春はどうして予防接種の季節なの?
春が予防接種の季節と言われるのには理由があります。まずは、4~6月が狂犬病の予防接種の時期だからです。春が近づく3月頃、狂犬病予防接種の用紙が届くので時期が来たら必ず受けましょう。動物病院で接種可能な他、集団会場での接種も可能です。
また、春は子犬を迎える人が多い季節なので、混合ワクチンの接種も増えます。混合ワクチンは、3回の接種が基本で、月1ペースで接種をします。子犬で迎えた場合、最低でも1回は接種済みですが、その後は自分自身で動物病院に連れて行き接種することになります。分からないことも沢山あると思うので、接種の目安等は獣医師さんと相談しながら進めましょう。
予防接種で防げる病気
予防接種で防げる病気と症状は下記の通りです。
・狂犬病
すべてのほ乳類に感染し、犬も人間も致死率が非常に高い病気です。その名の通り、発症すると攻撃的になり、そのまま死を迎えます。現在、治療法がない病気でもあります。
・犬ジステンバー
咳・くしゃみ・発熱などの症状の他、悪化すると肺炎や脳脊髄炎を発症します。
・犬パルボウイルス性腸炎
急に激しい下痢・嘔吐・血便などの症状が見られ、発症後1~2日で死に至る病気です。
・犬伝染性肝炎
40℃以上の高熱・下痢・嘔吐・腹痛などの症状が見られ、特に1歳未満の犬の場合は致死率が非常に高い病気です。
・ケンネルコフ
犬伝染性員等気管支炎とも言われる病気で、感染すると乾いたような咳をする・鼻水が出るなどの症状が見られます。また、伝染力が強い病気でもあります。
・犬レプトスピラ感染症
川・湖・他の動物の糞尿から感染し、人間にも感染します。嘔吐・下痢・発熱・黄疸などの症状が見られます。
・犬コロナウイルス感染症
伝染力が非常に高い病気で、感染すると激しい下痢・嘔吐などの症状を引き起こし、胃腸炎の原因となります。また、パルボウイルスとの合併症を引き起こした場合、死に至る可能性もあります。
これらの病気は、予防接種をすることにより防ぐことが出来る病気です。愛犬の命を守るためにも、予防接種は必ず受けるようにしましょう。
ワクチンの副作用も忘れずに!
ワクチン接種後、稀に急激な血圧の低下・顔の腫れ・嘔吐などの症状が見られることがあります。この症状を、アナフィラキシーショックといい場合によっては死に至る可能性があるので注意が必要です。とくに、ワクチン接種後の30分は症状が出る可能性が高いので、動物病院で待機しましょう。中には、30分経過した後に飼い主の元へ戻ってくる場合もありますが、接種してからどれ位時間が経っているか獣医師に聞くことをオススメします。また、接種後5~6時間後に、顔の腫れや嘔吐などの症状が出ることもあるので、接種後は家で安静にさせ、もしも気になる症状が出たら、獣医師に相談をしましょう。
予防接種は愛犬家のマナー
予防接種を受けることにより、防げる病気がたくさんあります。混合ワクチンは、年に1回受けると良いと言われているので、獣医師と相談しながら接種しましょう。また、狂犬病ワクチンは、義務化されているワクチンなので、必ず接種しましょう。4~6月は、狂犬病ワクチン接種の期間で、動物病院はもちろん集団の会場でも行うことができます。
犬を飼うということは、その子の一生の面倒を見るということでもあります。愛犬にいつまでも健康でいてもらうため、そして、犬がより過ごしやすい社会になるためにも、予防接種は必ず受けるようにしましょう。
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