1.野良猫がついてくる理由4選
1-1.かまって欲しい、人間が好き
1-2.エサがもらえると思っている
1-3.ケガや病気から助けを求めている
1-4.子猫の場合:親猫の代わりを探している
2.ついてきた野良猫と触れ合う際の注意点
2-1.猫の感情を読み取った上で触れ合う
2-2.触る場合、感染症のリスクがある
3.野良猫がついてきた時の対処法
3-1.構わず無視をする
3-2.柑橘系の香りを身に着ける
3-3.猫が飼えない場合:餌を与えたり構わない
3-4.保護をしたい場合:少しずつ仲良くなりお迎えする
野良猫がついてくる理由4選
街中や街路時を歩いていると、野良猫を見かけることがあります。野良猫は警戒心の強い子が多く、近づくと逃げてしまうこともあるでしょう。一方で、野良猫でも人に近寄ってきて体をスリスリしてくるような子もいます。そんな人懐っこい野良猫がついてくるという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?なぜ野良猫がついてくるのか、気になる理由を4選ご紹介していきます。
◆かまって欲しい、人間が好き
野良猫の中には、人間が好きで「かまって欲しい」と思っている子もいます。人間にエサをもらったり優しくされたりした経験があれば、人間に懐いてくることも少なくありません。人間が好きでかまって欲しい子は、しっぽをピンと立てて体をすり寄せてきます。これは、猫が甘える時や相手に親愛の気持ちを伝える際に見られます。
特に懐いてくるような子に関しては、実は野良猫ではなく飼われている猫ちゃんの可能性も考えられます。最近では完全室内飼いが推奨されて外に出ている猫は少ないですが、交通が少ない田舎や住宅街では外を散歩していることもあるかもしれません。安易に連れて帰ったり保護したりするのはやめましょう。
◆エサがもらえると思っている
野良猫のほとんどは、常に空腹を抱えて餌を探しています。人に飼育されていない野良猫が、外で生きていくことは想像以上に大変で、満足できるほど餌を食べることは非常に困難です。
「エサがもらえる」と期待している場合、猫は一定の距離を保ちながらついてきてじっと視線を送ってきます。
ただし、「可哀そうだから」とむやみにエサをあげることは、その場所に住み着いたり、さらなる繁殖につながったりして、近所の迷惑になることも…!現在は「地域猫」の活動が広まりつつあり、耳の先端にあるV字型の切れこみは去勢避妊手術の印になっています。このような猫は「さくら猫」と呼ばれ、地域全体でお世話されています。このような子を見かけたら、心配せず優しく世話してあげましょう。
◆ケガや病気から助けを求めている
ケガや病気で人間に助けを求めてついてくることもあります。以前、人に助けを求めて子猫のところまで案内する母猫の動画を観たことがあります。弱っている時に優しそうな人がいれば、助けを求めて一生懸命にアピールするのかもしれません。
◆子猫の場合:親猫の代わりを探している
子猫の場合、親猫のかわりになる相手を探してついてくることがあります。
捨てられた子猫や親猫からはぐれた子猫は、空腹だけでなく不安にも襲われています。
子猫が親猫の代わりになる相手を探している時には、力の限り鳴き続けて自分の居場所を一生懸命伝えようとするのです。
ついてきた野良猫と触れ合う際の注意点
ついてくる野良猫がいれば、猫好きさんはなかなかその場をすぐには去れませんよね。ただ、野良猫と触れ合う時にはそのリスクを理解しておくことが大切です。野良猫と触れ合う際の注意点について紹介していきます。
◆猫の感情を読み取った上で触れ合う
野良猫は身近な存在ですが、飼い猫に比べて強い野生の本能を持っています。その警戒心から、近づく人間を突然攻撃してくることもあるでしょう。飼い猫のように人慣れしておらず、コミュニケーションがうまく取れない子もいます。こちらが何もしなければすり寄って来て、撫でようとすると突然攻撃してくることもあります。野良猫がついてくる場合でも、豹変する可能性があるため注意が必要です。
子猫や病気やケガで弱った猫でも、最後の力を振り絞って抵抗することがあります。動物が攻撃する場合、多くは恐怖の感情から自分を守るために攻撃しています。野良猫は警戒心が強く、人間に対する恐怖から攻撃してくることもあるかもしれません。よく猫を観察して、怖がる素振りがあれば無理せず触らないようにしましょう。触る際には、猫の様子を観察して、ゆっくりした動きで触れるのがポイントです。
◆触る場合、感染症のリスクがある
野良猫は、どこで何をしているのか分かりません。また、人獣共通感染症という動物を介して人間にうつる病気もあるため、野良猫に触る場合は感染症のリスクがつきものです。特に気を付けたい感染症が「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」。SFTSは、ウイルスを持つマダニに刺されることで感染する場合もありますが、感染した猫に噛まれることでも感染します。感染すると死に至ることもある大変危険な病気です。国内でも感染者が確認されており、2013年には野良猫による感染で実際に死者も出ています。このようなケースは世界初とのことで、稀ではありますが、今後も注意が必要です。野良猫に触る場合は、感染症のリスクがあるということを念頭に置いて、触ったらしっかりと手を洗うようにしましょう。特に、小さい子にはむやみに野良猫を触らないように教えてあげることが大切ですね。
野良猫がついてきた時の対処法
野良猫がついてくる理由をご紹介しましたが、実際に野良猫がついてきた時はどうすればよいのでしょうか?ついてきた時の対処法やついてくるのを止める方法について解説していきます。
◆構わず無視をする
野良猫がついてきても構わず無視をするのが対処法の一つです。猫も無視されれば諦めてついてくるのを止めるでしょう。猫がついてくるのに無視をするのは心が痛みますが、中途半端に構ったり世話をしたりするのは、猫のためになりません。目を合わせず、構わないようにして対応してみてください。
◆柑橘系の香りを身に着ける
野良猫がついてくるのを止めさせたい場合は、猫が嫌いなニオイである柑橘系の香りを身に着けるのがオススメです。ミント系やその他の強いニオイも嫌うと言われています。もし猫がついてきて困っているという方は、レモンやミントなどのフレグランスを活用してみるとよいかもしれません。
◆猫が飼えない場合:餌を与えたり構わない
ついてくる野良猫を迎えることができない場合は、むやみに餌を与えたり構ったりしないようにしましょう。
その時「可哀そう」という気持ちから構ったりエサを与えたりすれば、その子は今後も期待して待つことになるでしょう。責任が取れないのにむやみにかわいがるのは、猫にとって残酷なことなのです。野良猫の世話をするなら今後も面倒をみる覚悟を持って対応しましょう。
◆保護をしたい場合:少しずつ仲良くなりお迎えする
野良猫を保護したいという場合は、無理に捕獲せず、少しずつ慣れてもらいながらお迎えしましょう。猫のためといって無理やり保護しようとするとお互いのケガにもつながります。ご飯やおやつをあげると、早く仲良くなれるでしょう。すでに人慣れしていて抱っこもできるような猫であれば、すぐに保護できるかもしれません。ただ、人慣れしている猫は飼い猫であることも考えられるため、周囲の様子を確認して勝手に保護しないように注意しましょう。
まとめ
野良猫がついてくる場合は、「かまって欲しい」「エサが欲しい」「助けてほしい」という気持ちが理由として挙げられます。しかし、むやみに野良猫の世話をするのは、感染症やケガのリスク、近隣住民の迷惑につながる恐れがあるため注意が必要です。時には、構わずに無視するのも正しい対応と言えます。現在は、地域猫活動も増え、野良猫と人間の共生の新たな形づくりが進んでいます。野良猫を助けるために、保護や地域猫という選択肢も検討してみるといいですね。
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