【獣医師監修】猫用フロントラインの効果や種類、投与方法、値段は?

2019.04.18

【獣医師監修】猫用フロントラインの効果や種類、投与方法、値段は?

猫や犬といったペットに使う駆虫薬で良く知られているものに、フロントラインがあります。フロントラインは、獣医さんだけでなく、飼い主さんが自分で猫に使える駆虫薬です。フロントラインではノミを駆除できますが、どのような使い方で、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?また、フロントラインを手に入れるにはどうしたら良いのでしょうか。 猫用フロントラインについて、購入方法や値段、手に入れた後の使い方や効果についてご紹介します。

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猫用フロントラインとは?

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猫用のフロントラインは、猫に使用する駆虫薬で、ノミやマダニを駆除します。

猫のノミやマダニを駆除することは、かゆみや痛みといった直接の被害を取り除くほか、ノミやマダニによる病気の媒介を防ぎます。

フロントラインは、ベーリンガーインゲルハイムという、ドイツの研究開発主導型の動物用医薬品メーカーが製造しています。
日本にはベーリンガー・インゲルハイム・アニマルヘルスジャパンが輸入して、日本全薬工業が販売しています。

フロントラインは動物病院で処方してもらえるほか、現在ではインターネットでも購入できます。

使い方が簡単で、飼い主さんが投与するのも難しくなく、定期的に使うことができます。

ノミやマダニが猫につくという問題は、完全室内飼いが増えてきても、全く無くなるということはありません。

フロントラインは、猫についたノミやマダニを駆除してくれるだけでなく、ノミやマダニがつくのを防いでくれる駆虫薬です。


猫用フロントラインの効果は?

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ノミやマダニの駆虫薬フロントラインの、猫用フロントラインプラスの効果についてご紹介します。

◆ノミを駆除する

フロントラインの成分のひとつであるフィプロニルが、投与後に猫の皮膚表面に約24時間で行き渡ります。

フロントラインの成分は、猫の皮膚表面の脂分を伝わって全身に広がり、その後毛根横の皮脂腺に蓄えられて、再び体表面や被毛に伝わることで効果が持続します。

投与後ほぼ24時間で、猫の皮膚についたノミの成虫を駆除します。

さらに、フロントラインプラスのもう一つの成分であるs-メトプレンが、ノミの卵の孵化や成長を阻止するため、ノミが成虫になることがありません。そのため、ノミのライフサイクルを断ち切ることができます。

猫がノミに寄生されると、強いかゆみを感じ、ノミの唾液によってアレルギーを起こし、皮膚炎を発症することがあります。また、ノミを媒介して、条虫に寄生されることもあります。

そのほかにも、ノミに血液を吸われることで貧血になったり、化膿性の皮膚炎を起こしたり、かゆみでストレスを感じて体調不良を起こすこともあり、ノミの駆除はとても大切です。

◆マダニを駆除する

マダニが寄生することで病原体の感染率があがるのは、マダニが猫について吸血をしだしてから48時間以降だと言われています。

猫用フロントラインのフロントラインプラスは、投与後48時間以内に猫についたマダニを駆除します。

さらに、フロントラインプラスには、猫につくハジラミも、48時間以内に駆除する効果が確認されています。

猫がノミやマダニに寄生されると、その猫を飼っている人にもノミやマダニが寄生する可能性があります。人間がノミやマダニに寄生されると、かゆみの症状が出るほか、感染症などの病気にかかるおそれもありますので、猫のノミやマダニの予防は人間を守ることにもつながります。


猫用フロントラインの種類、投与方法は?

猫用フロントラインの種類には、フロントラインスポットオン、フロントラインプラス、フロントラインスプレーがあります。

◆フロントラインスポットオン、フロントラインプラス

フロントラインスポットオン、フロントラインプラスは、どちらもピペットタイプとなっています。

ピペットは、小さな三角形のケースに薬剤が入っていて、先端が細くなった部分を折ることで液体が出てくるしくみとなっています。

ピペット内の液体を猫の肩甲骨より上の首部分に垂らすと、猫の皮膚表面に行き渡り、効果を発揮します。

フロントラインスポットオンの効果は以下です。

・投与後24時間以内で、ほぼ100%のノミを駆除する
・投与後48時間以内で、ほぼ100%のマダニを駆除する
・生後12週からの子猫にも投与できる
・妊娠中や、授乳している母猫にも投与できる
・投与後3週間から1ヶ月間効果が持続する

フロントラインプラスも同様の効果がありますが、有効成分にS-メトプレンが追加されていて、猫のハジラミにも効果があることがわかっています。

フロントラインプラスには、フロントラインスポットオンの効果に加えて、次のような効果があります。

・生後8週からの子猫にも投与できる
・ノミの卵の孵化を防ぎ幼虫も駆除する
・被毛が乾いていれば投与が可能

より幼い時期の子猫にも投与できるようになっています。子猫の時に大量のノミやマダニに寄生されることで貧血状態になることもあるため、子猫のころからのノミ対策は重要です。

さらに、ノミの卵や幼虫にも効果があることで、ノミがライフサイクルのどの状態にいても駆除することができる駆虫薬です。

◆フロントラインスプレー

フロントラインスプレーは、猫の体表面に噴霧することで、ノミやマダニを駆除するスプレー式の駆虫薬となっています。

フロントラインスプレーの効果は次のようなものです。

・投与後24時間以内で、ほぼ100%のノミを駆除する
・投与後48時間以内で、ほぼ100%のマダニを駆除する
・妊娠中や、授乳している母猫にも投与できる
・投与後は約1ヶ月間効果が持続する

特にフロントラインのピペットタイプと違うところは、猫の体の広範囲に即効的に効果があるということです。

また、スポットタイプと違い、スプレーで周りに薬剤が飛び散る可能性があるので、屋外で使用することとなっています。

フロントラインスプレータイプは、フロントラインスポットオンと同じ有効成分を含んでいますが、即効性と持続性がより優れています。

また、妊娠中や授乳中の母猫に投与しても問題はないことがわかっています。

使用前後2日間は、水浴やシャンプーは避ける必要がありますが、その後は体が水に濡れても効果が持続します。

フロントラインスプレータイプは、外に出ることがある猫に投与するのに適していると言えるでしょう。


猫用フロントラインの購入方法、値段は?

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フロントラインは、基本的にはホームセンターやペットショップ、スーパーマーケットなどでは取り扱っておらず、動物病院だけで処方される動物用医薬品の駆虫薬です。

ホームセンターやペットショップでも売っている猫の体に滴下するタイプの薬は、値段が安いものもありますが、それらは動物用医薬部外品であるため、効果や持続力が弱いものがあります。

フロントラインはノミの駆除率がほぼ100%で、さらに持続力も約1ヶ月と長く、マダニへの効果も3週間続くため、より効果的な駆虫薬となっています。

フロントラインは動物病院で処方してもらうことになりますが、現在はインターネットでも購入することができます。

ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社がアマゾンで販売しているものを参考に、フロントラインの値段をご紹介します。

・猫用 フロントラインスポットオン キャット 6ピペット2箱 ¥8,465-
・猫用フロントラインプラスキャット 6ピペット 2箱 ¥7,786-
・フロントラインスプレー250mL 3本セット ¥10,093-

動物病院では、スポットタイプの値段は1本1,000円前後で販売されることが多いようですが、病院によって値段が異なることもあります。

インターネットで購入する際には、必ず動物用医薬品店舗販売業許可証の許可番号の掲示などを行っている業者を選ぶ様心がけましょう。


猫用フロントラインの注意点は?

猫用フロントラインを使用する際の注意点についてご紹介します。

◆スポットオンタイプ(ピペット)の注意点

・猫が舐めることがある
・脱毛やアレルギー反応が見られることがある

スポットオンタイプは猫の肩甲骨と首の間あたりに滴下して使う駆虫薬ですが、液が垂れたり、猫の舌が届く場所に滴下したりすると、舐めてしまう可能性があります。
特に、多頭飼いの場合は相手の体についたフロントラインの液体を舐めてしまうこともあります。

少量であれば舐めてしまっても体に害はないとされていますが、猫によってはよだれを垂らすこともあるということです。

また、フロントラインそのものに体質が合わず、滴下した部分が脱毛したり、まれにアレルギーを起こしたりする猫もいる可能性があります。

猫が舐めないように配慮することと、フロントラインを滴下した後は猫の体調に変化がないかを見守る必要があります。

◆スプレータイプの注意点

・猫の目や口、キズなどに薬剤がかかりやすい
・猫が舐めてしまいやすい

スプレータイプは猫の体にかけて使用する駆虫薬ですが、体に直接スプレーするため、猫が舐めてしまう可能性も高くなっています。

また、スプレーをする時に猫の目や口、またすでにあるキズに薬剤がかかってしまうこともあります。

猫の顔に正面からかけないようにすること、乾くまで体をできるだけ舐めさせないようにすることが重要です。

猫の首にエリザベスカラーをつけることで、猫が体を舐めるのを防ぐことができます。


フロントラインのまとめ

フロントラインは、猫のノミやマダニ対策にとても効果のある駆虫薬です。

フロントラインは動物用医薬品のため、基本的には動物病院で処方してもらいますが、インターネットでも購入できますし、値段も販売されるサイトにより多少違っています。

フロントラインはとても効果的な駆虫薬ではありますが、すべての猫に効果があるというわけではなく、体質が合わない猫もまれにいると考えられます。

そのため、使用する際には、まず動物病院で獣医さんに診察してもらうことをおすすめします。

※こちらの記事は、獣医師監修のもと掲載しております※


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ねこちん

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ひろった猫たち、トータル5匹と暮らしています。猫の写真を撮り、猫のイラストを描くのが好きです。

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