1.猫語を理解したい!よく聞く6つの声を解説!
1-1.一番スタンダードな猫語「ニャー」
1-2.短く小さい「ニャ」
1-3.これぞ猫なで声!「ニャーン」
1-4.繰り返し「ニャーン ニャーン」と鳴く
1-5.遠吠えのような「アオーン」
1-6.猫といえば「シャーッ」
2.猫語を理解するには表情や行動も大切!
2-1.猫のボディランゲージを知ろう
2-2.野良猫も同じように鳴くの?
3.鳴き声ではない猫語
3-1.「ゴロゴロ」喉を鳴らす
3-2.人には聞こえない「サイレントニャー」
3-3.猫特有の「カカカ」「ケケケ」
猫語を理解したい!よく聞く6つの声を解説!
身体の小さい猫は基本的に、野生時代には敵に襲われないためにも単独で行動し、極力声を出さずに生きてきました。
そのため、猫同士のスキンシップはニオイでの交流が主となり、言葉を交わさずともコミュニケーションが可能だったようです。
しかし、今日の人間と暮らしている猫たちというと、よく鳴いているイメージがありませんか?
ペットとして人間と共に生活するようになってから、猫は行動だけでなく「鳴き声」でも気持ちを表現するようになったとも言われています。
嬉しかったり悲しかったり、怒っていたり、その時々で様々な鳴き方があることから「猫語」とも呼ばれていますが、一体猫語にはどのようなものがあるのでしょうか。
よく聞く6つの声について解説いたします。
◆一番スタンダードな猫語「ニャー」
猫が一番最初に習得したのではないかと考えられるのが、「ニャー」といったスタンダードな鳴き声です。
きっと初めて人間に対して猫語を発する猫ちゃんのほとんどは、様子見をするといった感じの、少し長めな鳴き声で「ニャー」と鳴くことでしょう。
このような少し語尾を伸ばすような鳴き声は、猫にとって相手の気を引きたいといった気持ちが込められ、挨拶的な意味が強いと考えられています。
何かしらの要求があるときに使う猫語となるため、その声に応えてあげると猫ちゃんはとても喜びます。
語気が強く「ニャー」と鳴くときは、不快感を示している証拠ですので、愛猫の声色をうかがいつつ、挨拶なのか、不愉快なのかを見極めてあげましょう。
◆短く小さい「ニャ」
「ニャー」よりも短く「ニャ」と鳴くときは、親しい相手に行う挨拶です。
飼い主さんの表情を読み取ったあとや、話しかけられたあとなどに鳴くことが多く、短い猫語で相槌を打っているとも考えられています。
また、「ニャニャニャニャ」と繰り返す場合は、嬉しいことがあったときの表現となるため、猫の鳴き声としてはあるあるとなり、心配不要です。
◆これぞ猫なで声!「ニャーン」
鈴の音のようなかわいらしい鳴き声の「ニャーン」は、飼い主さんに甘えていたり、何かしらの要求があったりする場合に出る声となります。
基本的に嬉しさの表現となるため、声も表情も穏やかとなり、飼い主さんの反応を待待っている場合には応答し、猫ちゃんの気持ちに寄り添ってあげましょう。
◆繰り返し「ニャーン ニャーン」と鳴く
「ニャーン」と一回だけでなく、語気を伸ばしてながら繰り返しで鳴いてくる場合は、強い要求があるときです。
飼い主さんに対して気持ちを伝えているのに、何も反応してもらえないときや、別の解釈をされてしまえば、猫も「違う!そうじゃない!」といってアピールしてくることが自然ですよね。
なかなか声に応えてもらえず、どんどん気持ちが募ってしまえば、「ニャーオ ニャーオ」「ニャオン ニャオン」といったイライラが募った声で鳴いてきますので、愛猫の行動から何を要求しているのかを汲み取ってあげてください。
◆遠吠えのような「アオーン」
何かしらの不安や不満な気持ちがあるときは、「アオーン」と鳴くことがよくあります。
毎日の生活の中でストレスが溜まっていくと、夜鳴きといった夜中に鳴き続けてしまうこともあるため、このように鳴いているときは、モヤモヤしている気持ちを解消させてあげなくてはいけません。
また、発情期を迎えたメス猫はオス猫を呼び寄せるときに、「アオーン」と鳴くことがあるようです。
◆猫といえば「シャーッ」
「ニャー」や「ニャン」といった、かわいらしい声で鳴くイメージの強い猫ではありますが、警戒心の強い猫特有の鳴き声も存在します。
その鳴き声は「シャーッ」といった、吐く息に音がついたような鳴き声となりますが、興奮状態のときや威嚇をするときに出す声となるため、飼い主さんがこの声で鳴かれたときは、その前にとられた行動に対して怒っている証拠です。
あまり気持ちの良い鳴き声ではないですし、嫌な気持ちにさせないためにも、イライラしていそうなときは関与しないようにし、気持ちを逆なでないようにしましょう。
猫語を理解するには表情や行動も大切!
気持ちがしっかりと表現されている猫語は、語気の強弱や長さなどによって意味合いを変えますが、人間のようにたくさんの言語や音を使い分けているわけではないため、一歩間違えてしまえば別の意味として、捉われてしまうことがよくあります。
私たちが猫語をしっかりと理解するためには、猫の鳴き声だけではなく、表情や前後の行動にも注目しなくてはいけませんよね。
人と共存することを選んだ上に、自分の気持ちを全力で伝えようとしてくる姿勢は、涙ぐましい努力が垣間見えるため、私たちも率先して気持ちを汲んであげる必要があると言えるでしょう。
◆猫のボディランゲージを知ろう
猫語を明確に理解するためには、日頃から愛猫のボディランゲージの意味を知っておくことも大切です。
猫のボディランゲージは「耳」や「尻尾」「ヒゲ」によく表れますが、ほかにも「目」「姿勢」「前足」などの部位に注目してみると、どんな感情でいるのかが次第に分かってくるようになります。
例えば、嬉しいときは尻尾をピンと立て、恐怖心があるときは耳が後ろに倒れ、興奮気味のときはヒゲが前方にぐっと出す、威嚇をするときは瞳孔が広がるなど、体全体で気持ちを表現していることに驚かされることでしょう。
◆野良猫も同じように鳴くの?
基本的に猫は野生下ではほとんど鳴かないため、野良猫はあまり鳴くことがありません。
単独の生活が長くなり、自分で獲物を捕獲して生きなくてはいけない野良猫は、獲物に気付かれたり敵に襲われたりしないためにも、極力声を出さないように生活していることが考えられます。
野良猫が敢えて鳴き声を出すシチュエーションは、発情期や野良猫同士のケンカ、高いところから降りられないなどの緊急時がほとんどのようです。
鳴き声ではない猫語
猫は表現豊かな動物であることが分かりましたが、猫語の中には通常の鳴き声でないものも存在します。
そのような猫語もマスターしておくと、より猫の気持ちが理解できますので、以下のような猫語があることも知っておきましょう。
◆「ゴロゴロ」喉を鳴らす
猫が出す音として、「ゴロゴロ」といった特有の音があります。
この音は猫の喉にある筋肉を細かく伸縮させることにより、声帯に振動が生じて音が鳴ると考えられており、明確な仕組みは未だに分かってはいませんが、この音を猫が出すときは、リラックス状態であると考えられているようです。
リラックスしているときや嬉しいときに出してくれる音ではありますが、ストレスや強い痛みを感じているときにも出すこともあるようなので、具合が悪いときにこの音を出している場合には注意が必要です。
◆人には聞こえない「サイレントニャー」
猫語の中には「サイレントニャー」と呼ばれる、音にならない鳴き声が存在しています。
実際には無音というわけではなく、人間には聞こえないほどの周波数となり、子猫が甘えたいときに母猫へ伝える鳴き声となるため、飼い主さんのことを見てサイレントニャーをしてきた場合は、たくさん甘えさせてあげるようにしてください。
◆猫特有の「カカカ」「ケケケ」
たまに愛猫が窓の外を見ながら、「カカカ」や「ケケケ」のような不思議な音を出している姿を見たことはありませんか?
この音を「クラッキング」と呼び、狩猟本能が発揮された際に出てしまう猫特有の音となります。
鳴き声というより歯と歯を素早く打ち鳴らす音となり、獲物を見つけて興奮しているのに捕まえられないなどの、もどかしい気持ちのときに出す音のようです。
まとめ
猫の鳴き声はワンパターンに思われがちではありますが、よく聞いてみると強弱が違ったり、語気が伸びていたりと、ちょっとした違いに気付くことかと思います。
それぞれの鳴き方にはしっかりと意味があり、ボディランゲージも合わさって強い気持ちが込められているため、飼い主さんはその思いを真摯に受け止めてあげる必要がありますよね。
人間と猫といった異種の関係性であったとしても、猫は長い歴史の中で私たちに寄り添うために、野生下ではそこまで重要ではなかった、鳴き声を取得してきました。
そっけなく人に懐かないといったイメージの強い猫が、このように地道に努力してきたと考えると、胸が締め付けられるような気持ちになりますよね。
それぐらい猫が私たちに使う猫語は特別なものとなりますので、愛猫から話しかけられた際にはしっかりと耳を傾け、どんな気持ちでいるのかを飼い主さんは汲み取るように努めましょう。
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