1.猫が反省中と思われるサイン5選
1-1.あくびをする
1-2.目を合わせようとしない
1-3.グルーミングをする
1-4.体を小さく丸める
1-5.しょんぼりとしている
猫が反省中と思われるサイン5選
猫が反省中だと思われるサインはいくつかありますが、実際に反省しているのかどうかは、猫ちゃん自身にしか分かりません。
ただ、飼い主さんが愛猫に対して怒ったり叱ったりしたあとに、以下のような仕草や行動が見られる場合には、反省中なのかもしれないため、深追いしないで様子を見るようにしましょう。
◆あくびをする
猫の反省中のサインとして、「あくびをする」といった仕草があります。
人は眠くなったときなどにあくびが出ますが、猫にとってあくびをするといった仕草は、極度の緊張やストレスから解放されるために、敢えてあくびをして気持ちを切り替えようとするのです。
このような行動を転位行動と呼びますが、私たちの解釈と猫との解釈はまったく異なることを理解し、愛猫の気持ちを汲み取ってあげたいものですよね。
言葉で「ごめんなさい」と謝ることができないからこそ、ストレスに耐えて耐えて反省しているようであれば、今後怒るときには感情を込め過ぎないようにした方が良いでしょう。
反省中のサインとしてあくびをする子も居ますが、中には怒られることに慣れていて、「わかったよ」といった面倒な気持ちであくびをする子も居ます。
反省中にあくびをするのは猫ちゃんの性格も大きく左右しているため、あくびをしたあとにどのような反応を示すのか観察をしてみることもおすすめです。
◆目を合わせようとしない
飼い主さんに怒られたことにより気まずさを感じている猫ちゃんの中には、「目を合わせようとしない」子も存在します。
怒られると分かっていてもイタズラをしてしまった後や、トイレが汚れていて粗相をしてしまったなどの場合には、猫にとってもどうしようもない生理現象とも言えますので、相手の顔が見られなくなったとしても仕方がないですよね。
また、猫にとって目を逸らすという行為は、相手に対して降伏しているといった意味を持つため、確実に飼い主さんに対して引け目を感じているサインだとも受け取れます。
猫は目が合うと相手に敵意を感じるといった性質も持っているため、敢えて飼い主さんに対して目を合わせないようにしているのであれば、申し訳なくて反省している気持ちが強いというのも納得です。
ほかにも、目が合った瞬間に目を背けるようにあくびをするときには、「自分はケンカをする気がないですよ」「私が悪かったです」といった意思表示となるため、飼い主さんの怒りが強かったとしても、それ以上の追及はしないでおきましょう。
◆グルーミングをする
猫の転位行動の中にはあくびをするといった行為だけでなく、「グルーミングをする」といった行動も挙げられます。
猫にとってグルーミングは身だしなみを整えているだけでなく、リラックス効果も得られる行動となりますが、飼い主さんに怒られた際にグルーミングするときは、動揺している自分の気持ちを落ち着かせて、少しでも飼い主の怒りが収まるタイミングを待っているのです。
このような行動をとるときには、飼い主さんを敢えて見ないようにしていますが、飼い主さんの動向が気になっているからこそ、耳だけはそちら側に向いてしまうといった様子が見られます。
猫ちゃんの中には、すでにこのような経験をしていて学習し、「怒られたときは毛繕いをすれば許してもらえる」と解釈している子も居るため、反省中アピールの一つとして認識している子が居ても不思議ではありません。
◆体を小さく丸める
飼い主さんから感じる怒りの波動に耐えられなくなったとき、猫は「体を小さく丸める」ことがあります。
しっぽを体の内側にしまい込み、耳もヒゲも倒して丸くなっているようであれば、必死に自分を守るための防御態勢をとっているとも言えるでしょう。
飼い主さんの怒りが収まるまでこのような姿でやり過ごしますが、飼い主さんの様子を伺いつつ、自分が次にするべき行動を考えているのかもしれません。
猫ちゃんの中にはこの状態のあとに、ゴロンと仰向けになってお腹を見せて降伏する子や、心身ともに凝り固まった状態を緩和させるために伸びをする子などさまざまです。
しかし、防御の態勢をとるということは、精神的に多大なストレスを抱えている可能性が高いため、深追いはせずに反省している気持ちを汲み取りつつ、その後は優しく接してあげるようにしましょう。
◆しょんぼりとしている
猫も人間と同じように反省中には「しょんぼりとしている」姿を見せることがあります。
どんなに自分が悪いことをしたとしても、大好きで信頼している飼い主さんに怒られたのであれば、とても悲しい気持ちになり、しょんぼりしてしまったとしても不思議ではありませんよね。
顔を下に向けながら肩を落とし、目をショボショボとしているようでしたら、反省中の意味合いが強いと考えて良いでしょう。
また、飼い主さんのことを見ない素振りを見せながらもチラッと見てくるときは、「反省しているのが伝わっているかな」「もう怒ってないよね?」といった確認の合図です。
飼い主さんに許してほしいときは、悲しそうな声で鳴きながら歩み寄ってくる子も居ますし、そのまま眠りについてしまう子も居ますが、飼い主さん自身も怒りの感情を引きずらないようにし、気持ちを切り替えて仲直りをするようにしましょう。
猫を叱ることに意味はあるのか
猫が飼い主さんに怒られたとき、実際に反省しているか否かは定かではありませんが、そもそも言葉が通じないからこそ、怒ったりしつけたりする必要はあるものなのでしょうか。
一説には猫は反省しない動物だとも言われており、その性質こそが正しいのであれば、怒りといった感情は飼い主側の無駄な労力とも言えますよね。
なぜ猫は反省しない動物と言われているのかは、以下のような理由からきていると考えられています。
◆猫が反省しないと言われる理由
猫は人間と共存して生きるようになってから、さまざまな感情を抱くようになっていきました。
動物の中でも人間の感情や変化を理解する察知能力が高い猫は、飼い主さんが悲しい気持ちのときはその気持ちに反応していつもと違う状況だと察知し、自分自身も不安な気持ちになってしまうようです。
そのため、飼い主さんが怒っているときにはしっかりと反省するのかと思いきや、猫はその状況に耐えられなくなったために、気持ちを切り替えることによって自分の失敗を忘れようとします。
この行動こそが猫の転位行動となりますが、その姿を見た人が勝手に猫も反省する動物だと、思い込んでいるだけと考えた方が自然ですよね。
もともと野生で生き抜いてきた猫だからこそ、自分の失敗を思い悩んでくよくよしたままで居ると、敵に攻撃されたり獲物を逃したりしてしまうため、反省している暇などはないと悟ったのではないでしょうか。
気持ちを素早く切り替えて、その時々に起こる出来事に集中することこそが、猫にとって一番効率の良い生き方と言えるのかもしれません。
◆猫に人間のルールを覚えてもらうには
猫が反省をすることがないのであれば、飼い主さんが怒るだけ無駄な時間となってしまいます。
愛猫に人間のルールを覚えてもらいたいときは、その子自身の性格をしっかりと理解し、人間側が猫のルールに合わせるような気持ちで、共存していくことが一番です。
人間のルールを押し付けているからこそ、そのルールに反したと感じて怒ってしまうようであれば、最初から怒らないで済むような生活環境を整えておくべきですよね。
壊されたくないものは猫の手の届かない場所に置く、イタズラされにくいインテリアを選ぶなど、叱らないで楽しく過ごせるような環境づくりを心掛けてあげましょう。
反省をする愛猫の姿を見たら
反省をしていなかったとしても、反省をしているような姿を猫が見せるときは、その状況から抜け出したいと気持ちを入れ替えている瞬間でもあります。
いつも優しい飼い主さんが声を荒げ、いつもと違う雰囲気を醸し出しているのであれば、愛猫を不安にさせないためにも飼い主さん自身が一度深呼吸をして、気持ちを落ち着かせてみてはいかがでしょうか。
怒ったり叱ったりすることが常習化してしまえば、猫は飼い主さんに対して嫌悪感を抱くようになり、信頼関係もどんどん崩れていってしまいます。
愛猫との良好な関係を続けていくためにも、気持ちを汲み取っていきながら、楽しく生活をすることを優先していきましょう。
まとめ
猫が飼い主さんに怒られたあとなどに見せる反省中のような姿は、気持ちの切り替えをするための転位行動であることが分かりました。
たとえ反省していなかったとしても、飼い主さんの様子がいつもと異なれば、猫も悲しい気持ちになってしまいますし、不安な気持ちでいっぱいになってしまいますよね。
猫と一緒に暮らしていく以上、人間と猫は同等であるといった気持ちで共存していかなければ、お互いに居心地が悪くなってしまうことでしょう。
しっかりと愛猫の性格を理解し気持ちを尊重しながら、より信頼関係を築いていくように努めてみてはいかがでしょうか。
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