猫が喜ぶまたたび入りのおもちゃとは？おすすめ6商品はこれだ！

またたびが猫に与える効果

「またたび」とは、マタタビ科マタタビ属の蔓(つる)性の植物となります。

漢名では「木天蓼(もくてんりょう)」と呼ばれ、初夏には白い花を咲かせることから「夏梅」と呼ばれることも。

一説では、疲れた旅人がまたたびを食べて元気になり、再び旅が続けられると言われたことから、「又旅」と名付けられた逸話があるほど、滋養強壮の効果が強いとして親しまれていたそうです。

国内では北海道から九州まで幅広く分布し、秋には猫の大好きな果実(実)を付けるのですが、なぜ猫がそこまでまたたびに魅了されるのか、気になってしまうところですよね。

猫がなぜまたたびに反応し、酔っぱらったような仕草をするのでしょうか？

◆猫がまたたびに反応する理由

またたびには実や枝などの自然な形をしたものはもちろん、粉末状の商品やスプレータイプの商品などが多く出回っていますよね。

すべての猫ちゃんが恍惚状態になるとは限りませんが、またたびが好きな子は本当にうっとりしているのが伝わってくるほど、虜になっているのが見て取れます。

個体差はありますが、なぜ猫がこのような恍惚状態になってしまうのかというと、口蓋(口の中の上側部分)の奥にある「ヤコブソン器官」と呼ばれる特殊な器官が関係しています。

この器官はフェロモンを感知する器官だと言われており、ここにまたたびの成分が通り、猫が感知することによって、独特の反応を見せてるのだそう。

またたびには「アクチニジン」「マタタビラクトン」「β-フェニルエチルアルコール」といった陶酔作用のある成分が含まれており、この成分が猫の中枢神経を麻痺させ、リラックスしている状態と同じ状況にさせてくれるのです。

私たち人間はこの器官が退化しているので、猫と同じようにまたたびで恍惚状態になることはありませんが、中枢神経を麻痺させるという点で、アルコールを摂取したときの感覚と似ているのかもしれません。

◆猫にまたたびを与える効果

猫によってまたたびの作用には個体差がありますが、猫と一緒に暮らしている方であれば、誰でも一度は猫にまたたびを与えてみたい！と考えてしまうのではないでしょうか。

またたびは猫を恍惚状態にしてくれますが、ほかにも次のような効果をもたらしてくれる優れものとなります。

酔っ払っていい気分になるだけではなく、またたびを使用することによって、猫や飼い主さんに嬉しい効果が期待できます。

まずはなんといっても、恍惚状態になることによってリラックスができ、ストレスの発散に繋がるということ。

猫も人間と同じようにストレスが溜まりますが、グルーミングや爪とぎ、飼い主さんとおもちゃで遊ぶぐらいしか発散方法がありません。

またたびをそのまま与えてみるのもよし、おもちゃに香りを付けて遊ぶのもよしなので、ストレス発散とともに、運動不足の解消にも繋がります。

手作りのおもちゃなどに、またたびを忍ばせておいても効果がありますよ！

そして家の壁や家具などで爪とぎをしてしまう子に、爪とぎで爪を研ぐことを教える際にも、またたびは役立ちます。

爪とぎにまたたびの粉やスプレーを吹き掛けるだけで、爪とぎを使用してくれるようになるでしょう。

食欲が落ちているときにも、キャットフードとまたたびを一緒に与えることで食欲増進に繋がりますし、高齢の猫がまたたびをかじることによって、脳が刺激を受けるので、老化防止にもおすすめです。

●あわせて読みたい

>>猫が好きなまたたびの種類５タイプ！与え方や効果、注意点は？<<

「猫にまたたび」という言葉があるように、猫はまたたびが大好きです。またたびにはストレス解消や気分転換など様々な効果がありますが、実は与え方によっては危険も存在しています。 今回は、またたびの効果や与え方、またたびの代わりとして注目されているキウイについてご紹介します。

猫のまたたび入りおもちゃおすすめ6選

ペットショップや量販店などには、またたびやまたたびを使用したおもちゃなどがたくさん販売されていますよね。

様々な種類の商品が販売されているので、どんなおもちゃを猫が気に入ってくれるのか、選ぶだけでも一苦労です。

おすすめのおもちゃをいくつかご紹介するので、是非参考にしてくださいね！

◆またたびにゃんポンだま

とても可愛いらしいネーミングのこちらの商品ですが、猫ちゃんが大好きなボールの中に、またたびの実が入った実用性の高いおもちゃです。

軽い素材で作られているので、予測不能な動きをして猫を夢中にさせてくれます！

遊ぶたびにカラコロと軽快な音がなるので、見ているだけでも楽しくなってしまうおもちゃです。

◆またたびコンビネーションボール

猫ちゃんの大好きなまたたびの木で作ったボールにブレンドボールを入れたおもちゃ。

こちらの商品は、またたびの木と実の素材を活かした、自然派のおもちゃです。

格子状のボールの中には、またたびブレンドボールが入れられているので、飽きることなく遊び続けることができますよね！

実も木もどちらも好きな子には、満足度の高いおもちゃと言えるでしょう。

◆またたびカシャカシャじゃらし

ねこじゃらしタイプのおもちゃに、またたびの木を一緒に付けたおもちゃは、猫ちゃんの大好きな組み合わせと言えるのではないでしょうか。

ほかにも猫の大好きなカシャカシャ鳴るフィルムや、天然の羽根など、興味をそそる物がたくさん詰め込まれています！

価格もお手頃なので、一度は試してみたいおもちゃと言えるでしょう。

◆CAT TOY カラフルにょろりん

またたびの入ったぬいぐるみもおもちゃは、そのまま与えても良いですが、工夫次第で色々な遊び方ができるのも嬉しいですよね。

しっぽが長い作りになっているので、猫ちゃんの狩猟本能がくすぐられることでしょう。

価格もワンコイン以内ですので、紐などを縫い合わせてカスタムするだけで、飼い主さんと楽しく遊べる、作り方が簡単な手作りおもちゃに早変わりしてくれますよ！

◆まゆ歯みがきシリーズ

「猫の歯みがきって難しい…」と、悩まれている飼い主さんに是非おすすめしたいのが、こちらの商品となります。

カラコロ音のするまゆ玉の中にまたたびが入っているので、猫は香りにつられてまゆ玉を噛もうと必死になるはずです！

まゆ玉の周りには麻の紐がコーティングされているので、遊びながら歯みがき効果が得られる、一石二鳥の商品です。

◆ねこモテシリーズ

こちらはねこモテシリーズのおもちゃとなりますが、その名の通り猫にモテるために開発された商品となります。

猫の本能を上手にくすぐるようなおもちゃばかりですので、またたびのおもちゃで悩んだのなら、まずはこの商品を試してみるのもおすすめですよ！

猫にまたたび入りおもちゃを使う時の注意点

またたびは猫にとって色々な効果をもたらしてくれる植物ではありますが、好む傾向も個体差があるように、すべての猫が好んでくれるわけではありません。

またたびを使用したおもちゃが販売されているからといって、すべての猫が安全に遊べるとも限りませんので、またたびを与える際や、またたび入りのおもちゃで遊ぶ際にはいくつかの注意が必要となってきます。

どんなことに注意して、愛猫にまたたび入りおもちゃで遊んでもらえばいいのでしょうか？

◆またたび入りおもちゃの注意点①子猫には与えない

好奇心旺盛な子猫は、どんなものでもおもちゃにしてしまうぐらい、遊ぶことが大好きですよね。

そんな子猫にも、またたびのおもちゃを与えてみたいと思うかもしれませんが、子猫にはまたたび入りのおもちゃを与えることは望ましくありません。

ですが成長途中の子猫は、脳も発達の途中なので、中枢神経を麻痺させる作用のあるまたたびは、刺激が強くパニックを起こす可能性が高いです。

ほかにも体に悪影響を及ぼすことが無いとは言い切れないので、子猫にいつから与えても良いか悩んだのなら、1歳を過ぎて成猫になってから、与える方が安全であると言えるでしょう。

◆またたび入りおもちゃの注意点②少量を与えるようにする

猫のおもちゃに粉末やスプレータイプのまたたびを使用する際は、少量を付けてまずは様子を見ることから始めてください。

またたびは、葉→枝(木)→実→液体→粉末の順番に効果が強くなっていくと言われています。

使い勝手が良い粉末やスプレーを、大量におもちゃに振りかけてしまうと、中枢神経が異常麻痺を起こし、呼吸困難を引き起こしてしまうこともあるからです。

◆またたび入りおもちゃの注意点③留守中に遊ばせない

愛猫がお留守番時にひとり遊びできるように、おもちゃを置いていく飼い主さんも多いとは思いますが、またたび入りのおもちゃは置いていかないようにしましょう。

市販のおもちゃの中には、実や木をそのまま使用している商品も多いので、飼い主さんの留守中におもちゃを分解して食べてしまうことも否めません。

分解されたおもちゃの破片やまたたびの実や木を丸呑みしてしまえば、喉に詰まらせてしまうこともあるので、与える際は飼い主さんの目の届く範囲で与えるようにしましょう。

まとめ

猫にまたたびやまたたび入りのおもちゃを与えると、普段見せてくれることのない恍惚の表情や態度を見せてくれるので、ご褒美の目的で与える飼い主さんも多いことかと思います。

ですがすべての猫が好むわけではないので、なかなかまたたびへの食いつきが悪いからといって、大量に与えることは絶対にやめてあげてください。

またたびの作用は中枢神経を直接刺激するので、大量に摂取してしまうと命に関わってしまうこともあるからです。

またたびを使用した商品は嗜好性が高いので、飼い主さんの中でもご褒美的な位置づけをしていたほうが良いのかもしれません。

上手に活用すれば、普段のコミュニケーションも特別なものになるはずですので、効果的に使用してみてくださいね！

–　おすすめ記事　–