わんちゃんは、視力の弱い生き物で、人間で表すと近視に近い視力と言われています。
わんちゃんは、住み慣れた家の家具や色々な障害物、散歩道の木々や道なりの障害物がどこにあるかなど記憶する能力がある為、わんちゃん自体加齢による失明をしていても人間ほど生活には影響がありません。
その為に、愛犬が片目や両目を失明していても、飼い主は気が付かないことも多いので、早期発見がしにくいと言われています。
その目の病気の一つが「緑内障」なのです。
「緑内障」とは、目の中を満たす眼房水という液体の排泄が何らかの原因で滞ってしまうことにより眼圧が上がる病気です。強い痛みを伴い、眼圧が高い時間が長くなると網膜や視神経に障害を起こし、ついには失明してしまいます。
この病気の初期としては下記の症状が見られます。
7) 眼が白く濁っている など
「緑内障」になると上記のように目の充血や角膜浮腫による白濁がみられ、強い痛みによりしょぼつきやこする行動がみられます。さらに進行すると目が以前より大きくなるいわゆる「牛眼」という状態になります。
「緑内障」の治療は、基本は眼圧を落とす点眼薬や点滴治療などの内科治療になります。それで眼圧が落ち着かない場合は、レーザー照射や眼房水の抜け道を作る外科治療もありますが、多くの場合、眼圧のコントロールができなくなって義眼や眼球摘出手術を行わなくてはならなくなります。
このようにならないためには、目の状態がいつもと違うと感じた場合にはなるべく早く動物病院で診てもらうことと、病気にならないように定期的に検診をしましょう。
目の病気は、徐々に視力が落ちていくので、いつもと変わらない元気な愛犬の姿からは、なかなか察知しにくい所はあります。
特に老犬と呼ばれる年齢になった愛犬を飼っている場合は、意識して見てあげて欲しいと思います。
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