◎知っているようで知らない…「ノミ」にご注意◎

2015.12.02

◎知っているようで知らない…「ノミ」にご注意◎

「ノミ」を甘くみていると大変な事になってしまいます。 皆さんは「ノミ」が増殖する温度、湿度を知っていますか? 室温が13~15度、湿度が50%以上になると繁殖活動を行うと言われています。 1日で産卵する卵の数は約40~50個。生涯では約2000個の卵を産むとも言われています。 恐るべき「繁殖量」です。

「ノミ」が産んだ卵はどうなるのかと言うと…
カーペットや畳の裏などの高温多湿の場所で成長。そして、成虫となりペットや人に飛びつき
産卵し、繁殖していきます。
「ノミ」に刺されると、わんちゃんやねこちゃんに様々な症状が現れてきます。 


それは「皮膚炎」。その中でも一番多いのが「アレルギー性皮膚炎」です。
ペットや人の皮膚に「ノミ」が噛み付くことで、それが原因となって「アレルギー性皮膚炎」を
起こすのです。背中や腰などに特に症状が出てくるので、気がつくと思います。 


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また「ノミ」は痒みだけではなく、様々な病気も呼び起こします。
ノミには「サナダムシ」(条虫)や「ヘモバルトネラ」という寄生虫の種類があり、様々な症状を引き起こす場合もあるのでとても危険です。 

場合によっては「命」に関わります。

では、そうならないように「ノミ」の予防はどうしたらいいのでしょうか?
下記の5つ事が言えます。

1)「ノミ」の予防薬を定期的に行う。
2)家の中の気温を高温多湿の環境にしない。換気をこまめにする。
3)掃除機をかける事
4)ペットの布団やベッドをこまめに天日干しをする。
5)最低月1回はシャンプーをし、毎日ブラッシングを行う。

よく、量販店などで売られている、ノミとり用の首輪や、虫除けスプレーを使用すれば安心と
言う飼い主さんがいますが、動物病院で処方される「予防薬」と一般で売られているものとは
効果が大きく違います。
「ノミ」の予防については動物病院で、ご相談の上行って欲しいと思います。

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Dr.佐藤 貴紀

Dr.佐藤 貴紀

幼い頃から大の動物好きで、獣医を志す。 麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。 また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。 2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。 2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。 専門は「循環器」。全国に約60人しかいない(2013年5月現在)「日本獣医循環器学会認定医」の一人。 専門外来を特徴とし、確定診断にもこだわり、かかりつけ医を推進している。 誠実でやさしい人柄と確かな技術に惹かれて、全国の飼い主さんから相談が絶えず寄せられている。


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