ペルシャの大きさってどれくらい?子猫から成猫までの変化をご紹介

2020.05.12

ペルシャの大きさってどれくらい?子猫から成猫までの変化をご紹介

フサフサの毛と上品な雰囲気が高い人気を誇るペルシャ。 見た目の美しさや堂々とした風格から「猫の王様」と呼ばれており、さらに穏やかで落ち着いた性格もあって古くから愛されています。 似たような猫種でチンチラやヒマラヤンなどがいますが、どちらもペルシャから派生した猫種で、それほどペルシャがずっと愛されてきたということがわかりますよね。 そんな見た目の優美さで人気を誇るペルシャですが、体のサイズはどのくらいのイメージでしょうか? ペルシャの子猫から成猫になるまでの体重の変化や、体重管理で気をつけたいことをまとめました。

ペルシャは意外と“がっしり”タイプ

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フサフサの毛に隠れてあまり見えにくいのですが、実は肩幅や手足がかなりがっしりとした筋肉質で、ずんぐりとした体型なのです。
猫の中でこのような骨太でがっしり体型のことを「コビータイプ」と呼びます。
ペルシャはその骨格とボリュームのある被毛からふっくらとしているように見えますが、決して太っているわけではないようです。
そんなペルシャ猫の平均体重は、オスが3.0kg~5.5kg、メスは3.0kg~5.0kgです。
人間と同じように、オスの方が筋肉質になりやすく、メスの方が脂肪がつきやすいようです。
もちろん体重には個体差があり、特にメスは小柄な子も多いので、3㎏に満たないからといって心配し過ぎる必要もありません。
あくまでも平均体重なので、のちほどお話しする日々のボディチェックも参考にしながら体重管理をしてあげてください。
では、子猫から成猫になるまでどのように体重が変化していくのでしょうか。


ペルシャの子猫から成猫までの体重推移は?

大きくなってからももちろん可愛いですが、子猫は本当に愛らしく、ぜひ小さいうちから成長を見守っていたいですよね。
子猫はどのようなスピードで成長していくのか見てみましょう。
ペルシャに限らず、子猫は成猫になるまではどの猫種も成長スピードにほとんど変わりありません。
先ほどの「コビータイプ」などのボディタイプは成猫になってから見られる体の特徴で、生後1年経った後からそれぞれの特徴が現れていきます。

【子猫の体重推移】

生後0週:約100g

まだこの頃は目も耳も開いておらず、ミーミーとか細く甲高い声で鳴きます。
一般のご家庭でこの頃から飼うという方は少ないと思います。

生後1週間:約150~200g
生後2週間:約200~300g
生後3週間:約300~400g
生後1ヵ月:約400~500g

生後1週間から1ヶ月経つまでの間に目が開いて見えるようになり、「キトンブルー」といわれる子猫特有の青い目になります。
乳歯が生え始め、よちよち歩きを始めたりします。

生後2ヵ月:約800g~1.0kg
生後3ヵ月:約1.0~1.5kg

この頃には乳歯も生えそろって、爪も出し入れできるようになり、猫としての特徴をどんどん身に着けていきます。
また、瞳の色もその猫種が持つ色に変わります。
大体ペットショップなどで引き取れるのはこのくらいの時期からになります。

生後6ヵ月:約2.5~3.0kg
生後9ヵ月:約3.0~3.5kg
生後12ヵ月:約3.0~5.0kg

生後6ヶ月を過ぎるとすっかり成猫に近づいていきます。
歯が永久歯に生え変わり、発情も始まる頃です。

ペットショップなどでは規定により生後2ヶ月ほどの子猫からしか引き取ることができないので、あまり目にすることはないかもしれませんが、生まれたての子猫はほんの100g程度しかないのです。
ですが、その後生後2週間で300gまで成長し、わずか1年で3㎏程度まで成長します。
体重の増加は1年で大体止まるといわれているので、子猫の成長スピードがとても速いことがわかりますね。
また、体の大きさが変わるだけでなく、どんどんできることが増えていくので、子猫の成長を見ているのは本当に楽しいです。
子猫のうちはとにかくしっかりと栄養を摂り、体を作り上げることを意識しましょう。
肥満などを気にするのは体格が決まってくる生後1年以降で問題ありません。


ペルシャの体重管理で気をつけたいこと

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ペルシャは優美な見た目だけでなく、性格もおっとりと落ち着いています。
そのため、激しい運動を好んだりすることが少なく、いつも物静かにおとなしくしていることが多いのです。
「猫と一緒に静かに暮らしたい」という方やマンションやアパートなどご近所の目が気になるという方にはおすすめの猫種ですが、大人しいがゆえに運動量が足りなく肥満になってしまいがちでもあります。
生後1年を過ぎて成猫になったら日々の管理をしっかりとして肥満を防ぎましょう。

◆BCSチェック

先ほども出た通り、ペルシャの平均体重はオスが3.0kg~5.5kg、メスは3.0kg~5.0kgです。
あくまでも平均体重なので、そこまで体重の数値だけで重い・軽いと焦る必要はありません。
そこで健康的な体型であるのかどうかを判断するための「BCS(ボディ・コンディション・スコア)」という指標が役に立ちます。

・BCSとは?

猫の体型を触診や目視で確認して肥満度を測る指標のことです。
BCSでポイントとなる部分は主に3つです。
・肋骨
・ウエスト
・お腹(真横から見た時の膨らみ)
これらを基に、毎日のコミュニケーションも兼ねてペルシャの体を触ってみましょう。
触った感触や見た感じを次に当てはめて判断します。

BCS 状態
BCS1
(痩せている:理想体重の85%以下)
見ただけでも肋骨や腰椎が見える状態。真上から見た時にウエストが深くくびれており、真横から見た時にお腹がお尻に向かってかなりきつくつり上がっていて、全体的にやせ細っている。
BCS2
(やや痩せている:理想体重の86~94%)
触った時に背骨や肋骨がすぐ近くに感じる状態。真上から見た時にウエストが少しくびれており、真横から見た時にお腹がお尻に向かって少しつり上がっている。
BCS3
(理想的:理想体重の95~106%)
触ると肋骨を感じるが、見ただけではわからない状態が理想的。上から見てウエストが少しくびれており、お腹からお尻にかけてのつり上がりはわずか。
BCS4
(やや肥満:理想体重の107~122%)
肋骨が脂肪に覆われており、真上から見た時のウエストのくびれはほとんどなく、真横から見た時のお腹はお尻に向かってやや垂れ気味。歩く際に脇腹が少し揺れるようであれば注意して見る。
BCS5
(肥満:理想体重の123~146%)
見た目にも丸々としており、触った感じでも肋骨が厚い脂肪に覆われている感じ。真上から見た時のくびれもなく、真横から見た時もお腹が丸く垂れ下がっている。歩く際に脇腹がかなり揺れるようであれば注意。

このようにいろいろな角度から観察してみて、お腹などをやさしく包むように触ってみてください。
触ってみたけれど、いまいちどれに当てはまるのかわかりにくいという方は獣医さんなどに相談してみましょう。

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◆食事

もし成猫になって理想体重とかけ離れてしまったら、まずは食事の調整をしてみましょう。
ペルシャは元々激しい運動を好むタイプではないので、食事のコントロールが最優先です。
猫のフードにもダイエットフードがあるので、こちらに切り替えてみるなどしてみるとよいでしょう。
食物繊維がたくさん含まれていて少量で満腹感を得られるものや、カロリーを低く抑えているものなどさまざまです。
愛猫の好みに合わせて選んでみましょう。

・子猫の体重が増えない場合は?

先ほどもお話しした通り、子猫の時(生後1年まで)はとにかく栄養をつけることが大切なので、肥満はあまり気にする必要はありません。
もし増えすぎているのではないかと心配な場合は、先ほどのBCSなどでチェックしてみましょう。
あまりにも肥満であるということであれば、一回の食事量を減らして回数を増やすなど、早食いを防止するような策をとってみましょう。
逆に平均の体重より少なすぎると感じる場合は、まずは子猫の体調になにか異変はないかチェックし、何かおかしい点があれば病院で診てもらうのが最善です。
また、生後6か月を過ぎると、それまでの急激な成長はいったん落ち着くことが多いです。そのため個体によっては食べムラが生じる場合もあるので、おやつを与えすぎないようにして食事に集中させたり、一回のごはんの量や回数を増やしてみるなど工夫をしてみましょう。
特に子猫の時は一度にたくさん食べることは難しいので、少量を3~4回に分けて与えるなどした方がよいでしょう。
ただし、成猫になってからは肥満防止のために1日2回くらいに戻すのがベストです。

◆運動

ペルシャは運動を好まないとはいえど、食事コントロールだけでなく多少の運動も併せた方が効果的です。
キャットタワーなどを置いておいたりして上下運動をすすめてみましょう。
キャットタワーは足場ががっしりと安定したものがおすすめです。
その他、何かおもちゃを使って飼い主と遊べるものもいいかもしれません。
猫じゃらしやボールを使って、適度な運動を心がけましょう。
ただし、無理に運動を勧めすぎるとストレスになってしまう可能性もあるので注意が必要です。

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必見!ペルシャ子猫のかわいい仕草

猫ちゃんには思わず観察してしまいたくなるほどの可愛らしい行動がたくさんありますよね。
たとえ毎日のお手入れが大変だったり、クールな対応をされてしまっても、その予測不可能な行動にメロメロになること間違いなしです。
ペルシャの子猫を飼って、その愛くるしくてかわいい仕草を観察してみてはいかがでしょうか?

◆前足で顔をこする

これは猫ちゃんの代表的なかわいい仕草ですね。
セルフグルーミングとも呼ばれ、顔を洗ってきれいにしようとしています。
猫はとってもきれい好きな動物で、一生懸命ゴシゴシする姿はとっても愛らしいです。

◆“へそ天”で寝る

ごろんと仰向けになってお腹を見せたまま寝ている可愛らしい姿です。
成猫になるとあまり仰向けで寝ることは少なく、まだ警戒心が少なく無防備な子猫の時の方がよく見られるかわいい仕草です。

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◆飼い主の目の前でゴロン

猫は甘えたい時、ゴロンとお腹を見せて左右にくねくねと動くことがあります。
これはお気に入りの場所を存分に味わっているか、飼い主に撫でてほしいなどのサインだったりします。
目の前で無防備な姿を見せられたら甘やかさずにはいられないですよね。
ただ、体がかゆくてこすっているという場合もあるので、あまりにも何度も体をくねらせたりするようであれば今一度猫ちゃんの皮膚を確認してあげてください。

他にもペルシャの可愛い仕草はたくさんあります。
SNSなどでも個性的で可愛らしい行動をたくさん目にすることがありますが、そんな個性を引き出すのも一緒に過ごす楽しみでもありますよね。


きちんと毎日の健康管理を

子猫の時は他の猫種とさほど変わりはありませんが、ペルシャは大人しい性格もあってか肥満気味になりやすい猫種です。
また、猫にとっては100g変わっただけでも大きい場合もあるので、こまめに体型や体重をチェックすることが大切です。
ペルシャの場合は特に、自分から痩せようと動く傾向があまりないので、普段から食事の管理などを徹底してあげた方がよいでしょう。
食事の管理だけでなく、美しい被毛を保つためのお手入れなども必要なので手間がかかると感じることがあるかもしれませんが、ペルシャはそののんびりとした性格のおかげか、飼い主にも心地よい時間を感じさせてくれます。
上品で穏やかなペルシャと一緒に暮らしながら、個性的で可愛らしい仕草を観察してみてはいかがでしょうか。



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中岡 早苗

中岡 早苗

可愛い猫ちゃん達に囲まれながら、猫の知識や暮らしを日々学んでいます。 学んだ情報はどんどんお伝えしていきます。楽しいネコライフをおくりましょう。

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