その1:よく寝る子だから・・・「寝子」からきている
実は、この説が最もメジャーな説。聞いたり、目にしたりしたことがある方も多いかもしれませんね。名前の通り「寝る子」が由来となっています。
猫と一緒に暮らしていると分かりますが、猫はとてもよく寝る動物。眠っている姿を見るのが飼い主の癒しでもありますよね。
猫の一日の睡眠時間ですが、子猫と成猫では異なり、子猫だとなんと20時間近くも寝ています。人間の睡眠時間の平均が6~7時間だとすると、3倍近くも寝ていますよね。
成猫でも平均で14時間程度睡眠時間にあてているようで、こちらも人間の睡眠時間と比較すると2倍は寝ていることになります。
猫は確かによく寝ていますが、決して単に寝るのが好きとか、だらだらと怠けているということではありません。野生時代の名残が体に残っていて、狩りのために体力を温存しているのです。よく寝て、エネルギーを補充することで、狩りで敵に打ち勝つ準備をしています。
それに、猫は基本的に夜行性ですから、日中寝ていることが多く、夜に起きていることも多いです。
ただ、飼い猫の場合は、飼い主さんとライフスタイルが合うので日中一緒に遊んで夜に寝るという猫もいます。
その2:ネズミが好きだからという説
ご存知のように猫はネズミを捕えるのが得意で好きな動物ですよね。ネズミ駆除のために、働いていた歴史も多くの国でよく知られています。
日本でも江戸時代の書物において、猫のネズミ好きから「ねこ」になったことが記されていて、「ネズミを好む」、「ね(鼠)を好む」、から「ねこ」になったと言われています。
その3:「ネコマ」の略が語源?!
そもそも猫は中国から日本に入ってきた動物。当初は中国の呼び方であった説もあります。
初めはネコマと呼ばれていたらしいですが、その意味も諸説あります。
◎「寝」「好む」→「ネコム」→「ネコマ」→「ネコ」
こちらは先ほどのお話と通じるものがありますが、猫は寝ることが好きだからのようです。
◎「寝小魔」→「ネコマ」→「ネコ」
猫は寝ることが好きな小さな魔物とも考えられていたことから。「魔」には獣という意味があったようです。
◎「鼠子」「待ち」→「ネコマチ」→「ネコマ」→「ネコ」
ネズミを捕まえようと待っている様子から、「鼠子待ち」となり、「ち」が省かれ「ネコマ」、そして最後には「ねこ」となったと記されている書物もあります。
このほかにも、「ネコマ」には数々の説があります。いずれにしても「ネコマ」と呼ばれていくなかで「マ」に部分が省略されていき、「ネコ」に落ち着いたという説も諸説のうちのひとつです。
その4:猫の鳴き声が由来となっている説
現在では、猫の鳴き声を表現する時には「ニャーニャー」というのが一般的ですよね。猫のことを呼ぶ時に、親しみをこめて「ニャンコ」といったりすることもあります。猫と同様、犬にも「ワン」という呼び名に「コ」をつけて「ワンコ」と言いますね。
実は、そんな鳴き声が「猫」という呼ばれ方のもとになった説もあります。
昔は猫の鳴き声は、「ねうねう」と表現されていたようです。そして、当時、「子(こ)」は小さいものに対して、言葉の語尾につける習慣がありました。
そのため、「ねうねう」+「こ」で「ねうねうこ」、そして最終的には省略されて「ねこ」となったという面白い説もあります。
その5:「鼠軽」が語源の説
やはりこちらの由来も猫の大好きな鼠が関係している説です。
猫は「鼠(ネズミ)」を見ると軽やかに動いて見事にキャッチすることができます。そんな軽やかな様子を「鼠」+「軽」で表現し、「ネカロ」となり、さらには「ネコ」となったとのことです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。このほかにも、「猫」という名前の由来はたくさんあります。さまざまな歴史の中、書物への記載も多く残っていて、猫が人間の近くでずっと暮らしていた結びつきの深い動物であることが分かります。
名前の由来や猫の歴史を知れば知るほど、猫のことが大好きになりそうですね。
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