猫の抜け毛対策には何が有効?お手入れにはどんなグッズを使うべき?

2024.07.28

猫の抜け毛対策には何が有効?お手入れにはどんなグッズを使うべき?

全身を被毛でおおわれている猫にとって、抜け毛対策は必須となりますよね。 しかし、どんなにお手入れを頑張っているつもりでも、気が付けばまた抜け毛が落ちている…といった、経験をされている飼い主さんは多いのではないでしょうか。 猫の被毛はなぜ抜けるのか、抜け毛対策はどのようなことを心掛け、どのようなグッズが有効なのかを考えてみました。

猫の抜け毛の原因

ノルウェージャンフォレストキャット

猫に抜け毛はつきものではありますが、あまりにも抜け毛が多いと日常生活でも支障が出てしまいますよね。

抜けた被毛は軽いため、部屋の隅に溜まってしまえば絡まり合って綿埃のようになりますし、衣類や寝具だけに付着するだけでなく、飲食物などもに混入してわずらわしさを覚えてしまうことでしょう。

抜け毛が多いと猫ちゃんがグルーミングの際に、体内に取り込んでしまう被毛の量も多くなってしまうため、吐き戻しや毛球症といった病気にも注意しなくてはいけません。

まずはなぜ猫の被毛は抜けるのか、その理由から見ていきましょう。

◆換毛期

日本には四季がある通り、夏の季節には暑くなって冬の季節には寒くなるといった、気候の変化が感じられますよね。

そのため、被毛で全身をおおわれている猫をはじめとした動物には、体温調節を円滑に行うために、「換毛期(かんもうき)」といった被毛が大幅に生え変わる時期があります。

猫の場合はその換毛期が1年に2回あり、季節の変わり目となる春ごろと秋ごろの季節に、1ヶ月ぐらいの時間をかけて大量の被毛が抜け落ちて新しい被毛へと生え変わるようです。

このような換毛期を迎える猫ちゃんは主に、ダブルコートの猫ちゃんと言われていますが、室内飼いで室温が一定に保たれている猫ちゃんや、シングルコートの猫ちゃんは1年をかけて徐々に被毛が生え変わると言われています。

◆ストレス

猫が強いストレスを感じた際には、心身にさまざまな影響をもたらしますが、そのモヤモヤした気持ちを発散させるために、過度なグルーミングを行うことがあります。

必要以上にグルーミングを行ってしまうと、血行不良や炎症を起こすようになってしまい、脱毛症といった病気の原因となってしまうようです。

本来グルーミングは身体の被毛を取ったり、体温調節をしたりする行為となり、精神を落ち着かせてくれる役割を担っているため、グルーミングの頻度が異常に増えていると感じた際には、強いストレスを感じているかもしれませんので、原因を探って取り除いてあげるようにしましょう。

◆栄養不足

食事から十分な栄養が摂取できていない場合にも、猫の抜け毛は多くなるようです。

皮膚や被毛の健康を保つためには良質なたんぱく質が必要になりますが、与えているキャットフードのタンパク質量が少ない場合や、消化できないたんぱく質が含まれている場合には、十分な栄養が被毛に行き渡らないために、被毛が細くなって抜け毛へとつながっていきます。

また、たんぱく質の不足だけでなく、ビタミンAやビタミンEなどが不足した場合にも、被毛の生成がうまくいかなくなるようです。

◆病気

換毛期のシーズンではないのに抜け毛が多いと感じたときは、猫ちゃんが何かしらの病気を患っている可能性があります。

とくに寄生虫や細菌による感染症(皮膚糸状菌症、疥癬など)、アレルギーといった病気が疑われ、そのほかにはフケ、湿疹、かゆみなどの症状が見られるケースもあるようです。


猫の抜け毛対策3選

猫の抜け毛にはさまざまな原因があることが分かりましたが、極力抜け毛を抑えるためにも、普段から対策をしておきたいものですよね。

猫の抜け毛には、どのような対策が有効となるのでしょうか。

◆ブラッシング

猫自身のセルフグルーミングでは、不要な抜け毛の処理には限界がありますし、大量の抜け毛を舐め取って体内に取り込んでしまえば、毛球症などを引き起こしてしまう恐れがあるため、日常的に飼い主さんがブラッシングなどをして、不要な被毛を取り除いてあげてください。

とくに換毛期のシーズンはブラッシングをしても、次々と抜け毛が増えてきますので、短毛種の猫ちゃんであっても1日に1回はブラッシングをするようにしましょう。

ブラッシングは抜け毛を取り除くだけでなく、マッサージ効果や飼い主さんとのスキンシップ効果も見込めるため、愛猫のストレス解消に繋がります。

ブラッシングをしても静電気で抜け毛が身体に残っている場合もあるため、コロコロ(粘着クリーナー)を活用してみることもおすすめです。

しかし、猫ちゃんの中にはコロコロが好きな子、苦手な子も居るため、使用の際には粘着力の弱い商品を選ぶようにし、少しでも嫌がる様子を見せた場合にはすぐに使用を止めましょう。

◆シャンプー

猫はキレイ好きな動物のため、シャンプーを日常的に行う必要はありませんが、あまりにも抜け毛がひどい換毛期の季節などは、シャンプーによって大量の抜け毛を取り除くことができます。

シャンプーで洗う際には、毛並みに沿って飼い主さんの手のひらやブラシでとかすようにし、できるだけ無駄な抜け毛を取り除いてあげてください。

濡れた被毛はしっかり乾かさないと生乾きになってしまい、菌が繁殖しやすくなって抜け毛の原因となってしまうため、しっかりと乾かすことがコツとなります。

シャンプーや水が苦手な猫ちゃんには、固く絞ったタオルで身体を拭いたり、猫用のからだ拭きシートを活用したりしても効果が得られますよ。

◆適切な栄養バランスの食事

毎日の食事から適切な栄養を摂取できておらず、抜け毛が多くなっているようでしたら、キャットフードの見直しをしてみましょう。

身体全体の健康のためにもたんぱく質は最優先となり、フードにたんぱく質が十分に含有されておらず不足してしまえば、まずは重要な器官(内臓や筋肉)への供給が最優先となるため、被毛まで栄養が行き届かないために抜け毛が増えやすくなってしまいます。

そのほかにも、ビタミンAは皮膚を健康に保ちビタミンEは老化防止に、オメガ3脂肪酸は皮膚の炎症を抑えて感染症などから身体を守ってくれるため、これらの栄養素が優先的に含有されたフードを選ぶようにし、1日に必要な給餌量を新鮮なお水と一緒に与えるようにしましょう。


猫の抜け毛対策【環境編】

猫の抜け毛対策は、一緒に生活をしている生活環境の中でも意識をしておく必要があります。

お家の中ではどのような対策が、猫の抜け毛に効果的となるのでしょうか。

◆空気清浄機を導入する

空気清浄機は空気中のホコリや花粉、ハウスダストなどを除去して空気をキレイにしてくれる商品となりますが、たくさんの商品の中にはペットの被毛を吸い取ってくれる空気清浄機も販売されています。

ニオイも除去してくれる商品となるため、猫ちゃんと一緒に暮らしているご家庭では重宝してくれることでしょう。

◆適切な室温と湿度

抜け毛には室温と湿度も大きく関係しているため、エアコンや加湿器を用いて適切な室温や湿度を保つことが重要です。

空気が乾燥していて湿度も低いと皮膚が乾燥し、抜け毛の原因となりかねないため、猫ちゃんの居るご家庭では1年を通して気温は28度前後、湿度は50%前後が理想となります。

抜け毛対策だけでなく、これらの室温や湿度を適切に保つことによって、身体への負担が少なく快適に過ごせるようです。

◆ストレスを減らす

ストレスも抜け毛の原因となるため、日常生活の中で愛猫にストレスを与えないように心掛けておくことも大切です。

過剰なストレスを受けてしまうと自律神経が乱れ、血流が悪くなって被毛に十分な栄養が行き渡らなくなるため、抜け毛の原因となりかねません。

グルーミングの頻度が多いと感じたらストレスを感じている可能性があるため、ストレスの原因を追究しその要因を取り除いてあげるように努めましょう。


まとめ

猫と一緒に暮らしていると、どの飼い主さんも悩まされるのが抜け毛問題ですよね。

抜け毛対策をしっかりしているつもりでも、いつの間にかまた抜け毛が室内に散乱していることも多く、適切な対策ができているのか疑問に感じる飼い主さんも多いはずです。

猫の被毛が抜ける原因はいくつかありますが、その要因に合った抜け毛対策が必要となり、有効なグッズを用いて対策を行うことによって、ストレスなく被毛のケアができるようになります。

日頃から生活環境を清潔に保つことを心掛け、上手に愛猫の抜け毛対策をしていきましょう。



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たぬ吉

たぬ吉

小学3年生のときから、常に猫と共に暮らす生活をしてきました。現在はメスのキジトラと暮らしています。3度の飯と同じぐらい、猫が大好きです。


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