1.迷い猫を見つけたらどうする?
1-1.首輪や迷子札の確認
1-2.健康状態をチェックする
1-3.警察などに電話する
2.迷い猫を見つけたときにすること
2-1.警察などに電話する
2-2.保護か保健所に引き取ってもらうかの選択
迷い猫を見つけたらどうする?
迷い猫というのは、文字通り「外で迷っている猫」のことを指します。
生まれた時から野生動物として生きている野良猫と、本来誰かに飼われている猫がなんらかの理由でひとり外に出て、迷子になっている状態の『迷い猫』では、同じ外にいる猫でも「家で飼う」と決まった時に扱いが大きく変わります。
飼い猫の中には飼い主の意向により、家の中と外を自由に行き来できる猫もいますので、迷い猫かどうかの判断は慎重にしないといけません。
外出している際に迷い猫と思われる猫を見つけ時には、まず初めにその猫が本当に「迷い猫」なのかどうかを見極める必要があります。
◆首輪や迷子札の確認
まずは首輪や迷子札などをつけているか確認します。
野良猫が首輪をしていることは基本的にはありませんので、首輪が付いていれば飼い猫の可能性が高いです。
もしその首輪に迷子札をつけていれば、裏に飼い主さんの連絡先が書かれていることもありますので、その場合は飼い主さんに連絡してあげましょう。
首輪などがついていない場合、一見して飼い猫なのか野良猫なのかを判断することができません。
完璧に見分けるのは難しいですが、見分けるポイントをいくつかご紹介します。
まずは人懐っこさです。
猫の方から近づいてくる、すり寄ってくる、触らせてくれる、またこちらから近づいても逃げないなど人に慣れている様子を見せる場合は、飼い猫である可能性が高くなります。
人に飼われたことのない野良猫は、基本的に人に頼るという考えはしませんが、飼い猫の場合いつも飼い主さんからご飯をもらっているので、お腹が空くと人を頼って甘えることがあります。
次にポイントとなるのは体格や毛並みです。
ほとんど汚れておらず毛並みがいい場合、そしてやせ細っておらず健康的な体格の場合は、飼い猫である可能性が高いので、迷い猫または室外で飼われている猫のお散歩中かもしれません。
◆健康状態をチェックする
次に、猫に健康上問題がないか見た目でわかる範囲で確認します。
触らずに確認できることとしては、ケガをしていないか、鳴いたり動いたりができるか、目ヤニや鼻水が出ていないか、寒さに震えていないかなどです。
明らかに元気がなかったり、ケガをしていたりする場合は、診察料がかかってしまうので難しい場合もあると思いますが、もし可能であれば動物病院へ連れて行ってあげてください。
迷い猫を見つけたときにすること
それでは、迷い猫を見つけたときに行うことについて、連絡する場所や保護の流れなどを具体的に解説します。万が一愛猫が迷子になったときも、参考になると思いますのでぜひ覚えておいてください。
◆警察などに電話する
まず、警察などに連絡をします。
「など」と記載しているのは、保健所や動物愛護センターなど、地域によって対応する機関が異なるためです。
警察に確認したり、インターネットで調べたりなどして、地域の対応している機関を確認しましょう。
ご自宅や知人宅などで保護をして、ご自身で飼い主を探す場合でも、警察に届け出は出しておきましょう。
迷い猫は落とし物扱いになるので、届け出をしないでご自宅で保護した場合、盗難だと誤解をされてしまう危険があるためです。
また、飼い主さんが警察に届け出をしている可能性もあるので、届け出ていた方が飼い主さん探しもしやすいですね。
この時猫に関する情報や、見つけた時の状況は詳しく伝えておきましょう。
- 見つけた場所
- 保護したときの猫の様子(怖がっていた、人見知りしないなど)
- 種類や毛色、目の色や大きさなど
- 首輪の有無と、あればその特徴
◆保護か保健所に引き取ってもらうかの選択
警察に届けると、一時的に保護できるかどうかの選択をすることになります。ご自宅や知人宅などで一時的に保護が可能な場合は保護をして、その間に飼い主さん探しをします。
もしご自宅に他のペットを飼っている場合は、連れ帰る前に動物病院へ連れて行き、診察してもらうことをおすすめします。外で暮らしていた猫ちゃんは感染する病気を持っている可能性もあります。診察料が自腹になってしまいますが、事前に確認できると安心ですよね。
警察に届けて3か月間飼い主が現れない場合は、引き取ることもできます。保護する場合はそれもあわせて検討しましょう。
保護してあげたくても、ペットが飼えないマンションや猫アレルギーなど、飼えない場合もあると思いますし、命を預かるので、簡単なことではないですよね。
保護が難しい場合は保健所などの機関に依頼することになり、そうすると保健所によって異なるものの、一定期間後処分されてしまうことになっていました。
ただ現在は法律が改正され、飼い主のいない猫は相当な事由がない場合、保健所は猫の引取りを拒否できるようになりました。
そのため、事故や疾病などにより保護の必要がある場合や、周辺の生活環境が損なわれる場合以外は、保健所は引取りをしないことも多いようです。
ですので警察に届けた後は、一時的に保護するか、難しい場合は猫の保護団体やボランティア団体
など預かり先を探すという流れが多いのかもしれません。
インターネットで調べてみると、地域のいくつかの動物保護団体をすぐに見つけることができます。
飼い主さんを探すには?
一時的に保護する場合、飼い主さんを探すことになるかと思います。
飼い主さんを探す手段はさまざまありますが、すぐに対応できる方法のひとつにインターネットやSNSがあります。
インターネットでは「迷子猫」などで検索すると、迷子の猫情報を集めたサイトがいくつも見つかります。こういったサイトは飼い主さんも見ている可能性があるのでぜひ利用してみましょう。
またSNSはすばやくたくさんの人に伝えることができるという利点がありますので、SNSを利用してみるのもおすすめです。
次に、ポスターやチラシを貼るという方法です。猫は帰省本能があるので、近所で迷子になっている可能性が高いです。そのため、飼い主さんや知人など近所の人の目に触れる場所に貼れるポスターやチラシは効果が期待できます。
学校や病院、お店、ペットショップや動物病院、公共交通機関など、できるだけ人目に触れる場所に貼りましょう。
またはマイクロチップを調べてもらうなどの手段があります。現在、マイクロチップの装着は義務化されているため、迷い猫がマイクロチップを装着している可能性があります。
動物病院でマイクロチップリーダーを置いているところもありますし、警察や各行政機関でも設置しているところがあるそうです。
マイクロチップが埋め込まれている場合は、これで飼い主さんを見つけることができるかもしれません。
◆飼い主さんが見つかったときに確認すること
飼い主さんが見つかったとき、対面した猫の様子や一緒に写った写真などで、本当の飼い主さんかどうかをきちんと確認してから引き渡す必要があります。
なぜなら、愛猫とそっくりで間違うこともありますし、猫が欲しくて飼い主のフリをする人がいる可能性もゼロとは言えないためです。ですが、本当の飼い主さんであるかどうか個人で判断するのは難しいですよね。
そのため、トラブルを防ぐためにも、警察に介入してもらうことをおすすめします。こういった引き渡しのことも考えて、やはり保護したときに警察に届けておくと安心ですね。
また、飼い主さんが見つかったときは警察と、その他保健所など連絡を入れた機関にも忘れず報告を入れましょう。
まとめ
「迷子になった猫を助けてあげたい」という方に向けて、迷い猫を見つけたときの対応についてご紹介しました。
迷い猫を見つけて飼い主がわからない場合は、警察などに連絡をすること、そして保護するかどうかの選択をすることが必要です。また保護する際は、猫を守るための法律があるので気をつけて行いましょう。
迷子猫を見つけたときや、万が一ご自身の愛猫が迷子になったときの参考になれば幸いです。
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