柴犬カットの秘密
俊介くんの柴犬カットがあれほど可愛いのはどうして?どうやったらウチのコもあんな風にかわいらしくなるの?と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は単純に短くカットしているのではなく、毛の長さは「6mm」が鉄則だそうです。そして、各パーツの可愛らしさが発揮するように、例えば耳やお顔は丸くなるようにカットするのがポイントとのこと。尻尾はドーナツのようにふんわりさせるように短めにするそうです。つま先まで刈り込まないようにするのも気をつけているそうですよ。
人間でも前髪の長さが1mm違っただけで雰囲気が変わりますよね。それも、その人の顔立ちなどによって長さのバランスって変わってきます。このように、体つきや顔、各パーツの大きさなどちょっとしたことも大きく影響しますので、トリマーさんと長さはどれくらいが良いかなど相談するとよいでしょう。
ポメラニアンの歴史
さて、このように愛くるしいポメラニアン。ポメの愛称で呼ばれ日本でも馴染みの深いワンちゃんです。日本だけではなく世界各国に多くのポメファンがいます。
ポメラニアンと言う名前の由来は、ドイツ・ポーランドにまたがる中欧のポメラニアン地方と言われています。この地方では昔から様々なタイプのスピッツ系犬種が飼育されていたそうです。今は愛玩犬として人間とともに暮らすポメラニアン。元々は中型のスピッツから品種改良を重ねて今のような大きさになったそうです。祖先はサモエドなどのそり用犬種であった、起源はつベルク・スピッツではないか?など説があるそうです。
ポメラニアン人気は、17世紀以降始まったと言われています。特にその人気に火がついたきっかけは、愛犬家として知られているヴィクトリア女王(1819-1901)がイタリアからイギリスへ持ち込んだことと言われています。この時更なる小型化へと拍車がかかったそうです。ポメラニアンと言う名前がついたのはこの時期と言われています。
ポメラニアンの毛色
ポメラニアンの毛色は初期では、ホワイトが中心でした(まれにブラックがあったそうです)。1900年頃には様々な種類の毛色のポメラニアンが勢ぞろいしました。現在では、初期の2色に加え、オレンジ、クリームの4色が一般的な毛色ですが、ブラウン、レッド、セーブルなどの毛色を持つものもおり、そのバラエティは様々な犬種の中で一番と言っても過言ではありません。近年では、マールと呼ばれる単色のベースに、ブルー、グレイの斑模様が点在するパターンのポメラニアンも出てきたそうです。
ポメラニアンの被毛(ひもう)の種類
ワンちゃんの毛は正確には「被毛(ひもう)」と呼ばれ、犬種によってダブルコートと呼ばれる上毛(トップコート)と下毛(アンダーコート)の両方のある犬種があったり、シングルコートと呼ばれる上毛しかないものがあったりします。
ポメラニアンはダブルコートです。トップコートは長く粗い直毛ですが、アンダーコートは短く柔らかい密毛で、毎日のお手入れが欠かせません。被毛はもつれやすいのでこまめに見てあげましょう。特に、年に二回ある換毛期は抜け毛が多いので気をつけましょう。
柴犬カット以外のポメラニアンカット
フワモコな被毛はとても愛らしいですが、夏はちょっと辛そうですよね・・・。夏の間は、暑さ対策のためにサマーカットをするワンちゃんが見られますが、俊介くんのケースのようにおしゃれの一環として被毛をカットしているワンちゃんもいます。柴犬カットのようなサマーカットの他には、毛量を活かし毛先のみをトリミングしたナチュラルカットやライオンのように顔周りや尻尾の先に毛を残したライオンカットなどが代表的です。
同じポメラニアンと言う犬種でも、耳や目の大きさなど個々に個性が出ます。そのコに似合ったカットにしてあげると良いですね。