1.猫は暇を感じているわけではない
1-1.猫の仕事は狩りをしたり、縄張りを守ること
3.猫が退屈をしている時の3つのサイン
3-1.飼い主に構ってアピールをする
3-2.毛づくろいをいつも以上にする
3-3.一点を見つめてぼーっとしている
猫は暇を感じているわけではない
猫は眠っていることが多く、いつも暇そうに見えますよね。しかし、猫が暇そうであっても常に退屈を感じているわけではありません。なぜ猫がよく眠るのか、その理由を解説していきます。
◆猫の仕事は狩りをしたり、縄張りを守ること
猫はもともと狩りをしたり縄張りを守ったりして生きてきました。肉食動物である猫は、草食動物とは異なり、食事に多くの時間を割くことはなく、その分狩りや睡眠に多くの時間を使います。狩りをしていた猫は、よく眠りエネルギーを回復させて、次の仕事に備える必要があったのです。人間にご飯をもらって、おうちで安心して暮らしている猫ちゃんにも野生時代の本能が備わっています。そのため、室内飼いの猫ちゃんも同様に一日を通して長時間睡眠をとります。また、猫は薄明薄暮性の動物であるため、私たちが見ていない時間帯に活発になることも暇そうに見える理由の1つでしょう。私たちが見ていないところで活動的に動き回っているのかもしれません。この他にも、猫は高齢になったり弱っていたりすると眠る時間が長くなります。
いずれも猫にとっては必要な睡眠と言えるでしょう。
猫は体を動かせないとストレスになってしまう
猫にとって休むことはとても大切ですが、ずっと体を動かせないとストレスを感じてしまいます。猫は本来狩りをして暮らしており、室内飼いの猫ちゃんにもその本能が備わっています。動物は本来の行動を制限されるとストレスを感じるもの。私たちも外に出たり遊んだりすることを禁止されて、ずっとお家にこもっていたらストレスを感じてしまうのではないでしょうか?猫ちゃんにとってはなおさら大きなストレスになることでしょう。
十分なエネルギーの発散と退屈な時間を解消させてあげることで、猫ちゃんのストレスをためないようにすることが大切です。これは、猫ちゃんにとっても必要ですが、飼い主さんにとっても重要です。猫ちゃんが昼間に遊ぶことで、夜中に飼い主さんを起こしにきたり、走り回ったりという行動の予防につながるのです。さらに、猫ちゃんにとっては、運動不足の解消にもなりますね。室内飼いの猫ちゃんにこそ、体を動かせる環境作りや遊ぶ時間の確保は重要なポイントです。
猫が退屈をしている時の3つのサイン
猫は必ずしも退屈しているわけではありませんが、本当に退屈している時の見極めが大切ですね。猫が退屈している時に見せる退屈サインを3つご紹介していきます。
◆飼い主に構ってアピールをする
猫が退屈を感じると、甘えん坊の猫ちゃんは飼い主さんに構ってアピールをします。例えば、飼い主さんのことをじっと見つめたり、「あそんで!」「なでて!」と鳴いたりします。私たちも退屈している時に、友人や恋人にちょっかいを出すことがありますよね。猫ちゃんも退屈な時は、飼い主さんに構ってほしくてアピールするのです。なかなか構ってもらえない時は、飼い主さんの仕事や作業を邪魔することもあるでしょう。よくパソコンの上に乗ってきたり、飼い主さんの後をついてきて鳴いたりする子がいますよね。猫ちゃんがアピールしてきた時は、時間をとってかまってあげましょう。撫でてあげたり、おもちゃを使ってコミュニケーションを取ったりしてあげるといいですね。
◆毛づくろいをいつも以上にする
猫は退屈を感じると、いつも以上に毛づくろいをすることがあります。毛づくろいは「グルーミング」とも呼びます。猫の過剰なグルーミングは、多くがストレスによるもの。グルーミングには、身体をキレイにするだけでなく気持ちを落ち着ける役割もあるのです。この過剰なグルーミングによって、お腹の毛が剥げてしまうことも…!猫はストレスを感じやすい生き物であるため、退屈以外にも環境の変化などさまざまなストレス要因が挙げられます。猫ちゃんの様子を観察しながら、どこでストレスを感じているのか考えてあげることが大切ですね。退屈の改善などを行っても過剰なグルーミングが治らない場合は、一度動物病院に相談してみてください。ストレスを感じやすい子であったり、皮膚病など他の原因であったりする可能性もあります。このような場合は、気持ちを落ち着けるサプリや薬の処方、症状に応じた適切な処置をしてもらえるます。猫が毛づくろいをいつも以上にしていると気になったときは、その大事なサインを見逃さないようにしましょう。
◆一点を見つめてぼーっとしている
猫がストレスを感じているとき、一点を見つめてぼーっとすることがあります。元気や意欲のない時に、私たちもぼーっとしてしまうことがありますよね。もし猫が暇そうにぼーっとすることが多くなっていたら、退屈でストレスを感じているサインかもしれません。猫がぼーっとしている様子が気になった時には、おもちゃを使って遊んであげて、やる気を出してあげましょう。遊ぶ時間ができることにより、生活の中にハリが出て、猫ちゃんのストレス解消や気力アップにつながります。ただし、単純に休んでいるだけの場合もあるため、あまり頻繁に構いすぎないようにすることもポイントです。
猫が退屈にしてる時の対策
猫が退屈を感じている時にはどうしたらよいのでしょうか?飼い主さんができる猫ちゃんの退屈対策をオススメのおもちゃとともにご紹介してきます。
◆おもちゃを与える
おもちゃはで遊ぶ刺激は、猫ちゃんにとって生活のハリになり、ストレス解消にも運動不足解消にもなります。そして、退屈によるストレスで生じる攻撃行動や破壊行動、毛が剥げるほどの過剰なグルーミングなどが減少します。猫ちゃんは、おもちゃを追いかけると「ドーパミン」、おもちゃを捕まえると「エンドルフィン」が脳内から分泌されます。ドーパミンは「楽しい・快感」、エンドルフィンは「幸福感」を得られる神経伝達物質。おもちゃを選ぶ時は、猫ちゃんの好みが大事ですが、実体があって捕まえられることも重要なポイントです。
猫ちゃんにおすすめの「ニャンコのおもちゃ いもむし グリーン」
こちらは、猫ちゃんの好奇心をくすぐるぬいぐるみおもちゃ。本能を刺激し、ストレス解消に役立ちます。蹴ったり噛みついたりすることは、猫ちゃんの自然な行動です。おうちの家具などをボロボロにされるのはとても困りますが、このおもちゃなら思う存分やらせてあげられます。猫ちゃんによって好みがあるため、いくつかおもちゃのぬいぐるみを用意してあげるとよいでしょう。
◆コミュニケーションをとる
猫ちゃんが暇そうで構ってアピールをしてきたら、コミュニケーションを取ってあげましょう。例えば、声を掛けたり撫でてあげたり、猫ちゃんが望むかたちでコミュニケーションを取るのが一番です。また、一緒に遊ぶことは、猫ちゃんとの大切なコミュニケーションのひとつ。毎日の遊びで猫ちゃんの動きを観察することで、病気やケガにもいち早く気づけることでしょう。
こちらのおもちゃはさらっとした2種類の天然羽根とパタパタサテンリボンが楽しい振るタイプのおもちゃです。
弾力のある線材を使用しているため、振りやすいのが特徴のハンディータイプ。ヒラヒラする物は猫ちゃんの狩猟本能を刺激して、思わず夢中で追いかけてくるでしょう。飼い主さんも振りやすいので、一緒に楽しく遊んでコミュニケーションが取れますよ。ただし、猫ちゃんが羽を食べてしまわないように注意しましょう。
まとめ
猫がよく眠るのは、本来の習性で自然なことです。しかし、「激しいアピール」「過剰なグルーミング」「ぼーっとする」というのは猫の退屈サインです。退屈は猫にとってストレスであり、無気力になる場合や問題行動につながる可能性もあります。おうちの猫ちゃんをよく観察して、休んでいるのか退屈しているのかを見極めることが大切です。そして、猫を退屈にさせないために、おもちゃを活用して積極的にコミュニケーションを取ってあげましょう。
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