花粉症って、そもそもどうして起こるの?
花粉症とは、主にスギやヒノキの花粉がアレルギー反応を起こして発症するアレルギ症状のひとつです。花粉症と聞くと、目の痒み・鼻づまり・鼻水・くしゃみなどの症状がありますが、そもそも花粉症ってどうして起こるのでしょうか?まずは、花粉症のメカニズムから説明していきます。
1.花粉が目や鼻の粘膜に付着する
2.粘膜にあるリンパ球が、花粉を異物として認識し抗体をつるく
3.抗体(ヒスタミンなど)が鼻の粘膜の神経を刺激し、くしゃみや鼻水を出すことで、花粉を追い出そうとする
つまり、くしゃみや鼻水が出るということは、抗体が必死で花粉を追い出そうとしているからなのです。因みに、花粉症になった人は、20年前と比べるとその数倍になったとも言われています。確かに、毎年毎年、花粉症になる人は増えている気がしますよね。
犬の花粉症の症状って!?
犬の花粉症自体はずっと前からあったとのことですが、人間と症状が異なるため、気付かない飼い主さんも多くいたようです。それが、人間の花粉症患者さんが増えたとともに、家族である愛犬にも目がいったのでしょう。その結果、最近では犬が花粉症になることも増えてきました。因みに、犬の花粉症の症状は、人間とは異なります。どのような症状かと言うと、涙目・脇・下腹部・耳・目・顔周り・足など痒みを伴う皮膚症状が一般的と言われており、人間の花粉症の症状とはちょっと異なります。また、痒みが酷く掻き続きてしまうと、皮膚が炎症を起こしてしまうので注意が必要です。このように、犬には人間のようなくしゃみ・鼻水・鼻づまりになることはないので、気付かなかった飼い主さんも多いのではないでしょうか。
また、花粉症になりやすい犬種もいます。
– フレンチ・ブルドッグ –
– ゴールデン・レトリーバー –
– ラブラドール・レトリーバー –
– マルチーズ –
– ビーグル –
– キャバリア –
– 柴犬 –
– プードル –
– シーズー –
以上の犬種が、花粉症になりやすいと言われています。愛犬に、先ほどのような症状が見られたら、注意が必要ですね。
花粉症の対策方法を知りたい!
愛犬が花粉症かどうかは、動物病院で検査をしてもらうと分かります。犬には、92項目のアレルゲン(人間は10数項目)が検査の結果で分かります。それに加え、生活環境・食事内容(食物アレルギーの場合もあるため)・いつから症状が出たか等、総合的に判断してくれます。
もし、愛犬が花粉症になってしまったら、人間の花粉症対策と同じような事をしてあげると良いでしょう。
■家族も外出から帰ってきたら、衣類についた花粉を叩き取る
■散歩から帰ってきたら、愛犬の被毛を拭いてあげる
■空気清浄機を使用する
■室内掃除は、掃除機でなく濡れたモップやタオル等で拭き掃除をする
■愛犬を、花粉から遠ざける
■犬用の花粉防止スプレーを使用する
■小型犬で散歩量が必要なければ、無理に外で散歩させない
以上のような花粉症対策があります。基本的には、人間の花粉症対策と同じなので、飼い主さんや家族に花粉症の人がいれば、よくご存知かもしれません。
犬はデリケートな生き物
実は、犬の皮膚は人間よりデリケートにできています。そのため、皮膚に症状がでやすいです。また、犬は嗅覚で様々なことを判断しているため、人間と比べると鼻や口から入る異物に対しての免疫力が少ないと言われています。もしかすると、気付かないだけで私たち人間より犬の方が花粉症に苦労しているかもしれません。
今年も花粉症の季節がやってきたら、愛犬にも目を配って様子を見てみてあげて下さい。もしかすると、大事な愛犬にも花粉症の症状が見られるかもしれませんよ。
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