまくいきません。
猫ちゃんから飼い主さんの姿が死角になる場所を選びましょう。
ただ振り返るだけでなく、ドアや家具の陰に隠れて猫ちゃんから見え隠れするのがコツ。飼い主さんも猫と同じ気持ちになってやってみるといいですね。
◆猫が満足するまでやってあげる
「だるまさんが転んだ」は、猫にとっておうちで退屈しないための大事な遊び。飼い主さんとの遊びに慣れて乗ってきてくれるようになったら、猫ちゃんが満足するまで遊んであげましょう。
猫は飽きやすい性格の子が多いので、「だるまさんが転んだ」にも数回で飽きてしまうかもしれません。
「だるまさんが転んだ」をおうち遊びの選択肢の一つとして、いろんな方法で猫ちゃんと遊んで退屈させないようにしてあげましょう。
まとめ
「だるまさんが転んだ」は、猫の狩猟本能を利用して遊ぶゲームです。猫ちゃんにとっては、狩りのようなワクワク感があり、飼い主さんとのコミュニケーションもできて楽しい気持ちでしょう。どの猫ちゃんともできる遊びですが、ちょっとしたコツが必要になります。猫の気持ちになって、狩猟本能をくすぐっってみましょう。
「だるまさんが転んだ」で猫ちゃんと楽しく遊べれば、室内遊びの幅が広がり、猫ちゃんも退屈せずに過ごせますね。
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