保護猫を迎え入れたら慣れるまでにどれぐらいの期間が必要なの?

2023.06.16

保護猫を迎え入れたら慣れるまでにどれぐらいの期間が必要なの?

最近では捨て猫や野良猫、何かしらの理由によって保護した猫といった「保護猫」を迎える里親さんが増えてきました。 第2のニャン生活をより幸せな時間にするためにと、前向きな気持ちで迎え入れる里親さんがほとんどだとは思いますが、実際問題保護猫は人間に慣れるまで、かなりの時間を要するとも言われています。 迎え入れても保護猫がなかなか心を開いてくれないと、どのように接してよいのか不安になる飼い主さんも多いことでしょう。 保護猫は一体、人間に慣れるまでどれぐらいの時間を要するものなのでしょうか。


【掲載:2022.06.06  更新:2023.06.16】

保護猫が慣れるまでどのくらいかかる?

保護猫

保護猫が人間に慣れるまでの時間は、その子がどのような環境で暮らし、どのような扱いを人間から受けてきたかによって大きく異なります。

人間と暮らしたことのない子猫や若い猫であればもちろん、柔軟性があるため人間に慣れていくスピードも早いですが、劣悪な環境で暮らしてきた猫は、なかなか心を開いてくれないことがほとんどです。

そしてどんなに劣悪な環境で生活をしていたとしても、猫は環境の変化を嫌う動物なので、心を閉ざしたまま気持ちを押し殺し、人間との関わり合いを持たないようにする子は多いと言われています。

それぐらい保護猫は繊細な心の持ち主が多いため、「1週間ぐらいで慣れてくれればいいな」などといった安易な気持ちで里親になってしまうと、飼い主さんの思い通りに事が進んでいかないことに、苛立ちを覚えてしまうかもしれません。

個体にもよりますが、最低でも慣れ始めるまでに2週間以上はかかると考え、保護猫の気持ちを尊重しながら、ゆっくりと距離を縮めていきましょう。


保護猫を家に迎え入れる時に注意すること

譲渡会や里親サイトなどで出会った保護猫を迎え入れる場合には、必ずトライアル期間という時間が設けられます。

その猫ちゃんが余生を過ごすに値する家族構成なのか、生活環境なのかなど、さまざまな相性や資質を見ていく期間となり、保護主が問題ないと判断した後に、正式な譲渡の手続きに入ることがほとんどです。

保護猫を家に迎え入れることが決まった際には、どのような注意が必要となるのでしょうか。

◆必要なアイテムを準備しておく

トライアル期間であっても、保護猫を迎え入れる際に必要なアイテムは、譲渡後のことも考えてある程度準備しておくことが大切です。

保護猫の中には心に大きな傷を負っている子も多く、環境が変わることによって多大なストレスを受けてしまう可能性が高いため、少しでも不安な気持ちを和らげてあげる工夫が必要と言えるでしょう。

最低限準備しておくべきアイテムとは、以下の通りとなります。

●お迎え時のキャリーバッグ
●食事と飲水用の器
●猫用トイレ
●ケージ
●寝床にできるグッズ
●目隠し用のタオルや毛布など

心に傷を負った保護猫の場合、触れることさえできないことが多いため、移動の際には必ずキャリーバッグを利用します。

猫は狭くて暗い場所だと落ち着く性質を持っていることから、キャリーバッグの上からタオルをかけて目隠しをしておくこともおすすめです。

そして食事や飲み水用の器、猫用のトイレは事前に用意しておかなくてはいけませんが、保護主のもとで食べていたキャットフードや猫砂は、商品名を聞いて同じ物を準備しておき、猫砂は使用済の匂いがついたものを少し分けてもらうと良いでしょう。

そして家の中では慣れるまでに、自分のパーソナルスペースを保つためにも、保護猫専用のケージを準備してあげてください。

ケージの中に食事スペースや排泄スペースのほかに、落ち着いて眠れるようなベッドやハウスなどを準備し、一通りの生活ができるような環境を整えてあげましょう。

目隠しができるように、ケージを覆えるような大き目の毛布なども準備しておくと安心です。

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◆干渉しすぎない

保護猫を迎え入れたことにより、生活の質が上がったことから、早急に距離を縮めて仲良くなりたいと願う飼い主さんは多いことでしょう。

しかし、過去に違う環境で暮らしてきた猫にとって、そう簡単に新しい環境に慣れることはできませんし、心に傷を負っている子であれば、人間のことを信用できない子がほとんどです。

そんな保護猫の気持ちも考えずに、自分の楽しみな気持ちを優先してしまえば、トライアルも上手くいかずに正式な里親になることさえできません。

迎え入れた保護猫が慣れるまで、保護猫の気持ちを第一優先に考えてあげてください。

◆先住猫が居る場合は慣れるまで別の部屋で生活を

先住猫が居る場合は、同種の動物だからといって同じ空間で生活させるのではなく、慣れるまでは別々の部屋で生活をさせてあげてください。

すぐに対面させてしまうと、先住猫は自分の縄張りを脅かす存在だと判断しかねませんし、保護猫は別の猫を見ることにより、さらにその場所に対して抵抗感を覚えてしまうはずです。

慣れるまでにはお互いに多少なりのストレスがかかってしまいますが、お互いの気持ちを優先させてあげるためにも、対面は慎重に行うようにしましょう。


保護猫が家に慣れるまでの期間

保護猫が家に慣れるまでは、もちろん個体にもよりますが、環境になれるまでが最低2週間程度かかるため、2週間から1ヶ月ぐらいは時間を要します。

ケージの中で食事をしっかり摂り、排泄をしている様子が見られれば、飼い主さんが在宅の時間帯はケージの扉を開けたままにしておき、室内への出入りが自由にできるようにしておくこともおすすめです。

自分の意思でケージの外に出てみたいと思うことが、家に慣れるための第一歩となりますので、少しずつ家の中で過ごしてもらう時間を増やせるように努めましょう。


保護猫が人に慣れるまでどのくらいかかる?

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飼い主さんは毎日保護猫の居るケージへ食事や飲み水を運び、排泄物の処理をするために猫用トイレの掃除をしますが、そのときに威嚇をされないからといって猫が人に慣れたとは言い切れません。

肝心なのは飼い主さんが保護猫に触れられるかどうかですし、触れた際に威嚇や攻撃されないことこそが重要なため、かなりの時間を要することは覚悟しておきましょう。

少しずつ距離を縮めていくために、ケージから出入している姿を見かけても騒がず、いつも通りの生活を送るようにしてください。

そして保護猫が飼い主さんの近くに来たとしても、そこで触ろうとしてしまうとまた距離が縮められなくなってしまうため、平常心を装って干渉せずに見守ってあげるだけに留めましょう。

徐々に距離が近づいてきていると感じられたのであれば、食事や排泄物を片付ける際に、優しい声で話しかけながら、人差し指を保護猫の鼻の前に差し出し、攻撃せずにニオイを嗅いでくれれば、心を許し始めているサインです。

ここまで慣れてくれるのには個体差もありますが、迎え入れから1ヶ月以上はかかると思っておきましょう。

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保護猫と距離を縮める方法

保護猫に気持ちの変化が見られたようであれば、かなり距離は近くなっているはずですが、決定的な何かがない限り、本当の家族として認めてもらえない気がしますよね。

さらに距離を縮めるためには、どんな工夫をすれば良いのでしょうか。

◆おやつをあげる

ご飯とは別に、嗜好性の高いおやつを有効活用してみることもおすすめです。

基本的に警戒心の強い猫にとって食べるということは、無防備になってしまうことから敵に襲われる危険性が高く、信用できない相手にその姿を見られることを嫌がります。

嗜好性の高いおやつであれば、美味しそうな香りにつられて、食欲が警戒心よりも勝る可能性は高いため、おやつをあげて距離を縮めることが有効となりますよね。

また、信頼関係が強くなればなるほど、飼い主さんの手からおやつを食べてくれるようにもなるため、チュール系のおやつなどをあげて、上手に距離を縮めていきましょう。

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◆少しずつ遊んであげる

狩猟本能を持ち合わせている猫は、動くものに対して興味を惹かれるといった習性を持っています。

しかし、社会化期に十分な経験をしていない保護猫のほとんどは、遊ぶ楽しさを知らずに成猫になってしまったため、誰かに遊んでもらう面白さを体感したことがありません。

生きるための狩猟ではなく、ワクワクした気持ちを体験できるだけの狩猟(遊び)は、心身にかかるストレスもまったく無くなるため、家猫になった際にはその楽しさを、飼い主さんが身をもって教えてあげるべきではないでしょうか。

慣れるまでにたくさん時間がかかったとしても、慣れてしまえば180度性格が変わる子もたくさんいるため、距離が近づいてきたと感じれば、おもちゃを使って少しずつ遊んであげるようにしましょう。

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まとめ

成猫の保護猫は自我が強く出ていることからも、譲渡先が見つからずに殺処分の対象になってしまう子はまだまだたくさん居ます。

どの猫だって平等に幸せになれる権利はあるはずなのに、産まれてきたことさえ祝福されないということは、日本ではまだまだペットに対しての考え方が、甘い国だということが垣間見れますよね。

もし現在猫を飼いたいと思っている方がいらっしゃるのであれば、保護猫も譲渡の選択肢に入れて考えてあげてください。

自我を持った猫ちゃんが慣れるまでには時間を要することは事実ですが、一度心を開いてくれれば、今まで甘えることを知らなかった分、飼い主さんへの愛情をすべての行動で示してくれることでしょう。

そんな純粋な子たちが多い保護猫だからこそ、幸せなセカンドライフを送ってほしいと願わずにはいられません。

保護猫を迎え入れた際にはそのような気持ちを大切にし、保護猫を第一優先に考えた生活を送ってみてはいかがでしょうか。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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