1.犬のしっぽについて
実は人間にもお母さんのお腹の中にいる赤ちゃんにしっぽがあるのをご存知でしょうか?
お腹の中で成長するにつれてしっぽは退化してなくなり、生まれてくる頃にはしっぽがありませんが、尾てい骨というものがあります。尾てい骨は専門用語で「痕跡器官」と言い、しっぽの名残という意味です。
犬のしっぽは退化しなかったため残っており、背骨から続く尾骨です。6〜12個ぐらいの小さな骨が組み合わさったもので、尾骨の周りは筋肉で覆われています。ですので、犬はしっぽを自由に動かすことができるのです。
しっぽを触られると嫌がるワンちゃんは多いですよね。背骨から続いている尾骨であるしっぽを触られたり、むやみに引っ張られたりすると嫌なのは当然なわけです。
2.犬のしっぽの種類は何種類ぐらいあるの?
一般的に言われている犬のしっぽの種類は、実に14種類もあります。詳しく説明していきます。
自然な状態で下に垂れ下がっているしっぽのこと。
主な犬種はシベリアン・ハスキー、セントバーナード
ふさふさの羽状の飾り毛が垂れ下がっているしっぽのこと。
主な犬種はゴールデンレトリバー、ミニチュア・ダックスフント(ロング)
お尻から垂直に立ち上がったしっぽのこと。
主な犬種はビーグル、ジャーマン・シェパード
緩やかに曲線を描いた鎌の刃のような形のしっぽのこと。
主な犬種はチワワ、柴犬
鎌尾と同じような形で低めに背側に湾曲を描いて伸びているしっぽのこと。
主な犬種は四国犬
リスのしっぽのようにフサフサした毛に覆われており、背中に背負っているような状態のしっぽのこと。
主な犬種はパピヨン
背中の上に向かってクルンと巻いたしっぽのこと。
主な犬種は柴犬、秋田犬
円を描くように丸くカーブしているしっぽのこと。
主な犬種はアフガンハウンド
生まれつき短いしっぽでらせん状にクルクル巻いているしっぽのこと。
主な犬種はパグ、ブルドック
生まれつきしっぽがなかったり、断尾して短くしたしっぽのこと。
主な犬種はイングリッシュ・シープドッグ、コーギー
根本近くからよじれているように曲がっているしっぽのこと。
主な犬種はフレンチ・ブルドッグ
背中と同じくらいの高さにまっすぐ伸びてムチのようなしっぽのこと。
主な犬種はイングリッシュ・セター
根本は太く柔らかい巻き毛で先端は毛がなく細くてネズミのしっぽのような形のしっぽのこと。
主な犬種はアイリッシュ・ウォーター・スパニエル
カワウソのような形のしっぽのこと。根本が太くて丸く先端にいくにつれて細くなっているしっぽのこと。
主な犬種はラブラドールレトリバー
3.犬のしっぽの振り方の種類で犬の気持ちがわかる!
犬は嬉しいときにだけしっぽをふるのではないのです。もちろん、嬉しいときや楽しいときはしっぽをブンブン大きく振っていますが、警戒しているときや不安がっているとき、緊張しているときなどにもしっぽを振っています。素早く大きくしっぽを振っているときやお尻ごとしっぽを振っているときは、ワンちゃんが喜んでいることは一目瞭然ですよね。しかし、水平にしっぽを立ててゆっくりしっぽを振っているときは、期待と不安が入り交ざっているときです。また、後ろ足の間にしっぽがタランと垂れたり巻き込まれているときは、恐怖や不快感、服従の意味だったり不安があるときです。それから、犬がしっぽを高く立てて振っているときは、「近づくな!」「攻撃するぞ!」と言う意味ですので、あまり近づかないようにした方がいいかもしれません。状況をみながら接してあげましょう。
このように犬のしっぽはとてもたくさん種類があり、犬は喋れない分しっぽを振って表現していることが、よくわかります。しっぽはとても重要な役割を果たしているのですね。これから犬に接するとき、犬のしっぽの種類を見てこのワンちゃんはこの種類だな〜と考えるてみるのも面白いかもしれないですね。それに、しっぽの振り方の意味を覚えていると、愛犬とのコミュニケーションがさらに楽しくなること間違いなしです。愛犬の気持ちもわかり、愛犬との距離がますます深まっていくことでしょう。
– おすすめ記事 –
・お出掛けの季節がやってきた!楽しくお出掛けする際のグッズとは!? |
・犬の肉球に隠された秘密に迫ろう! |
・#14 天気がいい日はお散歩と撮影会です! |
・散歩中の危険!!飼い主が知るべき収縮リードのハウツー |