1.猫がしんどい時の寝方4選
1-1.横にならずうずくまったまま寝る
1-2.お腹を隠すように丸まって寝る
1-3.いつもと違う場所で寝る
1-4.眠りが浅く何度も起きる
2.体調が悪い猫が見せるサインとは
2-1.いつもと違う行動をする
2-2.呼吸が変になる
2-3.警戒心が高まり神経質になる
3.猫が具合が悪そうに寝ていた時に出来る対応
3-1.他の体調不良のサインがないかを観察する
3-2.生活環境を見直してみる
3-3.動物病院に連れていく
猫がしんどい時の寝方4選
猫はとてもよく寝る動物です。
猫に必要な睡眠時間は、一日16時間程度と言われており、子猫や高齢の猫だと20時間以上も眠ることもあります。
私たち人間は体調不良になると、横になったり休養する為に寝たりしますが、猫が長く寝ているのは通常通りです。
それでは、猫は体調が悪くて「しんどいな…」と感じている時に、どのようにして過ごすのでしょうか。
野生時の名残から具合が悪くてもそれを隠すことが多い猫ですが、よく観察していると実はしんどい時には普段とは異なる寝方や行動を
していることがあります。
猫それぞれに個性がありますので、このように寝ていたら絶対に具合が悪い!と一概には言えませんが、体調が悪い猫が見せやすい寝方として是非参考にしてみてください。
◆うずくまったままの姿勢で眠る
猫は体調が悪い時、何かあってもすぐに動けるように、足の裏を床につけてうずくまったような体勢で眠ることがあるようです。
うずくまって、なんだか具合が悪そうな顔をしている…という場合は、体調が悪いのかもしれません。
猫は表情が分かりにくいと言われますが、リラックスしている時には本当に幸せそうな顔で寝ていると思います。
どこか緊張感のある張り詰めた雰囲気で休んでいた時には、その他に異常はないか十分注意してあげてください。
◆お腹を隠すように丸まって眠る
猫は体調が悪い時に、お腹を隠すように丸まって眠ることがあります。
しかし、猫は寒いときにも丸まることが多いので、「丸まっている=具合が悪い」とは一概には言えません。
また、普段から丸まった姿勢で寝るのが習慣になっている猫もいますので、「苦しそうにぐったりしている」「元気がない」など、普段の様子と違うところがないか、注意深く見守りたいものです。
◆いつもと違う場所で寝る
猫は、猫ベッドや毛布など、お部屋の中で自分の「におい」が付いた「お気に入りの寝場所」で寝ることが多いです。
しかし、体調が悪いときや、何かしらのストレス、不安を感じているときには、いつもの場所と違う場所で寝ることがあるようです。
お部屋の中で、普段は行かないような場所に隠れて、じっとして動かない…というような時は注意してください。
◆眠りが浅く何度も起きる
人間でも、体調が優れないときには、「寝つきが悪い、眠りが浅い」ということがあるものですよね。
猫も体調が悪いと、警戒心がいつも以上に高まり、眠りが浅くなることがあるようです。
一見、眠っているように見えても、体を休めているだけで、熟睡せずに、周囲の様子を伺っていることもあります。
また、少しの物音で何度も目を覚ましてしまうこともあるようです。
体調が悪い猫が見せるサインとは
猫が体調の悪いときの寝方には、特徴があります。
しかし、猫が寝る姿勢には個体差がありますので、それだけで、体調不良を見分けるのは少し難しいかもしれません、
寝方の変化以外にも、体調が悪いときに出やすい「サイン」があります。下記のようなサインが出ていないでしょうか。
◆いつもと違う行動をする
いつもより、極端に動きが少なくなって、じっとしている、お部屋の中で、体を隠せる狭い場所、見つかりにくい場所で休みたがる、今までは食べていたご飯を、急に食べなくなった、トイレを失敗するようになった、攻撃的になった…などの「いつもと違う行動」が見られたら、少し注意した方がよいでしょう。
その背景には、何らかのストレスや不安、病気が隠れている可能性もあります。
◆呼吸が変になる
猫がリラックスしているとき、お腹のあたりを観察すると、一定のリズムで、お腹の毛がゆっくり上下に動いていることがわかると思います。
呼吸が速くなると、この上下の動きが早くなったり、一定のリズムを刻まなくなったりします。
こんなときは、異常のサインかもしれません。
また、呼吸に伴って「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」などの異音が聞こえる場合も、何らかの病気が疑われます。
呼吸の異常は、重大な病気のサインである可能性もあります。できるだけ早く、動物病院を受診することが望ましいでしょう。
◆警戒心が高まり神経質になる
その猫の元々の性格にもよりますので一概には言えませんが、猫は比較的警戒心の高い動物です。
体調が悪いときには、そのことを周囲に悟られないように…という心理が働いて、いつも以上に警戒心が高まり神経質になる傾向にあるようです。
普段は触らせてくれるのに、触れようとすると怒ったりすることがあれば、その場所が痛んでいたりする可能性もあります。
普段からよくコミュニケーションを取り、ボディチェックをしつつ、「触れられない」ことが異変であると気づけるようになると良いでしょう。
猫が具合が悪そうに寝ていた時に出来る対応
猫がしんどそう(苦しそう、辛そう)な寝方をしているのに気付いたときは、少しでも早く適切な対処をしてあげたいものです。
飼い主さんができる対応としては、以下のようなものがあります。参考にしてみて下さい。
◆他の体調不良のサインがないかを観察する
猫は、病気やケガなどの体調不良によって、体の痛みや辛さを感じていても、本能的に、できるだけそれを隠そうと我慢してしまう傾向があります。
また、人間のように言葉を話すことができないため、自分の体の状態を伝えることができません。
先ほどご紹介したような「体調不良のサイン」が出ていないかを、注意深く観察してみましょう。
◆生活環境を見直してみる
猫は「いつもと同じ」が好きな動物です。
引っ越しや、新しい猫との同居の開始など、急な生活環境の変化によって、ストレスや不安を感じることがあります。
警戒心が高まって、安心して寝られなくなることがあるかもしれません。
また、猫は繊細な動物なので、ちょっとした生活音や室温の変化などにストレスを感じている場合もあります。
秋から冬への季節の変わり目には、急に気温が下がる日があります。
今日は寒くなりそうだなという日には、あらかじめ「寒さ対策」をしておいた方が猫にも負担がかからず、快適に過ごしてもらえるでしょう。
猫がストレスを感じていないかを気にかけてあげるようにして、問題があれば、生活環境を見直してみることも大切です。
◆動物病院に連れていく
猫の様子が普段と違うときや、その他の気になる症状やサインが出ているとき、まずはネット検索をして調べる、という飼い主さんも多いかもしれません。
もちろん、飼い主さん自身がネットや本で調べることで、問題が解決できる場合もあります。
しかし、世の中に出回っている情報の中は、根拠が不確かなものもあります。
大切な猫の健康・安全のためには、やはり専門家である獣医師さんに相談するのが、最も安心できる確実な方法だと思います。
まとめ
猫がしんどい時に見せる寝方についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
猫が「しんどい、苦しい、辛い」などと感じて寝ているときには、猫が一生懸命隠していたとしても、どこかにサインが出ているはずです。
「いつもと違う行動をしていないか」という点が鍵になってきますので、寝方に異変を感じたり、なんだかぐったりしているように見えるなど、いつもと違うと感じたことがあれば病院へ連れてってあげてください。
また、ご紹介したように、猫は体調が悪い時にも丸まって眠ることがありますが、その子によっては寝やすかったり安心することから丸まって寝ることがあります。
人間の「寝相」が人ぞれぞれであるのと同様に、猫にも個性があり、好きな寝方などがあると思います。
猫が快適に、リラックスして寝ているときの姿勢は、急所であるお腹を上に向ける「ヘソ天」や、手足を伸ばしている姿勢などが挙げられますが、「ヘソ天」をめったにしない猫や、いつも丸まって眠るという猫もいますので、まずは愛猫がリラックスして寝ているときの様子を、普段からよく見ておくとよいですね。
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